2026年4月8日水曜日

チョコレートの値上げと気候変動 

  


 なにかと行事ごとにカタチを変えてお祭りのように店頭にのぼるチョコレート。フランス人は本当にチョコレートが大好きです。

 ここのところは季節もので、パック(イースター)復活祭のチョコレートで、たまご型のチョコレートやうさぎのチョコレートなどが大々的に並べられていました。

 しかし、チョコレートが店頭に並ぶのはイースターに限ったことではなく、本当になにかにつけてはチョコレートが山積みになります。

 それくらい、フランス人はチョコレートが大好きで、スーパーマーケットのチョコレート売場などでも、チョコレート売場には、大きなスペースが割かれており、人のお家を訪ねたりする場合、手土産に迷ったら、まず、チョコレートにしておけば間違いない!そんな感じです。

 そんなチョコレートの価格が高騰しており、ふだんは、それほど頻繁にチョコレートを買うわけではない私でも、板チョコくらいは常に買い置きをしており、甘いものは、控えようと思っているので、高級品に限りOKという自分に都合の良いルールを定め、たまには、メゾンドショコラやジャンポールエヴァンなどのお店を覗くことはあります。

 全般的に全てのものが値上がりしているので、特にチョコレートの価格だけが高騰しているとも思わなかったのですが、特にここ最近、メゾンドショコラの値上がりが凄いな・・と最近、ビックリしたばかりです。

 そんなチョコレートの値上げには、これまで約10年間安定していたカカオの価格が2023年から急激に高騰したのだそうで、わずか数ヶ月で1トンあたり約3,000ユーロだったものが10,000ユーロに跳ね上がってしまったのだそうです。

 この原因はひとつではないらしいのですが、カカオ豆が森林破壊に繋がる農産物として、またカカオ豆栽培による温室効果ガス排出を引き起こすものとして、欧州連合(EU)などがカカオを含む7つの農産物の輸入業者に対して、森林伐採された土地から生産されたものではないことを保証することを義務付ける規制がまもなく施行されることなども原因のひとつと見られています。

 また、世界のカカオ生産量の約70%を占める西アフリカでは記録的な豪雨に見舞われたり、かと思うと干ばつに襲われたりなど、不安定なこれまでなかった気候変動のために、安定したカカオの生産が以前よりも難しくなっています。

 西アフリカといえば、私にとってはコートジボアール・・以前、数年、住んでいたことがあり、ここで私は初めてカカオ豆というものを見ました。コートジボアールはカカオの生産でも知られるところで、さぞかし美味しいチョコレートがあるのだろうと思いきや、そこには、全く美味しいチョコレートなどというものはなくて、チョコレートに加工されるのは、もっぱら外国での話でした。

 このチョコレートの価格の高騰は、一時のカカオ豆の価格の爆上がりによるもので、現在、カカオ豆の価格はもとに戻っているのですが、一度、値上げした店頭価格はもとに戻っていないのです。

 店頭価格は一度、値上げしてしまうと、原料の価格が下がったからといって、簡単には下げないもののようです。

 全然、違う話ですが、以前、某有名ブランドの時計が値上げする際に、「スイスフランが高騰したため」と理由に書いてあったので、「これ、スイスフランが下がったら、値下げするんですか?」とストレートに聞いてみたら、苦笑いしながら、「いや、下げませんけど・・」という答えが返ってきて、「ふん・・」と思ったことを思い出しました。

 チョコレートの原料となるカカオ豆の学名は「テオブロマ・カカオ」といい、「神々の食べもの」を意味するのだそうです。

 そんな「神々の食べもの」は安定して生産され、適正価格で供給されるべきだと思うのですがね・・。


チョコレート価格上昇


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2026年4月7日火曜日

オルリー空港で迫撃砲⁈⁈⁈ イタリアからのイージージェット機 着陸回避

  


 検察庁によると、オルリー空港憲兵隊(GTA)はイージージェット機を標的とした迫撃砲攻撃があったと報告していました。検察庁が入手したパイロットの供述によると、午後5時40分頃の発射時、機体は滑走路付近で煙の柱を発見し、着陸進入を中止し、その後、旋回してから着陸しました。

 調査によると、迫撃砲は滑走路付近で結婚式に出席していた人々によって発射されたもので航空機を標的とした意図はありませんでした。発砲現場付近の滑走路は念のため約50分間閉鎖されました。

 検察当局は航空交通の遅延は報告されていないことを確認しています。現時点で逮捕者は出ていませんが、「航空機航行妨害」の容疑でオルリー空港運輸局(GTA Orly)に捜査が委託されています。

 これはイタリア・ベネツィアからパリ・オルリー行の easy-Jet EJU 4874便が着陸準備中にパイロットが滑走路から小さな爆発が起こっている様子と煙が出ているのを発見し、再び上昇を余儀なくされたというもので、迫撃砲と報道されたこの攻撃?は、実は結婚式の行列の一団が打ち上げた花火(迫撃砲型の花火)であったことが判明。

 軍事的な迫撃砲攻撃などではありませんでした。

 とはいえ、この迫撃砲型花火は、大きな爆発音と強い煙を発生させるため、航空機からは危険な発射物に見えたと言われています。なにせ、このご時世、なにがあってもおかしくないのですから、パイロットが危険回避として、着陸を一時中止するのも当然のことです。

 しかし、もしも私がその飛行機に乗っていたとしたら、着陸態勢に入っていた飛行機が突如、着陸を中止して上昇を始めたら、やっぱり怖かっただろうな・・と思うのです。

 航空機は周辺空域を旋回し、別の滑走路に安全に着陸したということです。

 航空機憲兵隊(GTA)のパトロール隊が現場を撮影していた目撃者からビデオを回収して状況を確認したところ、数人が乗った乗用車が近くで花火用の迫撃砲弾を空に向けて発射していたことがわかっています。

 正確には約15台の車両(乗用車約10台と数台のATV)からなる結婚式の行列から、約10発の迫撃砲弾が発射されていました。

 まったく人騒がせな結婚式の花火でしたが、これは法的処分の可能性もありえるということです。

 第一に、実際に「航空機の運航妨害」となっており、空港周辺で危険物(花火を含む)を使用し、航空機の安全を脅かす行為であり、実際に一時的とはいえ、滑走路が閉鎖され、航空交通に影響が出ているため、法的処分の可能性は充分に考えられる話です。

 また、公共空間での大型花火の使用は多くの場合は許可制であり、この花火は無許可であった可能性も高いということです。

 イタリアからの便ならそんなに長距離ではないフライトですが、とはいえ、一度、離陸すれば、着陸するまでは、少なからず不安はあるもの。その証拠に無事、着陸すれば、どんなフライトでも毎回、一応、ホッとします。

 一度は着陸態勢に入った飛行機が再び上昇した際、機内では一体、どんな説明がされていたのかはとても気になるところです。


オルリー空港 迫撃砲騒動


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2026年4月6日月曜日

ちゃっかり娘との口ゲンカと彼女の向上心 

  


 世の中には、自分の力だけでは、どうにもないこともあるものの、自分の置かれた状況なり環境の中でも、どのように対応していくかで、その後の人生は大きく変わっていくということもあります。

 最悪と思われた状況(私の場合、若くして夫に突然、まだ小学生だった娘を残して先立たれた時がまさにその時でした)が長い目で見て、結果的には、あんな状況だったからこそせざるを得なかった経験などが、後に役立った・・というようなこともあります。

 ちょっと大袈裟な書き出しではありますが、今、日本で仕事をしているたくましい娘を見るにつけ、本人の努力ももちろんありましたが、周囲にいかに支えられてきたか?離れていた親戚や家族にもいつも見守ってもらってきたことを感じずにはいられません。

 娘は、今や親戚中からも、たくましい女の子として認識され、「〇〇(娘の名前)だけは、本当にどこでも生きていかれるね・・」と言っていただいています。

 リモートワークが良いのか悪いのか、日常的には、日本、アメリカ、ヨーロッパの時間に併せて仕事をしているために、家でも結局はものすごい長い時間を拘束されているんじゃないの?と思うほど忙しく仕事をしている娘は、親の私がいうのもなんですが、もの言いがキツいな・・と感じることが今回の私の一時帰国の間には感じられ、「あなたは、どうして、そんなことで、そんなに嫌な言い方をするの!!」と怒ったことがありました。

 娘はその時は、「人の言うことをそんなに気にすることない!気にする方がおかしいよ!」と私の言うことに反発していましたが、数日後、急に「昔、パリのラーメン屋でバイトしてた時、すごく人当たりがよくなったってみんなに言われたな・・また、単発で、そういうバイトでもしようかな?」などと言い出したのでびっくりしました。

 私が、「あなたの今の収入で、さらにバイトなんかしたら、税金とか、めんどくさいというか、大変なんじゃないの?だいたい、そんな時間あるの?」と言ったら、「いや、人との対応の勉強のつもりで・・・お金のためというより賄い目当てで・・少なくともお金を払わずに勉強になることだから・・」というので、「えっ?」と驚いたのですが、後から考えて、私が言ったことを後になって考えたのだな・・と思い至りました。

 なにより、ちゃっかりしたというか、少しでも自分に得るものがあるチャンスを伺いながら、そういった人としてのあり方についても、常に向上心を抱いて、行動に移していこうとしている彼女は我が娘ながら、すごいことだ・・と思った次第です。

 しかし、彼女のちゃっかりしているところは、日常のごくごく些細なことにも抜け目がないわけで、昨日、私が日本にいる間に買った食材を食べ尽くそうと、ちょっと家にあるダシを探していたところ、昨年、来たときに買った茅乃舎の「おでんだし」というものが半分残っているのを発見し(海外在住の場合は賞味期限が最低でも1年は自動的に延長されている感覚)、じゃあ、あるものでおでんを作ろう!とそのだしと、九州で買ってきたさつま揚げなどを煮始めていたところ、本当は大根くらい欲しいけど、大根重いしな・・もう大根買っても食べきれないしな・・と思っていたところ、娘が絶対に大根買う!と言い張り、一緒にランチをしに行った帰りに大根を買ってきたので、さっそく、味が染みるようにすぐ煮なきゃ!と大根を入れて、火にかけました。

 そこで、私は全然、味見をしていなかったことに気づいて、「あ!全然、味見していなかった!」と言ったら、娘が「ちょっと味、濃い目だよ!」と。「だから、大根入れたらちょうどいいと思って・・」と、ちゃっかり人の作ったものの味見をしていたのでした。

 まったく相変わらずというか、食べ物に関しては特に抜け目のない娘です。


口ゲンカ ちゃっかり


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2026年4月5日日曜日

公衆衛生上の重大な問題 カーフール(ヴァル・ドワーズ)の店舗一時閉鎖

  


 ヴァル・ドワーズ県(イル・ド・フランス地域圏)は、衛生上の不備を理由にハイパーマーケット カーフールの店舗を一時的に閉鎖を決定、同店は、その後、衛生基準を満たすよう改善されたものの、「公衆衛生上の重大かつ差し迫った危険がある」と判断しました。

 ヴァル・ドワーズ県は先週、当該店舗の「販売・調理・取り扱い・保管」に対する行政上の営業停止命令を発表しています。

 停止理由として挙げられたのは、「害虫の発生(ネズミの糞の存在)」、「賞味期限切れ食品の取り扱いおよび販売」、「不適切な条件下での食品保管」、「不衛生で維持管理が行き届いていない施設および設備」などです。

 行政側は「これらの不備により、当該施設は汚染や微生物の発生、食中毒のリスクがあり、公衆衛生に深刻かつ差し迫った危険をもたらす」と説明し、基準を満たせば営業停止命令は解除されると明記しています。

