2026年2月14日土曜日

ルーブル美術館でチケット詐欺の大規模ネットワークを摘発 美術館職員2名逮捕

  


 今回の事件はルーブル美術館側からの不正行為の報告(大規模なチケット詐欺を組織するネットワークの存在が疑われる)から始まった捜査から明らかになった事態です。

 ルーブル美術館広報担当者によると、ルーブル美術館は「チケット詐欺の再燃と多様化」という問題に直面しており、これに対応して、職員と警察が連携して、組織的な詐欺対策計画を実施する中、この大規模ネットワークの摘発に繋がっていきました。

 この事件に関連して逮捕された者たちの中には、美術館職員2名も含まれていました。

 今回の事件は昨年の華々しい強盗事件以来、パリの美術館が厳しい監視下に置かれることになったわずか数ヶ月後に発生しているという非常に残念な事態です。

 しかし、この現象?は、実は少なくとも、2024年夏には始まっていたもので、この詐欺には美術館のチケット販売員だけでなく、外部のガイドやツアーオペレーターも関与していたとされています。

 詐欺師たちは、定員である20名を超える団体ツアーを企画し、公式のチケット販売システム外で定員を超える観光客に法外な料金を請求し、私服を肥やしていたと伝えられています。

 この事件では、ツアーガイドを含む9名が逮捕されています。

 また、パリのオルセー美術館とオランジュリー美術館でも、オンラインチケット詐欺(ミラーサイトを利用した偽造チケットのオンライン販売)の被害に遭い、一時は正規のチケット販売サイトを閉鎖しなければならない事態も発生したりしていました。

 つまり、正規のサイトで購入しているつもりが、いつのまにか、偽サイトにリダイレクトされているのに気付かないまま購入してしまうケースが続出したのです。

 両美術館では、購入の際に正しいURL(www.billetterie.musee-orsay.fr と www.musee-orsay.fr)にアクセスしていることを確認するように呼び掛けています。

 今回のルーブル美術館のチケット詐欺は、少しタイプが違いますが、いずれにしても、まさに災難続きのルーブル美術館。世界で最も多くの来場者数を誇る美術館は、大規模な窃盗事件、老朽化による水漏れから美術館の一部を閉鎖、12月中旬からは職員間の労働条件に抗議行動が発生しており、立て続けのストライキ、そして、今回の詐欺チケット騒ぎ。

 それでも、いつもルーブル美術館は長蛇の列です。

 同様の詐欺チケットはヴェルサイユ宮殿でも行われていたようで、被害総額はルーブル美術館だけでも1,000万ユーロ超え、このグループ逮捕によって、現金95万7,000ユーロが押収されたほか、複数の銀行貸金庫から48万6,000ユーロが押収されています。


ルーブル美術館チケット詐欺大規模ネットワーク摘発


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