なにかと行事ごとにカタチを変えてお祭りのように店頭にのぼるチョコレート。フランス人は本当にチョコレートが大好きです。
ここのところは季節もので、パック(イースター)復活祭のチョコレートで、たまご型のチョコレートやうさぎのチョコレートなどが大々的に並べられていました。
しかし、チョコレートが店頭に並ぶのはイースターに限ったことではなく、本当になにかにつけてはチョコレートが山積みになります。
それくらい、フランス人はチョコレートが大好きで、スーパーマーケットのチョコレート売場などでも、チョコレート売場には、大きなスペースが割かれており、人のお家を訪ねたりする場合、手土産に迷ったら、まず、チョコレートにしておけば間違いない!そんな感じです。
そんなチョコレートの価格が高騰しており、ふだんは、それほど頻繁にチョコレートを買うわけではない私でも、板チョコくらいは常に買い置きをしており、甘いものは、控えようと思っているので、高級品に限りOKという自分に都合の良いルールを定め、たまには、メゾンドショコラやジャンポールエヴァンなどのお店を覗くことはあります。
全般的に全てのものが値上がりしているので、特にチョコレートの価格だけが高騰しているとも思わなかったのですが、特にここ最近、メゾンドショコラの値上がりが凄いな・・と最近、ビックリしたばかりです。
そんなチョコレートの値上げには、これまで約10年間安定していたカカオの価格が2023年から急激に高騰したのだそうで、わずか数ヶ月で1トンあたり約3,000ユーロだったものが10,000ユーロに跳ね上がってしまったのだそうです。
この原因はひとつではないらしいのですが、カカオ豆が森林破壊に繋がる農産物として、またカカオ豆栽培による温室効果ガス排出を引き起こすものとして、欧州連合(EU)などがカカオを含む7つの農産物の輸入業者に対して、森林伐採された土地から生産されたものではないことを保証することを義務付ける規制がまもなく施行されることなども原因のひとつと見られています。
また、世界のカカオ生産量の約70%を占める西アフリカでは記録的な豪雨に見舞われたり、かと思うと干ばつに襲われたりなど、不安定なこれまでなかった気候変動のために、安定したカカオの生産が以前よりも難しくなっています。
西アフリカといえば、私にとってはコートジボアール・・以前、数年、住んでいたことがあり、ここで私は初めてカカオ豆というものを見ました。コートジボアールはカカオの生産でも知られるところで、さぞかし美味しいチョコレートがあるのだろうと思いきや、そこには、全く美味しいチョコレートなどというものはなくて、チョコレートに加工されるのは、もっぱら外国での話でした。
このチョコレートの価格の高騰は、一時のカカオ豆の価格の爆上がりによるもので、現在、カカオ豆の価格はもとに戻っているのですが、一度、値上げした店頭価格はもとに戻っていないのです。
店頭価格は一度、値上げしてしまうと、原料の価格が下がったからといって、簡単には下げないもののようです。
全然、違う話ですが、以前、某有名ブランドの時計が値上げする際に、「スイスフランが高騰したため」と理由に書いてあったので、「これ、スイスフランが下がったら、値下げするんですか?」とストレートに聞いてみたら、苦笑いしながら、「いや、下げませんけど・・」という答えが返ってきて、「ふん・・」と思ったことを思い出しました。
チョコレートの原料となるカカオ豆の学名は「テオブロマ・カカオ」といい、「神々の食べもの」を意味するのだそうです。
そんな「神々の食べもの」は安定して生産され、適正価格で供給されるべきだと思うのですがね・・。
チョコレート価格上昇
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