 フランス第2位の食品小売業者であるカーフールは「影響を受けたエリアの徹底的な清掃をただちに開始するとともに、この容認できない店舗の不備の原因究明と必用な経営上の結論を導き出すため、内部調査を開始した」と発表しています。

 AFP通信が公表しているカーフール・フランスの経営陣宛の書簡の中でCFDT労働組合は、「大手小売企業にふさわしくない欠陥」を非難し、数年前から投資不足、建物の維持管理の不備、一部店舗の不衛生な状態について警鐘を鳴らしてきたと指摘しています。

 組合は、「緊急資金の拠出」や「維持管理方針の見直し」といった即時の対応を要求するとともに、「清掃と害虫駆除」は従業員ではなく、専門業者に委託するべきであると主張しています。

 一般的にスーパーマーケットの清掃や害虫駆除は従業員が行っているのかどうかは、わかりませんが、「自分たちの仕事はここまで」と区切ることを主張するのは、いかにもフランスらしいことだと思います。

 もっとも、カーフールのような大きな組織となると、店舗によって、異なることも多いのではないかとも思われますが、多くの食品を扱う店舗のネズミ駆除のような仕事になれば、もうこれは、一般の人に手に負える問題ではないので、もしも、これを専門業者に任せていないとなれば、それは大きな問題であり、経営上の問題にも関わってくることかもしれません。

 一時は隆盛を極めていたカーフールのような、なんでもたくさん置いているタイプのお店も時代の流れにより、消費者のニーズが変化してきて、すべて縮小傾向に、扱う商品の種類(以前は電化製品から園芸、学用品、洋服、靴、おもちゃ、自転車などなんでもあるイメージだった)がどんどん減少して、ふつうのスーパーマーケットと変わらない規模にしなければ、成り立たないようになってきています。

 同じ経営を維持していくだけでは経営は成り立たず、常に変化していく時代についていかなければならないハイパーマーケットはなかなか経営が大変な状況なのです。

 そんな中で、基本的なずっとかわらず存在し続けている食品に対しての衛生問題、清掃、害虫駆除など、実はいつでも存在してきた問題への対応が疎かになってきていたというのは、やはり肝心なところで足をすくわれることにもなりかねない、大変なことなのです。


カーフール(ヴァル・ドワーズ)の店舗 衛生問題で一時閉鎖


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2026年4月4日土曜日

機内食と最後の食い意地

  


 私の日本への一時帰国の目的のひとつは美味しいものを食べることでもあります。限られた日数の中で食事の回数も限られており、その中で絶対に食べたいもの、絶対に行きたいお店、その他、出かけて歩いている間に目にする食べてみたいものや会食でいただく食事などを加えると、今回は特に家で食事をする機会も少なくなってしまい、日本滞在中に食べるはずだったものを消費していくのが厳しくなりました。

 食べきれなければ、家においていけば、娘がいるので、全くムダにはならないのですが、それは何としても、どうにも悔しい!

 今回は、どういうわけか、パリから羽田のフライトで出てきた機内食が絶望的なものであったので、どうせ、帰りの便も同じようなものだろうと思っていたので、最後の日本での食事は飛行機の中に持ち込んで食べる食事・・みたいな気分になっていました。

 日本滞在終盤になってくると、もう「これは、持って帰ろう!」というものから、「これは、飛行機の中で食べよう!」となってきて、ただでさえ、ギリギリの荷物に手荷物が山のようになるにもかかわらず、私の食い意地は最後の最後まで日本の食べ物を諦めることはありませんでした。

 「これは、飛行機の中で食べよう!」という言葉が、私の口から出るのがあまりに頻繁になってきたことには、自分でも気が付き始めて、自分で苦笑してしまったほどです。

 気が付いてみれば、どんだけ飛行機の中で食べるのか!ってほどに・・。

 友人や従姉妹からは、「そんなに日本の食べ物がいいんだったら、日本に住めばいいじゃない!」と言われるのですが、もちろん、食べ物に関しては圧倒的に日本の方が良いことは事実ではありながら、これが日常になってしまったら、この感動はなくなってしまう!そんな気持ちもあるのです。

 実際に、以前は私と一緒にいちいち日本の食べ物に感動していた娘は、すっかり日本の食べ物がごくごくあたりまえのものになり、何の感動も示さず、涼しい顔をしているのは、私にとっては、ちょっと残念というか同志を失ったというか、寂しい気持ちさえしてしまうのです。

 これまで、こんなに飛行機に乗っているのに、気が付かなかったのは、行きと帰りのフライトの機内食では同じ航空会社でもかなりクォリティが違うということで、その時のメニューやたまたまのめぐりあわせ(少々オーバーですが・・)もあるのか、日本に来るときはさんざんだった機内食がパリに帰るフライトでは、まずまず食べられるもので、それを出されれば、それを食べてしまいます。

 娘に「ママ!どんだけ飛行機の中で食べるつもり!?」とまで言われながら、機内に持ち込んだ食糧には、結局、機内では全く食べることはなく、そのまま、パリに持ち帰ってくることになりました。

 いずれにせよ、パリに戻ってきても、しばらくは、山のような日本の食料品に囲まれて、ごきげんな日々を過ごせるのではありますが、これが不思議で、日本に滞在中は、胃が大きくなるのが追い付かないほどの食い意地、もはや、食べたいと思うのがお腹が空いたからというのではなく、もうひたすら「食べたい!」という気持ちからくる食い意地になってしまっていて、ちょっとした過食症の状態に。

 しかし、不思議なもので、パリの自宅に戻ったとたん、その食い意地はスッと消え、日本滞在中に酷使した胃を休められる状態になっています。ヤレヤレ・・痩せなきゃ・・。


機内食 食い意地


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2026年4月3日金曜日

マクロン大統領と高市首相の「かめはめ波」

  


 マクロン大統領が訪日の際の公式記者会見の席で、高市首相とともに行ったジェスチャー「かめはめ波」がフランスでも話題を呼んでいます。

 中東情勢の緊張が高まる国際情勢の中、マクロン大統領は、両国間の経済、技術、軍事関係を強化するための来日ということで、緊迫した雰囲気が予想されていただけに、この「かめはめ波」は、その厳粛な雰囲気とは対照的なものであっただけに、余計に話題を呼んだともいえます。

 この「かめはめ波」は鳥山明氏の人気漫画「ドラゴンボール」に登場する架空の技で亀仙人が編み出した体内の潜在エネルギーを凝縮させて一気に放出させる技で主人公の孫悟空の得意技です。

 会見の中でマクロン大統領も述べていますが、フランスは世界第2位のマンガ大国でもあり、フランスでもこのシンボルは普遍的なものとなっており、今や何世代にもわたって誰もがすぐに認識できるジェスチャーであり、日本国民はもとよりフランス国民に対しても広い世代にアピールできるものとなっています。

 このフランスでのドラゴンボール人気は、2024年の鳥山明氏の訃報がフランスで、どのくらいのボリュームで伝えられたか?で、私は、あまりの大きな扱いに驚かされました。

 マクロン大統領にとっては、日本とフランスが共通して親しみやすく、広く国民から受け入れられている文化的な言語を用いてコミュニケーションをとるということが、この一連の場面を映像的に非常に力強いものにしていると言われています。

 しかし、マクロン大統領が政治とポップカルチャーを融合させた態度をとったのは、これが初めてではなく、彼は大統領就任当初から、より現代的で親しみやすく柔軟性のある外交を体現しようと努めており、この姿勢は、大統領職をより人間味のあるものにし、若い世代とのつながりを深めるという広範な戦略の一環なのです。

 彼は漫画などのポップカルチャーの要素を取り入れることで、従来の外交規範を超越しようとしているとも言われているのです。

 一見すると突発的に見えるこのジェスチャーは戦略的な側面が見え隠れし、計算されすぎたえせコミュニケーションであるとか、深刻な内容を覆い隠すものであるとか、真剣さに欠けるといった批判的な声もあがってもいます。

 両首脳は「かめはめ波」という誰もが認識できるジェスチャーを用いることで瞬時に露出を確保しました。普遍的な文化的コードを選択することで言語の壁を乗り越え、即座にインパクトを与えることができるのです。

 このジェスチャーに賛否両論があるにせよ、この「かめはめ波」は人々の心に刻まれるに充分なインパクトを与えたのです。

 情報であふれたメディア環境において、人々の注目を集めることは、政治指導者にとっての大きな課題。マクロン大統領と高市首相はわずか数秒で政治とポップカルチャーを融合させ、瞬く間に話題を呼ぶコミュニケーションの進化を如実に示しました。

 この予期せぬジェスチャーは、より広範なトレンド、すなわちポップカルチャーが最も権威ある組織にまで浸透しつつあることを示しており、人気作品への言及は、もはやアーティストやインフルエンサーだけの特権ではなく、指導者のジェスチャーやスピーチにも見られるようになっています。

 マクロン大統領と高市首相の「かめはめ波」はその顕著な例で、これは多様な聴衆に訴えかける普遍的な言語を使おうとする姿勢の表れでもあります。

 また、これは、フランスと日本の間だからあり得たことでもあると思われ、このフランス人にとってのマンガというのが、恐らく日本人の想像する以上の位置づけになっているということは、本当にスゴいことなんだと、あらためて思わされます。


kamehameha  かめはめ波


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2026年4月2日木曜日

カニ缶を探すのが大変になっていました!

  


 私が日本に帰国した際に、よく買って帰るもののひとつに蟹の缶詰め、いわゆる「カニ缶」があります。

 フランスにもカニ缶はあるのですが、存在感が薄く、フレーク状になっているものがほとんどで、それはそれで使いようがあるのですが、カニを楽しみたいとなると、まるのままの蟹ということになり、これは非常に高価だったり、いつでもどこでも手に入るものでもなく、ノエルの際には、よく見かけますが、日常的にはあまり見かけません。

 私とて、そんなに頻繁にカニを食べるというわけではなく、カニといえば、ちょっと贅沢感があって、ここ数年は自分のお誕生日には、ちょっと良質な日本のカニ缶を食べるのを楽しみにしています。

 カニ缶というものは、とてもギッシリ詰まっていて、殻から外して食べる蟹と比べると、とてもわりが良いというか、なかなか食べ応えがあるものです。

 日本で買うにしても、なかなか高価ではあるのですが、特別な機会に外食することを考えれば、安いものです。

 それで、日本に一時帰国の際にはカニ缶を買って帰ることが多いのですが、今年も間際になってカニ缶のことを思い出し、「そういえば、カニ缶買うの忘れてた!」と近所のスーパーマーケットに行ったのですが、なんと、フレーク状になったものしか置いておらず、ビックリ! 私の欲しいのは、これじゃない!カニの脚が形状を保っているカニ缶!!、私のカニ缶・・どこに売っているの?と焦ったのです。

 前はふつうに売ってたのに・・・。

 従姉妹に聞いてみたところ、最近は、あまり高いカニ缶を置いても売れなくなったので、ふつうのスーパーマーケットじゃ置かなくなったみたい・・とのこと。

 ネットで探せば、その方が安いかもよ!と言われて、ネットで探してみたのですが、ネットの方もギフトセットなどになっていて、1缶だけ・・というのは、見当たらず、そんなにいくつもはいらないので、そちらも、断念。

 そこで、たまたま、成城に立ち寄る用事があったので、成城石井の本店に行ってみることに・・あそこだったら、売っているだろう・・と久しぶりに成城学園前駅に降り立ってみると、まあ、駅の様子がすっかり変わっていてビックリ!

 改札をおりてすぐのところに、成城石井よりも少し庶民的と思われるスーパーがあったので、こっちにあれば、成城石井よりも安いかも?と、こちらに先に立ち寄りました!

