娘が一人暮らしを始めて、一年が過ぎました。
家では、ほとんど家事らしいことは、してこなかった娘ですが、一人となると、何から何まで、自分でやらなければなりません。
家にいれば、何もしない娘で、全く一人暮らしなど、憧れていたわけでもなかったようですが、いざとなれば、仕方ありません。
特に、食い意地の張ったDNAを受け継いでいる彼女は、一人暮らしを始めても、何をおいても、食べ物には、決して、妥協せず、(もともと彼女は、ファーストフードなどが嫌いなのです)自分の好みにあったものを栄養のバランスを考えながら、月々のやりくりをしながら、頑張ってやっているようです。
娘は、シェアハウスのようなところに住んでいるので、部屋はそれぞれ独立してはいるものの、キッチンやテラス等は、共有なので、必然的に、周りの同居人の食事にも度々、遭遇するのです。
彼女が驚いているのは、フランス人の若い子の一人暮らしは、ほとんど、料理らしい料理をせずに、野菜などは、ほとんど食べずに、非常にバランスの悪い食事をしているということでした。
若い子に限らず、フランス人の一般家庭の食事は、とても、質素なのです。
日本人の食卓は、世界的にもレベルも高くて、非常にハイスペックだということが話題にもなっていますが、彼女は、それを家の外に出て、目の当たりにしたようです。
私が最初に、引っ越しの際に大家さんに挨拶がてらに、そのシェアハウスを見に行った時も、キッチンや冷蔵庫の中をのぞいて、???と思った印象が実際にそのとおりだったわけです。
私がのぞいた時には、みんなの共有だという冷蔵庫には、たくさんのペットボトルに入った水と、中をくり抜いたスイカの皮と(なぜ、これを取っているのだろうかと思いましたが)リンゴがいくつか入っているだけでした。
娘によれば、みんな、朝は、パンかセレアル(シリアル)、夜もハムかパンとスープ、作ったとしても、パスタ、パスタを茹でて、バターかチーズをかけるだけ、良くて、市販のソースをかけるだけ、たまに、見かけるとすれば、カルボナーラ(フランス人の好きなベーコンとバターや生クリームまみれにしたもの)なのだそうです。
あとは、テイクアウトのファーストフード、(そうは言っても、日本のように、ちょっと出れば、コンビニやお弁当屋さんがあるわけでもない)や、ウーバーイーツ頼り。
彼女曰く、みんな、あまり、食べることに興味がないみたい・・なのだそうです。
「美食の国、フランス」などと言われていますが、実際は、こんなもんです。
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