EN DIRECT | Dernière visite de chantier de la Cathédrale Notre-Dame de Paris avant sa réouverture. https://t.co/aDDLtJgtro— Élysée (@Elysee) November 29, 2024 2019年の壊滅的な大火災から5年7ヶ月(2,055日)後、パリ・ノートルダム大聖堂は、12月7日の正式な一般公開を前にマクロン大統領の訪問とともに、その修復後の映像が公開されました。 映像を見る限り、修復されて元どおりになった!というよりは、なんだか全体的に明るい感じで生まれ変わったような印象を受けました。問題になっていたステンドグラスなどは、結局、一体、どうなったのでしょうか? マクロン大統領はノートルダム大聖堂の修復に携わった2,000人以上の人々(の一部)の前に、「あなた方の意思、努力、献身によって石炭を芸術に生まれ変わらせました」、「皆さんがこの挑戦に熱意をもって取り組んだことで、多くの人の落胆の解毒剤となりました」とスピーチを行い、この建設に携わった人々に感謝の意を伝えました。 また、同時に、ノートルダム大聖堂修復のために世界中から寄せられた総額8億4,000万ユーロ(約1,340億円)の寄付にも敬意を表しています。 さて、12月8日に正式に一般公開が再開されますが、一時、有料化されるなどという話も出ていましたが、結局、無料公開が継続されるようです。 12月8日から15日までは、特別な祝賀会が催される予定になっていますが、この間はもちろんのこと、それ以後も当面の間は大混雑が予想されるために予約が推奨されています。なにせ、世論調査によれば、フランス人のほぼ半数はこのパリ・ノートルダム大聖堂を(いずれ)訪れる予定にしているということで、これは大変なことです。 これでは、予約したとしても、かなりの行列は避けられない感じではありますが、それでも、予約しておけば、選択した時間帯に待ち時間を短縮して入場することが保証されるということになっています。 「ノートルダム大聖堂ウェブサイト」によれば、オンライン予約サイトは12月1日頃から利用可能になるそうで、訪問者は訪問の前日、または当日にログインして時間帯枠を予約し、デジタルチケットの確認は電子メールで送信されます。 12月8日から15日までの一般公開は、12月8日は午後5時から午後8時まで、12月9日から13日までは、午後3時30分から午後10時まで。12月14日・15日は午後3時30分から午後8時まで、そして12月16日からは、午前7時45分から午後7時までの通常どおりの公開になります。 また、12月17日・18日には、ジャン・セバスチャン・バッハのマニフィカトなどを披露するコンサートが開催される予定ですが、これらのチケットはすでに完売しているとのことです。 しかし、今後もいくつかのコンサートが当面は2025年8月まで予定されているとのことでまだまだ、チャンスはありそうです。 それにしても、行って直に見てみないと、実感が湧きませんが、あまりに衝撃的だった大火災からこの5年余りの間、パンデミックやパリオリンピックなどの様々なできごとを挟みつつ、フランスがよくも5年足らずで再開までこぎつけたことに正直、驚いています。 ふつうの工事ならば、フランスには工期というものは一応あっても、ないみたいなもの・・やはり、全世界からの寄付とともに集められた期待を背負ったフランスの意地のようなものを感じずにはいられません。パリ...
2024年11月30日土曜日
2024年11月29日金曜日
まだまだ続く・・メトロ14号線の工事

パリ・オリンピックまでの数年にわたり、パリ中あちこちは工事に追われていましたが、中でもメトロ14号線は、拡張工事のために度々と閉鎖になっていました。 おかげさま?で14号線は今では、オルリー空港まで開通しています。 特に、サン・ドニのスタジアムやオルリー空港まで繋げることについては、オリンピックに間に合わせるため・・という目標があったでしょうが、オリンピックも終わり、ヤレヤレ・・これで数年にわたる工事もやっと終わりか・・と思いきや、14号線の工事はまだまだ続いているようです。 なんとオリンピックが終わった今でも、夜間工事が続いており、12月19日までは月曜から木曜日の4日間は夜間10時から閉鎖になっているようで、来年1月からは夜間閉鎖は週3日(月曜日から水曜日まで)になるようですが、とにかく、この手の閉鎖は最低でも来年の8月までは、続くようです。 これまでの拡張工事により、大幅に利用者が増加しているそうで、週4日間夜間は運行していないにもかかわらず、利用者数は減少していないということで、これが、夜間閉鎖等が行われない状況に戻ったときは、明らかに相当数の乗客が期待できるとしています。 個人的には、私はこの14号線に大変、お世話になっており、特に無人運転・完全自動化ラインのために、ストライキの影響もなく、とても助かります。 今回の工事期間の延長は、この完全自動化の地下鉄制御システムの追加機能のインストールとテスト運転のためにさらに時間がかかっているのだそうです。 昔のことばかり、引き合いに出すのは、年寄りくさい気もするのですが、私がパリに来たばかりのころは、14号線はMadeleine(マドレーヌ)駅からBibliotheque(ビブリオテック)駅までの7駅しかなく、当然、乗客も少なく、とても心地よい路線でした。 現在では、14号線は21駅にわたっているので、3倍になったことになります。 昨日、久しぶりに夕方のラッシュアワーに14号線に乗ったらば、ものすごく混んでいて、人と人とがギリギリぶつからない程度の満員状態で、さすがに路線が延びただけあって、利用する人が増えたのだということを実感しました。 しかも、以前よりも車両の編成は長くなり、そのうえ、2分おきくらいに電車が入ってきます。あらためて、路線図を見て見れば、21駅のほとんどがどこかの路線と乗り入れており、そりゃ!混むわけだ!と思ったのでした。 いずれにしても、当分の間、工事は続くようで、来年、6月までは平均して月に1日、週末に全面運休、8月4日から8日までの5日間は完全閉鎖され、これで一応、完了になるようです。 この最終工事により、「メトロは事故が発生した場合、トンネル内で立ち往生するのではなく、逆行して駅で乗客を降ろすことが可能になる」と自信満々に発表していますが、そもそもが、「事故が起こって、トンネル内で立ち往生する前提かい!」と突っ込みを入れたくなりますが、とりあえず、トンネル内で閉じ込められる危険はなくなる?のは、助かります。パリ...
2024年11月28日木曜日
新型コロナウイルス、インフルエンザ、細気管支炎のための「スリーインワン 3 in 1」セルフテスト

細気管支炎の流行が広がり、インフルエンザウィルスの流行が始まり、新型コロナウィルスの波がおこりつつあるフランスで、ワクチン接種キャンペーンとともに、これらの3大感染症とも言われるウィルスに感染しているかどうかを一度にテストできる「スリーインワン 3 in 1」が薬局に登場し始めています。 この製品を製造しているフランスの研究所は、100%に近い信頼性(98.3%)をアピールしています。この検査キットは、「サンプリングスポンジを鼻孔に置き、15秒間、数回、回転させるだけで、チップを容器に浸して結果を待つだけ」、「15分後には、結果が表示される」、「誰にでも簡単にできて、痛みもない」と説明しています。 要は新型コロナウィルスの際に発売されたセルフテストと同じ要領のセルフチェックテストキットで、パンデミック以来、この種のテストに慣れたフランス人にとっては、有効な検査キットになり得るかもしれません。 この検査キットは、メーカー側によれば、すでにフランス国内の何百もの小児救急サービス、成人救急サービス、小児科医、医師によってすでに使用されているものだそうです。 価格は、キット1つあたり10ユーロ前後であるようですが、残念ながら、これは保険適用にはなっていません。 このセルフテストの製造元は、その特異度で100%、感度で90%であるとしていますが、少なくとも、陰性なのに陽性(つまり病気ではないのに病気である)と判定が出ることはなく、陽性の場合でも10%の確率で陰性と判定されることがあるということでもあります。 メーカー側の自信満々のアピールぶりとは裏腹に、HAS(高等保健当局)は、すでに、病院で実施された2つの研究結果により、「感度レベルは説明書に表示されている値よりも大幅に低い」と推定し、これらの結果に対して警戒を表明しています。 私は、自分で検査を行うことに自信がないうえに、結局、チェックしたところで、治るわけではないし、やっぱりお医者さんに診てもらって、その場でそれなりの投薬なりをしてもらった方が安心・・と思ってしまうのですが、仕事や子育てなどで、医者に行く予定がつきにくい人にとっては、とりあえずの診断がつくようになることは安心かもしれません。新型コロナウイルス、インフルエンザ、細気管支炎 スリーインワン セルフテスト<関連記事>「フランスの1日の新規感染者数46万人突破と子供の検査を放棄し始めた保護者」「パリの病院にマスクが戻ってきた! イル・ドフランス...
2024年11月27日水曜日
トヨタ・ヴァランシエンヌ工場の成功 TOYOTA ハイブリッド車は売れている!

