昨日のパリは、マスクをしていると、少し汗ばむくらいの晴天で、朝のうちは、それでも涼しいので、今の季節は、真夏のようなサンダル履きの人から、早々にマフラーをしたり、ダウンを着ている人までいる、多分、一年のうちで一番、街を歩く人のファッションがちぐはぐで、様々な格好をしている人がいる季節です。
銀行から頼んでおいた小切手ができたという連絡をもらったので、銀行の用事に加えて、いくつかの用事を済ませるために、久しぶりにパリの中心に出かけてきました。私もすっかり、最近は、今までバスに乗っていた区間も歩くようになり、メトロに乗らなければ行けない最低限の区間だけに限って、メトロを利用するようになりました。
久しぶりのパリの街は、お天気がいいこともあってか、とてもきれいで、街中には、本当に自転車やトロチネット(キックボード)などがどこに行っても置いてあって、すっかり交通手段の一つとして、定着したな・・そして、ものすごく増えた・・しかも電動のものも増えた!!すごい!!と思いました。
前にはカゴ、後ろには子供が乗せられるママチャリベリブ
昨日は、ベリブ(パリの貸出自転車)に、ハンドルの前にはカゴ、後ろの荷台には子供の座席?が備え付けられた、まさにママチャリ仕様のベリブまでできていて、ビックリしました。
さすがに義務化されただけあって、街中はもちろんのこと、メトロの中は、ほぼ全ての人がマスクをしていました。メトロの中もあまり話をしている人はいなくて、皆、俯いて、携帯をいじっていて、なんだか、東京の地下鉄に似てきたな・・とも、思いましたが、やはり、東京の地下鉄のようなピカピカした清潔さは感じられません。
ロックダウンが解除になってすぐには、RATP(パリ交通公団)は、一日、数回の消毒作業を行うと言っていましたが、車内の様子を見るに、とても、1日、数回の消毒作業をしているようには、見えません。
その上、なんのつもりか、地べたに自分の荷物を置いてしまっている人をその日1日だけでも、何人も見つけて、やっぱり、フランス人の衛生観念・・やっぱり、まだ発達していない・・このご時世、地べたに荷物を置く神経がわかりません。土足で家に入るのと同じ感覚なのでしょうが、いくらマスクマスクと騒いでも、やっぱり、もともとの衛生観念が欠けていると思わざるを得ません。
理解できない地べたに荷物を置く神経夜になると、ニュースで1日の新規感染者が8975人というのが発表されていて、あまりの数字の上がり方にちょっと声を出しそうになるほど驚きました。だって、先週は、6000人を超えてビックリしていたばかりですから、それが一週間でほぼ9000人って・・。
今やフランスは、1日の新規感染者に関しては、インド、アメリカ、スペインに次いで、世界第4位に跳ね上がってしまいました。さすがに1日に9000人も感染者がいれば、無症状の人ばかりではなく、入院患者も重症患者も確実に増えています。
現在、フランスのコロナウィルスによる入院患者は4653人、(そのうち1日に入院した患者は292人)ICU(集中治療室)には464人、1日に46件のクラスターが発生しています。
始まったばかりの学校も、すでにこれまでに22校が閉校になっています。
長引くパンデミックに失敗を繰り返しながらも、前に進んでいかなければいけないことはわかりますが、この感染拡大の仕方は、いくらなんでも酷すぎるのではないかと心配でならないのです。
なんだかんだ言いながらも、結局、皆、盛大にバカンスに出かけていたツケが今、フランスには、来ているようです。おまけにバカンスも終わったからと、やたらと家族や友人と集まったり、ほんとうに、なめくさってるな・・と、私は、苦虫を噛み潰すような気分でいるのです。
<関連>「フランスのゴミの収集 フランス人の衛生観念」
https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2020/02/blog-post_6.html
「フランスの駅とトイレの先進国とは信じ難い臭さ」
https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2019/08/blog-post_27.html
「フランス(ヨーロッパ)でコロナウィルスが広まる理由」
https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2020/03/blog-post_19.html
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