2025年3月31日月曜日

ビブリオテック エリアにある屋台村が楽しい

   先日、映画を見るために、久しぶりにビブリオテック(フランス国立図書館)のあるエリアに行きました。ビブリオテックの駅も久しぶりでしたが、一時は、きれいにしても、すぐに汚れていくパリのメトロの駅の中では、いつ行っても清潔できれいに保たれていて、また、全体的にゆったりと整然としている駅で、いつ来ても印象の良い駅です。 このエリアは、パリの中では、新興エリアで、文化的に近代的に発展させようとしている感じの街のつくりで、ある意味、パリらしくないとも言えないこともありませんが、けっこう、DECATHLON (デカトロン)(スポーツ用品店)やDARTY (ダーティー)(電化製品)、よく見るちょっとおしゃれなチェーン展開のカフェやバーなどもあり、なかなか悪くないエリアです。 ビブリオテックというだけに、もちろん、大きなフランス国立図書館や映画館、催事場などが色々、揃っているし、オフィス街でもあります。 これまで私が知らなかっただけかもしれませんが、映画館の前の広場には、屋台村を思わせる色々な種類のテイクアウトフードのカミオン(小型トラック)が集まっていて、その中央には、テーブルと椅子がぽつりぽつりと置かれていて、テイクアウトした食べ物をそのままオープンエアで食べられるようなスペースが設けられていて、平日のランチタイムには、けっこう賑わっています。 最近、時々見かけるようになったハンバーガーのカミオンや、チャイニーズ、アクラ(魚のすり身を揚げた料理)やパエリア、和食風のBENTOなどなど、国際色豊かなお店があります。 そもそもカミオン(小型トラック)といえば、以前はカミオン・ピッツアはわりとよく見かけるものだったし、我が家の近所にも来ていたことがあったのですが、いつの間にか(どうやらパンデミックの頃以来)見かけなくなっていました。 しかし、考えてみれば、ピザが焼けるのなら、他の料理だって、できないわけはなく、ただ、どの程度、受け入れられるのかを考えれば、ハンバーガーあたりが、一番、手っ取り早くフランス人には、受け入れられやすいのかもしれません。 しかし、多くの人が集まるオフィス街や映画館近くのエリアならば、毎日のように、食べるランチ・・バラエティに富んだメニューが楽しめるのは、ランチ難民にとっては嬉しいことだと思います。 どうやら、このテイクアウト業界界隈は、カフェやレストランに行くよりもずっと経済的で、価格設定も10ユーロ前後にターゲットが絞られている感じで、気軽に利用しやすい感じでもあります。 いわゆる観光地ではないけれど、ちょっと面白いパリの一面を感じられるこのエリア、ちょっと覗いてみるのも楽しいかもしれません。 パリの屋台村 ビブリオテック<関連記事>「ファストフードの激安メニュー競争」「パリ市庁舎前のストリートフードフェスティバル」「私史上、パリ最高のケバブに感激! パリの美味しいケバブ屋さん Doni...

2025年3月30日日曜日

朝食が好き 最期の晩餐は朝食がいいかもしれない・・

   最近のマイブームは朝食で、いわゆる朝食っぽい食事が自分は好きなんだな~と、あらためてそんなことを思っています。 日本に行ったときに、温泉に行ったりしたときの、温泉旅館の和朝食などは、私にとっては、究極の朝食で、豪華な夕食は温泉の楽しみのひとつなのですが、さんざん食べ尽くした翌朝でも、ごきげんで食べられる朝食もその楽しみのひとつです。 朝から、こんなにたくさん!と歓呼する旅館の和朝食はもちろんのこと、ふつうの家庭でも食べるような、ごはんとお味噌汁、納豆、お漬物、のり、たまご焼き(それに魚の干物などあったら、すごいですが・・)などの朝食も、海外にいれば、もの凄いご馳走です。 以前、職場にいた同僚が子どもと日本に帰国していた際に、子どもが、実家のお母さまが用意してくださった、いわゆる、ごくごくふつうの和朝食に、「晩御飯みたいな朝ごはんだね!」と言ったという話には、当時も今も、大きく頷ける感じがしたものです。 しかし、私は、トーストに簡単なサラダにコーヒーなどの朝食も、これもまた好きです。朝でなくとも食べたくなるような食事です。 私はフランスでは、朝からお米のご飯を食べることは滅多にありませんが、いわゆる、朝ご飯みたいな晩御飯を食べるときは、とっても贅沢している気分です。 私が子どもの頃は、父は、1日に一度はお米を食べないと気が済まない人だったので、たいてい父は朝からご飯とお味噌汁、焼き魚と納豆、あるいは、卵焼きなどとお漬物・・という食事で、朝、パンを食べるのは、お休みの日で、スープ(トマトとか、コーンとか、クラムチャウダーとか・・)とツナ缶とか、イワシのトマト煮とかを添えたサラダとトーストというのが定番でした。 母に言わせれば、パンだと手間がかかるから・・ということでしたが、なるほど、今、思い返せば、今の時代ならともかく、私の子どもの頃ですから、スープといっても、大皿にスプーンで飲むようなスープで、今でもあの頃の食卓が思い浮かびますが、母も大変だったろうな・・と思います。 今の私がパンにサラダにコーヒー・・なんていう簡単な感じではありませんでしたが、それでも、今、思い起こせば、私が自分で作っているサラダ用のドレッシングは、あの頃、母が作ってくれていたドレッシングと同じ味だと思います。 そして、これは、今となっては、ほんと、滅多に食べないけど好きなのは、イギリスの朝食で、これは、私がイギリスに留学していた頃、ほんのわずかな期間、ホームステイしていた家庭で出してくれた、いわゆるイングリッシュブレクファストで、薄切りのパンをトーストしたものに、ベイクドビーンズ、焼いたトマト、ソーセージの朝食で、たまにM&S(マークスアンドスペンサー)に行ったりすると、このベイクドビーンズの缶詰を買ってみたりすることもあります。 当時、最初にこの朝食を見た時は、「なにこれ?朝から、グチョグチョな豆・・」とゲッソリしたのを覚えていますが、その家庭で出してくれる料理の中では、朝食が一番マシ(失礼!)で、それも、ごくごく短期間だったので、今では懐かしい・・私にとっては、なんとなく郷愁を感じる朝食でもあります。 おかしなことに、なんと一番長く生活しているフランスでは、フランスらしい朝食というものは、あんまり食べずに来たのですが、夫は、よく縦半分に切って、ちょっとトーストしたバゲットにバターなどを塗って、コーヒー(カフェオレ)に浸して食べていたので、これがフランス人の食べ方なのね・・と、一緒にそんな食事をしていたこともありました。 夫が生きていた頃は、私は日曜日も仕事のことが多かったので、滅多にチャンスがありませんでしたが、ゆったりした日曜日の朝には、夫が「クロワッサンとか、パンオショコラ買ってこようか?」と、ものすごく素敵な提案をしてるアピールをしてくれていたことがあったので、夫にとっては、平日はバゲットにカフェオレ、お休みの朝食はクロワッサン・・そんな朝食が理想だったのかもしれません。 いずれにせよ、今は朝食を抜いてしまったりすることも多いのですが、朝食を朝、食べないだけで、昼に食べたり、夜に食べたりしていて、あらためて、私は朝食というものが好きなんだな・・などと思っています。 よく最後の晩餐というか、人生の最期に何が食べたい?なんていうことを言うことがありますが、私は、和食にせよ、洋食にせよ、簡単な「朝食」が最期に食べたい食事かもしれません。朝食<関連記事>「海外から見ると日本人の食卓はとてもレベルが高い」「脅威の時差ボケ 私は日本の食材の山を見ただけで時差ボケする」「日本のパン屋さん 日本のパン」「クルッキー(クロワッサン+クッキー)...

