2026年2月25日水曜日

16歳の高校生2人の爆弾テロ計画 

   


 先日、夜9時頃の報道で、パリのモンパルナスタワー、エッフェル塔、パリ政治学院(SiencePo)、バタクラン・コンサートホール、パリ市内のショッピングセンターなど5ヶ所が標的とされ、複数の当局に「パリ各地を爆破する」という脅迫を含む複数の爆破予告メールが同時に送信されたことを知りました。

 この爆破予告があったのは午後5時頃のことだそうで、それぞれの施設には、避難命令が発令され、爆発物の捜索作業に追われました。

 この中のバタクラン・コンサートホールに関しては、当日、閉館していたために、大きな被害はありませんでしたが、他の施設はいずれも大混乱に陥りました。

 ただし、エッフェル塔に関しては、あまりに頻繁にある爆破予告のためか、避難勧告を発令しなかったと言われています。それはそれで、もしも、本当だったらと思うと怖いんですが・・。

 結局は、どの施設も爆破されていなかったので、この予告は嫌がらせ、愉快犯の類だったのかもしれませんが、この報道を聞いて、「意外と犯人は子どもだったりするのかも・・?」などと、私はこっそり思っていました。

 そして翌日、「あの爆破予告・・どうなったのかな?」と調べようとしたら、「16歳の少年が爆弾テロ計画で逮捕!」という報道がされていたので、「あぁ・・やっぱり子どもだったのか・・」と思ったら、これはまた、別の事件で、「国家テロ対策検察庁(PNAT)はフランス北部でショッピングセンターなどを狙った爆弾テロ計画を準備していた16歳の少年2人を逮捕した」というものでした。

 こちらの計画については、ただの愉快犯ではなく、既に準備のために、爆発物を製造、実験していた疑いをもたれているため、より具体的なテロ計画であったことが明らかになっています。

 2人の少年は、イスラム国のプロパガンダに利用され、インターネット上で過激化。彼らはジハード主義(イデオロギーに動機付けられた暴力を用いてウンマ(集合的なイスラム世界)を外国の非イスラム教徒や国内の異教徒とみなす人々から守る、主にスン二派の過激なイスラム世界)のプロパガンダや人物像に深い関心を抱いていたと見られています。

 実際にこの少年は、コンサートホールやショッピングセンターを標的とした爆破テロ計画をしていたこと、燃焼実験を行うための化学物質を入手し、TATP(過酸化アセトン)の製造を試みていたことを認めているということです。

 主犯格の少年は逮捕、拘留、もう一人の少年については、拘留されないまま司法監督下におかれるということです。

 パリの爆破予告との関連があるかどうかは、わかっていませんが、より衝撃的だったのはそれが16歳の高校生の少年であったことで、本来ならば、青春真っ只中で楽しく暮らしているであろう年頃に、一体、なぜ?と思う反面、それだけ純粋で思い込んだら突き進んでしまう・・信じ込んでしまう・・そんな年頃でもあるのかもしれません。

 彼らが感化されたネット上のイスラムのプロパガンダを操っているのは大人。しかもこのような少年たちを挑発して実行させようとしているその裏に控えている者たちこそ、罪をとわれなければならない気がしています。


16歳の爆弾テロ計画


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