昨日、午前中、11時頃だったか、ものすごいクラクションの音が鳴り響き始めたので、最初は、結婚式か何かかな?と思ったのですが、通過していく車にしては、あまりにも長く続き、そのうち、警察車両のサイレンまでが、けたたましく聞こえてきたので、「ん??これは違う・・事故??」いや、事故でもなく、渋滞しているからでもなく、どうやら、デモが行われている模様でした。
デモの予定なんて、あったっけ?と思って調べてみたところ、今回の環状道路までを巻き込むデモは、フランスのロードサービスに携わる業界(レッカー車、車両移動、車両保管など)のデモのようでした。
フランスでは、本当に定期的にというか、いつでもどこでも誰かがデモをやっている感じなのですが、デモの常連は、SNCF(フランス国鉄)やRATP(パリ交通公団)などの公共交通機関、航空機関係(飛行機会社、空港サービス等)、学校、病院などなど数多くありますが、私がこれまで四半世紀以上、フランスで生活をしてきて、このロードサービス業界のデモというのは、初めて聞きました。
それくらい、地味な存在ではあるのですが、当然のように存在する目立たない業種、しかし、なくてはならない仕事でもあります。
レッカー移動などというものは、警察の管轄なのかと思っていましたが、警察が直接、行っているわけではなく、実際の仕事はロードサービスが行っているものです。しかし、ある意味、法的執行機関の要請に基づく公共サービスであり、そのため、料金は国の指定する金額に定められているのです。
止まらないインフレ、燃料費を始めとする諸経費の高騰に伴い、国で定められた料金はそれに追いつかないどころか、赤字になるばかりで、廃業するものが後を絶ちません。このロードサービスを請け負う企業が負担するコストは莫大に膨れ上がり、そのリスクを請け負うはずの保険会社まで見放している状況なのだそうです。
この業界の約6,000社は利益どころか、赤字運営を余儀なくされており、もうこのままでは続けてはいけないと悲鳴をあげているのです。
お定まりのようになると、季節行事のようにストライキやデモを行うSNCFなどとは違い、滅多にこのようなアクションをおこさずにいた人々が声をあげることは、説得力があります。
レッカー移動、車両移動などと聞くと、あまり良いイメージを持ちませんが、車両押収の場合、違反者は撤去費用に127.65ユーロ、保管料として1日あたり6.75ユーロの支払い、パリの場合は、撤去費用は150ユーロ、保管料は1日あたり29ユーロになっています。
パリはやっぱり、こんな費用も高いんだな・・と思う一方で、保管料1日29ユーロって、パリの駐車料金って1時間いくらだか知ってるの?と思わないでもありません。(パリ市内の駐車料金の相場は1時間あたり、4~6ユーロです)
FNA(全国自動車貿易連盟)によると、これらの料金は25年間、ほとんど変わっていないそうです。だいたい、25年間変わらない料金体系が存在していること自体がおかしいのは、もう明白な話です。
インフレの実態を反映していない価格設定では成り行かなくなるのは当然です。
逆によくも今まで黙って我慢していたな・・そんな風に思ってしまいます。
彼らの声が届いて、彼らへの待遇が少しでも改善されると良いな・・と思いますが、私がこのように思うデモも珍しい気がするのです。
パリ ロードサービス/レッカー車 業者デモ
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