TOYOTAのフランス工場であるヴァランシエンヌ(フランス北部・ノール県)工場は2001年操業以来、500万台の車を生産を突破したことを祝い、トヨタ・モーター・ヨーロッパ会長は、同社が現在、有期雇用で契約している従業員1,000人のうち、600人を無期雇用に切り替え、雇用を安定させることを発表しました。同工場は、合計5,000人の従業員を雇用しています。 これは、フランス国内のみならず、欧州圏内の製造業のほとんどが売上高の減少などの業績不振の四半期が続き、多くのメーカーが従業員の解雇に踏み切っている中、自動車産業の流れに逆行する珍しく景気のよい話として大歓迎されています。 同工場は、トヨタの小型ハイブリッド車「ヤリス」の生産拠点であり、20年以上この車の生産を行ってきました。このモデルはハイブリッドバージョンで最も成功をおさめている車で、現在「ヤリス」はフランスで最も生産されている車となっています。 同工場の成功は、コンパクトな工場で徹底的にムダな時間、ムダな労力をカットすることから生まれていると言われ、部品は可能な限り現地生産、機械やロボットを要所に利用し、1日3シフト制を導入して効率的な作業を行っています。 これは、日本の方法(「KAIZEN」(日本語の改善というそのままの単語が使われている)と継続的改善)である、「根本的原因の追究」からなる「厳格な方法」により成り立っていると言われており、産業大臣まで出てきて、これを大絶賛しています。 大臣はまた、「TOYOTAと下請け企業との関係の質」も大絶賛しています。 しかし、この背景にあるのは、ハイブリット車の意外な根強い人気であり、長年、電気自動車よりもハイブリッド技術を擁護し続けてきたトヨタ経営陣にとっては、明るい兆しかもしれません。 これは、フランスは小型車市場の2大スター、プジョー208とルノー...
2024年11月26日火曜日
航空券チケットを取ろうとしていたら、みるみる値段が上がっていく

私の理想は年に2回くらい(半年おきくらい)日本に行けたらいいな・・と思っているのですが、グズグズしている間に会っという間に時は過ぎてしまい、思い切らないとなかなか計画は進みません。 以前は子どものバカンス時期に合わせる必要があったために、選択の余地がなかったのですが、いざ、子どものバカンスが関係ないような環境になれば、逆に子どものバカンス時期は、料金も高くなるし、ストライキの確率も高まるので、その時期はなるべく避けるとなると、考えてみれば、1ヶ月おきくらいに学校のバカンスがあるフランスでは、自ずとかなり時期も限られてくることになります。 昨年は、年末から年初にかけて、もともとの日本行きに加えて、再び、日本にある家のことで急遽、日本に行かなくてはならない用事ができたために、間隔があまり開いていないのに、日本に行くことになり、「この間、来たばっかりなのに、なんだかちょっともったいない・・」という感じがしました。 これまでは、急な用事などで、慌ててチケットを取って日本に行くことが多かったので、私はあまり事前に何ヶ月も前からチケットをとって・・ということをしてこなかったのですが、今回は、来年からは、フランス発着の航空券に対して連帯税が3倍になる・・という話もあり、チケットを取るなら、早い方がよいのでは??・・と来年の日本行きのチケットを今からとっておこうと思い至ったのです。 もうここのところ、10年くらい同じフランスの格安チケットのサイトでチケットは購入していたのですが、ここのところ、サイトを開いて、できるだけ安い日にちを検討しているうちに、どんどん値段が上がっていくことに憤慨しています。 航空券のチケットは出発日によってかなり値段にも差があるので、それを検討して予約するのですが、いくつかの候補を見て検討しているうちに、タイムアウトになり、次にサイトを開きなおすと値段が上がっているのです。 以前から、なんだか、その傾向はあった気もするのですが、ここまで露骨で酷くはなかったと思うのです。私の場合、体力的に経由便は耐えられないので、直行便の中から選ぶので、フランスから日本に行く場合はエアフランスかJALかANAの3択です。 いつも使っていた格安?なはずのサイトだと、探せば探すほど値段が上がっていくという悪循環に陥り、どうやら、この時期には、一番、安いのはANAみたい・・ということで、もうANAのサイトで直接、予約をとりました。 航空券だけの価格を見ていると、エアフランスの方が安かったのですが、荷物分の料金や座席指定の値段を合わせると結局、ANAの方が安いようでした。また、エアフランスは機内のスタッフやサービスなどは好きなのですが、ストライキの可能性も高まるので、やっぱりできれば避けたくなってしまいます(何度か突然のストライキで痛い目にあっている)。 ANAのサイトの方は、その日のうちに検討していると値段が上がっていってしまう・・ということはなく、それだけでも良心的だな・・と思ってしまいます。 それにしても航空券・・高くなったけど・・これから、また、さらに上がるわけ??と思うと暗澹たる思いです。航空券格安チケットサイト<関連記事>「フランス政府 航空券にかかる連帯税(TSBA)の大幅な引き上げ検討」「エアフランス 欧州線の一部で有料機内食試験的導入」「フランスの空港管制官のストライキ 飛行機がキャンセルになった場合」「久しぶりのエアフランス日本行き直行便」「フランス発の航空運賃 1年間で...
2024年11月25日月曜日
最近、激増している自動車部品の盗難

フランスでは、ここ数年で自動車部品の盗難が急増しているようです。車の盗難(車体全体)は、珍しくない話で、昨年も車の盗難事件が急増したというニュースが流れ、しかも、最も盗難の被害に遭った車はTOYOTA(RAV4)だったそうで、前年のTOYOTAプリウスに続いて、2年連続の堂々1位をTOYOTAが獲得しているということでした。 めちゃくちゃ楽観的に考えれば、それだけTOYOTA車が出回っているということの証でもありますが、オートロックシステムの解除がしやすいという理由もあるとも言われていました。 今年になって、車の盗難が減少したということはないでしょうが、特に顕著に目立って増加...
2024年11月24日日曜日
クラッシックなノエル・クリスマスデコレーションのお店

