フランス人の離婚と再婚 ママ母の気持ち
フランスは、離婚率の高い国で、約30%、3組のうち1組、パリでは、約50%、2組に1組が離婚すると言われています。
しかし、その離婚した人たちの四分の一は再婚するとも言われているのです。
つまり、離婚もするが、再婚もする、懲りない人たちなわけです。
そう言われてみると、私の知っているフランス人女性にも再婚組の人が何人かいて、それぞれの結婚で、子供を産んでいます。話を聞いていると、一回目の結婚での子供だったか、2回目の結婚での子供だったか、わからなくなることさえあります。
ただ、よくよく聞いていると、子供の年齢に年の開きがあったりするので、そこで、何んとなく、わかることになりますが、まあ、結果的に2度とも離婚している彼女にとったら、もはや、それが、どちらの子供だったのか?ということは、さして、問題にしていない風でさえあります。
日本人だったら、子供のために、仲の悪い夫婦が離婚しないでいるという話は、よく聞きますが、フランス人の場合は、仲の悪い夫婦は、一緒にいないようです。
そういう我が家も、主人には、前の奥さんとの間に3人の男の子がいて、上の二人は、かなり年が上なので、滅多に家に顔を出すこともありませんでしたが、下の男の子は、私たちがフランスに来た時点では、まだ小学生で、月に2回、週末は、主人が会いに行くか、その子が家に来ていました。
主人の前の奥さんは、かなり、宗教にのめり込んでいる方だったらしく、離婚の理由もそんなところにもあったようですが、普段は、一緒に住んでいる子供たちも、かなり宗教の縛りを受けていて、日々のお祈りはもちろん、週末の礼拝などの宗教活動、慈善活動、テレビ、雑誌、ゲーム類は、一切禁止という規制の多い生活を強いられていたせいか、家に来た時には、のびのびと、好きなテレビを見たり、ゲームをやったり、お父さんに会えるということだけでなく、のびのびと自分の好きなことをやれるという楽しみがあったようです。
お母さんに見つかると取り上げられてしまうために、家に持って帰れないゲームなどは、家に置いたままになっていました。
その子の方もカラッとしたもので、大して遠慮するということもなく、かえって、こちらも気兼ねなくいられて、いいなぁなどと感じていました。
ところが、私も仕事を始めて、だんだんと仕事も忙しくなり、娘もだんだんと成長してきて、休みの日などは、娘のお稽古事の予定がびっしりと入るようになってからは、その送り迎えもなかなか大変で、家の中でも休みの日には、やることが山積みで、私にも余裕がなくなっていた頃でした。
連休かなにかで、家に彼が家に泊まりに来ていた時のこと、私は、彼の存在が、なんだか煩わしいなと思う気持ちが私の中で芽生えていることに気が付いたのです。自分の中のそんな感情に気付いた時に、これってママ母の気持ちなのかな? これがエスカレートすると、ママ母イジメみたいなことが起こるのかしら?と思い、ハッとさせられたことがありました。
これは、いけないと思った私は、自分の余裕のない状態をそのまま主人に話し、主人もそれを納得してくれたことで、私も気分がスッキリして、事態は、それまでよりも好転し、私も普通に接することができるようになりました。
同じことでも、主人が理解してくれると思うだけで、気持ちの向きが変わってくるものです。
それにしても、色々煩わしいことが付随してくるにもかかわらず、離婚、再婚を繰り返すフランス人の逞しさには、感心させられるばかりであります。
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