ここ数ヶ月のフランスは、少なくとも週に1回は、思わず変な声をあげてしまうほど、夜に新規感染者数が発表されるたびに驚かされます。昨夜もその1日でした。
前日には、1万人を超えていたものの、その数日前にも1万人を超えた日があったので、数日間、土日が入ったりして、検査数や検査の結果が出るまでの時間差で、減少してたものの、再び、1万人に達した時は、さすがに、また、戻っちゃった・・と思ったくらいで、もはや驚きませんでした。
しかし、一日あけて、1万3千人(13215人)という数字を聞いて、再び、息を呑みました。1日で、3千人増加とは・・さすがに、フランスは、本当に大丈夫だろうか?と、不安になってきました。
ラボ(検査所)に長蛇の列ができるほど、検査数が増えてはいますが、それは、検査の受け付け方が悪いので、悪目立ちしていますが、他のヨーロッパ諸国、ドイツ、イギリス、イタリア、スペインなどと比べてみると、この一ヶ月間のフランスの検査数は、フランスは、むしろ少ない方で、感染者数だけは飛び抜けているというのは、明らかにフランスの感染状況が飛び抜けて悲惨な状況であることを示しています。
はっきり言って、これだけ急激に感染者が増加している国とは思えないほどに、街の中には、危機感がまるでなく、義務付けられているので、マスクをしているものの、家族で集まったり、友人と食事をしたりすることに躊躇がまるでなく、緊張感のかけらもありません。
フランスでは、これまでに 3万人以上(31249人)の死者を出しているというのに、やっぱり、この人たちはバカなんじゃないかと思います。
しかし、バカどころか、フランス屈指のグランゼコール(超エリート養成学校)パリ政治学院(通称シアンスポ・SciencesPo)でクラスターが発生し、感染経路を追ったところ、原因は、授業ではなく、学生同士のパーティーだということで、シアンスポは、2週間、閉校となることになりました。
このエリート集団のグランゼコールでさえ、授業自体は、ほとんどがリモートによる授業になっているにも関わらず、このような学生同士のパーティーから感染が広がってしまうのですから、なぜ、リモート授業になっているのか?この優秀な学生たちでさえ、理解できない・・というより、自粛できないのですから、フランス人の歯止めの効かなさは、どうしようもありません。
しかし、他のヨーロッパの国は、これほどの感染状況になっていないことから、やはり、他のヨーロッパ諸国は、ロックダウンとは行かないまでも規制がかなり厳しいわけで、フランス政府の甘い対応が浮き彫りになっています。フランスは、確実にコロナウィルスに対する国民の舵取りができていないのです。
マクロン大統領は、やたらとパニックを起こさないで!と言いますが、パニックどころか、この人たち・・危機感のかけらもありません。
すでに、感染状況が深刻化しているニースなどでは、深夜には、営業停止になることをとても悲しい・・などと、此の期に及んでまだ言っているのを聞くと、その甘さの方が悲しくなります。
先日、カステックス首相が感染者と車に同乗していて感染の疑いがあると、自粛に入りましたが、今度は、財務大臣自身が感染したことを発表。
本当に、フランスは、感染の波がすぐそこまで迫っている、まさに、波打ち際にいるような、そんな感じなのです。
<関連>
「新規感染者が1万人に限りなく近づいたフランスの政府の対応」
https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2020/09/blog-post_12.html
「新規感染者1万人突破・フランス人のコロナウィルスへの危機意識が低いのはなぜか?」
https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2020/09/blog-post_13.html
0 コメント:
コメントを投稿