2025年3月29日土曜日

久々のギャラリーラファイエット・グルメには、ピエール・エルメのパワーを感じた!

   久しぶりにギャラリーラファイエット・グルメに寄ってみたら、パック(イースター)を前に、チョコレートの彫刻のようなものが、あちこちに出ていました。 なにかにつけて、チョコレートを別のカタチで売る感じは、毎度のことですが、イースターともなると、イースターエッグのたまごの形のチョコレートやにわとりの形のチョコレート、また、うさぎや、その他の小動物の形のチョコレートだったり、まさに手を変え、品を変えという感じです。 ギャラリーラファイエット・グルメの地上階は、正面入り口を入ると、まず、スイーツのお店がウワッと目に飛び込んでくるのですが、入口、正面を陣取っているのは、ピエール・エルメ、入口を入って右手は、長いことダロワイヨが入っていたのですが、とうとう、その座(ダロワイヨが長年陣取っていた場所)は他のお店に入れ替わっていました。 そして、入口を入ってすぐの左側のスペースは、だいたい今、注目のパティスリーだったり、ブーランジェリーだったり、アイスクリーム屋さんだったりが、期間限定で入っています。 その期間限定のスペースには、現在、「ピエール・エルメ」のチョコレートが陣取っていて、その正面には、常設の「ピエール・エルメ」のスイーツ(マカロンやケーキ類など)があり、入口付近の大部分を「ピエール・エルメ」が占めています。 この「ピエール・エルメ」の存在感というか、パワーというか・・そんなものをひしひしと感じます。 この期間限定のスペースは、ショコラティエとしての「ピエール・エルメ」のスペースで、これまた、「サロン・ド・ショコラ」??と思うような、大きなオブジェのような芸術作品というか、一見すると、なんだかよくわからない(失礼!)芸術作品のようなチョコレート。 これまで、どちらかというと、マカロンで有名になったといってもよいピエール・エルメ・・実はショコラティエでもあります。 それが、ピエール・エルメといえば、かなりのお値段なのは、間違いないのですが、ちょっとだけ覗いて見ると、すかさずお姉さんがやってきて、「今、これを買うと、このタブレット(板チョコ)がついてきます!」と、商売っ気もバッチリです。 大きなチョコレートは、正面のものは、どうやら売り物ではないようですが、両隣は79ユーロ、39ユーロとわかるようなわからないようなお値段でした。 その他のブーランジェリーやスイーツなどのお店は、Nicolas...

2025年3月28日金曜日

最近、見つけたパリの美味しいケバブ屋さん GEMUSE berliner kebap Paris

   日本に一時帰国していて、帰仏して以来、しばらくはフランスの食べ物に食指が動かなくなっていて、その後、検査のために入院したり、その後の対応などもあったりして、とんと、外食や美味しいものへの探求心が損なわれていました。 先日、たまたま夜のニュース番組を見ていたら、最近(今に始まったことではないと思いますが・・)、ケバブが人気を増している・・というニュースをやっていて、ケバブ屋さんに行列ができている様子を流していました。 その番組の中でチラッと写っていたケバブ屋さんがちょっと気になって、「ケバブくらいだったら、行ってみようかな?」とふと思い立ち、行ってみました。 とはいえ、以前にとても美味しいケバブ屋さんを見つけて、感動してしまっていたので、あのケバブを越えるケバブは、なかなか難しいかも・・?と、あまり期待はせずにいたのです。 行ってみると、やっぱり、行列ができていて、周囲のレストランなどが、ガラガラだったり、昼時にもかかわらず、そこまで混んでいないことに、他のお店がちょっと気の毒に感じたくらいです。 混んでいるといっても、テイクアウトがほとんどで、小さいお店には、イートインのスペースはなく、外に簡単なテーブルとベンチが2セットあるのですが、ほとんどの人が持ち帰るようでした。 小さなお店は、人気店ならば、もうちょっと小綺麗にしてもいいんじゃない?と思うほどの外観ではありますが、無駄がなく、店内では、5人の男性が忙しそうに働いていて、1人が注文を受けて会計、もう一人は、サンドイッチを作りながら、お客さんに渡していく人、他の3人は中で調理を担当しています。 メニューは多くないのですが、恐らく最も人気なのはクラッシックというケバブです。ここのお店のケバブは、鶏肉であり、ともにパンに挟まれている野菜の種類がとても多くギッシリなのが特徴です。 通常ならば、ケバブといえば、子羊肉だったり、牛肉だったりするのですが、ここのお店は鶏肉。マリネされた鶏肉がケバブ用の大串で焼かれていて、それを削ぎ落していきます。 とにかく、ものすごく回転が速いので、行列ができていても、そこまで長時間待つことはありません。 スパイシー(といっても、辛いわけではなく、色々なスパイスがミックスされている感じ)な鶏肉がたくさんの種類の野菜に挟まれているのですが、この野菜もグリル野菜(パプリカ、人参、ズッキーニ、ナス、ジャガイモなどなど)と生野菜(レタス、トマト、きゅうり、レッドオニオン、パセリ、マリネされた赤キャベツなどなどが層になっており、その上から、ちょっとフィタみたいな感じの生タイプのフレッシュチーズがパラパラとかかっており、好みのソース(ブランシュ、ガーリック、アルジェリアン、サムライ、アリサルージュ(辛)、アリサグリーン(辛)など)の中から選んでかけてくれます。 パンは、その日の朝に焼かれたものというトルコのピデパン(ゴマつき)と薄めに焼かれたピタパンのようなパンでロールするタイプがあります。私は、このピデパンを選びましたが、この焼き具合が最高で、7㎜ほどの厚さのパンの外側がカリッとサクッとしており、中は、具材の旨味をしみ込んでくれる役割を果たしてくれているフワッとした部分で構成されています。 前回のケバブでいたく感動したので、あれ以上の感動は難しいと思っていたのですが、今回は、鶏肉(前回のお店は牛肉)、そして、挟まれている野菜の種類はおそらく今回のお店の方が種類が多いうえに、グリル野菜、そしてグリルされたスパイシーな鶏肉、そして爽やかな生野菜が見事に調和しています。 つまり、再び感動しました! メニューには、今回、私が選んだ...