ノエルまで、あと1ヶ月ちょっとになり、パリの街中もノエルのデコレーションの飾りつけをするお店が増えてきました。 一年のうちで、おそらく夏のバカンスの次?あるいは、同じくらいのビッグイベントのノエルには、街のイルミネーションやデコレーションもとても楽しめる時期であると同時に、それぞれの家庭では、ノエルのデコレーションで家の中を飾ります。 ノエルのデコレーションのためのグッズがあちこちのお店で見られるようになりますが、それこそ、ピンキリで、ふつうは、毎年、新しいものを買うよりも、だいたい使いまわしで、毎年、少しずつ買い足したり、アレンジを加えたりする人が多いように思います。 郊外の方の家だと、家全体を飾りつけ、電飾で覆ったりする家もありますが、パリだと一軒家というものもあまりないので、必然的に室内を飾るということになると思うのですが、家族で集まるノエルを彩るために、ノエルの飾りつけをする家庭は多いと思います。 日本では、お正月の方が家族で集まることが多いと思いますが、フランスの場合は、ノエルこそ家族が集まる機会で、そこにシンボル的に飾るクリスマスツリーはある意味、門松みたいな感じでもあるかもしれません。 雑貨屋さんやデパートなど、この時期、どこへ行ってもクリスマスの飾り物(主にはクリスマスツリーを飾るデコレーションなど)が売られていますが、お店にもよりますが、ちょっと高級っぽいお店だと、どちらかといえば、あまりたくさんの色を使わず、洗練された感じに飾るのかな?と思われるデコレーションが多いような気がします。 そんな中、とてもクラッシックなノエル・クリスマスのデコレーションの小物のお店があって、それはそれは、もうお店全体がキラキラなノエル満載のお店で、売られているひとつひとつのデコレーションも基調はクリスマスカラーの赤とグリーン・・そしてゴールドで、とにかくお店中がキラキラです。 それでも、決して下品な感じにはならないのが不思議なのですが、それなりにクラッシックな感じで、ひとつひとつの商品も歴史が感じられるというのも大げさですが、どこかの宮殿の宝箱の中みたいです。 そんな感じなので、お値段もそんなに安い!お手頃!という感じではありませんが(といっても、そこまでべらぼうな値段というわけでもない)、長く代々、引き継いでいけそうなものでもあります。 広いお店ではありませんが、商品の数は山盛りで、お店の奥には螺旋階段があって、上の階にも下の階にも行けて、それぞれに商品が置かれています。地上階には、それこそ、パンパンの商品がギッシリと置かれ、別の階には、商品が陳列されているというよりは、美術館のような、美術品が展示されているような感じでもあります。 クリスマスツリーの飾りにもある種の流行のようなものもある気がするのですが、ここは、あくまでクラッシックな感じ・・このお店の名前の...
2024年11月23日土曜日
パリ18区のマクドナルドで銃殺事件

最近の凶悪犯罪の低年齢化には、驚かされることが多いのですが、高齢者の凶悪犯罪も減っているわけではなさそうです。 今回の事件はパリ18区のポルト・ド・クリニャンクール地区のマクドナルドの店内での銃撃事件です。つい先日もサンラザール駅のマクドナルドで化学物質(液体)を撒かれるというテロのような事件が発生したばかり・・、マクドナルドが悪いわけではないでしょうが、人が集まる場所、それだけマクドナルドがどこにでもあるということなのかもしれません。 しかし、こう続けてマクドナルドで深刻な事件が続くと、ちょっと腰が引ける感じになります(言うほど、マクドナルドに頻繁に行くわけではありませんが・・)。 今回の事件では、マクドナルド店内での発砲、しかも、武器は大口径のリボルバーで、そこまで広いとは言えないスペースでの発砲、しかも4発(発砲数は定かではありませんが、少なくとも数発)で、60代の男性が77歳の男性を射殺という比較的高齢者?の事件です。 この60代の男性は、この大口径リボルバー装備で店内に入店、1.50mの至近距離から相手の頭と胸に向けて発砲しています。昼の時間帯のため、当然、店内には大勢の客がおり、店内は騒然とし、パニック状態に陥ったようです。 それは当然です。いきなりマクドナルドでホンモノの銃声が響き渡ったら・・しかも、数発・・流れ弾が他の人々にあたらないとも限りません。もしかしたら、強盗?とか?わけがわからなくなりそうです。 被害者男性も加害者男性もともにフランス国籍、顔見知りであったそうで、動機は二人の間の麻薬密売に関する数千ユーロ規模の金銭トラブルであったと見られています。 クリニャンクールといえば、蚤の市で有名な場所ですが、この地域、あまり治安がよくないことでも有名で、麻薬やタバコ、薬物、偽造品の違法販売などで度々、話題にあがる場所ではありますが、まさかマクドナルドなどの店内でとは・・恐ろしいことです。 どちらかといえば、治安の悪い場所でも、マクドナルドなどのファストフードなどの店内は、比較的、安全なのでは?というイメージ(一般人?のスペースには危険な人々は侵食してこない)があったのですが、それは、私の勝手な解釈で、やはり、治安の悪い地域はどこでも安心してはいけないようです。 私が最後にクリニャンクールに行ったのは、いつだったか忘れましたが、もうずいぶん前のこと・・「多分、もう来ないだろうな・・」と思ったことだけ覚えています。 クリニャンクールの蚤の市は、それなりに面白いし、興味深くはあるのですが、特に危ない目にあったわけではないのですが、そのあたりの街の感じ、行き来する人などの感じがどうにも、すえた感じで私には、耐えがたいのです。 加害者は、抵抗もせずにその場ですぐに取りおさえられ、逮捕されたようですが、被害者の男性は即死ではなかったものの、救急隊が到着後、すぐに息を引き取ったようです。 もはや麻薬事件にはあたりまえのように登場する銃ですが、血気盛んな若者が・・というのとも違い、どちらかといえば、高齢者に分類された二人が麻薬取引の金銭トラブルで、しかも、よりにもよって、マクドナルドのような場所で殺人事件を起こすとは・・何重にも驚くポイントが重なっています。 蚤の市はそれなりに面白くても、やっぱり、命がけで行く場所ではないな・・と思うのでした。マクドナルド高齢者銃殺事件<関連記事>「なんだかオウムを思い出すような事件がパリ・サンラザール駅のマクドナルドで・・」「ファストフードの激安メニュー競争」「フランス人はマクドナルドがお好き」「マクドナルドの再利用食器盗難続出」「シャンゼリゼのマクドナルドのテラス席はおしゃれで可愛い」「マクドナルドの水が呼び起こす大論争...
2024年11月22日金曜日
パリ 11月の雪は1958年以来9回目

数日前から木曜日は雪だと天気予報が出ていました。天気予報は必ずしもあたるわけでもないので、「雪かもしれないのね・・」くらいに思っていました。 前日は、久しぶりくらいな晴天だったので、「これで、明日、ほんとに雪なのかな?」と思っていましたが、朝、起きて、外を見ると、ほんとに雪が降っていました。 雨だと、例外なくウンザリするのですが、雪だとなんとなく、どこか心の隅にウキウキしてしまう感じがあるのも不思議なことです。 それでも、しばらくすれば、止んでしまうのだろうな・・と思ったら、お昼過ぎになっても雪は降りやまず、むしろ、盛大に降り始めたので、これは、最近の一日中、雨が降り続けるバ...
2024年11月21日木曜日
EUメルコスール(南米南部共同市場)自由貿易協定にフランス人は反対している

フランスでは、年初の農民たちの怒りのデモから半年以上が経って、再び、この農民のデモ行動が再燃し、EUメルコスール(南米南部共同市場)自由貿易協定についての議論が高まっています。 一つには、農民たちのデモの要求の大きな一つは、このEUメルコスール(南米南部共同市場)自由貿易協定(ラテンアメリカ・アルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイ、ボリビア)への強い反対です。 これは、フランスだけでなく、欧州全体としての協定とされているため、欧州全体の意思統一が求められるのですが、現段階で、このメルコスール自由貿易協定に正面から反対を唱えているのは、フランスだけで、フランスはこの件に...
2024年11月20日水曜日
2ヶ月待たされた心臓専門医で・・

かかりつけのお医者さんに行くのは別に緊張はしないけれど、やっぱり心臓専門医にかかるときは、それなりにドキドキします。もうここ数年、年に一度くらいは、かかっているのですが、昨年は、心臓専門医で診てもらってから、「おやおや?」となって、「ちょっと別の検査も受けて下さい・・」と言われて、けっこう大がかりなMRIの検査まで受けるハメになったため、余計に警戒感が増しています。 そもそも、今回は、体調が悪くて、まずかかりつけのお医者さんに相談したところ、血液検査をしてから、心臓専門医と呼吸器科に行くように処方箋を書いてもらっていて、予約を取ろうとしたら、心臓専門医の方は、2ヶ月後(それで...
2024年11月19日火曜日
なんだかオウムを思い出すような事件がパリ・サンラザール駅のマクドナルドで・・