 すると、ありました!カニ缶が!さすが成城!と思ったのもつかの間、1つだけ残っている?と思ったそのカニ缶を手に取ってみると、なんだか妙に軽い!中が入ってない不良品?そんなことあり得る?と思って、マジマジと缶詰めを見つめると、そこには、「見本品」の文字が・・。現物はお店の人に頼まなければなりません。

 カニ缶って、そんな存在になっているのか?と驚いた次第です。




 その後、せっかく来たから・・と成城石井の方にも行ってみたのですが、ここには、さすがに中身の入った現物のカニ缶がふつうに他の商品と同じように並んでいました。なんだか些細なことではあるのですが、小さな市場の変化を感じたのです。


カニ缶


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2026年4月1日水曜日

マクロン大統領は日本で何をしようとしているのか?

  


 現在、日本に公式訪問中のマクロン大統領は、この訪日で何をしようとしているのでしょうか?

 フランス大統領府は訪問前に「中東危機が日本との協議の中心となる」と確認しています。

 両首脳は、「共通の解決策を見出す方法」について協議する予定であり、マクロン大統領はフランスのイニシアチブにおけるホルムズ海峡の安全確保と爆撃終結後の海峡再開のための「有志連合」を構築することを考えています。

 日本はG7の一員であり、次回のG7サミットはフランスが議長国を務め、エビアンで開催されます。フランスはこの議長国としても日本との連携を求めています。

 日本の石油輸入の大部分はホルムズ海峡を通過していることから、フランスはこの有志連合について、フランスは日本の協力体制を期待しています。

 しかし、フランス側は昨年10月に日本初の女性首相に就任した高市首相が超国家主義的かつ保守的な立場を確立し、ホワイトハウスの現職大統領との親和性を示すことに全力を注いでいるということについても、決して見過ごしてはいません。

 先日の高市首相の訪米の際のトランプ大統領との会談の模様もフランス側は当然、確認していることは言うまでもありません。

 外交の場となれば違うのかもしれませんが、高市首相が首相就任以来、彼女自身の首相としての発言の機会は極めて少ないように感じられ、弁が立つことで有名なマクロン大統領との会談がどのようなものになるのか?というより、忌憚なく話ができるのかどうか?と思ってしまいます。

 しかし、フランス大統領府は外交こそが危機からの脱却への道をひらく唯一の手段であるという点で日本との共通の認識を持っていると表明しています。

 この他、マクロン大統領はこの訪問をフランスの魅力をアピールする機会であるとも捉えており、多数のフランスの経済界のリーダーを伴い、経済フォーラムの傍らで人工知能分野の大手投資企業であるソフトバンクやリヨンを拠点とするスタートアップ企業Caresterに投資している岩谷産業の会談も予定しています。

 フランスはまた、既に確立された協力関係を基盤として、日本の民生用原子力エネルギーに関するロードマップに署名する意向でもあります。

 さらに宇宙分野、研究、破壊的技術におけるパートナーシップを強化する計画もあり、国防大臣や外務大臣を含むフランス閣僚が出席し、安全保障に関するセッションも予定されています。

 マクロン大統領の日本訪問は3日間。これら全てをこなしたうえに、天皇皇后両陛下からも招待を受けているとのこと。かなり忙しい日程であると思われます。

 マクロン大統領の訪日はこれが4回目。極右で超国家主義的かつ保守的な立場の首相になってからは初めてとフランスメディアは報じています。

 また3月19日、ホワイトハウス訪問中にトランプ大統領が同盟国に予告なしに行われたイラン攻撃と1941年の日本軍による真珠湾攻撃を不当に比較した際、高市首相が居心地が悪そうで当惑し、動揺した様子を見せたことも併せて報じています。

 今回のマクロン大統領との会談では、高市首相が当惑し、動揺することがないことを祈っていますが・・。


マクロン大統領訪日


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2026年3月31日火曜日

パリのバンク・オブ・アメリカへのテロ未遂事件

  


 最近のフランスで起こる凶悪事件の実行犯には Snapchat 等のSNSにより、未成年の若者たちが少額(その犯罪の重さに比してという意味で)の報酬で依頼されて実行してしまうというケースが目に見えて増加しています。

 ちょっと思い出せるだけでも、薬物取引による元締めの争いによる残虐な報復行為や携帯ショップ襲撃など、私でさえも、ここ数年で、あっという間に片手で足りなくなるほどの事件が思い浮かびます。

 Snapchat は、世界で月間アクティブユーザーが4億人を超え、特に10代・20代の78%以上が日常的に利用しているSNSであると言われています。

 今回、パリのバンク・オブ・アメリカに対する襲撃未遂事件においても、現在までに計5人が逮捕されていますが、このバンク・オブ・アメリカの前で手製の爆弾を仕掛けているところを現行犯逮捕されたセネガル出身の17歳の少年は、このSnapchatを通じて、炭化水素の容器と起爆装置からなる爆発物を仕掛けるように、報酬600ユーロを受け取り、依頼されたと供述しています。

 中東情勢がいつまでも集結しない中でのテロ行為に600ユーロの報酬で依頼を受けて実行してしまうところが信じられないことでもあります。

 この事件の背景には、イランとの関連も疑われており、この少年がどのような思想の持主であったのかは、現段階では伝えられていません。

 ただ、このテロ未遂事件とイランとの関連については、3月21日の段階でパリはイラン系グループによる脅威にさらされており、テレグラムに投稿された動画の中で「ハラカト・アシャブ・アル・ヤミン・アル・イスラミア(正義の友のイスラム運動)」は、GoogleMapを使って、パリ8区のボエティ通りにあるバンク・オブ・アメリカの本社に赤い点滅表示を示していました。

 「フランスのバンク・オブ・アメリカは単なる銀行ではなく、影のシオニスト(レスチナの地にユダヤ人の国家を建設・維持すべきだと考える人々)勢力でもある」、「手遅れになる前に出ていけ!これが最後の警告だ!すぐに銀行から出ていけ!」とこの親イラン系テレグラムチャンネルでアシャブ・アル・ヤミングループは主張していました。

 そして、1週間後の3月28日、このテロ未遂事件が起こっています。

 しかし、バンク・オブ・アメリカ襲撃未遂事件において、直接的な動画や犯行声明は出ていません。

 そのような背景からこの事件の司法捜査は国家対テロ検察庁(PNAT)が主導しており、イラン政府によるテロ行為の可能性が真剣に検討されていると言われています。

 今回の事件は犯行手口がオランダやベルギーで発生したテロ事件とあらゆる点で似通っていると言われているのも、この関連性が疑われている要因となっています。

 もちろん、現在の中東での出来事も大問題であるのはもちろんのことですが、この未成年をも巻き込むSNSを利用しての犯行依頼の手法、またそれにこの少年たちが犯罪に手を染めてしまう傾向も充分に深刻な社会問題の一つであるとも言えます。

 フランスでは15歳以下のソーシャルメディア利用禁止が来年度(2026年9月)に間に合うようにすすめられていると聞いていますが、すでにこのような事件が起こってしまっており、また、年齢的にも今回、逮捕されている少年を見ても、15歳以下の禁止には、かからないことになってしまいます。

 まさに、どんどん蔓延していくSNSの世界に法がついていけていない・・そんな現状が見えてきます。


バンク・オブ・アメリカへのテロ未遂事件 


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2026年3月30日月曜日

娘の成長に戸惑うけれど・・     

  


 娘が日本での就職を決めて早や4年の月日が経とうとしています。学校を卒業して就職活動を始めたころ、(といっても、いわゆる私の時代というか、日本での就職活動とは違い、実際にスーツを着て、面接に行って・・というようなものではなく)、コロナ禍ということもあって、履歴書を送って、あとはリモートでというカタチでした。

 当時、娘もフランスで暮らしていたので、まあ、フランスのどこかで就職するのだろうな・・くらいに思っていて、特に就職先が見つからないということもないだろうから、あんまり親が口を出さない方がいいなと見守っていました。

 それが、日本の会社に就職することになって、勤務地は東京ということで、それなら、家もあるし、IT関係の企業ということもあって、ほとんどがリモートワークで出社しなくてもいいとのことで、最初の3ヶ月はフランスで仕事をしていました。

 それでも日本の会社ということで、これまで私が頑張って娘に日本語を教え続けてきたことが実質的にようやく役だった!と私としては、就職したのは娘自身であるにもかかわらず、私には、それなりの達成感がありました。

 その後、日本に行くことになったので、最初に日本で生活を始めるところまでは、いろいろな手続き等は手伝えることは手伝って、娘の門出を見送りました。

 それから、約1年後、娘は早々に転職先を見つけて転職してしまったのには驚かされました。しかし、その会社はフランスの超優良企業で、彼女の専門を活かせる会社でもあり、一時は、娘が「この会社もいいな・・」と言っていた会社でもあったので、「よかったね・・」という感じでした。

 当初は、その会社での仕事はフランスのV.I.E(Volontariat International en entreprise)(国際企業ボランティア活動)というシステムを利用したもので、フランス政府がフランスの若者たちに海外で活躍する人材を育成するためのシステムになっていて、ボランティアという名前がついていますが、しっかりお給料は支払われ、そのうえ、その収入は免税になるというなかなかよくできたシステムです。

 当初の期限?は2年間、その後はその会社で本採用になれば、別の契約携帯に移行するか、やめたければ、別の道を選ぶのも自由ということになっているのですが、娘の場合は、2年を待つことなく、その前に本採用となり、現在は、ふつうに就職した感じになっています。

 その間、時々、会社の話は聞いていましたが、時が経つにつれて、「ここにいても、これ以上の自分の成長は見込めない・・」などと言い出し、私としては、そんなに成長しなくてもいいじゃない・・もういい加減・・おちついてくれたらいいのに・・と思っています。

 一般的には、よい学校を卒業し、優良企業に就職し、それなりのポジションについて、かなりの収入も得られるようになり、もういいじゃん!と思うところだと思うのですが、まだまだ止まらない彼女の「もっと、もっと成長したい」という欲望。

 もう見守るしかないのですが、どんどん遠くにいってしまう感じの娘に半心は、寂しい気持ちもしている今日この頃の母なのです。

 しかし、考えてみれば、私の若い頃を顧みても、突然、イギリスに留学するといって、いってしまったり、その後、パートナーをみつけてアフリカに行ってしまったかと思ったら、今度はフランス・・なんてことをやってきた私。

 娘を見ていると、私のしてきたことなど、たいしたことないようにも思わないでもありませんが、当時としては、そんな人、あんまりいませんでしたから、私の親たちもさぞかし、心配したり、いろいろと思うことがあったんだろうな・・とも今になって、思わされてもいるのです。


娘の成長


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2026年3月29日日曜日

日本の旅館の外国人労働者  

  


 ここ数年は、日本に一時帰国するたびに地方の温泉宿に泊まって、今まで知らなかった地域を訪れていますが、ここのところ、日本に来るたびに感じるのは、地方の温泉旅館には、どんどん海外からの移民が働いている場面に遭遇することが増えているということです。

 もう、そこそこのレベルの旅館でさえも、必ず外国人が従業員の中の相当の割合を占めているのには本当に驚かされます。

 多くは若者(外国人)が多いこともあり、私としては、彼らに対して「頑張って!」という気持ちが強いのですが、もっと、日本社会全体として、大きく変わり始めている「働く人々」の層?の変化を感じずには、いられません。

 こうして外国人が働いていることを決して否定をするわけではないのですが、なんというか、景色が変わりつつあることを思うのです。

 彼らは一生懸命、日本語を勉強していて、特に、旅館のような場所ではたらくにあたって、「丁寧語」、「尊敬語」などの敬語をマスターし、日本独特とも思われる日本ならではの「おもてなし」重視の接客態度を身につけることは、相当、大変なことなのではないか?と思います。