2025年3月27日木曜日

2025年6月から偽造病気休暇証明書に対応するための新しい病気休暇証明書

   CNAM(Caisse Nationale d’Assurance Maladie)(国民健康保険基金)が発表した年次報告書によれば、病気休暇補償の費用が過去1年で2倍以上に増加しており、2023年の1,700万ユーロと比較して、2024年には、4,200万ユーロとなっており、この大きな原因になっているのが偽造病気休暇証明書が激増してることを挙げています。 この報告によれば、現在、偽造病気休暇証明書はWebサイトで販売されているそうで、しかも、同様のサイトは増加傾向にあり、この偽造された証明書が横行しているのだそうです。ル・パリジャン紙によれば、現在、この偽造証明書はTele...

2025年3月26日水曜日

統一教会解散命令 フランスでの統一教会についての報道は安倍元首相襲撃事件とセット

   統一教会はフランスでは、Secte Moon(セクト・ムーン)と呼ばれていますが、先日の「日本の司法が統一教会に解散命令を出した」というニュースは、フランスでも、もっと大々的に扱われるかと思ったら、新聞各紙は一応報道しているものの、ほんとに「まあ、一応・・」といった感じで、あんまり大きくは扱われていません。 そもそも、フランスでは、皆無とまではいかないまでも、そこまで浸透していないというか、反セクト法のおかげで、日本ほどの悲惨な被害が出ていないこともあって、あまり知名度はないかもしれません。 統一教会といえば、最近で、最もその名を知らしめたのは、安倍首相がこのセクトを応援して...

2025年3月25日火曜日

SNCF(フランス国鉄)管制官 4月17日から6月2日までのストライキを警告

   SNCF(フランス国鉄)のストライキと聞いて、なんだか久しぶりな気がすると思いましたが、ストライキが行われなかったのは、ここ数ヶ月だけのことだそうです。 それくらい、ストライキは頻繁にあること(特にSNCFやRATP(パリ交通公団)等の公共交通機関)なのですが、大概は、多くの人々がバカンスに出かけようとするタイミングで行われることが多いです。 それこそ、ストライキをやるからには、もっともインパクトがあるタイミングを狙うのは、当然といえば、当然なのですが、今回は、4月、5月の週末と祭日ということで、この中には、パック(イースター)のバカンスの期間が入っています。 日本でいえば、ゴールデンウィークの時期ですが、フランスは日本のようには連休とはなりませんが、祭日の多い月でもあり、いわゆるフランス人のいうところのPONT(ポン)をして(橋をかけるという言い方をする)、祭日と週末の間に橋をかけて休みを取って、ちょっとしたプチバカンスにしてしまうというやり方をする人も多く、とかくお休みが多い時期でもあります。 今回、SNCF...

2025年3月24日月曜日

地下鉄サリン事件から30年 フランスの反セクト法

   日本で1995年3月20日に起こった地下鉄サリン事件から30年ということで、日本では、あの事件を忘れてはいけない、風化させてはいけない・・と振り返る番組や報道がなされていたようですが、フランスでもこの事件を振り返る報道が出ています。「サリン」という、当時はあまり耳慣れなかった化学物質をあの東京の霞が関を中心とした地下鉄内の数ヶ所で散布されるという驚愕の事件は、平和で治安の良いはずの日本だからこそ、余計に海外諸国には、衝撃的だったと思います。 当時、私は、まだ日本にいたので、その当時のフランスがどの程度、騒いで報道していたのかは、わかりませんが、30年経った現在でも、それを振り...

2025年3月23日日曜日

午前5時 パリ市内でのカーチェイスの果ての衝撃的な車4台衝突事故

  Course-poursuite à Paris : la voiture interceptée par la police dans un carambolage près de la gare Montparnasse était volée. Le bilan fait état de 13 blessés dont 10 policiers (LP). pic.twitter.com/X3A4RawCyI— Infos Françaises (@InfosFrancaises) March 22, 2025  事故後の写真を見ると、どうしたら、パリ市内で車がこんなカタチで衝突できうるのだろうか?と思うくらいの、なかなか衝撃的な事故でした。 この事故により警察官10人を含む13人が負傷、死亡者が出ていないことが不思議なくらいの惨状です。 事故が起こったのは、早朝5時45分、パリ11区で警察官が走行車両を止めようとしましたが、運転手がこれに従わず、逃走したために、それを追跡するカタチでカーチェイスが始まり、運転手は全速力で逃走を試み、これを諦めなかった警察車両がさらに追跡、この時に逃走車両や警察車両がどのくらいのスピードで走行していたかは、発表されていませんが、この衝突後の惨状を見れば、通常、想像できるスピードではなかったことは、明らかです。 このカーチェイスは、11区から15区まで続き、途中、パリ7区と15区の警察官が動員されたと言われています。警察は盗難車の追跡のため動員されたと説明していますが、早朝5時という時刻であったからこそ、起こった事故でもあり、通常であれば、パリ市内をそんなスピードで逃走することは、不可能。逃走どころか、渋滞で車がなかなか進まないのがふつうです。Un...

2025年3月22日土曜日

気が重かった医療機器の設置も日本好きのお兄さんのおかげで救われました!