日曜日の午後、パリ・サンラザール駅にあるマクドナルドで男がオレンジ色の液体を撒いて逃走するという事件が起こりました。 この液体が撒かれて、数秒のうちに、周囲にいた約30名ほどが喉に刺激を感じたり、気分が悪くなったりして、症状を訴え、そのうち10名ほどは比較的緊急事態に陥り、かけつけた救急隊は、緊急に警備境界を設け、あたりは騒然となりました。 このオレンジ色の液体は、後の捜査により、ペッパー爆弾の中身と一致するものであったそうで、これが、故意に撒かれたものか、ハプニングにより、こぼれたものかどうかは、明らかにされてはいませんが、明らかにふつうは所持しないものであるうえに、この男は、この液体を撒いて(こぼして?)すぐにその場から逃走し、駅からカーン(カルバドス)行きの列車に乗る直前にこの液体の入ったボトルを捨てているために、故意に撒いたものであったと見られています。 この液体は、化学薬品のようなもので、憲兵隊はNRBCプロトコル(核、放射能、生物化学兵器対応)の措置をとっています。このNRBCプロトコルなどというものも、これまで知らずにいましたが、これは、陸軍保健局...
2024年11月18日月曜日
冷凍食品メーカー PICARD(ピカール)顧客情報漏洩問題

フランスの冷凍食品メーカー「Picard(ピカール)」がロイヤリティプログラムの会員である約45,000人分のデータが漏洩したことを発表しています。 Picard(ピカール)といえば、私も顧客の一人・・「えっ??ウソ??」と焦りましたが、この件が公に発表される前段階で、2024年11月12日付で同社より、関係者宛に案内メールにより、「Picardが実施した技術的手段により、第三者によるあなたのPicardアカウントへの不正アクセスを検出しました」というメッセージが送付されているとのことで、私のところには、このメッセージは届いていないので、まあ、大丈夫かな?大丈夫だと信じたい・・と思っています。 Picard(ピカール)は、私の食生活には欠かせない・・とまではいかなくても、結構、気に入っているお店なので、当然、会員カードのようなものも持っています。その他、フランスでは、いくつかのスーパーマーケットなどのお店のカードを持っていますが、その中でも、わりと頻繁に割引商品のお知らせなどのメールがよく入るお店でもあります。 しかし、まあまあ、チェックすべき?割引情報などもあるためにブロックはしていませんが、こんなことがあると、ギョッとしてしまいます。 同社は、「情報システムへの侵入は検出されていないが、姓、名、生年月日、住所、電話番号などの機密データが海賊版にアクセス可能になってしまったが、銀行データは侵害されていない」と説明しています。 こんな状況であるからなのでしょうが、自分自身の銀行口座へのアクセスは、年々、厳しく、面倒くさくなっている印象で、正直、ここまでやる?と思うこともありますが、やはり、こんなことを聞くと、やっぱり必要なことなんだな・・と納得させられます。 「Picard」と聞いて、なんとなく、今回は、反応したのですが、実はここのところ、フランスでは、この手のハッキングが続いているようで、...
2024年11月17日日曜日
フランスの出生率は2023年に急激に減少したが、2024年には、さらに減少する

INSEE(国立統計経済研究所)の発表によると、これまでも減少し続けていたフランスの出生率は、2023年にさらに大幅に減少し、前年と比較して6.6%減少し、第二次世界大戦以来の70万人(1年に生まれる赤ちゃんの数)を下回り、67万7,800人にまで落ち込み、戦後もっとも新生児の数が少なくない記録的な数字を打ち立てています。 これは、出生数が最後にピークに達した年である2010年よりも、ほぼ20%減少している数字で、女性1人あたりの子どもの数は1.68人になりました。 また、この低下は2024年の出生率においても、止まらないようで、最低記録はさらに更新されるようです。 しかし、フランスは、それでも欧州連合諸国の平均(女性1人あたりの出産数1.46人)よりは高い出生率なのですが、出生率の減少率(ー6.6%)は、欧州平均(ー5.5%)を上回っています。ということは、フランスの出生率は他の欧州諸国に比べて少子化のスピードが上昇しているということになります。 これまで、フランスについては、3人の子どもを持つ家族が多いことが特徴であったと言われており、事実、娘のクラスメイトたちの家族には、圧倒的に3人きょうだいが多かったのです。これは、少子化対策の一遍として、政府が行っている税制優遇措置のためで、子どもを持つ・・しかも、3人目からは特に税制優遇のステップがグッと上がるというもので、これが功を奏していた結果です。 しかし、現在では、3人目に至る前の段階の問題で、いくら3人目からが特に税制優遇措置が大きくなっても、だいたい一人あたりの出産が1.68人では、この優遇を受けるまえの段階なわけで、これでは、違う的に対してボールを投げ続けているようなもので、税制的には、別の対応策を考えなければならないのかもしれません。 もう長く続いている出生率の減少から、そもそもの出産適齢年齢の女性が減少していることも大きな原因のひとつです。 この急激な減少には、近年のインフレや将来への不安が起因しているだけでなく、この年齢層の女性(男性も)の「願望の変化」ということも指摘されており、物質的に豊かな生活を送ることや、父親や母親になる以外に自己実現が可能になったということも要因のひとつとして、挙げられています。 ちなみに少子化といえば、モデルケースとしてしばしば挙げられる日本については、1人の女性が一生のうちに産む子どもの数(合計特殊出生率)は、1.20人ということで、やはり、かなり先を行っているようです。 しかし、これまで知らなかったのですが、日本のさらに先に行くのは、韓国で0.81人となっているようです。 近年、フランスでは、少子化対策として、二十歳前後の女性への不妊検査の無料化などの不妊症対策に加えて、卵子自己保存キャンペーンなどまで行っていますが、肝心なところは、若者の将来への不安を軽減するというもっと基本的なことなのではないか?とも思っています。フランスの出生率激減<関連記事>「父親の育児休暇28日間に延長 ヨーロッパの中でも最長レベル」「不妊治療対応のための二十歳前後の女性への不妊検査の無料化と卵子自己保存キャンペーン」「フランスの出生率低下にフランス人が提言する言葉 人生は美しい「la...
2024年11月16日土曜日
クルッキー、ブルッキーの次はSOOKIE スッキー?

最近、私はブーランジェリーが気になって仕方がありません。あそこのあれが美味しいとかいう情報が入れば、すっ飛んでいく今まで訪れたことがないブーランジェリー、また、他の用事でいつもはいかない地域に行けば、少なくとも、その通りにあるブーランジェリーは、いちいち覗いて見ないではいられない・・そんな感じです。 そもそも、パリには、幸か不幸かさすがにブーランジェリーは山ほどあって、食料品を扱うお店が多い通り・・いわゆる商店街のような通りだと、少なくとも2~3軒のブーランジェリーはあるもので、こんなに近くに何軒もあって、両方とも成り立つのかと思いきや、それぞれに、やっぱり、オリジナル感を出していて、工夫しているので、そのどちらも、なかなか魅力的なラインナップになっていて、楽しいです。 もちろん、あれこれ食べてみたいものは、それぞれにたくさんあるのですが、全て試していたら、爆太りして大変なことになるので、これぞ!と思うものしか買いませんが、見て歩くだけでも楽しいです。 そして、家のごくごく近所ではなくても、定期的に行く場所の近くのブーランジェリーだったりしても、ちょっと見ない間に新しいものが出ていたりするので、ひと昔だったら、考えられなかったことだな・・と思いながら、チェックを欠かせません。 ここのところのパリのクッキー人気にクッキー専門店やクルッキー(クロワッサンとクッキーの合体バージョン)やブルッキー(ブラウニーとクッキーの合体バージョン)発祥のお店に行ったりしつつ、ブーランジェリーでもクッキーやらクルッキーはかならず、「ここにもあるある・・」などと在籍確認?をしていたら、ついに、このあいだ、SOOKIE(スッキー?と呼ぶか?スーキーと呼ぶかはわからないけど・・)なるもので、pain...
2024年11月15日金曜日
パリの病院にマスクが戻ってきた! イル・ドフランス 病院内でのマスク再び義務化

