2025年7月18日金曜日

国際結婚は難しいのか?

  


 私が目にしているSNS上の論争は、ごくごく一部のものだと思うのですが、「国際結婚は難しい・・」という話題を見かけて、「ん~??それって国際結婚だからなの?」と感じたので、そのことについて、少し、考えてみたいと思います。

 そもそも結婚自体、大変なことで、同じ日本人同士でさえも、育った環境も違えば、生い立ちも、習慣も違う2人が一緒に生活していくということは、容易なことではありません。

 そんな二人が子どもを持って、新たな家庭を築いていくのは、容易いことなわけがありません。

 そのうえ、国も文化も宗教も異なる国際結婚となれば、よりハードルが上がるのは、当然のことかもしれません。

 私の場合、夫とは、死別しているので、一緒に生活を始めてからせいぜい12年くらいのつきあいでしたが、難しかったことも多々ありましたが、それは、国際結婚が理由ではありませんでした。

 しいて言うならば、難しかったのは、夫よりもフランスという国に慣れるのが大変だったということだと思います。

 私にとって、有難かったのは、夫が日本という国で生活していたことがあったために、日本のことをよく知ってくれていたことや、日本という国に対して、非常に好意的な人だったことです。

 私がフランスで慣れない生活に怒ったり、落ち込んだりするたびに、夫は、「日本みたいな国で生まれ育ってきたんだから、フランスでの色々なこと(オフィシャルな書類手続き関係のことや、ストライキなどに振り回されたりすることなど・・当初は、本当にその日常生活に怒ってばかりいた気がします)に憤りを感じるのは、よくわかる・・」と理解してくれていたことで、その度に色々と手を貸してくれたし、特に子どもの教育などに関しては、強力してくれていたというより、積極的に自分が関わっていました。

 また、なにか、問題があれば、逃げずにちゃんと話し合いができたことには、救われていました。また、これは、フランス人だからというよりも、彼自身の性格だと思いますが、前日、怒っても、翌日には、早いときには、次の瞬間には、ケロッとしていることで、こちらの方が気を削がれる気がするほどでした。

 夫とは、ケンカというか、言い合いもしましたが、まあ、彼が他界してから、ずいぶんと経ってしまっているので、もう全てが思い出になり、しかも悪いことは、どんどん忘れていってしまっているので、今も生きていたら、違うことを思っていたかもしれませんが、それほど決定的な問題になったことは、なかったような気がします。

 そもそも、今の私の生活を考えれば、他人と生活すること自体が大変なことで、よく、こんな私が人と生活できていたな・・と思うくらいです。

 それでも、彼は、ちょっとバカなところもありましたが、基本的には、心温かく思いやりのある人であったことは間違いなく、ちゃんと話し合えば、理解し合えると私も信じることができていたので、なにがあっても味方でいてくれる人だと感じていました。

 そもそも、私の場合は、そんなに色々と考えていたら、結婚なんてできなかっただろうし、今から思えば、多少、冷静さを失っていたような気がしますが、唯一、思い当たることがあるとすれば、とても思いやりのある優しい人であったことと、当時は、双方が母国語ではない英語で話していたにもかかわらず、話が尽きることなく、スラスラといくらでも話していられたということだったかもしれません。

 私が思うに結婚は、日本人同士であろうと国際結婚であろうと、結婚は簡単ではないもので、国際結婚の場合は、さらに国の文化や言語などの違いにより、さらに難しいハードルはあるものの、要するにお互いに思いやりを持って接し続けることができるかということが重要で、そこには、国籍の違いは、あまり関係ないような気がするのです。


国際結婚


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