   今週初めにやっと検査の結果が出て、やはり睡眠時の呼吸に大きな問題があることがわかり、主治医の先生に「これじゃ、体調が悪いのも当然だ・・」と言われ、即刻、睡眠時に着用するための医療機器を自宅に設置するように手配してくれました。 「そんな、機械を自宅に設置??」と聞いて、ギョッとしましたが、反面、楽観的に考えれば、体調不良の原因がやっとわかって、この治療をすれば、改善されるのだ・・と思い、少しは身体が楽になるということだと思うので、よかった・・と思うことにしました。 ただ、また、その機械の配達・設置となると、また、時間が大幅にずれたり、ヘタをすると決めた日に来てくれなかったりということは大いにありえるわけで、機械の設置をしてくれる人から電話があった時点で、日時を約束したものの、半分は、「どうせ、時間どおりには来ないよな・・」と、その日は一日、予定をあけて、待っているつもりにしていました。 しかし、担当の人は約束どおりの時間にやってきて、本当に親切に説明しながら、機械を設置して、使い方なども丁寧に教えてくれました。 全て、保険適用になるために、そのための書類をまず、作らなくてはならなくて、それも全部、その場ですぐにやってくれました。30代半ばくらいの男性だったのですが、向こうの方から、「どちらの方ですか?」と尋ねられたので、「日本人です」と答えたら、「僕、日本が大好きなんです!」と。 もう、日中はけっこう暖かいこともあってか、そのお兄さんは半そで・・「いくらなんでも寒くないの?」と思って、Tシャツを見ると、なんと「ラグビーワールドカップジャパン2019」のロゴ入り・・。 「なぜ?日本が好きなんですか?」と聞いてみたら、「僕は、ドラゴンボールで育ってきたから・・NARUTOも好きだし・・」と・・。日本が好きになったきっかけは、MANGAだったそうで、これらのMANGAのおかげで、日本にとても親しみを感じるようになったとのことでした。 パリの街では、日本のマンガのキャラクターが描かれているTシャツなどの服を着ている人を見かけることも少なくはありません。 一時、フランス政府が停滞したフランスの文化事業推進・支援と若者への文化と芸術への好奇心を喚起させるために若者向けに発行された「カルチャーパス」が、そのうちの4分の3が「MANGA」に費やされたという結果から、一時は「カルチャーパス」は「MANGAパス」と呼ばれるようになったこともありました。 これは、当初から、文化的なものなら、何にでも使用することができる!とのことで、その中にもちろん「MANGA」も入っていたのですが、まさかこれほどフランスの若者の文化が「MANGA」で占められることになっているとは、開けてビックリ!の事態でした。 今回、家に来てくれたお兄さんは「マンガパス」よりもう少し上の世代ですが、実にフランスでの「MANGA」人気の拡大?には、長い年月を経ていて、年齢層も幅広いのです。 フランスは日本に次いで、世界第二のマンガ消費国で、そのおかげで、フランスには、日本を好意的に感じてくれている人が多いことは、フランスに住む日本人としては、本当にありがたいことです。 今回のちょっと厄介に感じていた医療機器の設置という気が重かった出来事も、この日本好きのお兄さんのおかげで、とても親切に、丁寧に対応していただきました。 とっても、優しい目をした人だったので、そうでなくても、誰にでも親切なのだと思いますが、やはり、日本人としては、初対面の人にでも「日本大好き!」と言ってもらえるのはとっても嬉しいことで、自然とうちとけられる気がしました。 昨年の鳥山明氏の訃報はフランスでも大々的に報道され、多くの著名人、マクロン大統領までが弔意を表明していましたが、このフランスでのMANGA文化の浸透は、日本という国に大きく貢献し、幅広く浸透していることを、あらためて、身をもって感じ、それに深く感謝する気持ちになりました。医療機器設置<関連機器>「フランス政府が若者に発行したカルチャーパスがMANGAパスになった!」「パリに日本の駄菓子屋さんみたいなお店ができた!MANGA...

2025年3月21日金曜日

BPIフランス(フランス公的投資銀行) フランスの軍事資金調達基金

   エリック・ロンバール経済財務大臣は、「BPIフランス(フランス公的投資銀行)から、防衛分野への投資を希望するフランス国民に新たなファンドを立ち上げること」を発表しています。 大臣は、「不確実になった米国の傘に直面して、我々は、平和に備え、平和を保証するために欧州の防衛に投資するための組織化された取り組みが必用である」とこの基金を説明しています。 詳細については、まだ発表されていませんが、防衛分野への投資を望む国民が、より単純なかたちで行えるように、この投資によって集められる資金をBPIフランスが民間の防衛関連企業との間に入って、投資されるもので、すでに投資家たちの間では、ここ数週間で株価が高騰しているような巨大企業やグループ企業だけでなく、比較的、中規模、小規模の防衛産業に携わる企業にもふりわけられるようになります。具体的には、フランスの防衛関連企業・大手グループ9社と4,500社への融資にふりわけられるようです。 このBPIフランス(フランス公的投資銀行)というのは、フランス社会の変革を推進する機関として2012年に設立されたもので、日常では目に見えにくい機関ではあるものの、実は多くの場面で関わりのある機関、新しい起業家への支援のかけ橋になっていたり、フランスの未来に繋がる分野での中継など、様々な役割を果たしています。 例えば、V.I.E(Volontariat...

2025年3月20日木曜日

日本で非公開の映画 Black Box Diaries を見てきました!

   私は、映画というものを見に行くということがほとんどなくて、映画館に行ったのは、もう何年ぶり?という感じでした。そもそも閉鎖された空間に大勢の人がいる場所というのがあんまり好きではないこともあるのですが、まあ、映画を見に行く習慣がないということかもしれません。 今回の映画が私の重い腰を上げたのは、日本の映画なのに日本非公開だということで、しかも、海外ではけっこう評価されていると評判で、ドキュメンタリー映画のため、見る前からおおよその内容は知っていたものの、やはり、実際に見てみると、けっこうインパクトがあり、また、実際のやりとりなどが繋ぎ合わされているので、リアリティがあります。 おそらく海外での上映は、どこも同じもので、主人公の彼女は英語で話している部分も多く、その他は日本語で、フランスでは当然、フランス語の字幕がつけられています。 ただし、字幕の場合はどんな映画にもあることだと思いますが、微妙な日本語の表現をこう訳す?というところもあったりしました。 まず、この映画を見たいな・・と思って、パリ市内の映画館を探したのですが、思っていたよりも上映しているところは多く、私が行ったのは平日の昼間だったので、満員とまではいかないまでも、けっこう人がいるんだな・・という印象でした。 日本で非公開になっている理由は、裁判用に提出された映像を無許可で使用しているためということでしたが、これは、該当部分を修正してでも、ぜひ、日本でこそ公開すべき作品だと思いました。 彼女が2015年に性被害に遭って以来、警察が被害を受け付けてくれなかった様子やそこから周囲の人々の力もあって、ようやく逮捕状が出たにもかかわらず、それが逮捕直前に取り下げられたこと、多くの人のバッシングに遭って、隠れるように生活している様子、にもかかわらず、自分たちで証言を取りに奔走する様子、刑事裁判に敗れたとき、民事裁判に勝訴したとき、また、加害者と言われる男性の会見の様子などなどが織り込まれています。 中でも最後に登場する事件発生日にホテルのドアマンをしていた男性の思いやりに満ちた言葉とその言葉を受けて彼女が号泣する様子には、涙しました。 証言をしていただくことで御迷惑をかけることになってしまうかもしれないと案ずる彼女に対して、このドアマンの男性は、「だいたい、この種の犯罪に対しては罪が軽すぎるし、あなたの苦しみに比べたら、私が証言をすることで被るかもしれない被害は大したことない、私が事件当日、勤務していてよかった・・」と話しているのです。 この映画は性加害問題のみならず、簡単には被害届さえも受け付けてもらえなかった状態から、ようやく警察が逮捕状を取ったにもかかわらず、逮捕直前に取り消されるという権力によって犯罪が握りつぶされてしまうという恐ろしい現代の日本の状況を訴えている作品でもあります。映画の中にたしか、女性の方だったと思いますが、「逮捕状が出たからといって、全て逮捕されるというわけではありません」という全然、納得いかない説明がありました。 犯罪が権力によって握りつぶされる・・そんなことがあっていいわけありません。 この作品が多くの国で公開され、評価されていることは、素晴らしいことではありますが、この作品は、日本でこそ、上映されるべきものだと思います。 この映画の中で、あるジャーナリストが、「ジャーナリズムというものは権力を監視しなければならない!そのために存在する!」と言っている部分があったと思いますが、まさに、私もそう思います。 現在、映像を修正中とのことですが、一日も早く修正すべきところは修正して、日本で公開され、権力が犯罪をねじ伏せるようなことがない国になってほしいです。Black...

