2020年1月6日月曜日

ガレット・デ・ロワ ーフランスの新年の風物詩ー




 フランスでは、1月6日は、クリスマスから、年末年始と食べ続ける行事のとどめをさす、ガレット・デ・ロワ(galette des rois)(王様のパイ)というアーモンドペーストの入ったパイを食べる日で、もともと、キリスト教の公現祭に基づいたもので、年明けのフランスの風物詩でもあります。

 シードルやシャンパンなどともよく合います。

 最近は、いささかフライング気味で、スーパーなどでは、クリスマス前から売られたりしていて、売られているのを見つけてしまうと、ついつい手が出てしまったりもするのです。

 もともと、私は、それほど、甘党というわけではないのですが、ねっとりとしたクリームなどを使っておらず、サクッとしたパイ生地と、甘すぎないアーモンドペーストとの相性もよく、非常に食べやすいお菓子です。
 オーブンで軽く温め直すと、ふんわり、サクッとして、いっそう美味しく頂けます。

 また、多少、フライングすることはあるとはいえ、一年で、この時期にしか売っていないので、せいぜい一ヶ月弱の間しか買えないとなると、ガレット・デ・ロワが登場した時には、「おっ!!今年も出てきた!!」という季節感と、今の時期だけしか食べられないという、「今だけ!今だけ!」という、希少価値を高めるような気分が巻き起こり、結果、毎年、欠かさずに食べるお菓子です。

 ガレット・デ・ロワは、その名のとおり、王冠がパイに付いてきて、中に隠されたフェーブと呼ばれる陶製の小さな人形が一つだけ入っていて、切り分けて食べた時に、そのフェーブが当たった人が王冠を被り、その一年は、幸運に恵まれるという軽いお遊びを楽しめるようになっているのです。

 我が家もこれまで、一体、いくつのガレット・デ・ロワを食べてきたことか、そのまま放って捨ててしまったものもあるだろうに、なんとなくテレビの前に置かれ続けたフェーブの数だけでも、間違いなく、一年に一個のペースではなかったことがわかります。



 娘も小さい頃は、本気で真剣勝負のように、フェーブ獲得に挑み、大人気なくもまた、張り合って、フェーブの取り合いをする主人に、まんまと取られて、泣き出す娘を悟しながら、同時に、主人を睨めつけつつ、見つけたフェーブをもう一度、パイの中にもどして、娘の頭に王冠を被せたりしたこともありました。

 我が家においても、娘がまだ、サンタクロースを信じ、ガレット・デ・ロワのフェーブを涙を流して欲しがっていた頃の家族の微笑ましい一場面でもあり、誰もがそんな家族の思い出を蘇らせるのか、大人になっても、ガレットを目の前にすると、一瞬、無邪気なワクワクしたような笑顔を隠しきれなくなります。

 以下の映像は、マクロン大統領が大きなガレットを前にして、隠しきれない嬉しそうな少年のような笑顔でガレット・デ・ロワを切り分ける映像です。

https://www.youtube.com/watch?v=aqSFYjaiXNw

 きっと、フランス人にとっては、子供の頃のそんな思い出をガレットとともに蘇らせ、笑顔にさせる不思議なパイなのです。

 今では、フェーブの取り合いにこそならないまでも、見つけかけたフェーブをなぜか、最後の一切れに残しておくのが、我が家の妙な習慣になっています。

 私にとっては、一月中には、職場で、何度となく、誰かしらが差し入れてくれて、シャンパンを飲みながら食べる習慣のせいで、ガレット→シャンパンが連想され、ガレットを見ると同時にシャンパンの味が思い浮かびます。

 ちなみに、今年のフェーブは、Le Petit Prince (星の王子様)でした。



 

 
 













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