AP-HP(パリ公立病院連合)は、SARS-CoV-2(新型コロナウィルス)と細気管支炎の流行拡大のため、イル・ド・フランス地域圏(パリ及びパリ近郊)の病院内でのマスク着用義務を発表しています。 この措置は、患者のみならず、病院職員はもちろんのこと、救急隊員やボランティア、患者の同伴者、また、患者の見舞客にも適用されるということですが、6歳以下の子どもは除外されています。 パリでは、ここ1週間ほどで急激に気温が下がり、より感染が拡大しやすいコンディションになっており、実際に感染者の数も上昇しているため、急遽、この措置がとられたと見られています。 パンデミック前には、フランス人...
2024年11月14日木曜日
SNCF(フランス国鉄)・RATP(パリ交通公団)・航空業界・農家 フランスを襲うストライキの波

今年の秋は、これまでは、比較的、デモやストライキが少ない印象がありました。例年ならば、夏のバカンスが終わって、新年度(9月)の始まりとともにデモやストライキが始まり、やっとバカンスが終わって、ようやく仕事・・ではなく、さっそくストライキ??と思うことも少なくありません。 なんなら、夏休み前に、9月のストライキを予告してから、バカンスに入るようなところもあるのに、今年はパリ・オリンピックがあったり、また、それを前後して解散・総選挙が行われた挙句にいつまでも首相が決まらずに、政府の体制がはっきりしなかったこともあるのかもしれません。 ようやく政府の体制が整い、政府はさっそく来年の予算案を少しずつ発表していったので、自ずと、それに反発する動きが後にズレたのかもしれません。 それにしても、ここ1週間ほどで発表されたストライキの予定は、SNCF(フランス国鉄)、RATP(パリ交通公団)、航空業界(全国路線操縦士組合(SNPL))に加えて、FNSEA(全国農業経営者組合連合会)と青年農業者組合による大規模デモと、広範囲にわたっての混乱が予想されます。 それぞれに理由は別々で、SNCFに関しては、かなり大雑把な言い方をすれば、国鉄民営化の一端であるフレットSNCF(主に貨物輸送)の解体と分社化→民営化に反対するもので、これ(フレットSNCF)が欧州委員会による不法公的援助訴訟の対象になったことも影響していると見て、欧州委員会にも非難の目が向かっています。 SNCFは、これらの措置の一時停止を求めて、11月21日、そして、12月11日からの無期限ストライキに突入すると発表しています。 RATP(パリ交通公団)は、11月11日から13日まで、労働条件やメトロやバスの料金体制変更によるバスへの競争解放を非難することを目的としています。 また、航空業界に関しては、フランス発着の航空便に対する連帯税を3倍にする政府案に反対して、全国路線操縦士組合(SNPL)・パイロットが11月14日のストライキを呼び掛けています。 これは、赤字財政を埋めるために政府が提案している増税案で、政府はこれにより10億ユーロの追加収入を見込んでいます。 そして、最後(ではないかもしれないが・・)に、この波に加わるのは、FNSEA(全国農業経営者組合連合会)と青年農業組合が11月15日または19日からの大規模な動員計画を発表しています。 今年の初め、国際農業見本市を一つのターゲットにした農民たちによる高速道路封鎖などの抗議活動ですが、この結果、政府からは、改善案やいくつかの約束をとりつけたものの、事態は一向に好転しないうえに、気候変動による水害などの被害も甚大で、国からの保証付き融資の拡大や、EUメルコスール(南米南部共同市場)自由貿易協定は、フランスの農業にとっては、マイナスであると反対の意を訴えています。 いずれにしても、このストライキの予定を見れば、11月は、11日から15日まで連日、なかでも、農民の抗議行動は、11月15日あるいは19日にスタートするということで、1日2日で終わる話ではありません。これはブラジルで行われるG20サミットを一つの照準にしていると言われています。 また、SNCFに至っては、12月11日からは無期限ストライキという強硬な態度・・これが長引けば、今度はノエル時期の大移動の時期に重なる危険性もあり、大混乱が予想されます。 ここ数日、急激に冷え込んできたパリですが、年末にかけては、熱気が高まりそうな気配です。ストライキ フランス<関連記事>「農民たちの怒りが巻き起こす波紋」「農民たちの怒りにマクロン大統領が再び火をつけた」「サロン・ド・アグリカルチャー(国際農業見本市)の開催初日は大混乱 歴史的見本市」「フランス政府 航空券にかかる連帯税(TSBA)の大幅な引き上げ検討」「2025年1月...
2024年11月13日水曜日
クロノポストからの詐欺メール

先日、クロノポストから、「荷物の配達のために確認作業が必用です」という内容のメールが送られてきて、一瞬、「えっ?誰か何か?送ってくれたの?」と一瞬、ニッコリしたものの、いやいや・・誰か何か送ってくれたら、必ず先に、「送ったよ~~!」と連絡くれるはず・・。 そして、落ち着いて、その画面を見直すと、クロノポストのマークがついていて、クロノポストの配達車の写真が載っていたりするものの、添付されている書類?など、なにかと、画面には、「ここをクリックしてください!(確認されない荷物は配達できません・・)」とか、荷物ナンバーとして、14ケタの数字が並んでいて、その横に「追跡」となっていて、やたらとクリックを促すようになっています。 これは、もしかしたら、ヤバいやつなのかも・・?と思って、そのメールのリンクをそのままコピーしてググってみたら、なんと・・というか、やっぱり詐欺・・「Arnaque」と出てきました。 危ういところで、「セーフ!」となったわけですが、これはよくある、パスワード、個人データ、銀行口座情報、オンライン...
2024年11月12日火曜日
ミシュランのフランス国内2つの工場閉鎖計画が呼ぶ波紋

フランスの多国籍タイヤ製造企業「ミシュラン」は、トラックとバン用のタイヤ販売の業績不振のため、フランス国内にある2ヶ所の工場での操業を2026年の初めまでに段階的に停止し、閉鎖することを発表しました。 閉鎖される2ヶ所の工場は、ショーレ(メーヌ・エ・ロワール)とヴァンヌ(モルビアン)にある主にドイツ向けのタイヤ拠点で、50年以上、この地域に根付いていた工場の従業員1,254人の雇用が失われることを意味しています。 これに対して、同工場の労働組合は、一斉に決起し、これを残忍かつ一方的な決定であると大反発、この工場の閉鎖が発表されて以来、デモやストライキを継続しています。 このミ...
2024年11月11日月曜日
友だちと旅行に行くのも色々、難しい・・

最近は、日本に一時帰国をする際には、必ず、日本国内をできるだけ旅行したいと思って、予定を組むようにしていますが、これが、なかなか簡単ではありません。 そもそも、私がまだ日本に住んでいた頃は、私もまだ若く、どちらかというと、海外旅行ばかりに目が向いていて、国内は、実家の山小屋がある場所や箱根やせいぜい伊豆程度で、あまり日本国内を旅行していませんでした。 あの頃は、むしろ、安いチケットなどを探せば海外旅行の方がなんだか割安感があったし、むしろ、国内旅行の方が割高な気がしていて、国内旅行は、もっと歳をとって、海外旅行がしんどくなったときにしよう・・と思っていました。 もうすでに、場...
2024年11月10日日曜日
パリのメトロであわやの救出劇