2025年3月19日水曜日

検査入院の後遺症

   一泊とはいえ、検査入院はなかなか厳しくて、全身にコードをつけられて、眠らなければならないので、ごくごく微かな痛みの中、無理矢理、眠ることになります。そもそも睡眠時の身体の状態を検査するためなので、眠れなくては、意味がないのですが、これで寝ろ!というのは、なかなか厳しいことです。 上の写真は、左手だけですが、こんな感じのコードが全身に繋がっていて、一番、酷かったのは、頭につけられたコード。 当然のことですが、頭には髪の毛が生えていて、その上から無理矢理、紙粘土のようなもので、磁石のようなものをはりつけて、それにコードが繋がっており、その上から、この網網のネットがかぶせられて、最初は、顔も覆われたところで、ストッキングをかぶっているみたいな感じ・・で啞然としていると、「まさか、このままではないわよ!」と看護師さんが得意気に目と鼻と口の部分を唐突にハサミで穴をあけてくれたのには、むしろ、逆にドッキリ!で、この近代にもうちょっと別のやり方はないものか?と思ったものの、こちらには、選択肢なし。 夜中にコードが外れて、慌てて、繋げたことも数回で、当然、熟睡などできるわけなく、その度に慌てて繋ぎなおしたり、繋がらない!と焦って電話したり、それでも、看護師さんは夜中には来てくれなくて、「私の仕事じゃない、私がやるわけにはいかない!、私がやったら、私の責任になってしまう・・」といかにもフランスな回答。「じゃあ、あなたは何のためにいるのですか?」と思いましたが・・。 それでも、なんとか夜が明けて、朝、昨日の看護師さんが来てくれたときには、もうガックリ。頭につけられた紙粘土みたいなの・・きれいにとってくれる薬品でもあるのかと思いきや、磁石みたいな小さな金属とコードを取ると、「あとは、シャンプーで洗えば、とれるからね・・」で終わり。 シャンプーしようにも、こんなにべっとり髪の毛に張り付いた紙粘土みたいなものが張り付いていたら、シャンプーだってできないじゃん!と思ったけど、そんなこと言っても仕方ないので、ガマン・・早く家に帰りたい気持ちが先に立ち、それ以上は、余計なことは言いませんでした。 それでも、8時間のデータは取れているということだったので、最悪の検査のやり直しからは、逃れることができました。 検査の結果は、数日以内に聞けるというので、その予約をまた取って、ガビガビの紙粘土付きの髪のまま帰宅しました。まったく家から近い病院にしておいて、よかったです。 家に帰ると、まず、気持ち悪いので紙粘土付きの髪の毛と格闘、ムリにとれば、髪の毛ごと引きちぎることになるし、1時間近くかかって、髪の毛についた紙粘土を剥がしました。 こういう検査の場合、日本の病院だったら、もっと心遣いしてくれるんだろうな・・そもそも、そんなコードの付け方を髪の毛の上からしないだろうし、したとしても、それを剥がすためのなんらかの手段を用意してくれるんだろうに・・などと、恨みがましく思いました。 相対的に悉く消費者(検査などの場合は消費者とは言わないでしょうが・・)が使いやすいようにとか、少しでも心地よいようにとか、そういう配慮は日本は本当に優れています。 検査から解放されたのは、午前中で、どうにもクサクサした気分を変えたかったので、そのあと、ちょっと泳ぎに行きました。コードに繋がれてほとんど動けなかった一夜(というより、前日午後から翌朝まで)を過ごして、身体をほぐしたかったのです。 しかし、家に戻って、ガックリ疲れが出て、ダウン。いつも色々、検査をするたびに思うのですが、検査ってほんと、身体に毒だな・・と思うのです。検査<関連記事>「生きる気力を奪う病院食」「3ヶ月半待ちの検査とさらに当日の待ち時間 初めての呼吸器科医」「フランスの保険証カード Carte...

2025年3月18日火曜日

生きる気力を奪う病院食

   ずっと前から予約していた検査のための入院で、病院に一泊しました。今回の検査は、夜間の睡眠時の呼吸状態を検査するもので、何やら頭から顔、腕、足、胴体にいたるまでコードをつけられて、一晩、過ごしました。 検査自体は、夜間の睡眠時の状態を調べるものなので、当初は夕方に予約を入れておいたのですが、なんとその予約時間が二転三転、15時、14時、13時・・となり昼過ぎには病院へ。 13時の約束で1時間ほど待たされ、その後に病室に通されてさらに1時間待ち、15時頃には、身体中のコードを接続。 18時になったら、このコードを本体の機械に繋げてください!と言われて、その日はそのまま放置。心の中...

2025年3月17日月曜日

フランス人の86%が兵役復活に賛成している?

  IPSOS-CESI Ecole d'Ingénieur 世論調査によると、フランス人の86%が兵役の再開、さらには、53%が義務的兵役 に概ね賛成していると答えています。 この世論調査は、ロシアのウクライナ侵攻とトランプ大統領就任以降の国際的な緊張の高まりを背景に周囲の欧州諸国が防衛力を強化するために徴兵制や予備軍増強を検討している中で行われました。 それでも、調査対象者の多くが概ねこれに賛成している中、14%は完全に反対であると答えています。 また、これらの回答は調査対象者の支持党派によっても異なり、極左政党に近い人の31%が兵役義務の復活を支持しているのに対し、極右政党国...

2025年3月16日日曜日

偽物を買うことはもはやタブーではなくなっているフランスの若者

   ハイブランドの偽造品の売買は、違法行為で売る側も買う側も罰せられます。にもかかわらず、2022年から2023年にかけて、この類のフランスで押収されたブランド物の偽造衣料品やアクセサリーなどの数は倍増しています。 EUIPO(欧州連合知的財産庁)の調査によると、15歳から24歳のフランス人の29%が故意に偽造品を購入していると言います。2019年の同様の調査では、14%でした。この数字だけでも倍増していることは明らかですが、私などにはこの2019年の14%という数字ですらもすでに驚きです。 29%といえば、もはやほぼ3人に1人という割合で、もはや彼ら(彼女たち)は、それが偽造品だということを隠しもせず、偽造品だということは重々承知のうえで、購入し、偽造品が流行しているような、もはや偽造品はタブーではなくなっているくらい浸透しているということなのです。 私も若い頃、一時期はちょろっと麻疹のようにブランド物にかぶれかけたことはあったけれど、徐々に興味を失い、むしろ、フランスに来てからは、敢えてブランド物は身につけないようになったくらいです。何よりも安全を考えてのことです。 考えてみれば、最近、メトロやバス、トラムの中などで、男女問わず、若者がブランド物を身に着けているのを見かけるようになりました。グッチのキャップやポシェットを身に着けている若い男の子などは、特によく見かける気がしますが、絶対にホンモノではないだろうな・・と思いつつ、それでも(偽物でも)ほしいんだな・・?と眺めていました。 現在は、若い男の子の間で主に白やグレーのディオールのスニーカーが大流行しているそうです。(偽物ですが・・) だいたい、まともな人はパリ市内のメトロなどで、これ見よがしに本物のブランド品は持ち歩きません。危ないですから・・。 以前は、このような偽造品は露天商が売りさばいている様子を見かけたものですが、それが現在は、SNSでお手軽にネットショッピング、特に中国のサイトを通して、簡単に手に入れることができるそうで、Telegram、Snapchat、TikTok...

