初めてのお産、子育てとなれば、誰でも不安なことがいっぱいあるのは、当然です。
私も少なからず、不安はありました。
ましてや、私の場合、お産は、アフリカでしたし、実家も遠いし、病院も、日本のように、母親学級や、詳しいお産の説明もなく、一応、万が一に備えて、一応、遺言めいたことまで書いたりしました。
しかしながら、私は、妊娠中は、ひたすら眠くて、寝てばかりいましたので、あまり、深刻に考え込むということもなく、ひたすら、お腹の子供に話しかけていました。
そして、実際に産まれてみれば、赤ちゃんというものを触るのも初めてだった私は、おっかなびっくりで、うっかり落としたら大変!などと思いつつも、アフリカで天気も良いし、洗濯してくれるボーイさんもいるのだから布のオムツにしよう!などと、思いついてしまって、特に、最初の一ヶ月は、そのオムツとミルクのルーティーンに慣れるだけでも必死でした。
しかし、慣れてくると、うるさく言う外野もいないので、かえって、自分のペースで、周りの赤ちゃんやお母さんとも比べることもなく、まあ、こんなもんかな〜?と構えていました。
そして、何よりの私の強い味方は、偶然、知り合いになった助産師さんをしていた日本人の女性の存在でした。
彼女が必要なことだけを的確に教えてくれたおかげで、私は、余計な心配はせずにいられたのです。大らかな彼女がゆったりと構えていてくれたおかげで、当事者である私もなんだか、ゆったりしていられたのだと思います。
まあ、育てる環境や子供の個性にもよるので、人それぞれではあるとは思うのですが、あまりに、情報が多すぎると、少しでも、その情報と違ったりすると不安になるものです。
子供があまりミルクを飲まないとか、寝ないとか、体重が何キロ増えたとか減ったとか、極端な場合は、別として、お腹がすけば、ミルクも飲むし、疲れれば、眠くなって寝るのです。
もう少し、大きくなってからも、娘は、なぜか、なかなか髪の毛が伸びず、歯も2歳になるまで一本も生えてきませんでした。
それでも私は、髪の毛は、伸びなければ切らずに済むし、歯に関しては、生えてくるまでは、虫歯にもならないし、歯はなくとも娘は、ワシワシと何でも食べていたので、まあ、いつか生えてくるだろうと全く心配しませんでした。
案の定、娘の歯は、2歳になると同時に一気にドバッと生えてきました。
また、娘は、寝るのが何よりも嫌いで、お昼寝もしたことがありませんでした。何とか疲れて寝てもらうために、日中にエネルギーを発散させるのに苦労しました。結果、それが、ますます彼女を鍛える結果となり、生半可なことでは、疲れて寝ないようになってしまいました。
育児と仕事に疲れ気味で私の方がお昼寝をしたくても、”娘に寝ないで〜!寝ちゃダメ〜!” などと揺り起こされるのは、拷問のようだと思ったこともありました。
しかし、のちになってみると、それが、体力、気力、学力にも繋がり、良い結果となりました。フランスのバカロレアの試験などは、一科目4時間のテストです。体力のない子は、集中力も長時間、続きません。
それより、私が何よりも心配だったのは、子供が情緒不安定になって、バットを振り回して暴れたり、人を傷つけるようなことをする子供になったら、どうしよう? ということでした。
私の親戚に、保育の専門家がいて、そのことだけは、聞いたことがありました。
それは、ハッキリとは、原因も対策も言えないけれど、子供のうちは、とにかく身体を動かして、エネルギーを発散させること!とのことでした。
ですから、私は、心して、娘をスポーツに駆り立て、主人が休みの時には、グラウンドに連れて行って走らせ、私が休みの時には、プールに連れて行って、水の力までも借りて、娘のエネルギーの発散に努めていました。
さらに大きくなってから、私が気をつけたことは、娘を人と比べないということでした。人と比べて良いとか、悪いとか言われても、子供は、何が良いのかわからなくなってしまいます。
親が、いちいち他の子供と比べて一喜一憂していては、子供もたまったものではありません。
子育てには、その段階ごとに、それなりに不安はあるものです。
しかし、心配しすぎは禁物です。
だいじょうぶ、だいじょうぶ。
親が子供を愛していること、一番大切な存在だということが伝われば、子供は、しっかり育ちますから。
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