クリスマスの翌日、パリの中心部のメトロ3号線の3駅(アール・エ・メティエ駅、レピュブリック駅、オペラ駅)で女性3人がナイフで刺されるという事件が起こりました。
事件は午後4時15分から45分間の間に3駅にわたって発生した模様です。
現場から逃走した犯人(容疑者)は、同日夕方に防犯カメラの映像と携帯電話の位置情報から、わりと迅速に逮捕されたようで何よりではありますが、同一犯人が45分間の間に駅を移動して3人もナイフで女性を襲うとは、1件目の事件が起こった段階で、なんとか阻止できなかったのか?と思ってしまいます。
事件のあった3駅を見ると、恐らくレピュブリック駅からアール・エ・メティエ駅、そしてオペラ駅(あるいは、その反対の経路)の順番で3号線のメトロで移動して犯行を重ねていると思われますが、実際に1駅目で1人を刺して、その後、ナイフを持って別のメトロに乗って移動しているわけで、そして、またさらに犯行を重ねているわけですから、今、まさに人を刺してきた人が、ナイフを持ってメトロに乗ってくるわけで、恐ろしいことこのうえありません。
地方交通保安局は、「殺人未遂」と「武器を用いた加重暴行」の容疑でただちに捜査を開始し、まもなく、犯人が特定されたそうですが、この犯人(容疑者)は、2,000年生まれの、すでに警察に知られている前科のある人物だと特定されたそうで、本人の自宅(イル・ド・フランス、ヴァル・ドワーズ県)で逮捕されたそうです。
私は、なんだか、もうパリに慣れ過ぎてしまっていて、路線によって、なんとなく治安というか、客層が違うことは察したりすることはあるものの、正直、どんな人種が乗っていても、そんなに恐怖を感じることはなくなってしまっています。
ところが、たまたま、この事件が起こった当日に、本当に久しぶりにパリに来てくれた弟をユーロスターの駅まで送って行った(メトロで)のですが、現在、ドイツに住んでいる弟曰く、「パリのメトロはなんか怖い・・」というので、「なんか、怖そうな人もいるけど、実際には、怖いことはないよ・・」と話していたばかりでした。
彼を送って、家に戻って、テレビをつけたら、このニュースをやっていたので、「あら、やっぱり、怖かった・・」と思った次第です。
そして、「パリでは、駅での英語の表記が少なくて、わかりにくい・・」と。
私としては、むしろ、最近、英語の表記が増えたな~くらいに思っていたのですが、やっぱり、外国から来ると、全然、違うように感じるようです。
治安の面では特にあまり評判のよくないパリのメトロですが、こんな事件があると、ますます、「パリのメトロは危険だ!」と言われてしまいます。
「そんなことないよ!」と言いたいところですが、実際にこのような事件が起こってしまうと、そんなこともないとは言えなくなってしまいます。
そして、このニュース、一応、大きめにニュースで取り扱われておりますが、もしも東京の地下鉄の駅でこんなことが起こったら、この程度の騒ぎ方では済まないであろうことを考えれば、やっぱり危険な事件にも皆が慣れてしまっているのかな?と思わずにはいられません。
メトロ3号線ナイフ襲撃事件
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