2025年3月15日土曜日

日本から戻って以来、フランスの食べ物に食指が動かない・・

   日本に一時帰国して来仏した後、最初に近所のスーパーマーケットなどに行った時の絶望感といったら、ちょっとはかりしれません。 逆に日本に行った時などは、別に高級スーパーマーケットというわけではなくとも、もうワクワク感が止まらず、もう端から端まで、全てが愛おしく、しかし、日本に到着したばかりの段階では、「落ち着け!落ち着け!まだまだ日本滞在は長いんだから、今から買い込んでも、一度には食べられないし、ましてや持って帰るものは、ギリギリに買った方が賞味期限が少しでも先になる・・」などと気持ちを落ち着かせるように自分に言い聞かせるほどです。 以前は、それを娘と二人でやっていたのですが、今では日本で生活している娘は、すっかり日本のスーパーマーケットは日常のものになり、全く興奮しないどころか、落ち着いたもので、私はそんなことを少々寂しく感じつつも、それでも私は一人で興奮しつつ、日本のスーパーマーケットや食料品店を見て回るのです。 山ほどの食糧品を抱えて、フランスに帰ってきて、それらは、あっという間に冷蔵庫や食料貯蔵庫におさまってしまうのですが、しばらくは、「まだまだあるある・・」となんとなく、満ち足りた日々を過ごせるのです。 しかし、いくらたくさんの食料品を持ち帰ったとはいえ、野菜や肉、卵などの生鮮食料品は、持ってきているわけではないので、仕方なく近所のスーパーマーケットに買いものに行くのですが、毎度のことながら、「あ~~またこの世界に戻ってきてしまった・・」と絶望感が溢れてくるのです。まあ、毎回のことなので、やっぱり・・と言う程度のことなのですが・・。 今は、特別にフランスでの生活には、それなりに満足しているし、フランスの方が心地よいと思う部分も少なからずあるのですが、この日本から帰ってきて、最初の食料品の買い物の時に感じる絶望感は毎度、おなじみの感情です。 しばらくすれば、またそれに慣れてきて、あっちで美味しいものがあれば飛んでいき、また、こっちで美味しいものがあれば飛んでいく!という生活に戻るのですが、今のところ、まだまだエンジンがかかりません。 約3週間の日本滞在で、3ヶ月分くらいの食べ物を食べたと思うので、しばらくは、食べなくてもいいくらいなので、ちょうどいいかもしれませんが、今まで勇んで行っていたブーランジェリーやレストラン等、今のところは、全く行く気になりません。 先日、美味しいサンドイッチのお店があるという情報を得たので、出かけたついでに寄ってみようかな?と思っていたのですが、最初の目的地の用事が済んだ時点で、「さて、次はサンドイッチ屋さん・・」と思ったところで、なんだかめんどくさくなって(いつもなら、食べ物に関して、めんどくさくなるなんてあり得ないのです)、行ってみたいけど、あんまり食べたくないしな・・また今度にしよう・・と結局、サンドイッチ屋さんには、行きませんでした。 軽め?のサンドイッチですら、こんな感じ、日本に行くまえには、通りかかれば、必ず覗いていたブーランジェリーなどにも、まるで魅力を感じなくなっています。 まるで別に好きな人ができて、これまでの彼にはすっかり冷めてしまった感じ・・日本から帰ってきたら行こうと思っていたレストランにも、まるで行く気になれません。 食べ物に対して、ここまで気持ちが盛り上がらないなんて、久しぶりのことで、ここで、ショック療法として、どこか、飛びぬけて美味しそうなものを探すか?自然と復活するのを待つか? そんなくだらないことを、しかし、食べることが何より大好きな私にとっては、重大事なことを、ここ数日、考えているのです。フランスの食品<関連記事>「日本のパン屋さん 日本のパン」「山形 佐藤牛肉店に大興奮!」「最近のマイブーム パリのヴィエノワズリーの美味しいお店」「超人気のセドリック...

2025年3月14日金曜日

少し早めのパスポートの更新手続き

  私にとっての海外生活の必需品は滞在許可証とパスポートですが、そのパスポートが今年は、私はちょうど書き換えのタイミングでした。しかし、正直なところ、まだもう少し猶予がありました。 ただ、そのパスポートの更新手続きが、4月からこれまでよりも時間がかかるようになり、少なくとも3週間はかかる(これまでは、1週間でできたのに・・)とのことで、この「少なくとも3週間」というのが、なんとなく不安で3月のうちに更新手続きをしてしまうことにしたのです。 使わないときは、余裕で数ヶ月も使わないこともあるパスポートなのですが、私の中では、常に何かあったら、日本に帰れる状態であることは保っておきたい安...

2025年3月13日木曜日

マクロン大統領が34ヵ国を招集して行った非公開の会合

   エリゼ宮によると、マクロン大統領は、パリで34ヵ国の参謀長、欧州連合とNATOの代表、ウクライナ代表らを招待し、ロシアとの和平協定が成立した場合にウクライナにとって強固で永続的な平和が実現できるよう、信頼できる安全保障を定義するために、概念から計画へと移行するための非公開の会合を行いました。 これは、ウクライナがロシアとの一時停戦を受け入れ、米国がウクライナへの援助停止の解除を発表したことを受けた、ほぼ同時のタイミングで行われています。 ウクライナの停戦受け入れに対して、ロシアは現段階では明確な回答は発表はしていないものの、次はロシア次第・・という段になって、なにやら、プーチ...

2025年3月12日水曜日

娘がスキーで大ケガしたらしい・・

   忙しく仕事をしつつも、忙しく遊びまわっている娘ですが、私が日本滞在中も私とも旅行しつつ、途中、私の旅行中などは、友人とスキーに行ったりして、一体、彼女には、休日に身体を休めようとか、そういうことは必要ないのだろうか?と思っていました。 それでも、私が日本に到着したときも、空港まで車で迎えに来てくれたし、帰りも早朝にもかかわらず、車で送ってくれて、本当にフル回転してるんだ・・さすが若い・・と感心しつつも、たまには、少しはゆっくりする時間も少しはあった方がいいんじゃないの?とも思っていました。 私がフランスに戻ってからも、春になるのを惜しむように、また、スキーに行くという話は、聞...

