2025年12月22日月曜日

エアフランス まさかのダイバートで乗客全員無事も苦情申し立て

  


 今週、日曜日のエアフランス パリ発アジャクシオ行(コルシカ)AF 7562便で、離陸後、エンジントラブルが起こり、リヨンに緊急着陸していたことが発覚しています。

 このエアバス A320型機は、173名の乗客を乗せて出発していましたが、この事故、乗客の証言によれば、複数の乗客が「大きな爆発音」を聞いており、エンジン1基から炎が出ているの(大きな黄色の閃光)を目撃し、その後、大きく機体が揺れ始めた・・ということです。

 これまで、私もずいぶんと飛行機にも乗り、けっこう揺れたりして、ちょっとハラハラしたことはありましたが、爆発音が聞こえたり、ましてや機体から炎が出ているのを見た・・なんてことは一度もありません。

 乗客の証言によると、「飛行中、左エンジンが停止した」と機長が説明したという話もありますが、真偽は定かではありません。

 エールフランス航空は、「技術的なインシデント」があったことを認め、「着陸は安全手順に従って行われ、負傷者はいない」と発表しています。

 17時9分にオルリー空港を離陸した同機は、離陸後、約50分後に大きな衝撃が起こり、翼から閃光が見え始め、5分後に炎が噴き出していた・・とのこと。

 中には、「もう父と一緒に死ぬ覚悟を決めていた・・」という乗客もいたほど・・しかし、この乗客たちは、ストレスをうまく処理していたと伝えられています。

 リヨンの空港に緊急着陸したのは、18時26分。その後、4時間ほど待って、代替便が用意され、22:39にリヨンを出発、バスティアを経由して23:45にアジャクシオに到着したそうです。

 通常ならば、3時間程度のフライトですが、7時間くらいの時間を要しました。

 今回ばかりは、時間の問題以上に安全の問題ですが・・

 機体に衝撃が起こったのが離陸から50分後となので、緊迫状態にあった30分。まさに、生きた心地がしなかったであろうと思われますが、この中の12名の乗客が、エアフランスに対し、「他人の命を危険に晒した」、「配慮の欠如」などの苦情申し立てや、全額返金を求めています。

 機内の客室乗務員などは明らかに不安そうで、事態が深刻だと確認したという乗客、無事にリヨンの空港にダイバートし、着陸したときには、パイロットの一人がほっとしたのか、

「エンジンの1つが早く休暇を取ってしまったようです」

 と冗談を言ったとか・・。

 これは、ちょっと冗談にはならないというか、全く笑えず、この訴えを起こそうとしている人々をさらに怒らせています。

 彼らの弁護士によれば、「乗務員は30分間、乗客を不安にさせたまま放置し、なにが起こったのかわかりませんでした」とのこと。

 これからクリスマス休暇に入る時期、人々の移動が増える時期です。そんな時期に入ったとたんに、この事故。

 しかし、機内から翼から炎が上がっているのが見えたら、やっぱり、パニックになりますね・・。


エアフランス ダイバート

 


<関連記事>

「羽田空港での航空機衝突炎上事故にフランス BEA(民間航空安全調査分析局)が調査員派遣」 

「突然の飛行機のキャンセル」 

「エアフランスのロストバゲージは45日経っても戻らない上に90日後には捜索も打ち切り」

「久しぶりのエアフランス日本行き直行便」 

「長距離フライトの座席の移動のチャンス」

0 コメント: