2019年9月9日月曜日

パリに住む外国人の同僚たち




フランス、特にパリには、もはや、純粋なフランス人よりも、外国人の方が多い気さえするほど、外国人の多い国ではありますが、あえて、ここでは、国籍というよりも、出身としてお話しすることにさせて頂きます。

 ちなみに、やたらとフランス国籍を取りたがる外国人が多いのにも、驚きでした。
(特に中国人は、フランス国籍を取ることが前提、当たり前というような感覚なのには、驚きました。)

 もちろん、フランスに住んでいれば、確かに、フランス国籍を持っていた方が暮らしやすいということもあるのですが、私は、国籍、パスポートは一つで充分です。
 日本は、二重国籍が認められていませんし、日本で充分に満足しています。

 私の職場には、フランス人だけではなく、やはり、多くの外国人が働いていました。
ですから、みんなの共通語はフランス語ですが、一緒に仕事をしていると、それぞれのお国柄が垣間見れることが、多々ありました。

 ロシア人は、比較的、大人しくて、日本人と遠くないものがあるなという印象を持ちました。彼らは、意外にもフランス語が上手な人が多いことと、(これは、ロシアの学校教育によるものらしい)反面、英語があまり得意ではないこと、美しい人が多いこと、DVの被害にあっているらしい人がいたことが印象に残っています。
(これは、たまたまかもしれませんが、何人か同じ会社にいたロシア人の中で数人見かけたので、そんな印象を持ってしまいました。)

 中国人に関しては、入れ替わりも激しかったので、特に印象に残っている人たちに関してですが、私が一緒に働いていたのは、いわゆる中国での一人っ子政策時代の人たちだったためか、とても大切に育てられてきた感じで、優秀でもありました。
 とても前向きで、我慢強く、頑張り屋さんのイメージです。

 ブラジル出身の人は、大らかで、姉御肌の人で、とにかく明るく、感情表現が派手。

 そんな、色々な国から来ている人たちが集まる職場では、お昼どきになると、皆、ランチを、持参してくる人が多かったので、各国のお料理にもずいぶんとお目にかかる機会がありました。

 日頃、レストランでは、お目にかかれないような、各国の家庭料理のようなものにお目にかかれて、とても楽しい時間でした。

 だいたい皆、忙しく働いているので、持参するのは、前日の食事の際に多めに作ったものが多いのですが、やはり、フランスに住んでいても、自分の国の食事を食材などを、何とか苦労して手に入れたり、工夫したりしながら、自分たちで作っているのだということを目の当たりにして、何だか、ほっこりするような気持ちでした。

 それぞれが、”それ何? ちょっと、それ、味見させて! どうぞどうぞ、食べてみて!” とか言いながら、和気あいあいとしながら、食事の時間を楽しんでいました。

 タイ人などは、ビックリするくらい辛いものを平気で食べ、ほんの小さな子供の頃から、辛いものを食べているのだとか・・・。

 そんな光景を見ていると、外国に来て働いていても、皆、それぞれが、その国のコミュニティーに少なからず、依存し合いながら、特に食事に関しては、そのルーツを追求しつつ、懸命に生きていることを愛おしく感じます。

 そして、どこの国の人がどうということではなく、同じ、外国人としてフランスに住む者同士の連帯感さえ感じることもあります。だって、外人として他の国に住むということは、それぞれ、皆、多少の差はあるにせよ、色々な苦労があるからです。

 例にもれず、私も工夫しながら、フランスでも日本食をせっせと作っています。

 そんな中にいると、フランスでは、当たり前に手に入るもので、見慣れているせいもあるのかもしれませんが、フランス人の持ってくるランチが、一番つまらなく感じたりもするのであります。









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