 私たちは、特に食べ物に関心が強いので、出てきたお食事の食材について、質問させていただくことも多いので、季節の野菜や季節のお魚、〇〇牛とか、〇〇豚とか、お肉のことも尋ねたかったりもするので、大変、面倒臭い客だとも思うのですが、ただでさえ、言葉遣い等を厳しく指導されている中で、食材についての知識などを習得することも、日本人以上に大変なことなのではないか?と思うのです。

 今回、ある旅館の夕食時におさしみについていた、お刺身のツマのようなものが、大根ではなく、なんだかコリコリとした食感の良いもので、海草の一種なんだろうね・・これ、なんていう海草なんだろう?と思って、お給仕をしてくださっていた方(外国人の女の子)に「これは、なんという名前の海草ですか?」と聞いてみたら、「海草でございます」と。

 「ううん、そうではなくて、なんという名前の海草ですか?」再度、尋ねたら、「海草という名前でございます」と。ここで、もうその海草の名前を聞くことは諦めたのですが、外国で、しかも、旅館のようなところで働くことって大変なんだろうな・・と感じたのです。

 おそらく、そこでは、「確かめてまいります」といって、調理場の人に聞くのがよいのではないか?実際に、そういうところもあるので・・そうも思ったのですが・・。

 気の毒に思ったのか、そばで聞いていた娘が「もう無理だよ・・まだ日本に来て1年だというのに、日本語上手だよ・・ママのフランス語よりもずっと上手・・」などと、今度は私に対して、キツいひとことで、その場は終了しました。

 それでも彼らは一生懸命働いているのは、実際にとてもよく伝わってくるので、こんなに朝早くから夜遅くまで働いて、一体、いくらもらっているんだろう?とちょっと心配したりもしたのでした。

 日本語は難しいし、独特な日本ならではの行儀作法やサービスなども、日本で生まれ育った日本人にとっても難しいのだから、さぞかし大変なんだろうと思うのです。

 以前、泊まった日本旅館で完璧な礼儀作法や言葉遣いなどをマスターしているフランス人がいて、あのフランスで生まれ育って、よくぞここまでになられた・・ものすごい努力したんだろうな・・と思うこともありました。

 少子高齢化で労働人口が減っている日本の現実を、私の呑気な温泉旅行でも感じているのです。


日本の旅館の外国人労働者


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2026年3月28日土曜日

日本のスーパーマーケットって、やっぱりすごいというか驚くことがいっぱい 

  


 私が日本に一時帰国する目的の一つには、日本の食べ物をたくさん買って帰ることでもあります。だいたい、来る時はスーツケースひとつに、ほぼほぼお土産や頼まれものなどがいっぱいで、帰りには、スーツケース2つ分23kg×2=46kg、手荷物にする分を入れると約50kg、そのうちの約9割以上が食糧です。

 娘と二人の頃はその倍の100kg近かったのですが、一人になったので半分しか持てなくなってしまいました・・とはいえ、一人で約50kgの食糧を持っていくのですから、なかなかエグいものですが、その後の約半年から1年間の生活がかかっているので必死です。

 パリでの日常から、私のケイタイには、「日本で買いたいものリスト」があり、随時、積み重ねて記入しているのですが、帰国して、しばらくは、日本滞在中に家で食べたいものを中心に、持って帰りたいものも横目で見ながら、「うんうん・・ここにあるある・・値段はどうかな?」などと、一応、チラ見しています。

 最後の1週間くらいになってくると、徐々に買い集め始め(といっても、すでに旅行で行った土地のものなどがどんどん溜まっている)、いよいよ2〜3日前になると、本格的に重さとの調整を始めながら準備をします。

 今回、そろそろ最後の買い物をし始めようと、朝、空いているうちにスーパーマーケットに出かけたら、朝、ほぼほぼ開店して、まもなくの時間なのに、けっこう混んでいてびっくりしました。

 パリではさすがに朝の時間帯はわりと空いているのに、びっくり・・。そして、その日は、図らずも、ポイント5倍の日、ポイント換金日だとかで、ずっと「本日は、ポイント5倍です!換金もできる日です!」とアナウンスしています。 

 そして、アナウンスはそれだけにとどまらず、「本日は、今のところは大丈夫ですが、午後からは雨の予報になっております。お買い物をしすぎた方のために、荷物をお預かりするサービスもしております・・とか、駐車場までお荷物をお運びするサービスも行っております・・」とか、さすがにサービス王国日本という感じ。

 内心、さしずめパリだったら、うっかり荷物を預けたら、中身の一部がなくなるんじゃないか?と心配しちゃうな・・と思いながら、私は、黙々とお買い物をして、それでもしっかり、日本滞在中に溜まったポイントを換金してもらって、ちょっと得した気分でお店をあとにしました。

 そもそも、そんなに広くはないスペースに考えられないほどの種類の商品が置かれていて、常に商品が補充され続けているのもすごいし(下手をするとパリのカーフールの大きな店舗と商品の数(種類)は、変わらないのではないかとも思ったりして、カーフールでは商品が横並びになっていることも少なくないし、そのうえ、欠品になっていて、「ちゃんと置いてあれば、買うのになぁ・・」と思うこともしばしばあります)

 なんだか、ガツガツとパリに持って帰る食糧を調達しながら、「日本の商売って、ガッツあるな・・」、消費者のお買い物の仕方がフランスとは異なるながらも、なんか、自分のお買い物とは全然、関係ないことに感心したひとときでした。


日本のスーパーマーケット


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2026年3月27日金曜日

親娘+従姉妹の大満足温泉旅行 鹿児島県 妙見 石原荘 

 


 

 ここ数年の日本への一時帰国の私の一番の楽しみは温泉旅行です。

 今回の一時帰国も例によって、色々な手続き等の用事がいくつかあったうえに、今回は、娘のお義兄さんが同じタイミングで日本に来ていたこともあり、また親戚に不幸が重なったりしたために、さらにスケジュールがキツキツになってしまいました。

 ただでさえ、周囲の友人たちに驚かれるほど、私の日本での親族の結束は固く、これまでもずっと仲良く付き合いを続けてきたので、未だに親しくお付き合いくださることはありがたく、嬉しくもあることです。

 ここにきて、バタバタと叔父や叔母が亡くなったために、これまで以上に、もしかしたら、これがみんなに会える最期の機会かもしれないという気持ちがより強くなり、時には会えずにパリに帰ってしまって昨年は会っていなかった人にまで、できるだけ会っておきたいという気持ちがありました。

 一方、そんな中で私には今回の日本行きを決めたすぐ後に、「どうしても行きたい!」と思っていた旅館があり、その旅行も娘と従姉妹と行くために計画していました。

 少々、私には贅沢なので、今回は、ここだけでいいから・・と是非に!という気持ちで私はこの旅行をとても楽しみにしていました。(結局は娘のお義兄さんとも旅行することになったので今回は2回の温泉旅行になりましたが・・)

 この旅館は数年前に友人と一度、来たことがあったのですが、あまりの素晴らしさ(お料理、温泉)に、次回は、絶対に娘を連れてきたい!と思っていたのです。

 山の渓谷の中、しかも渓流がそばに流れ、ふんだんな温泉が沸く素晴らしい場所に、なんといっても、お料理が非の打ち所がない素晴らしさ、温泉の快適さ、至る所に気が配られたゆき届いたサービス、センスのよい、華美過ぎないけれども洗練された旅館内のインテリア?調度品。

 私にはなかなか贅沢ではありますが、その内容とのバランスを考えると、決してめちゃくちゃに高くはない価格。

 なかでもお料理が最高で、この旅の予定があったために、今回の日本への一時帰国では他で和食を食べようとは思いませんでした。そして、その大いなる私の期待はまったく裏切られることはありませんでした。

 地元の土地の産物、季節の食材がふんだんに使われ、一品一品、唸ってしまうお料理です。




 よく、旅館に泊まったときのお食事には「おしながき」が添えられていますが、ここでは、実際には、そのお品書きに書かれている以上のもの(そこには、一品のうちのメインのみが記されているため)が出てきます。








 十分にメインをはれるお料理も、ここでは脇役扱い?になっておしながきにものっていないということです。なんと、もったいないというか、奥ゆかしいというか・・。

 ここで、本当に味覚が一緒で、食べ物の好みもぴったり一緒の娘と従姉妹とうんうん唸りながら感動しながら食事をしたかったのです。



 受付をしていただいている間に出してくださるお茶とお茶菓子も絶品。

 また、大浴場に行く通路(といっても森林に囲まれた風情のある通路)には、囲炉裏があり、そこに前割焼酎(前日から天然水で割られて一晩寝かした焼酎)(これが超美味)と、お酒が飲めない人や子供連れの人のためなのか?焼きマシュマロができるようになっています。




 そもそも食べ物に大いに興味を持ち続けている私たちは、私の想像していたとおり、出てくる一品一品にいちいち深く感動し、唸りながら美味しくいただき、本当に楽しい時間を過ごしました。

 一品一品の量は決して多くはないのに、なかなかな品数があるために、もうデザートの時には、超満腹状態。石窯でそれぞれのタイミングに合わせて炊いてくださるご飯が残るとおにぎりにして、お夜食用に・・とお部屋に届けてくれます。

 そもそもお米からして、信じられないくらい美味しいので、おにぎりになっても、これまた唸るくらい美味しいのです。




 そして、翌朝の朝食のために、少しでもカロリーを消費しなくちゃ・・と、また温泉につかりにいくのです。露天風呂のあるお部屋もありますが、大浴場(これまた素晴らしい!)、貸切のお風呂(予約制)、有料の貸切風呂、そして、渓谷の中の流れる川のすぐそばにある露天風呂(混浴)もあります。

 今回は、有料のもの以外は、全て体験しました。渓谷の中の露天風呂は最初、混浴のために躊躇していたのですが、誰もいなかったら、女3人で入っていたら、誰も来ないでしょ!ということで3人でしっかり浸かってきました。

 渓谷に流れる冷たい川のすぐ脇に温泉が出ることもスゴいと思いましたが、とにかく感動の嵐です。

 もう、今回行って、再確認しましたが、これ以上のところは、なかなかないと再認識を強め、これから、日本に帰国するたびに、絶対にここへ来たい!と深く心に決め、旅館の人にも来年、また、絶対きます!と宣言してきたのでした。


⭐️鹿児島県 妙見 石原荘

 鹿児島県霧島市隼人町嘉例川4376番地


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2026年3月26日木曜日

娘の元上司との会食  

 


 娘が日本で今の会社での仕事を初めて、およそ3年目くらいになりました。日本に来て最初に就職した会社を1年ほどで転職し、現在は、フランスの企業の日本支社(とはいえ、日本の企業として独立したカタチになっているらしい)でお仕事をさせていただいています。

 今の会社に入社して以来、大きな会社の中の一部のプロジェクトの小さなチームの中で仕事をしてきたらしいのですが、彼女が仕事を始めたばかりの頃、「会社はどう?」と電話でですが、たびたび、話を聞いていたのですが、その中に「Kさん」という方がいらして、「すごくキツくて怖い人がいる・・」ということで、会社の話を聞くたびに、その方が話題の中心になっていました。

 主にそのKさんとNさんと娘の3人のチームが基本となっているのですが、Nさんの仕事ぶりにそのKさんは少なからず不満なようで、その怒り方がものすごい!と言っていました。別にその怒りの矛先が娘に向かうわけではないので、娘はさして気にしてはいなかったようではあるのですが、職場での人間関係がうまくまわらないことほど、辛いことはないので、私は少なからず、心配していました。

 それが、娘が「だんだんKさんの気持ちがわかるようになってきた・・Nさん仕事できなさすぎ・・」などと言い出し、しばらくすると、娘の方が思わず声を荒げてしまったところをKさんに「まあまあ・・」と宥められてしまった・・などと言い出していました。

