2019年9月14日土曜日

パリのガイドさんのリッチな生活




私は、パリの日本人のガイドさんを少し、知っています。

 といっても、私の知っているガイドさんの多くは、すでに引退されている方が多いのですが、その世代のガイドさんは、日本のバブル期の日本からの観光客を一手に担っていた方々なので、大きな財産を築かれました。

 もともと、パリのガイド料金は、高いことでも有名です。
 それが、大きなツアーでは、ひとグループ30人くらいのグループが1日に、何十本もひっきりなしに来て、ガイドさんもパリ市内観光を午前、午後のダブルヘッダーで働いていたのですから、パリの日本人観光業界も、それは、それは、バブルに湧いていたのだと思います。

 実際のガイド料ではなく、ツアーにまつわるチップやコミッションだけでも、十分に生活できるほどであったのではないかと思います。

 もとより、フランス政府の公認のガイドのライセンスを取得するのは、そう簡単なことではありません。フランス語の能力はもちろんのこと、英語、正しい日本語、マナー、それから、フランスの歴史、美術史、代表的な歴史的建造物に関する知識も必要です。

 ですから、ガイドさんには、日本でも高学歴な方も多く、プライドも高く、独特な世界観を持たれている方が多いです。

 男性、女性ともに、きちんとした身なりではあるのですが、特に、女性は、そのメイクやファッションにも独特なものがありました。なかなか、日本では、見かけないような、メイクやおしゃれの仕方です。

 経済観念もしっかりされている方が多く、不動産投資をして、パリに何軒もアパートを持っていらっしゃる方や、ガイド御殿と揶揄されるほどの素晴らしいアパートに住まわれていたり、ニースやビアリッツなどに別荘を持っていらしたり、引退した今でも、悠々とした生活を送られています。

 現在では、日本のバブルも弾けて久しく、日本人の団体観光客も少しずつ減り、その旅行の仕方も代わり、旅行会社も経費節約で、ツアーでも、パリ市内観光などでは、ガイドさんをつけずに、日本から同行する添乗員さんがガイドを代行するものが多くなりました。

 現在のガイドさんのことは、よくわかりませんが、今、ツアーの需要が多いのは、モンサンミッシェルへの日帰り。

 モンサンミッシェルは、世界各国からの観光客の中でも、日本人が最も多いと言われるフランスの観光地ですが、パリからの距離を考えると、普通、フランス人なら、とても日帰りする距離ではありません。

 それを日本のツアーの多くは、日帰りで、朝早くにパリを出て、延々とバスに揺られて現地にいるのは、昼食も入れての2時間ほどで、パリに戻るのは夜になります。
まあ、言い方は悪いですが、ほとんどバスに乗りに行くようなものです。

 当然、パリ市内観光などと比べると、ガイドさんの拘束時間も長くなり、体力的にもキツいと思います。実際に、若いガイドさんが、もう、モンサンミッシェル日帰りツアーは、きつくて大変!と言っていたのを聞いたことがあります。

 しかし、時代の波というのは、スゴいものです。

 その一期間の潮流に乗れたガイドさんたちは、今では、悠々とした老後を送っていらっしゃるのですから。




















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