2025年3月11日火曜日

10年間で86%増加したフランスの公共交通機関内での性的暴力

   私がフランスに住むようになってから、もう20年以上というか、四半世紀近く経ってしまったので、ちょっと今の状況とは違うのかもしれませんが、当初、私は、フランスの電車やメトロには、日本のような痴漢はいないのだな・・と思っていたくらいでした。 当初は、私たちは、パリ郊外に住んでいたので、郊外線を利用していて、今よりもずっと電車に乗っている時間が長かった(とはいえ、正味30分から40分程度)こともあってだったのだと思いますが、夫が服装などに対して、とにかく厳しくて、絶対に華美な服装や持ち物を持たないようにとか、少しでも挑発的に見えるような服装などは、絶対にしてはいけないと口うるさいほ...

2025年3月10日月曜日

残された時間は長くないことを自覚して悔いなく、より楽しく生きる 

 私は常日頃から、テレビは夜のニュースを数時間しか見ないのですが、ここのところ、フランスでは、ニュースといえば、戦争に関連する報道がとても多く、見ているだけで滅入ってくる感じです。 これは3年前のウクライナに対するロシアの攻撃が始まった頃と同じ感じで、当時は、それこそ、今、この時代によもや、こんなにドンドンパチパチ、ドッカ~ンと言った感じの戦争が始まるなどと夢にも思わなかったので、とにかくショッキングでした。 あれから、早や3年も経ち、もはや恒久化しつつあるような感じで、報道も減っていたのが、アメリカの政権が変わって以来、世界的なチカラ関係が崩れつつある感じで、再び、緊張が高まっているせいか...

2025年3月9日日曜日

祖父がパリから送っていた絵葉書

   祖父が昔、フランスに留学、滞在していたことがあったことは、私が子どもの頃から聞いていた話で、その影響なのか?祖父はその年代の人には珍しく、フランス料理が好きで、一家が集まって食事をしたりするのには、フランス料理であることが多かったり、DONQ(ドンク)というパン屋さんのバゲットが好きで、なんだかバゲットにはこだわりがあるようだったり、そのバゲットをお皿に置かずにテーブルに直に置いてしまったりすることを祖母が嫌がっていたりしたことを覚えている程度で、私は祖父から直にフランスの話を聞いたことはありませんでした。 そもそも祖父は家ではかなり寡黙な人で、祖父母の家に行っても、私が話をするのは、もっぱら祖母とばかりで、それをニコニコと聞いていて、食事をしたりしている際に「美味しいかい?」と聞かれて、「うん!」と答えるくらいで、そういえば、私は祖父と何を話したことがあったか?ほとんど記憶にないくらいです。 祖父が亡くなって久しいですが、のちのち、私がフランスで生活することになることがわかっていたら、もっと祖父にフランスの話を聞いていただろうし、何よりフランス語を教われたのになぁ・・などと思うこともありました。 祖父がフランスに留学していたのは、第二次世界大戦直前から戦争に突入した頃のことだったようで、(そういえば、空襲を逃れてどこかに逃げた話をきいたことがありました)まだまだ、日本人が渡航すること自体がかなり珍しい時期で、当時は船でかなりの時間を要し、フランスに渡った記録を当時のチケットとか、色々な切り抜きなどとともに書き残しているアルバムのようなものがあるのですが、「いつか、読もう!」と思いつつ、なかなか読めていませんでした。 祖父は絵が好きで、休みの日には、ルーブルなどに通っていたようで、たくさんの絵について、子どもたち(当時はまだ母と叔父のふたり)宛に解説するような絵葉書を大量に送っていて、それも大量に残されていますが、いつか、その祖父が母宛に送った絵葉書の解説を見ながら、ルーブルに行ってみるのも素敵だな・・などと思いつつも、いつも私の日本からの帰りの荷物は大量の食料品が優先されて、未だフランスに持ってきていません。 それが、今回、来仏直前に、叔母がそれとは別に祖父が祖母宛や両親(祖父の)宛に送っていた絵葉書を一束持たせてくれて、帰りの飛行機の中でゆっくり読む機会を持てました。 絵葉書自体も時代もので、シャンゼリゼの街路樹もまだ今よりもずっと低かったりするものの、たいがいの絵葉書の写真を見れば、だいたいどこだかわかる・・ということは、基本的には絵葉書になるような場所はパリの街は変わっていないということで、なるほど・・と感心しました。 絵葉書の消印を見ると、1938年から1939年のもので、実に祖父は達筆で筆まめで、その時の生活ぶりや、たまにフランス語の単語が混ざっていたりするのも、現在、「それじゃルー語(ルー大柴みたいに外国語が混ざる)じゃん!」などと娘と言いあったりする私には、なんかホッコリさせられたりします。 しかし、私とは違って、大変、優秀であった祖父はフランスに留学といっても国からの留学生としてグランゼコールに行っていたようで、毎日、フランスの新聞数紙に目を通し、当時は、日本語の読み物などは手に入らなかった様子や娯楽も現地のものを楽しむしかなく、「文化人ぶって、美術館やコメディーフランセーズに演劇を見に行ったり、映画を見に行ったりしている」などと書いてあったり、戦争が始まると、どこの新聞にも同じようなことばかりが書いてあってと批判めいたことが書いてあったりしながらも、自分は無事であるから心配はしないでほしいなどと書いてあるのも、それが戦時中であることを考えれば、その心中は察してあまりあるものです。 このようなハガキが今でも大切にとってあるということも凄いことだと思いますが、今のようなネットの時代とは違って、筆跡や数十年経ってもぬくもりの感じられる絵葉書のようなものも良い時代だったのだな・・と、思いながら、今度こそ、日本に行ったら、祖父が当時のフランスについてのアルバムや、子どもたちに残していたルーブルにある絵の解説ハガキを持って来て、ゆっくり読みたいと思いました。祖父の絵葉書<関連記事>「冬の山荘で凍る でも想い出が蘇ってきて、心が温かくなりました 想い出も心を満たしてくれる」「ほのぼのする光景 パピー・マミー(祖父母)と孫の時間」「ちょっとビビった心臓のMRI検査」「1686年創業のパリ最古のカフェレストラン ル・プロコープ Le...