 そのうち、Kさんと娘は意気投合し始めたようで、かなりプライベートでも仲良くしていただき?彼が結成する社内での「肉の会」なるものに混ぜていただいたり、海釣りに連れて行っていただいたりすることもあるようになっていました。

 そもそも、けっこうやり手で滅多に人を褒めないというそのKさんが娘に対しては大絶賛をしてくださっているらしく、周囲からも、かなり難しくて怖いと思われているその人がこんなに部下を可愛いがっていることは見たことがなかった・・と周囲も見ているようで、まあ、かなり個性的なキャラクターではありそうなのですが、娘とて、それは同じこと。

 とにかく、一緒に働いている人とうまい人間関係が築けているということは、母としては喜ばしいことに違いありません。

 今年に入り、同じチームではありながら、彼はもう娘の上司ではなくなったということなのですが、とにかく、昨年あたりから、私がフランスから日本に来るたびに、「娘がお世話になりまして・・」ということで、ちょっといいチョコレート(といってもほんの少しだけ)やチーズを「Kさんに渡しておいて・・母が娘がお世話になっていますって言ってます」って言っておいて・・と娘に託けていました。

 私自身は直接の知り合いではありませんが、なんとかよろしく・・というホンのちょっとだけのちっちゃな気持ちのつもりでした。

 それが今年、「Kさんがお母様と娘と3人で焼肉でも行きませんか?」って誘ってくれてるけど、ママどうする?と言い出し、びっくりしました。

 だって、娘の上司(元)が部下?の母親も一緒に食事するって、そんなことあるかな?と・・私自身に置き換えてみても、私の仕事場の人が私の母を食事に招待してくださる・・そんなこと、絶対なさそうだし、私だったら、娘の立場としたら、絶対いやだな・・と。

 なので、娘に「ママが行くの、あなたは嫌じゃないの?」と聞いてみたら、「別に嫌じゃないよ・・」と。そこで、私は、まあ、そんな機会もそうそうあるわけじゃなし、私とて、そのKさんって一体、どんな人なんだろう?と非常に興味はあったし、焼肉自体もとても美味しい焼肉屋さんということなので、それにも惹かれ、お言葉に甘えて会食に伺うことにしたのです。

 すでに私の方も日本でのスケジュールがかなりキツキツになってしまっているために、「3日間くらいのどれかで・・ここでダメなら、今回は残念ですが・・お断りして・・」と娘に伝えました。

 それからすぐに、では、この日で・・という日時が決定しても、「なんで、私なんかを招待してくださるのだろう?いわゆる親の顔が見てみたい・・というやつかもしれない・・」などと頭を巡らしていました。

 しかし、実際にお目にかかってみると、とても気さくな方で、どちらかというと私と同年代(私よりもちょっと年下)、楽しく美味しい夕食の時間を過ごすことができました。

 食事の前に「お飲み物は?」と注文をとりに来たので、私は、「お酒は飲まなくなったのでウーロン茶で・・」、その元上司の方は「ハイボールで・・」と言ったところで、娘は、「霧島、ロックで・・」と言ったのには、びっくり!

 「もうちょっと、目上の方を阿るようなところはないの?」と嗜めたのですが、「阿るってどういう意味?」と娘。その方も、「いつもこうだし、全然、彼女のこういうところ、いいですね・・」と庇ってくださったので、ちょっとホッとしたり・・。

 「彼女はもう家族みたいな存在というか、家族以上にズバズバ言ってくれるところがとてもいい」と言ってくださっていたのですが、恐縮の一言。でも、反面、娘を好意的に受け止めてくださる方に出会えてよかった・・と安心もしたのでした。

 まさに、親の顔が見たい・・ということだったような気がしますが、悪い意味ではなく、非常に娘を評価してくださってのうえでの「親の顔が見たい!」だったようなので、ちょっとホッとしました。

 まあ、こんなこと、滅多にないことですが、なにも標準的なことばかりが正しいわけでもなく、それなりの人間関係というものはあっていいものだ・・と思った1日でした。


娘の上司


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2026年3月25日水曜日

入院中の伯父のお見舞いに行ったら・・

  


 今回の日本への一時帰国、羽田に到着して、私の乗るリムジンバスまでの待ち時間が少々あったので、その間に私が日本に到着したことを友人や親戚に「今、日本に無事到着しました」というお知らせをしていました。

 相変わらずガラケーのみでスマホしか使っていない叔母には、公衆電話から自宅に電話を入れたところ、私の一番仲良しの伯父がなんと1ヶ月以上も入院していることを知り、大変ショックを受けました。

 私は、伯父がそんなことになっていること全然知らずにいたので、先日、パリで映画「国宝(フランスでは「KABUKI」というタイトル)を見て感動して、今度、日本に行ったら、歌舞伎が大好きなこの伯父に頼んで歌舞伎に連れて行ってもらおう(伯父は昔から大の歌舞伎好き)などと、考えていました。

 それが、歌舞伎どころか、もう1ヶ月以上も入院していて、容態もあまり思わしくないということで、自宅で倒れて病院に運ばれた時には、かろうじて自分の名前が言えるほどで、意識も朦朧としていたということ、体力がかなり弱っていて、嚥下機能が低下しているために、流動食しかたべられないということで、自宅に戻って生活するのは絶望的だという話。

 そのうえ、認知機能も低下し始めているということで、そんな話を聞いて、私は絶望的な気持ちになりました。私はその伯父の奥様(叔母)ともかなり仲が良いので、さっそく、自宅に戻ってから彼女に電話して、おおまかな事態を聞いて、「お見舞いに行きたいけど、もう私がお見舞いに行ってもわからないのかな?」とか、「そんな状態だったら、あんまりもう人にも会いたくないのかな?」と聞いてみたところ、「〇〇ちゃん(私のこと)だったら、きっと、お見舞いに行ってくれたら、喜ぶと思うし、ちゃんとわかると思うから、一緒に行こう」と言ってくれました。

 なので、スケジュールを調整して、その叔母ともう一人の叔母と私と3人で、お見舞いに行って、帰りに一緒にお墓参りに行って、そのあと一緒に食事しよう!という予定にしていました。

 叔母の話によると、伯父はすっかり痩せてしまって40キロ台身長(170㎝程度)になってしまっているということだったので、もう見る影もないくらいに衰弱してしまっているであろう伯父の姿をみたら、泣き出してしまうかもしれない・・ととても心配していました。

 ある程度、覚悟して、「絶対に伯父に会っても泣いてはいけない!」と自分に言い聞かせながら、病室に入ると、思ったほどではなく(見た目)、ちゃんと私だとも認識してくれて、ベッドに起き上がって、話をすることができました。

 伯父に今の体調や病院での生活を聞きながら、「伯父ちゃまに歌舞伎に連れて行ってもらおうと思ってたのに・・」とかいう愚痴もこぼしたりしながら、けっこう楽しく話ができたのですが、それでも認知機能が混乱している部分もあって、伯父は非常に病院の入院費などのお金の心配をしているようで、〇〇円を振り込んで欲しいということが伯父の手でメモ書きしてあると同時に、何度も何度も話の中に出てくると同時に、あとは、自分がこれから移るであろう病院のことをとても気にしていて(当然といえば当然だけど)、それが今度、移るつもりでいるところが今いるところなのですが、その建物が構造的に欠陥があると繰り返すのです。

 また、入院費のお金に関しての振り込みを頼んでいるメモ書きを見ると、「なんだかオレオレ詐欺の文面みたい・・」と思わないことはなく、しかし、伯父にしては、最大の心配事の一つのようで、本当はお金の心配なんて、全くいらないのに、気の毒に思いました。

 そして、もうひとつショッキングだったことは、一緒にお見舞いに行ったもう一人の叔母が一緒に座って話していたにもかかわらず、「なんだか眩暈がする・・気分がわるい・・なんだかちょっと危ない感じがする・・」と言い出し、「悪いけど、私、今日はこれで失礼するね・・」、と突然、帰らなければならなくなってしまったことです。

 この伯父・叔母たちは、母方の兄弟姉妹なのですが、ここに来て、みんなバタバタと体調に大きな変化が起きていて、伯父のことも当然心配なのですが、もう一人の叔母に関しても、またまた心配事の一つになってしまったのです。

 伯父の奥さんの方の叔母と、その後、予定していたとおりのお墓参りに行き、一緒に食事をして、お茶をしながら、話をしたのですが、その後、帰り際に、きっと〇〇ちゃん(具合が悪くなってしまった叔母)は、今日はお昼も食べずに放っておいたら、なんにも食べないでいるだろうから・・と思って、サンドイッチを買って、一緒にいた叔母に届けてもらいました(その叔母たちは隣の家に住んでいる)。

 夜、私はまた、別の予定があり、それから家に戻ったあとに、元気な方の叔母から、「心配していると思って・・」と電話があり、倒れかけた叔母は家になんとか戻って今は落ち着いていて大丈夫だから心配しないで・・とのこと。

 でも、座っているのに、眩暈。突然、そのままいられないくらいになってしまうとは、絶対にふつうではありません。

 年齢、老化といえば、仕方がないのですが、まったく悲しいことです。

 入院している叔父と具合が悪くなってしまった叔父・叔母は歳をとったとはいえ、親戚の中では一番、若くて、私と娘にとっては一番、近い関係をずっと続けてきただけに、なかなかショックなことなのです。


お見舞い 老化 


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2026年3月24日火曜日

旅行中、娘がお財布を失くしました・・ 

  


 まあ、落とし物、紛失等が多い娘なのですが、その他の面では、ものすごくしっかりしているのに、なぜか?落とし物、紛失癖がなんとしてもなおらない娘なのです。まあ、今となっては、なおそうとしている感じもないのですが・・。

 現在はパリと東京に別々に暮らしているため、彼女の生活の全てを知っているわけではありませんが、たまに電話で話すとき、必ず聞くのが「最近、なにか?失くしてないの?」ということで、すると、たいていは、少し考えて、「大丈夫・・」といいつつ、「いやいや、あったわ・・」というのがふつうで、必ず、何かを失くしています。

 しかし、日本に来て以来は、その失くしたものは必ず出てくるという、妙な自信が彼女には生まれてしまい、「でも、結局は見つかったから、ノーカウントね!」などと余裕をかましています。

 ここ最近は、そんな彼女が落とし物をした話も電話で聞くだけ・・しかも、もう落としたものが見つかってからのこと、現実に私自身がドキドキするわけではありません。

 けれど、先日、旅行中、旅館を出発する段になって、最後の会計を済ませて、入湯税なるものを請求されたとき、私が支払ったのですが、その時、彼女も自分のお財布をなんとなく、確認したのでしょう。

 車のエンジンをかけながら、「お財布がない!」と始まったのです。昨日、旅館に帰ってきてからは、お金を支払う機会はなく、最後に使ったのはどこだった?と考え始めましたが、彼女がお財布から現金で支払うことはごくごく稀なことで、それでもなぜか伊豆は現金しか受け付けないというお店もけっこうあったのです。

 彼女はたいていは、携帯でピッと支払うケースが一番多く、そのため、お財布がないことにすぐに気がつかないのだと思います。

 彼女のお財布には、現金の他にクレジットカード、運転免許証等も入っており、現金よりもクレジットカード、免許証の再発行手続きなどの方が大変なことです。

 ましてや旅行中、カーシェアーを登録しているのは彼女なので、彼女以外はその車は運転することができません。私は、お財布を失くすなどということは経験したことがなかったため、というか、ふつうは、お財布を失くしたら、ひたすら焦ると思うのですが、全く動じることなく、旅館の人々まで巻き込んで探してもらったりもしているのに、お礼をいいつつも、そのまま出発。

 「まず、カード止めなきゃいけないんじゃないの?」とか、昨日、最後にお財布を使った場所を思い出して、そこにもどってみなきゃ!とか、私は、およおよとパニック状態。

 だって、運転免許証が入ったお財布をなくしてしまったってことは、今、彼女は免許不携帯状態なわけです。

 慣れている?というのか、耐性ができているというのか、娘も内心、心穏やかではないのでしょうが、平静を装っているのか、「そのうち、出てくるでしょ!」と全く行動を起こしません。

 もう、私は、昨日、買い物をした場所、立ち寄った場所を思い出しながら、もう全然、観光を楽しめる気持ちではなくなっています。

 しかし、彼女はその日も平然と観光を続けたのです。

 そして、また別のとあるパーキングで、車を停めようとしていたとき、ひょんなことで「あっ!あった!」と車の中にあったお財布を見つけたのです。お財布は、車のサイドのドアのポケットの中に入っていました。

 娘はむしろ、お財布が出てきたことが自慢気でもあるかのごとく、「ほら!だから、あるって言ったじゃない!そんなに慌てることじゃない!」と心配した私の方が悪いみたいに言うのです。

 しかし、実際問題として、本当に失くしていたということだって、十分ありえた話で、通常の日常生活の中ならばともかく、かなり広範囲を車であちこち移動している旅行中の紛失物。

 探して歩くのは至難の業です。

 娘は私のことを、必要以上に動揺しすぎると言うんですが、まったく、あの「絶対出てくるから大丈夫!」という自信はどこからくるんでしょう?

