2020年1月18日土曜日

香水を楽しむフランス人




 我が家は、私だけでなく、弟も海外生活が長く、アメリカに長いこと駐在した後、今は、シンガポールに駐在しています。そんな海外にも慣れている彼が、初めてパリに来てくれた時、パリは、街中がDUTY FREE SHOP の匂い、つまり、香水の匂いに溢れているというのです。

 私は、自分自身も香水(といっても、parfum(香水)ではなく、オードトワレか、せいぜい、オードパルファムですが、)を使うことが習慣になっているので、あまり、街中の香水の匂いが気になることは、ありません。

 しかし、日本に比べれば、きっと香水を使っている人は、多いと思いますし、特に、男性の香水の使用率は、日本と比べたら、かなり高いのではないかと思います。

 例えば、何か、プレゼントをするときに、日本人なら、香水は、好みもあるし、使わない人も多いので、避けることが多いと思うのですが、実際のところ、好みがあるのは、香水だけに限ったことではなく、単に、あまり使う習慣がないからだと思うのです。

 好みがよくわからない人にプレゼントするなら、比較的、万人向けの、軽い香りのものを選べば良いわけで、フランス人に香水をプレゼントして、嫌な顔をされたことは、ありません。嫌な顔どころか、大仰に喜んでもらえます。

 また、香水のフラコン(瓶)のデザインも楽しめて、コレクションをしている人などもいて、蚤の市などでは、空のフラコンでさえ、売られています。

 実際に、香水メーカーも一流どころは、そのデザインにも、かなり力を入れています。
 ニナリッチの L'AIR DU TEMPS(レールデュタン)などは、生産性の悪いことに、同じ香水でいくつもの種類のフラコンを出していますし、シャネルの香水のフラコンは、どれもシンプルですが、洗練されていて、嫌味がありません。

 シャネルの5番のフラコンのキャップは、長方形を加工した形になっていますが、それは、上から見ると、パリの Place Vandome(ヴァンドーム広場)の形になっているのをご存知ですか?

 そんな、デザインの小さなことを楽しんでいるのも、フランスならではのエスプリのような気もするのです。

 しか〜し!!この香水の香りをぶっ飛ばす、激しい体臭の持ち主が、時折、いることも事実です。特に夏場になると、街中、特にメトロの中などで、強烈な体臭に遭遇する確率は、高くなります。

 この時ばかりは、フランスに香水が溢れかえる理由がわかる気がするのです。














  










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