2025年3月8日土曜日

第2次世界大戦時の不発弾発見でパリ交通網大混乱

   木曜日から金曜日にかけてパリ北駅上流で行われていた夜間工事作業中に第2次世界大戦中の500㎏の不発弾が線路近くで発見されたことにより、パリ北駅を発着する列車(TGV、TER、ユーロスター、RERの運行が完全に遮断されるという事態が発生しました。 爆弾は、サン・ドニ近郊の駅から2.5㎞離れた線路の真ん中で発見されたため、パリ警察署は、その地域を列車が通過することはできないと判断し、地域の交通遮断を要請、周辺を警備するために、300人以上の警察官が動員され、周辺の学校も避難させられ、また爆弾が発見された現場から500メートル以内に住むサン・ドニとサン・トゥアンの住民も屋内に留まるように勧告を受ける事態に発展しました。 また、この爆弾が発見された地点は、パリ環状道路の北約200メートルの地点でもあり、パリ環状道路とA1高速道路の一部も閉鎖され、イル・ド・フランス地域の道路で200㎞の渋滞が発生しました。 この第2次世界大戦時の不発弾は、200㎏の爆薬が入った500㎏の爆弾で、これを撤去するのは、容易なことではなかったといわれており、この撤去作業が終了したのは、金曜日の午後4時過ぎでした。 運輸大臣は、この爆弾騒ぎのために、約500本の列車と60万人が影響を受けたと発表しています。 これは、おそらくイギリスかアメリカの爆弾で、1944年春に連合軍がフランスの鉄道を空襲した際に投下されたものであると見られています。ノルマンディー上陸作戦の前に投下され、ノルマンディー海岸へのドイツ軍の増援の到着を遅らせるのが目的だったと見られています。 また、英国の歴史家によると、この爆弾は、1944年4月18日から19日の夜、イギリス空軍が近くのラ・シャペル操車場を攻撃し、1,265トンの爆弾を投下した時に落ちた可能性があると言われています。 この第2次世界大戦時の爆弾が発見されて(オー・ド・セーヌ県)、交通網が遮断されたことは2019年にもあったそうですが、世界がウクライナ・ロシアそして、アメリカの関係もあいまってさらに緊迫しつつある今、このタイミングでというのは、あまりにも恐ろしい気がします。 つい昨日も、午後8時からのニュースで欧州が軍事力を強化するという話で、爆弾を製造する映像が流れていて、ギョッとしたばかりでしたが、その爆弾の具体的な大きさなどは、わかりませんでした。 今回、発見された200㎏の爆薬の入った500㎏の爆弾というもの自体、想像するのが難しいのですが、それが今、このあわや第3次世界大戦にもなりかねないような世界的に緊迫したタイミングで発見されたことも、偶然としても、あまりに意味深で、嫌な感じでしかありません。パリ北駅不発弾 交通網遮断<関連記事>「早朝のパリ北駅での6人刺傷事件 容疑者は、OQTF(フランス領土退去命令)の移民」「2022年パリ・クロワッサンコンクール優勝のお店...

2025年3月7日金曜日

2026年に行われるパリ大相撲を見に行こうかと思ったけどチケットが高すぎた

   2026年6月13日と14日にパリに大相撲がやってくるというので、軽い気持ちで、「お相撲なんて、日本でもテレビでしか見たことないし、またとない機会だし、行ってみようかな?」と思って、チケットの値段を調べてみたら、一番安いチケットで81ユーロ(約13,000円)で、その後、159ユーロ、229.50ユーロ、313.50ユーロ、519ユーロ、1036.50ユーロとあり、チケットの座席表を見ると、一番安いチケットだと、バルコニー席といえば、聞こえは良いけど、会場はオリンピック競技なども行われたアリーナで、ほぼほぼ米粒ほどしか見えないであろう土俵からは、遥か遠い席。最低でも313.50ユーロ(約5万円)から519ユーロ(約83,000円)の席ではないと、ほぼほぼロクに見えない感じ。 いわゆる砂被り席などの間近で見える席など1036.50ユーロ(約165,800円)(1人あたりの値段)と狂気の値段です。 それでも、行く人はいるだろうし、ご招待とか関係企業の人とかでいっぱいになるのでしょうが、お相撲が海外にやってくると、こんなに高くなるものとは知りませんでした。 パリに大相撲がやってくるのは、1995年以来30年ぶりのことだそうで、1986年、1995年に次いで3回目になるのだそうです。 日本文化を日本以上に評価してくれている気がするフランスで日本文化の象徴的な存在のひとつとも認識されている「SUMO」大相撲がパリで見られるとなれば、これだけの価格を支払ってでも、見たい人はかなりいるとは思われるものの、庶民が気軽に行ける金額ではありません。 もっとも、私の勝手な印象ですが、パリで日本文化を愛でる人々の層は嫌な言い方をすれば、一定レベル以上(簡単に言えば、ハイソな感じ)の人々が多く、ある種のステイタスのように、浮世絵のようなものを飾ったり、日本の古いものを飾ってみたりするような感じがあります。 なので、この程度のチケットの値段に私のようにビビらない人々なのかもしれませんが、とはいえ、私はお相撲のことは、あんまりというか、ほとんど知らず、今、どんな力士が活躍しているのかも知りません。 逆に、パリでこんなに高いなら、今度、日本に行った時、お相撲に行ってみるのもいいかも・・などとも思っています。 日本相撲協会の会長は、「日本の相撲の伝統文化と相撲の魅惑的な雰囲気をフランスの人々に伝えるイベントにしたい」と言っているそうです。日本の伝統文化とはお高いものです。2026年パリ大相撲<関連記事>「パリでお花見 緑の芝生の中にあるソー公園の八重桜(Le...

2025年3月6日木曜日

マクロン大統領の演説 明日の解決策は昨日の習慣であってはならない

  「フランス国民の不安に応えたい」と行われた夜20時からのマクロン大統領の演説は、15分弱のものでしたが、終始厳しいながらも落ち着いた様子で行われました。 内容は、フランス・欧州の防衛に関する内容が中心ではありましたが、急激に変化する世界情勢の中、フランスがどのような姿勢で取り組んでいるか?また、今後、フランスはどうしていくのか?今後のフランスの外交路線を説明するものでした。 この演説は、翌日にはブリュッセルで27ヵ国が集結し、今後のウクライナと欧州防衛への継続的な支援についての協議が行われる前日に行われています。 この演説の中で、マクロン大統領は、「この危険な世界に直面して、傍観者でいる...

2025年3月5日水曜日

フランスにも広がり始めているアメリカ製品ボイコット運動

   « BOYCOTT USA : Achetez Français ! »(アメリカ製品をボイコットし、フランス製品を買おう!)そんな呼びかけがフランスで起こり始め、Facebookには、この類の文言を掲げるグループが立ち上がり、具体的にアメリカのメーカーや製品とそれに代替するフランス(あるいは欧州)の製品名を表示するサイトが立ち上がったりもしています。 しかし、現実的には、アメリカの製品は驚くほど、フランスにも浸透しており、これらすべてをボイコットするとなると、スーパーマーケットに並んでいるドリンク類から衛生用品に至るまで、多くの商品が棚から消えることになります。 例えば、ソ...

2025年3月4日火曜日

久しぶりのバスで・・

   長期間、家を留守にするため、家の中の冷蔵庫はほぼ空にしていったので、日本から、山のような食料品を持ち帰ったとはいえ、生鮮食料品はないので、近所にお買物にでかけました。いつもならば、歩く距離でも、時差ボケと旅の疲れにかまけて、バスに乗ってでかけました。 これで、雨でも降っていたら、まだまだ外出はしなかったかもしれませんが、幸いにもお天気がよかったので、太陽の光を浴びることは、時差ボケ解消にもなるな・・とも思ったのです。 バス停には、年配の女性二人がベンチに座っていて、そのうちの一人がなにやら、少々、興奮気味に話している様子で、ああ~フランスだわ・・と思いながら、その隣でなんとな...