 今回は、結果的には、自分で入れた場所を忘れていただけ・・という落とし物とは違う性質のものだったかもしれませんが、彼女の場合、本当に失くしているケースも多々あるため、私は、焦ったわけです。

 これまで娘の落とし物の話は話に聞いていただけで、現場に遭遇したのは初めて、あの落ち着きぶりには、本当にびっくりしました。

 落とさなくても盗られかねないパリと落とし物をしても平然としている(それもおかしいけど)日本を複雑な気持ちで、今回のバタバタを振り返ってみたのです。


紛失物 落とし物


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2026年3月23日月曜日

「井上 靖」「天城越え」ゆかりの宿 伊豆 湯ヶ島温泉 白壁   

 


 今回の日本への一時帰国はいつもと違うことがいくつかあって、そのひとつは、娘のお兄ちゃん(亡き夫の前妻の息子)が同時期に日本に来ていることでした。

 そもそも、私が提案したことではあったのですが、ノエルの時に、彼がパリにある私の家に来てくれた時に、「私、来年の3月に日本に行くんだけど、あなたも行かない?」とちょっと軽く、半分、冗談めいて誘ってみたのです。

 彼も忙しい仕事をしているし、一緒に行くといっても、彼は現在、ドイツに住んでいるので、物理的にピッタリ一緒に行くということは、難しいのです。

 その時は、「うん〜まだわからないけど、消化してしまわなければならない休暇が余っているから、ちょっと考えてみる・・」と言っていたので、まあ、無理だろうけど・・というか、正直なところ、まさか本当に来るとは思っていなかったのですが、しばらくして、「行くことにした!」と連絡が入り、逆に「うっ!本当に来るんだ!」とびっくりしたくらいでした。

 しかし、考えてみれば、日本に来たら来たで、私はなんやかやで殺人的な(私にとっては)スケジュールです。そんな中、彼がどこかの週末にでも、娘(彼にとっては妹)と彼と私と3人でちょっと日本国内でどこかちょっとした旅行でもできないかな?と言い出し、今回の伊豆旅行に至ったのです。

 彼は小さい頃に父親の転勤で日本に1年くらい住んでいたことがあったほかは、数年前に日本で学会があるとかで、ついでに娘と富士山に登ったとかいう話は聞いていました。

 今後、断然、日本に来る機会は少ないであろう彼に行きたい場所を選んでもらって、行き先、宿泊先等は全て彼と娘で相談して決めたようでした。

 私としては、伊豆は何回も行ったことがあったけれど、まあ、温泉とごちそうがあればどこでもいいから・・ただし、山登りはできない・・ということだけ言って予定をたててもらいました。



 とはいえ、旅程などは、ほぼほぼ娘が決めて、新幹線や車の手配などをしてくれていたのですが、出発前に「どんな旅館なのかな?」と調べてみたら、なんと、私の大好きな作家「井上靖」先生のゆかりの旅館とかで、私は、それだけでも、もう大感激!




 旅館に到着して、豪華な食事を運んでもらっているときに、女中さんの一人に、「井上靖先生の大ファンなのですが、ここは先生がよくいらしていたお宿だと伺ったのですが、なにか、先生ゆかりのものなどあるのでしょうか?」と尋ねてみたら、なんと、「食後にここのオーナーが先生のお話をしてくださると申しております」とのことで、わざわざ時間を割いてくださいました。



 伊豆、湯ヶ島は井上靖先生が少年時代を過ごした地であり、小学校の国語の教科書にも載っていたほど有名な「しろばんば」の作品の舞台となっている地です。 

 お話によると、その旅館のオーナーは井上先生のご親戚だとかで、生前、先生もよくいらしていて、必ず先生がお泊まりになっていた囲炉裏のあるお部屋や先生はお酒がお好きで最後に必ずブランデーを2本用意していて、悠々とお飲みになっていたという話、東京の自宅(私の実家から歩いて行けるくらい近い)に行った時の話、川端康成先生や東山魁夷先生との関係など、たくさんお話を聞かせていただいたうえに、ご自身(旅館のオーナー)が井上先生についてかかれた井上靖記念文化財団の発行している冊子などまでいただきました。

 もうファンにとってはたまらないことで、翌日は先生の生家や博物館にまで行ってきました。

 この旅館の温泉も53トンの溶岩をくり抜いて作られた温泉や樹齢1200年の巨木を切り抜いた温泉、お部屋のお風呂も含めて源泉掛け流し。お料理も言うことなし、品数も多くて、お料理には必ずわさびがまるまる1本ついてきて、わさびのおかわりも頼めます。

 はっきり言って、もう食べ過ぎでしたが、最後まで美味しくいただきました。




 本当は、その旅館は、井上靖先生よりも「天城越え」の歌が生まれた宿として有名なようで、作詞家、作曲家、ディレクターの3人がこの旅館にこもって完成させたそうです。

 歌詞の中に登場する「浄蓮の滝」もこの旅館からほど近いところにあります。

 個人的に私が最も好きな作家ということで、井上靖先生のことを主に書いてしまいましたが、本当に素敵なお宿でした。


⭐️伊豆 湯ヶ島温泉 白壁荘

 静岡県伊豆市湯ヶ島1594


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2026年3月22日日曜日

美容院で聞かされた現代の日本の若者事情の一端 

 


 毎回、日本に来て、まずすることは、お気に入りの美容院に行くことで、そこで美容師さんたちや、アシスタントの若い人たちとおしゃべりするのも、長らく日本を離れている私にとっては、楽しい時間です。

 ひとつ、残念なことは、ずっと私の髪を切ってくれてきたスタイリストの方が体調が悪くなってしまい、長らく闘病中だったのですが、もう復帰は無理だということです。

 彼のカットは神で、絶対的な信頼をもってお任せしていたので、とても残念です。

 とはいえ、他にも優れた方がいらっしゃるので、せいぜい年に1度か2度しか行かない私のカットやカラーリングの記録を保管してくださっていて、細かな説明をしなくとも、わかってくれているので、楽ちんです。

 その美容院は全てのスタッフがとても一生懸命で熱心で、特に若い子たちの頑張りには、毎回、「頑張れ!」と応援したくなる、もうお母さんになったみたいな気持ちで見守っています。

 美容院なので、鏡越しに表情が窺えるので、その顔つき、表情などで、どんな感じの子なのかを推しはかることができて、今回は、その中で、「たぶん、たくさんの親の愛情に包まれて育ったんだろうな・・」という感じの優しい表情の女の子がいて、何気なく、「おうちも美容院やってらっしゃるんですか?」と家族の話を聞いてみました。

 案の定、ご両親は東京の郊外で美容院を経営していらっしゃるということで、この道を選んだのだとか、彼女が自分の方から、「私は両親の愛情をたくさん受けて育ててもらってきたので・・」というので、「うん、そういう雰囲気あるね・・」と返したら、「私には、奨学金を返す必要がないのが自慢なんです・・」という意外な言葉が出てきました。

 最初、ちょっとピンとこなくて、「ん??」という顔をしていたら、彼女の方が察してくれたのか、「私の友人たちは、みんな大学や専門学校に行くのに奨学金を借りていて、その返済が40歳くらいまで続くんです!私にはそれがないので、とっても有難いんです・・」と。

 この学生の奨学金の話は聞いたことはあったものの、大勢の若者が自分の学費のための借金を40歳近くまで払っているなんて、大変な衝撃でした。

 それでは奨学金ではなく、ローンじゃない?と思うのですが、利率が学生用に考慮されているのでしょうか?

 私が日本で学生だった頃はそんな話、聞いたこともなかったし、自慢じゃないけど、我が家は突然、母子家庭になってしまったために、フランスでずっと奨学金のお世話になってきました。しかし、ありがたいことに返済の必要のない奨学金です。

 フランスでも、このローンのような奨学金?がないわけではありませんが、割合は非常に少ないです。

 40まで借金の返済があるならば、当然、結婚も難しいだろうし、日本はこんなふうになっているんだ・・と何よりも奨学金問題で衝撃を受けた、今回の日本での美容院でした。


日本の奨学金問題


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2026年3月21日土曜日

無言の重圧感の日本の満員電車    

  


 日本の満員電車は海外でも有名なものです。

 私も海外生活を始める前、まだ日本に住んでいた頃は、その日本の満員電車に乗って通勤していた時期もありました。当時は、時差出勤とか、フレックスタイムなどもなかったために、おそらく、満員電車は、現在の日本よりも、その満員度合いは激しかったと思います。

 ただでさえ超満員の電車に、駅に常駐する駅員さんが乗客を電車に押し込むというそんな感じの電車でした。

 それが海外での生活に変わってからは、日本のような満員ぶりの電車に乗ることはなくなりました。パリではストライキの際に電車が間引き運転になったり、もしくは、なにか事故や、お得意のテクニカルプロブレムなどで、電車が止まることがあって、電車が混むことはあっても、日本ほどの、まさにすし詰め状態、電車に押し込まれるような乗り方をすることは、まずありません。

 先日、日本にいる友人が電車が事故で止まってしまって、電車に缶詰状態だから、今、電話できない・・と連絡があり、日本でも、そんなことがあるんだな・・と思ったと同時に、2時間も缶詰状態だったら、パリのメトロだったら、みんな線路の上を歩いて、抜け出してるな・・と、その友人に話したら、びっくりしていました。

 日本への一時帰国は、結局、いつものことながら、超忙しいスケジュールになってしまうために、けっこう朝、早い時間帯にでかけることもあり、先日、日本の満員電車に久しぶりに遭遇してしまいました。

 とはいっても、ピーク時ではなかったとは思うのですが、なかなかギューギューな感じでした。しかし、このギューギュー詰めになっていく感じが、駅員が押し込むわけでもなく、誰もが押しているという様子は微塵も見えないのにもかかわらず、かなり強力に押し込められていく感じです。

 誰一人、声を発さず、しかし、無言で結果的にはものすごい力で押されて詰め込まれていく感じが、なんだかとっても日本っぽくて、ちょっと怖い気もしたのでした。

 パリだったら、黙って・・ということはなく、「もっと詰めて!」とか、「奥に入って!」とか、逆に「押さないで!」・・とか、絶対になんらかの言葉を誰かが発していると思うのです。