約2週間ほどまえのこと、パリのメトロ8号線のラ・モット・ピケ・グルネル駅で年配の男性がバッグを背中に背負いなおそうとして、バランスを崩したのか、線路に転落するという事故が起こりました。 パリ市内のメトロは路線にもよりますが、平日は、だいたい3~4分に1本の割合で電車がやってくるので、もしも、この時間帯に線路に転落したりした場合、そのタイミングにもよるとは思いますが、かなり急いでホームに這い上がらなければ、次の電車が入ってきてしまう可能性が高く、非常に危険です。 パリのメトロのホームは、路線によっては、線路とホームの間に落下防止のためのガードの壁が取り付けられている路線もありますが、そうでない路線もけっこうあり、この8号線などは、恐らく、どこの駅にもガードはありません。 にもかかわらず、ホームには、駅員はおらず、このような事故が起こった場合は、考えてみれば、RATP(パリ交通公団)は、どう対処するつもりでいるのだろうか?と思います。 今回の事故では、男性が線路に転落して、すぐに近くにいた女性らが叫び声をあげて、すぐに人だかりができたとのことで、その中をたまたま居合わせた男性2人が即座に線路に飛び降りて、落ちたまま呆然としていた年配の男性をホームに持ち上げると、ホームにいた周囲の人々が救急隊を呼び、この救世主の男性2人は、ふたたび群衆の中に消えていったと言われています。 ホームに転落した男性は、頭部外傷と脊髄損傷を負い、その後、パリ市内のジョルジュ・ポンピドゥー病院に搬送され、数日前に再び歩けるまでに回復したと言います。 この応急処置をした医師は、いつ次の電車が来るともわからない線路に飛び降りて、負傷した年配の男性をリスクを冒してまで救いながら、さりげなく群衆の中に消えていった2人の男性の行為を称賛しており、また、救われた男性も心からお礼を言いたいと、その2人を探しているそうです。 私は、ここまでの救出劇には遭遇したことはありませんが、本当にフランス人は、このような時、本当に困っている人に対して、とても親切でさりげなく手をかしてくれます。 バギーで赤ちゃん連れの人などが、階段の前などにいたりすれば、どこからとなく、男性があらわれて、何も言わずに、手を貸してくれ、バギーを持ち上げてくれ、また、振り返りもせずに、あたりまえのように群衆の中に消えていくのです。かっこいいではありませんか? しかし、このニュースが流れるまでは、知りませんでしたが、メトロの線路のレールは、750ボルトで通電されているそうで、線路に落ちるということは、落下するというだけでなく、別の面でもとても危険なことなのだそうです。 RATPは、線路上に人が落下した場合は、それを見つけた人は、全てのプラットフォームにある緊急端末に向かい、黄色いアラーム信号でRATPエージェントに連絡する必要があり、緊急用ハンドルで線路の電力を遮断することができるようになっているそうです。 パリのメトロは治安は悪い反面、窮地に立たされている人に対しては、とっても優しい人がどこからとなく、表れて、あたりまえのように助けてくれるところは、フランス人の優しさで、いつもすごいな・・と思います。メトロ8号線 線路転落者救出劇<関連記事>「パリのメトロ6号線でコートがドアに挟まって死亡事故」「RER...
2024年11月9日土曜日
ワクチン接種の季節

少し前までは、インフルエンザなどのワクチン接種のお知らせなどが来ても、私は、ほとんど無視したままで、長いこと、ワクチン接種はしていませんでした。 そんな私がワクチン接種をするようになったのは、パンデミック以来のことで、当初、新型コロナウィルスのワクチンができた!となっても、まだ、開発されたばかりのものだし、その副作用や効用をどこまで信用していいものか?とコロナウィルスのワクチンも、しばらくは、どうしたものか?決めかねていました。 しかし、長い間、おさまらなかったコロナウィルスの流行とこの病気にかかって悪化する恐怖の方がだんだん勝ってきて、しかも、途中からは、ほぼ、事実上の義務化のような状態になり、ワクチンをしていないと、極端に行動制限をされるようになった時期もあったので、その後は、もう大人しく従って、あっさりとワクチン接種を受けることにしました。 また、それまでは全く無視していたインフルエンザの予防接種に関しても、インフルエンザに罹ったうえに、コロナウィルスにまで感染したら、さぞかし辛いことになりそうだ・・という恐怖から、ここ数年は、毎年、インフルエンザの予防接種も受けています。 私の受けた医療の履歴は、私が医者に通ったり、薬を処方してもらった際には、すべて記録が保険のカードに蓄積されているためだと思いますが、私は、軽い心臓疾患もあったりするためか、虚弱な人々のグループに分類されているらしく、この手のお知らせ(ワクチン接種など)や、通知などが、メールなどでもやってきて、今回のワクチン接種に関しては、ご丁寧にバウチャーのようなものが送られてきています。 私は、今年からは、インフルエンザとコロナウィルスの混合ワクチンのようなものになると完全に勘違いしていて、一応、他の診察の際にかかりつけのお医者さんに、これ?どうしよう?と相談してみたら、(このバウチャーが届いたのは、9月半ば頃でした)10月半ばには、ワクチンが出回りだすから、その頃にやった方がいいんじゃない?と言われていて、つい先日、バウチャーを持って、薬局に行ったのです。 勝手に混合ワクチンだと思い込んでいた私は、ワクチンを受け取って、翌日にお医者さんの予約を入れました。 混合ワクチンってどんな感じ?と思って、箱をまじまじと見てみたら、どうやら、それは、インフルエンザのワクチンのようで、薬局に戻って、コロナウィルスのワクチンは入っていないの?と言ったら、それは、来週以降にしか入らない・・というので、そのまま、とりあえず、インフルエンザのワクチン接種だけしてもらいにお医者さんに行きました。 ちょうど、ふだん常用している薬も切れるタイミングだったので、ワクチン接種と一緒に薬の処方箋ももらってきたのですが、コロナウィルスワクチンは、私がやるから・・でも、インフルエンザワクチンとは一緒にはしない方がいいから、それは来週にしましょうと言われて、来週の予約を入れて、帰ってきました。 インフルエンザとコロナウィルスの混合ワクチンができたのかと思っていました・・と言ったら、将来的にはできるかもしれないけど、今のところは、まだよ・・コロナウィルスのワクチンに関しては、未だにどんどん変異種が出ているから、新しい変異種に対応したものになっているはず・・とのことで、そんなに簡単な話ではないようです。 インフルエンザのワクチンにしても、コロナウィルスのワクチンにしても、そのあと、だるくなったり、ちょっと熱っぽかったりすることもあるのですが、しないで、罹って、悪化した場合のことを考えれば、もう虚弱な人というカテゴリーに入れられているなら、それを素直に受け入れることにして、やっぱりやっておこうと気弱になっている自分を感じないでもありませんが、妙に強がっても仕方ないので、素直に従おうと思います。 最近は、YouTubeなどを見ていても、テレビででも、「インフルエンザとコロナウィルスのワクチン接種をしましょう!」というコマーシャルが入ることもあるので、国は、このワクチンキャンペーンにずいぶんと力を入れているんだな・・と感心?しています。 考えてみれば、以前に比べて、医者にかかる割合がグッと増えている私・・もうだんだん高齢者なみに医者通いが増えてる・・と自分でも思うのですから、虚弱な人の括りに入れられるのも仕方ないかもしれません。インフルエンザワクチン接種<関連記事>「フランス発...
2024年11月8日金曜日
フランス人はトランプ大統領の当選をどう受け止めているか?

