2026年4月14日火曜日

フランス人はそんなに本が好きなのだろうか?  

   


 夫の没後、しばらくは、夫のものは全くといっていいくらい手が付けられませんでした。少しずつ、夫のものを処分し始めたのは、2年くらい経ってからのことでした。

 それでも夫の息子たちが来たときや、私の弟が来てくれたときなどに、少しずつ形見分けとして、欲しいもの、使えそうなものは持って行ってもらいました。

 それでも買い物が大好きだった夫のもちものは膨大であり、とてもすぐにどうこうできる代物ではありませんでした。

 決して広くもないアパートの中に一番、場所をとるのは、夫が外国勤務の際に買い集めた(よく言えば)美術品のようなもの(ガラクタとも言う)・・これらのものは、生前から、「もうなんとかしてよ・・」とよく夫にこぼしていたものの、本人に亡くなられてみると、かえって手が付けられなくなってしまったものでもありました。

 もうひとつ、膨大な夫の置き土産は「本」です。私も本が好きなので、本が好きな気持ちはとてもよくわかるし、そんなところも夫を好きなところでもあったし、のちのち夫の息子たちや娘が読むことがあるのではないか?そんな期待もあったのです。

 もちろん、夫の膨大な本のコレクション?は、ほぼほぼフランス語の本が中心で、私は本を読むとはいえ、やはり、もっぱら日本語の本の方が楽しく、フランス語の本を読むのは苦痛で、そのまま夫の本は本棚に残されたままになっていました。

 少し前に自分の日本語の本はかなり整理して、もう2度と読みそうもない本に関しては、せっせとBOOKOFFに運び、かなり処分しました。(とはいえ、まだ相当、残ってはいますが・・)

 今回は、思い切って、夫の本をどうにかしようと、思い立ち、ここのところ、夫の本の処分を始めました。夫の本に関しては、フランス語の本なので、近所のコマーシャルセンターに設けられた「いらない本を置いて行ってください」(お好きにお持ちください)のスペースに置きに行くことにしました。

 本というものは、重たいもので、特に夫の本はハードカバーの本が多いために、さらに私の本よりも重量級なので、近所で何とかなる分だけ助かります。

 というわけで、先週から夫の本の整理にかかり始め、ようやく、いくつかの塊を置きに行ったのですが、けっこう古い本もあり、また、けっこう本の内容もバラつきがあり、かならずしも一般人受けするとも思えない本だったので、これ、一体、貰い手あるんだろうか?ちょっと場所塞ぎになってしまって申し訳ないかも?と思っていたのです。

 まず、一塊を置きに行って、翌日、行ってみると、けっこう減っている・・のを確認して、もう二塊を置きに行くと、その日は休日だったこともあったのか、もう置いているそばから、もう待ち構えているおじさんが一人、二人・・。

 「どうぞ、ごゆっくり・・」と声をかけられ、でも、なんだか照れくさくもあり、早々にその日は本を置いて帰ってきたのですが、その翌日、気になって・・というか、もうひと塊を持って行ったら、なんと、見事に数冊を残して完売・・というか本はなくなっていました。

 まあ、無料・・ということもあるのでしょうが、今、紙離れとか言われ、本が売れなくなっているという話も聞くし、メトロなどの中でも紙の本を読んでいる人をあんまり見かけなくなったので、本を読む人って減ったんだな・・と思っていたのに、こんなに処分した本が一瞬でなくなるなんて、フランス人って、けっこう本が好きなのかな?と驚いた次第です。

 まあ、フランスでは・・(といっても、私の住んでいる地域の話ですが・・)、ゴミ・・といってもけっこう大きな粗大ごみ系のゴミを捨てた場合、捨てる側から拾われていくことがけっこうあって、よく言えばムダにしない国民というか、そんなところがあります。

 もしかしたら、本の場合も同じだったのかもしれませんが、まあ、とにかく、夫が大切にしていた本がムダにならずによかったです。

 なんなら、本だけでなく、まだ使えるけど、不要なものを置いておく場所というものもどこかに作ってくれれば、いいのにな・・とも思いました。

 そういえば、EMAUSという団体があって、不要なものを寄付すると、それをきれいにして、販売して、生活貧窮者への支援に充ててくれるところがあるのですが、以前、そこには、何往復かして、不用品を処分したことがあったことをこれを書きながら、思い出しました。

 一度、処分を始めると、けっこうスペースが空いて行くのが快感になるもので、これからしばらくは、ちょっと頑張って、身辺をすっきりさせるようにしたいな・・と思っています。

 こういうことも、勢いに乗ってやってしまわないと、すぐに飽きて、また数年、放ったらかしになるので頑張ります。


古本の処分


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