 なんだか、無言のまま、ものすごい重圧感を感じるところは、なんだか、とっても日本っぽいんだな・・と、久しぶりにすし詰め電車に乗りながら考えていたのでした。

 しかし、ともかくも、こんなに混んでいる電車がすごく短い間隔で次から次へと到着し、時間通りに、きちんと出発していて、事故が極端に少ないというのも日本のすごいところだな・・とも思うのです。


日本の満員電車


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2026年3月20日金曜日

久しぶりの日本では不幸が続いていて・・    

  


 約1年ぶりくらいに日本にやってきて、昨年の帰国時は、ちょっとスケジュールを詰めすぎて、いささか疲れてしまったので、今回は比較的、スケジュールは余裕をもって計画していました。ゆったりとした、日本で日常に近い生活を送りたいな・・と。

 それでも、さすがに日本とはいえ、一時帰国とあって、色々と用事もあるわけで、まず、必須の要件から済ませていこうと少しずつこなしていっています。

 ところが、フランスから帰国が迫った数日前に、叔父の一人が突然、亡くなり、突然亡くなったといっても、高齢ではあったので、まあ、残念ではあるけれど、あり得ない話でもありませんでした。

 父方の叔父叔母たちは、父が末っ子でもあったためか、もうすでに皆、ほぼ全滅状態なのですが、母方の叔父叔母たちは、母が他界した後も、長いこと、高齢ながらも皆、存命?で元気に過ごしていました。

 母はわりと早くに他界してしまったので、もっともといえば、もっともなのですが、ここへ来て、母の兄にあたる叔父が亡くなってしまいました。

 母方の兄弟姉妹たちは、とても仲良く、何かというと集まる家族でしたし、私も小さい頃から、とても可愛がってもらってきて、母が他界してしまった後も親しく過ごしてきました。

 今回は、フランスを経つ前から、叔母たちと連絡がとれず(彼女たちは今の時代にスマホを持たない人々)、羽田に着いたときに、ようやく繋がったと思ったら、なんと、よりにもよって、その中でも一番仲良しだった叔父の一人が、もうひと月以上も入院しているんだとか・・「それで、バタバタして大変だったのよ!」とのこと。

 誰とでも気兼ねなく、打ち解けられるタイプの人ではない叔父が、娘が小さい頃から、私たちが帰国するといえば、必ず空港まで迎えに来てくれて、山の家に行くときなども必ず、一緒に行ってくれたり、食事を作って届けてくれたり・・思い起こすに、まだ、私自身が小さかった頃から私の面倒もよくみてくれて、祖父母が元気だった頃、病気になった時も一緒に二人で病院にお見舞いに行ったり、本当に親戚の中でも、かなり親しい叔父なのです(その叔父もガラケーのみ)。

 その叔父がまさかの容態も急にどうのこうのということはなさそうなものの、もう自宅での生活は無理そうなんだとかで、現在、施設を探しているとのこと。これには、とても心穏やかではいれません。

 亡くなった叔父の弔問(葬儀には間に合いませんでしたが・・)や、叔父の入院している病院へのお見舞いなどの予定が急遽、加わって、もう次から次へと、もうほぼほぼキツキツの状況に気ばかり焦っている来日、早々の日々なのです。

 ここのところ、日本に帰国するたびに、着々と歳を重ねていることが目に見えるような感じで、これが最後になる可能性だってあるかも・・と心の底で思わないこともなかったことではありますが、それが、完全に今回は見過ごせない状況になってきていることをひしひしと感じさせられているのです。

 海外で生活するということは、こういうことも含まれているということを痛感させられています。


不幸続き


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2026年3月19日木曜日

パリのメトロは路線によって差が激しい    

  


 すでに、あっという間にフランスでの生活も四半世紀を超えるほど長くなり、それなりに、パリの街中をウロウロとしているので、そのわりには、そこまで詳しくはないとはいえ、日常的には、私がパリ市内を移動する時には、メトロやバスなどの公共交通機関を利用しているので、バスはあまりに路線が多いので、そこまでではありませんが、メトロに関しては、乗ったことがない路線というのはないと思います。

 しかし、考えてみれば、私が出かけるエリアは限られているため、日常的に私が利用する路線というものも、偏りがあることは否めません。

 パリの治安の悪さは、有名?とはいえ、それなりにエリアによって、ずいぶんと違いもあるため、明らかにヤバそうな地域には、敢えて近寄ることはしません。

 それでも、たいていは、なにか情報を得て、「あっ!ここ行ってみよう!」と思って、普段は行かない場所に行ってみる場合(なにか美味しい食べ物を探してのことなのですが・・)、そういえば、この路線に滅多に乗らないな・・などと思いながら、出かけます。

 最近のパリのメトロは、本当に工事が多く、どんどんキレイになっていっているイメージがあったのですが、これがとんでもない話で、先日、たまたま、ちょっと気になるお店に行ってみようと出かけ、メトロ10号線に乗ったところ、これが驚愕するほど汚くて、おまけにたまたまだとは思うのですが、やってきた車両が大胆に落書きされた車両で度肝を抜かれてしまいました。

 私が乗った車両がたまたま最悪だったのかもしれませんが、それにしても座席に座ろうと思っても、車両の床に直に座るのと、座席に座るのと、どちらが汚いだろうか?と一瞬、考えてしまったくらいです。

 私は、途中、他の路線から乗り換えてのたった4駅ほどの移動でしたが、かなりショッキングでもありました。

 しかも、かなり、郊外でもなく、パリの中心部を通っている路線でもあり、なぜ?この路線がこんなに汚いんだろうか?と不思議な気持ちさえしたほどです。

 全ての路線をチェックしなおしたわけではないのですが、路線によって差が激しい・・激しすぎるのは明白で、同じパリ市内で、こんなに路線によって差があるのは、奇妙なことです。

 幸いなことに、私が一番、利用することが多いのは14番線で、新しいだけあって、かなり、パリのメトロの中ではきれいだと思います。

 また、拡張された路線など、新しい駅に行ってみたり、新しい車両に乗ってみたりすれば、ピカピカ、キラキラで、それはそれで、「これ?ホントにパリ?」と思うほどにキラキラ・ピカピカ。

 まあ、新しくできたばかりのところを見に行っているので、きれいなのは当然なのですが、それにしても、この差はスゴいのです。


パリのメトロ


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2026年3月18日水曜日

フランス人の日本旅行ツアーはどこへ行って、何をしているのか?             

  


 最近、自宅の郵便ポストには、以前のような、いわゆるチラシ(広告)があまり入らなくなりましたが、先日、珍しくチラシが入っていたので、「最近、珍しいな・・」と思って手に取ってみたら、なんと、フランスの旅行会社の「日本旅行ツアー」のチラシでした。

 私は年に1~2回、日本に行っていますが、まだ日本に家もあるし、色々と用事も何かしらあるし、会いたい友人や親戚もいたりして、さすがにこのようなツアーを利用することはありませんが、これだけ海外からの日本への観光客が増えている中、どこに行っても必ず見かけるフランス人・・日本にも大勢、行っているのだろうと思います。

 実際に、わりと初対面の人に会った際に「あなた日本人?私、日本に行ったことあるのよ!」とか、「私の友人が日本に行ってきたばかりなのよ!」とか言われることは、本当に多く、その度に彼らが日本を大絶賛してくれるのはとても嬉しいことでもあります。

 ただ、やはり、効率的に日本を旅行するには、圧倒的に言葉も文化も違う国では、日本を旅行するにあたって、パッケージツアーを利用するフランス人も少なくないのではないかと思います。

 以前、娘の友人がこのようなパッケージツアーを利用して日本に行ってきたという話を聞いたことがあり、思いのほか、東京、大阪、京都、金沢?などを2週間程度で廻ってきたというのを聞いて、フランス人にしては、なかなか忙しいスケジュールだな・・と思った記憶がありました。

 今回、このチラシをあらためて見てみたら、やはり、一番人気なのは2週間程度のツアーで料金は時期にもよるのでしょうが、2,800ユーロ(約51万円程度)からとなっているので、まあまあの値段で、中には4,300ユーロ(78万円)からなんていうものもあり、フランスからの海外旅行ツアーにしては、わりとお高めではあります。

 しかし、内容を見てみると、なかなかリーズナブルでもある気もします。

 日程を見てみると、だいたい、ツアーの始まりはだいたい東京からになっていて、最初の2~3日は東京で過ごすことになっています。東京では、浅草寺、浜離宮恩寵公園、エレクトロニクスとオタク文化(オタクはフランス語でもOTAKU)の秋葉原で最先端の家電量販店とマンガショップ。

 そして皇居外苑(皇居、庭園、お堀)、ラグジュアリーとモダンが融合する街・銀座散策、築地市場、新橋からゆりかもめラインでお台場へ。お台場の未来的なアトラクション、人口ビーチ、竹芝クルーズ。

 翌日は伝説の両国国技館で大相撲観戦、相撲博物館、江戸博物館、東京スカイツリー。

 そして、箱根行きの列車で富士山へ。ここでは、伝統的な日本旅館に宿泊し、夕食と和朝食、温泉を堪能。この日は畳の上で布団での宿泊になりますと注意書きがあります。

 ふつうのフランス人にとって、日本の和朝食というものも、なかなか衝撃的なものらしく、以前、夫の親戚が日本の旅館に泊まった時の朝食に「朝から魚・・」と絶句したという話を聞いたことがあります。これこそまさに、異文化体験かもしれません。

 その後は、京都、清水寺、茶屋と芸者で有名な祇園、八坂神社で神道の伝統に触れ、日本の精神性に浸りましょう!・・とあります。

 それから奈良の東大寺、灯篭が点在する森の春日大社、平等院から茶畑で最高級の日本茶を、そして静かな日本庭園に囲まれた何世紀にもわたる古民家で茶道体験。

 その他、東山地区、金閣寺、禅の哲学の象徴である龍安寺の禅庭園、哲学の道なども含まれています。

 この他、金沢や広島の宮島等が含まれたツアーもありますが、フランス人がこれらの日本の都市を訪れるのは、日本人がフランスに来る以上の異文化感を感じるのではないか?というのも、一般的には、日本に入っているフランスの情報よりも、フランスに入っている日本の情報の方が圧倒的に少ないと思われるため、衝撃的な感動が期待できるのではないか?と思うのです。

 それにしてもフランス人の作っている日本旅行のパッケージツアー、さすがにフランス人の好きそうなポイントを上手にピックアップしているんだな・・いつか、こんなツアーに参加してみるのも楽しそうだな・・と思ったりもするのでした。


フランス人の日本パッケージツアー


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2026年3月17日火曜日

フランスの医療制度のひとつ 長期疾病 ALD(Affection Longue Durée)制度           

  


 以前、同僚がガンに罹った時、そのガンという病名自体も衝撃的でしたが、病気発覚後、入院、手術を控えている彼女がミューチュエル(補足健康保険・通常の国民健康保険ではカバーされない部分を保証してくれる保険)に入っていなかったということで、それを聞いた私は、「えっ??なんで?どうするの?どうやって治療費、入院費払うのよ!」と真剣に心配したのでした。

 彼女は「だって私、これまで病気らしい病気はしたことなかったし、父が医者だったので、お医者さんにかかるということをほとんどしてこなかったから・・」と。

 彼女は「独身で子どももいないし・・今まで全く必要なかったし・・でも、不幸中の幸いというか、フランスはガン治療にはお金がかからないんだって・・」と聞いて、それ以来、フランスでガン治療にはお金がかからないことを知っていました。

 もちろん、ガン治療でも、特別、特殊な治療をしたりする場合は、違うのでしょうが、ガン保険などという保険がある日本から比べたら、すごいことです。

 しかし、最近、ひょんなことから、これはガンに限ったことではなく、このガンに関しての治療費関連のことは、フランスの長期疾病 ALD(Affection Longue Durée)制度によるもので、これに該当する病気は他にもかなりあることを知りました。