アメリカの大統領選挙に際しては、フランスでも大々的に取り扱われ、報道各局もメイン級のジャーナリストが現地入りして、アメリカ大統領選の盛り上がりや成り行きを現地から報道するほどでした。 両候補ともに接戦で、一時は結果が出るのはいつになるかかわからない・・などと言われつつ、案外、あっさりとトランプ大統領が当選が決まりました。 このトランプ大統領が選出されたことに対して、フランス人はどのような印象を持っているのか? BFMTVの世論調査によると、質問を受けた「フランス人の79%がアメリカの新大統領に対して悪いイメージを持っている」と答えています。 不人気度は高いけれども、2016年のトランプ氏の初当選の際に比べると、これでも少しは減少しているらしく、当時は、83%が悪いイメージを抱いていると答えていたそうです。 今回のアンケートの詳細は、51%が「非常に悪いイメージ」を持っており、28%が「かなり悪いイメージ」を持っていると回答したということで、これを合計して79%という数字になっているようです。したがって、トランプ氏に対して良いイメージを持っているのは質問対象者の21%のみということになります。 調査対象となったフランス人の62%がトランプ大統領の大統領就任に懸念を抱いていますが、この懸念材料の一番、大きなところは、「気候問題・環境問題」であるとしています。これは、2017年6月に米国がパリ協定から離脱したことに起因していると思われ、アメリカ大統領選挙の結果は気候変動との戦いにとって悪いことだと考えているようで、いずれにせよ、トランプ大統領の当選はアメリカとヨーロッパの関係において、また、ロシア・ウクライナ戦争の解決、中東の紛争の解決にとっても、良いニュースではないと考えている人が多いようです。 このフランス国民の世論を最も象徴的に表しているのがトランプ大統領当選以来のマクロン大統領の言動であるとも言えます。 トランプ大統領当選の報が流れてすぐに、マクロン大統領は、祝辞のメッセージをXに投稿して公表し、ほぼ、その直後にドイツのショルツ首相と電話会談し、ヨーロッパの連携について、連帯の意思を確認したとポストしています。 そして、その翌日、マクロン大統領は、ブダペストでの欧州首脳会議の開会時に、「これは我々欧州人にとって決定的な歴史の瞬間だ!今こそ、我々が行動し、国益と欧州の利益を同時に守り、我々の主権と戦略的自治を信じることを決意する時だ!」と宣言しています。 また、「世界は草食動物と肉食動物で構成されている。もし我々が草食動物であり続けると決めれば、肉食動物が勝ち、我々は肉食動物の市場であり続けるだろう。」...
2024年11月7日木曜日
インプラントが保険適用になる?

フランスの高等保健機関(HAS)は、歯科治療へのアクセスを改善するという目的で、歯科インプラントの償還を認める決定を下しています。 現在、歯科医療に関しての社会保障は比較的、軽い補綴(ほてつ)物(虫歯や歯周病などで、歯が欠けてしまったり、失ってしまった部分を人工的な材料で補うもの)のみを補償しています。つまり、義歯やブリッジとクラウンです。 しかし、現在、フランスで行われている歯科治療のインプラントは、年間100万本にも及ぶようになっており、今後もこのインプラント治療を受ける人は増加し続けるであろうし、特に平均余命の延長により、歯(1本以上)を失う人が増えているといいます。 インプラントの技術がそれだけ一般的に普及してきたこともありますが、HASは、この状況の変化に応じて、必要かつ最適なケアを保障したいとしています。 HASの報告書では、感染症や緩みに伴う歯の1本、あるいはすべての喪失は、例えば栄養欠乏などの機能的、審美的、そして社会的な健康への影響を伴うハンディキャップを構成するとみなしています。 また、かつては、本当に特別な治療でほんの一握りの人しかやらなかった治療が一般的な治療のひとつになってきたということも言えます。 これが実現すれば、本当にありがたい話ではありますが、高等保健機関(HAS)...
2024年11月6日水曜日
自分が死んだときのことを考えていたら・・

ここのところ、トゥーサンだったり、夫の命日だったりで、珍しくお墓参りをしたりして、なんとなく、自分が死んだときのことをぼんやりと考えています。 まあ、今のところ、具体的に差し迫った予定?はないものの、いつ何があるかわからないし、いつかは必ず死ぬということだけは、確かなことです。両親も夫も他界しているとなると、次は私の番と思うのです。くれぐれも、娘には、この順番は守ってほしいとだけは切実に思います。 常日頃から、わりと「死」については考えることも多く、大学やその後もホスピスなどの勉強をしてきたので、家庭内でも「死」についての話題は避けないようにしてきたつもりです。大方のことは、...
2024年11月5日火曜日
TikTokをフランスの7家族が提訴

フランスの7家族が団結して、ソーシャルネットワークサービス TikTokを告訴し、再びTikTokの危険性が注目されています。 彼らは「ソーシャルネットワークとそのアルゴリズムが子供たちを危険をもたらすコンテンツをさらしている!」、「TikTokが自殺や自傷行為、さらには摂食障害を助長する多数の動画を危険なコンテンツを子どもたちの前にさらし、これらの危険な動画に関して、プロバイダーとして正しく管理できていない」と訴えています。 この7家族の子どもたちは、全員10代で、このうち2人が15歳で命を絶ち、残りの2人が自殺未遂をおこしています。このうちの一人の親は、すでに娘の自殺の後、「自殺への挑発」「危険にさらされている人を助けなかった」「自殺手段の宣伝」の罪でTikTokに対して刑事告訴状を2023年9月に提出しています。 この少女は、ソーシャルネットワーク上で体重を理由に嫌がらせを受け、TikTokの世界に逃げ込み、少女はそれに夢中になり、不快感に関連するコンテンツを探し、それが彼女を一層その、悪循環のスパイラルに陥らせたようです。 アルゴリズムは検索スタイルを捕捉し、彼女の検索傾向に即したものがどんどん提供されるのですが、その中には、うつ病や傷害に関するものさえあり、同年代のティーンエイジャーが決して見るべきではないコンテンツを提供したため、うつ状態はさらに増幅されてしまったようです。 TikTokというと、ダンス動画やメイクのチュートリアルというイメージがありましたが、なかには、鉛筆削りの刃を分解して傷をつける方法を解説する動画や子どもたちがうつ病などの傷跡に満足していることをアピールする動画まであるそうで、アルゴリズムにより、この負のスパイラルに巻き込まれていくと、この家族は訴えています。 TikTokは、今や全世界で12億人のユーザーを抱えるプラットフォーム。フランスでは、約2,100万人がユーザーであるといわれていますが、ユーザーの56%が女性、44%が男性、そして、ユーザーの51.3%は13歳から24歳の女性ということで、圧倒的に若い女性の利用が多く、今回、提訴するに至った犠牲者?も全員が10代の女の子の家族です。 また、統計によると、ユーザーがTikTok...
2024年11月4日月曜日
フランスの政治と日本の政治 似ているところと似ていないところ

ここのところ、日本の衆議院選挙のために、日本の政治に関わるニュースはできるだけ見るようにして、自らも在外投票に行き、選挙の行方をうかがっていたら、自民党が大敗し、その後も全く日本の政権は落ち着く様子がありません。 アメリカも大統領選挙を目前に控え、フランスでもこのアメリカの大統領選については、毎日のように報道しているし、この政権の行方もまた目が離せません。 フランスは、今年の前半の欧州議会選挙の結果を受けて、マクロン大統領が突然、国民議会の解散を発表して、急に選挙という運びになり、結果は、どの党も過半数に達しない不安定な状態に陥り、首相任命まで1ヶ月近くかかるという異例の事態...
2024年11月3日日曜日
墓地の値段 リヨン市の墓地価格に社会的価格制度導入

