人には、相性が悪いとか、どうも苦手な人とか、ものとかがありますが、私にとって、大変、不幸なことに、フランス語がそのひとつです。
私は、小さい頃から、母がとにかく英語が好きな人で、子どもにも英語を教えようと私にほとんど物心がつく前から、英語教育をしてきてくれました。これは、母には、とても感謝していることで、おかげさまで、英語に対しては、苦手意識を持つことなく、無理なく英語に触れながら、育ちました。
今では、日本でも小学校から英語の授業があったり、英語教育が進化してきたようですが、当時は小学生で英語を習っている子どもはそんなに多くはなかったと思います。
言語というものは、小さい頃に始めることで、その吸収力というのは計り知れないもので、子どもの頃だと、無理なく身につくものだと思います。
フランスで育った娘にとって、日本語を教えることは、私にとっては、特命課題だと思って、とにかく一生懸命に取り組んできましたが、今では日本で仕事をして生活をしている娘、それなりに日本語の勉強はさせてきましたが、基本的な会話や耳から入る日本語に関しては、そんなに無理して覚えた感覚は、ないと思います。
私の話に戻ると、それでも日本で学校に行っていれば、少なくとも中学、高校、大学と英語の授業はあり、いわゆる外来語といわれる日本語の中にも多くの英語が混ざっていて、単語だけでも、かなりの量なはずなのです。
多くの人が少なくとも英語くらいは・・と思っていると思うのですが、世の中には、何か国語も自由に操る人というものもいるものです。私も英語以外に何かできたらな・・と思うこともあって、一時は、フラメンコを習い始めたときに、スペイン語を始めたことがありました。スペイン語は、音的にも比較的ローマ字読みが多い印象で、そこまで苦手意識は持ちませんでしたが、結局のところは、否応なしにフランス語を始めなくてはならなくなって、断念してしまいました。
他言語習得を考えるとき、私にとっては、ずっと昔から「フランス語」は問題外で、まず、音が好きじゃない・・発音が難しいし、なにやら記号がいっぱいあって、ややっこしい・・とフランス語だけは絶対に嫌だ!と思ってきました。
ところが夫と出会って、生活を始めるにあたって、これはフランス語ができなければ、どうにもならない・・と悟り、その時点で(当時はアフリカでしたが・・)、大学に通い、1からフランス語を始めることになりました。
もう30歳を過ぎていたし、はじめは、発音から、アルファベットを連想できないために、わからない単語を辞書で引くのも一苦労。フランス語というものは、発音しないアルファベットというものが多いのです。
今では、なんとか日常生活には困らない程度にはなっていますが、いつまでも苦手意識は消えず、決して好きな言語ではありません。
もうフランスで生活して長くなりますが、途中、何度か、ちゃんと勉強しなおそうと思い、実際に何度もとりかかったこともあるのですが、これが続かない・・というか、どうにも効率が悪く、どうしても受け付けないアレルギーみたいな感じです。
本当はフランスにこれだけ長くいるのだから、もう完璧!といえるほどでありたいのですが、好きこそものの上手なれ・・ではありませんが、好きじゃないものには、ムダな抵抗はやめたのです。
フランス語
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