 このALDに分類される疾病には免除対象(自己負担の免除)になるものと非免除対象のものとに分かれており、長期疾病とはいえ、免除対象にならない疾病もあります。

 この免除対象になるALDでも、若干、超過料金、2ユーロの定額拠出金等、一部の費用は自己負担となります。とはいえ、治療費が免除というのは、大きなことです。

 基本的に、入院予定があること、繰り返し行われる医療処置があること、繰り返し行われる臨床検査があること、頻繁かつ定期的な医療補助を受けていること、複数の疾患を併発し、6ヶ月以上続くと予想され、特に高額な治療費が必用となる、身体に障害を及ぼす病的状態にあることなどの条件があります。

 これに該当する疾病として、障害を伴う脳卒中、再発性うつ病および双極性障害を含む長期疾患、進行性潰瘍性大腸炎およびクローン病、虚血症状を伴う慢性動脈症、1型および2型糖尿病、重度心臓病(心不全、不整脈、弁膜症、先天性心疾患等)、ガン・・ちょっと書ききれないほどの疾病が並んでいます。

 こうしてみると、同じ長期疾病でありながら、自己負担の免除を受けられない場合は悲惨な感じがしますが、通常の割合で治療費の払い戻しは受けられますし、一定の条件下で6ヶ月を超える病気休暇と病気に関連する交通費の補償は受けることができます。

 このALDに関しては定かではありませんが、補償や補助金のようなものというものは、概して、自ら制度を探し出して申請しなければ、受けられないことが多いため、知っておくと便利かもしれません。

 まあ、できれば、そんな制度のお世話にならないで済むのが一番よいのですが・・。


長期疾病 ALD(Affection Longue Durée)制度


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2026年3月16日月曜日

フランス人の庶民のテイクアウト ランチとお惣菜            

  


 昨今の物価高はフランスとて同じことで、働いている人のランチ事情にも変化をもたらしてきました。なんとなくフランス人のランチというと、ワインでも飲みながら、カフェやレストランなどで優雅にランチ・・なんて想像する人もいるかもしれませんが、現在、そんな優雅なランチの光景は、ふつうのものではなくなりました。

 レストランやカフェなどのランチに代わってここ数年で急速に伸びているのがテイクアウトのランチです。

 一時、BENTOブームなるものが訪れたこともあり、実際にランチを家から用意して持ってくる人も増え、BENTO BOXなるものが出回った時期もありましたが、ここのところ、目立つのはやっぱりテイクアウトです。

 Uber Eats(ウーバーイーツ)などが浸透したこともあり、レストランなどでもテイクアウト対応が進みましたが、やはり、価格的にはレストラン価格に似通っていて(チョイスにもよりますが・・)、それよりもお手頃価格でテイクアウト・・となると、スーパーマーケットのテイクアウトできるランチボックスやお惣菜などが身近な存在で安価でラクなランチとして利用する人も多いようです。

 これらのランチボックスやお惣菜は、フランス人の労働者に供給されているレストランチケット(半額は雇用主が負担している)が使えるようになっています。

 そんな中でお寿司などは、けっこう人気もあるのですが、その他にパスタやピザ、そして、ご飯とおかず・・みたいなものも登場してきていますやはりフランスの伝統的というか、いわゆるフランス人の食卓に上りやすいようなお惣菜は根強い人気の商品でもあり、今回はそれをご紹介します。



 フランス人の身近な食べ物のひとつの中にプーレロティといったチキンを焼いたものがありますが、それをランチなどの一人用のポーションに切り分けてあるもの、これにサラダっぽい副菜として存在しているのがキャロットラぺ(人参の細切りに味付けして和えたもの)やセロリレムラード(根セロリーの細切りをマスタードマヨネーズで和えたもの)、タブレ(クスクスに野菜やハーブを混ぜ、オリーブオイルや塩などで味付けしたもの)などがあります。




 その他にキッシュ(ほうれん草やサーモンなど)なども定番のテイクアウトのお惣菜です。

 また、クスクスなども、もはやフランス人の国民食に近いような存在でもあります。




 そして、忘れてはならないのがフランス人は必ず食事の後にデザートを食べるということで、一人分のケーキやタルトなども小分けになって売っています。お昼用に買ったランチパックとともに小分けのケーキの箱を抱えている人が多いのもフランスらしいところでもあります。

 


 これを自分のチョイスで組み合わせると、レストランで食事をするよりもずっとお手頃価格でランチが楽しめてしまいます。


最近は、こんな日本みたいなお弁当も登場しています


 なんだか、あたりまえすぎて、今まで注目することはなかったのですが、ちょっと他の国の人たちがどんなものを食べているのか?どんなランチを食べているのか?興味がある人もいるかな??とちょっとご紹介してみました。


フランス人のランチ お惣菜


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2026年3月15日日曜日

フランスの研究者らがアルツハイマー病の新たなメカニズムを発見   

  


 3月初旬にリールの研究者らが発表した科学論文で、アルツハイマー病の発症と進行における細胞の関与が初めて明らかにされたとして、この発見により、発症前であっても早期介入が可能になるという希望が生まれたと注目されています。

 これは、神経科学と認知科学の研究者であるヴァンサン・プレヴォ氏の指導の下、フランスの国立保健医療研究所(INSERM)、リール大学、リール大学病院(CHU)によって行われた研究です。

 アルツハイマー病は、記憶と学習を司る脳領域である海馬に位置するニューロン(神経細胞)のゆっくりと進行する変性によって引き起こされます。徐々に変性は脳全体に広がり、記憶、日常的な作業の遂行、空間と時間の見当識に問題が生じます。

 アルツハイマー病患者に共通する特徴の一つは、主にニューロンに存在する「タウタンパク質」(神経細胞の中で物質を運ぶ仕組みで脳の神経細胞の構造を安定する役割)の異常な蓄積で、通常は少量が分泌されて血液中に排出されますが、アルツハイマー病患者のタウタンパク質の構造は変化し、ニューロン内で正常な機能が果たせなくなり、血流から適切に排出されないタウタンパク質はニューロン内に蓄積し、脳機能を阻害し、徐々にニューロンの変性を起こし、認知機能の低下に繋がるということです。

 ここでリール大学は脳と身体の他の部分との間の重要な情報交換を担っている「タニサイト」が重要な役割を果たし、タニサイトがタウタンパク質の輸送に関与し、脳脊髄液からタウタンパク質を補足して毛細血管へ輸送していることを発見したと発表しています。

 もう一つの発見はタニサイトが実はタウを脳から除去して血流へ輸送する主要な経路であるということです。

 マウスにおいて、これらの細胞の活動そ阻害することで、研究者たちは、アルツハイマー病の初期段階を発症したことを確認したと説明しています。

 そしてアルツハイマー病で亡くなった患者の脳を調べたところ、タウタンパク質を含むタニサイトが損傷していることが明らかになり、断片化された細胞は、もはや血液を脳性髄液に適切に結合できずにタンパク質の必用な排出を妨げていました。

 この発見により、「タニサイトが断片化する前に生活習慣の改善や薬物療法などを通じて早期介入を行い、タニサイトの窒息に対処することで、発症リスクを低減することが期待できると言われています。

 将来的にはこの発見はアルツハイマー病の予防に役立つ可能性はあるものの、現時点では、治癒できる可能性は低いとも言われています。

 現在、フランスでは約90万人がアルツハイマー病に苦しんでおり、現在の薬物治療やケア活動では、アルツハイマー病を治癒することはできず、認知機能低下の症状を遅らせることしかできていません。

 

アルツハイマー病のメカニズム


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2026年3月14日土曜日

パリで最も美味しいコンテ(チーズ)が買えるチーズ屋さん  Fromagerie Quatrehomme  

  


 亡き夫は何よりもチーズが大好きな人で、家にはチーズを欠かさない人で、小さかった娘にも、買い物に行く度にほとんど毎回、何種類かのチーズを買ってきて、「フランスには何百種類というチーズがあるんだ・・色々なチーズを知っておくべきだ・・いや、知らなければならない・・」などというようなことを言っていました。

 私も娘もその度に、少しずつ、味見程度に食べてみてはいたものの、残念ながら、娘は乳製品が全般的にあまり好きではなく、父親の食育をあまり歓迎してくれていませんでした。

 私としては、悪くない教育のひとつだな・・とは思いつつも、嫌がるものを無理に・・というのもなぁ・・と思わないでもなかったし、結局は自分(買ってくる本人)が食べたいんだよな・・とも思っていました。

 夫が亡くなってからは、あまり積極的にチーズは買うこともなく、たくさんあるフランスのチーズの中で数少ない娘が気に入っているコンテやたま~にカマンベール、ロックフォール、ミモレットなどをたまに食べたくなった時だけ買うくらいです。

 あとは、もっぱら、日本に行く際のお土産にかなり大量に買う(リクエストが多いため)だけなのですが、最近、近所のスーパーマーケットで、チーズを切り売りしているコーナーがなくなってしまい、全てすでにパッケージされたものばかりになってしまったため、チーズ屋さんに行こうという気になったのです。

 今回は、もうすでにかなりのチーズを購入済みだったのですが、娘がコンテ買ってきて!というので、美味しいコンテを探すことにして、これは!というフロマージュリー(チーズ屋さん)を探したのです。

 パリ中にチーズ専門店というのは、けっこうあるもので、ふだん、あまりチーズを買わない私にとって、その中でも美味しいチーズ屋さんを探すのは至難の業。それでも、これまでにも、ずいぶんと覗いて歩いたことはあるのですが、今回、見つけたお店は、その中でもなかなかなもの・・ちょっと、色々あるチーズ専門店の中でも、ちょっとレベルが違うな・・と思いました。

 Fromagerie Quatrehomme(フロマージュリー・キャトルオム)というお店で、フランス最高職人賞(MOF Meilleur Ouvrier de France)のチーズ屋さんで、コンテの熟成がとても評価されており、18~36ヶ月熟成など、複数のコンテを扱っています。多くのチーズ専門家が「パリ最高レベル」と評しているというお店です。




 まず、お店に入るともの凄いパワーのチーズの香りに包まれます。そして、圧倒的な種類の多さ・・そして、やはりコンテに定評があるだけあって、すでに切り分けられているコンテが山積みになっています。

 かなりのチーズ好きのパリジャン・パリジェンヌがひっきりなしに訪れ、「えっ?そんなに買うの??」と思うくらい買っていきます。私の前にレジにいたけっこう年配の女性もけっこうな種類をご購入なさっていて、ちょっと亡き夫を思い出し、チーズ好きのフランス人ってこんなものなのかな?と今さらのように思ったりもしました。

 私は、娘のご所望の18ヶ月のコンテを買ったのですが、けっこう大きな塊だったのですが、考えてみれば、スーパーマーケットなどで、パックされたコンテを買うのと、結局は値段的にはそんなに変わらないかも?と思うくらいでした。

 というのも、最近、メーカーによりパッケージされたチーズは日々、小さなパッケージになっており、「これで、このお値段?」と思うことも少なくないためです。

 このお店ではすでにお店の人の手によってパックされたものもたくさんありますが、その場で好きな量だけ切ってもくれるので、それも有難いです。頼めば真空パックにもしてくれます。 

 



 この他、チーズを使ったパイやキッシュ、パテ、チーズケーキなどもあります。

 そこまで期待していなかったこともありますが、これはなかなか良いお店を見つけた!とちょっと嬉しくなりました。

 


 レジのところには、可愛いオリジナルのエコバッグも売っています。

 このお店、パリには4店舗あるようですが、私が行ったのは、パリ7区にあるオデオンからも歩ける距離にあるお店です。

 コンテ好きの方がいらしたら、ここは絶対におススメです。

 



🌟Fromagerie Quatrehomme 62 Rue de Sèvres 75007 Paris 


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