季節柄の話題だとは思いますが、あまり普段は話題にはしないものの、お墓については、多くの人が実は興味のある話題であると思います。 今、一部では「リヨン市が3月までに墓地の権利料に社会的価格制度を導入する」ということが話題になっており、「はて?墓地使用料とは、いくらくらいなものなのだろうか?」と思いました。 実際に、我が家も夫が亡くなった時に、家から一番近い墓地ということで、市内の市民墓地に埋葬してもらったのですが、恥ずかしながら、その時は、メンタルがボロボロの状態で、義理の息子たちが全てを手配してくれて、私自身は、ほぼ何もしていませんでした。 しばらくしてから、墓石は、私が注文して、私が自分で買ったので、墓石の値段は知っているけれど、墓地に関しての契約料には全くタッチしていないので、値段も知りません。 ただ、墓地も含めて、葬儀にかかった費用等に関しては、夫がけっこうちゃんとした保険に入っていたので、全て保険でカバーできたはずなので、葬儀費用や埋葬費用等の心配はありませんでした。市営墓地なので、そこまで高いとは思いませんが、一応、30年間の契約ということだけは聞いているので、私が死ぬのがそれ以降になる場合は、これを更新手続きしなければならないことだけは、承知していました。 まあ、まだけっこう期間があるので、期限が近付いてきたら、聞いてみようと思っていました。 話は脱線しましたが、リヨン市は、「社会的不平等を解消するということ」で、「私たちの考えは、社会正義の概念を葬儀政策に組み込んで、死が新たな社会的不平等を助長しないようにすること」と宣言しており、これまで富裕層に対しても、困窮層に対しても、同じ額を請求していた墓地使用料に収入、資産に準じて3種類の価格設定を行うという発表をしています。 リヨン市の場合は、現行の市民墓地使用料は、15年間で525ユーロ(約87,000円程度)(墓石などの価格は別)ということで、収入資産にかかわりなく均一価格でした。しかし、今回の改正によって、これに収入・資産によってグラデーションがつけられるようになるのだそうです。 この社会的不平等解消のためのこの支払料金の調整が「保育園、学校、文化施設などの一定数の自治体の公共政策」に適用されていることを考えれば、これは当然あるべき措置ではないか?と言っています。まさに「ゆりかごから墓場まで」にするということです。 これは、まだ議案の段階だそうですが、一律価格ではなく、360ユーロ、550ユーロ、750ユーロの3段階になるようです。 今まで、墓地については、前述したように、墓石以外は、全く関わってこなかったので、あまり墓地使用料について、気にしたことはなかったのですが、たしかに、フランス人の知人で、親が亡くなった時の葬儀にえらくお金がかかって大変だった・・と嘆いていた人がいたので、たしかに、このような配慮をしてくれるのは、ありがたいのだろうなと思います。 おそらく、パリはもう少し高いのではないかと思いますが、私としては、(自分が死んだ場合)、死んでしまった私に対してお金と手間をかけていただく必要は全くないので、一番簡単でお金のかからない方法にしてね・・と娘に言ってあります。 私の友人の一人が亡くなった時は、彼女は独身だったということもあるのでしょうが、自分が亡くなったときには、ペーラシェーズで火葬して、お墓のない人のために砂(フランスの場合、砂状になるまで火葬するのが一般的に遺骨ではなく砂という言い方をする)を撒く場所があるので、そこに一緒に撒いてほしいと言い残していたので、彼女の砂はそこに撒かれ、彼女は今、パリの土となっています。 これを書きながら、思ったのですが、お墓など、面倒なことがなくて、それも悪くないかも・・?と今度、娘に会ったら、提案してみようかとも思います。 日本の墓地は、どんな具合なのか?これまた、前の世代の人々が買ってくれてあるものなので、全然、値段も何も知りませんが、今後、子どもがいない人などが増えたら、このペーラシェーズの砂山?みたいな場所・・あってもいいのかも?と思います。 この友人の砂を撒いた日には、行けなかったので、今度、お墓参りがわりにペーラシェーズに行ってみようかと思います。ペーラシェーズはパリの有名な墓地で歴史的な偉人などもたくさん埋葬されている墓地で、お散歩にもなかなか良い場所です。リヨン市墓地価格...
2024年11月2日土曜日
お墓参りで毎回、思うこと・・

世間では、最近では、フランスでもトゥーサン(万聖節)というよりは、ハロウィン色が強くなってきていますが、私は、毎年、この時期くらいは・・とお墓参りをする習慣になっています。 我が家の墓地は、夫が亡くなったときに、まだまだ本人もずっと先のことだと思っていたでしょうが、机の裏側に少しだけ書きかけの遺言のようなものが張り付けてあって、その中に、墓地は、家から一番近い墓地に埋葬してほしいというようなことが書いてあったので、夫の希望どおりに家から一番、近い墓地にしました。 夫は自分の両親のお墓は、なんだかやたらとお金をかけて、自分の兄の家の近くに建てたので、当然、そこに一緒に埋葬してほ...
2024年11月1日金曜日
パリ中心部に交通制限ゾーン(ZTL)が設置

パリ警察長官は、パリ中心部に交通制限区域(ZTL)を設置し、1区、2区、3区、4区の車両通行を禁止する命令に署名しました。この措置は、11月4日から開始されます。 これは、車で占拠されている公共空間を解放し、首都中心部の大気汚染と騒音を軽減することが目的で、パリ市長アンヌ・イダルゴ氏の選挙公約でもありました。 現在、パリ中心部のこのゾーン内を循環する車両の数は、1日あたり35万台から55万台(ずいぶん幅があるな・・)と言われており、この交通量のかなりの部分はそこで停まることなくこの地域を通過する車両であるといわています。 この車両通行禁止は、もちろんバス、タクシー、VTC車両は除外されるほか、この地域の住民、従業員、配達員、患者、店舗、企業、レストラン、劇場、映画館などの顧客も除外されます。つまり、この地域を通過するだけの車が排除されるということで、この地域を通過していた車両は、この中心部を避けてぐるっと遠回りをしなければならないことになります。 また、1区、2区、3区、4区の中でも高台の岸壁、サンルイ島、シテ島はこの交通制限区域から除外されています。 しかし、そもそもパリ市内を車で移動することは、渋滞や駐車スペースなどを考えても、どう考えても、合理的ではなく、私などはもうとうの昔にあきらめていますが、これで少しでも車が減ってくれることはありがたいことだと思っています。 このシステムは少なくとも3か月(あるいは6か月)の予備的準備期間を経た後、このZTLから「出る」際には電動車両のチェックが強化される見込みになっています。 将来的には、在留カードと自己申告制度がオンラインで導入され、同時にカメラによるナンバープレートの読み取りに基づいて違反をチェックする予定だそうですが、この自動カメラ撮影による制裁を可能にする規制と法律の変更が現段階では整っておらず、法律改正を待つ間は、一体、1日50万台以上と言われる車両通行のチェックをどうやって行うのかは、かなり厳しい話ではないかと思っています。 とはいえ、これに違反した場合は、罰金135ユーロが課せられるということです。 この類の通行禁止は、パリオリンピック開会式前の状況を彷彿とさせる感じがありますが、あの時は、パリ中がものすごい警戒体制で、警察官や憲兵隊がMAXで出動しており、そもそも、あの厄介な通行制限や行動制限にウンザリして、多くのパリジャンがパリを脱出していて、パリはガラガラになりました。 今度は、車両通行のみの制限で、日常的、恒久的に続けられるものであり、そのために膨大な数の警察官を配置というわけにもいかないだろうし、しかも多くの例外があり、一体、どの程度、みんなが遵守するのかと思いますが、成り行きを見守りたいと思います。 しかし、様々な取り組みにどの程度の成果があがるものなのかはわかりませんが、色々と問題点をあぶり出して実行していくのには、エネルギーを感じます。 パリ中心部に交通制限ゾーン(ZTL)<関連記事>「パリは想像以上にガラガラ・・パリジャンはパリにいない・・観光客もあんまりいない・・」「パリオリンピック開催時に予想される住民が迷惑すること」「オリンピックが始まる前からすでに渋滞 PARIS...
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