2020年1月15日水曜日

フランスのソルド・バーゲン




 フランスでは、Soldes ソルド(バーゲン)の時期が決められていて、

  2020年の冬のソルドは、1月8日(水)〜2月4日(火)まで、
                夏のソルドは、6月24日(水)〜7月21日(火)まで、となっています。

 なぜか、毎年、水曜日に始まって、火曜日に終わります。

 昨年のソルドは、黄色いベスト運動が加熱する中、デパートなども土曜日なのに、閉店したり、今年も年金改革反対のストライキやデモが現在進行形の中でのソルドになっています。

 ですから、きっと、一年のうちのかなりの売り上げを占めるソルドがこう毎年、ストライキやデモに邪魔されては、経済的にも大打撃を受けていることと思います。

 特に欲しいものがある場合は、1〜2日前に下見をして、品物と値段をチェックして、狙いを定めておきます。お店によっては、前日の夕方には、ソルドの札をつけ始めるので、前もって、はっきりした値段をチェックできます。

 しかし、酷いお店だと、例えば、40%offなどとなっていても、定価をあげて、割引していて、実際には、それほど安くはなっていなかったりするので、注意が必要です。

 また、同じ商品をネットで検索すると、意外とネット上の方が安かったりもするので、試着、あるいは、商品を見るだけはお店で見て、ネットで買う方が良いこともあります。

 全部で4週間のソルドですが、ソルドの初日が当然、品物が揃っていますが、最初の土日には、お客さんの出足を見込んで、大抵のお店は、土日のために商品を取っておいて、追加しますから、最初の土日も狙い目です。

 ソルドの2週目からは、2eme demarque、(2回目の値下げ)、週を追う毎に、3eme demarque、最後には、dernier demarqueと、売れ残った商品は、どんどん値段が下がっていきます。

 私にとっては、この最後の週が、意外と面白く、中には、思ってもみない値段に値下げしている掘り出しものなどがあるので、なかなか見応えがあるのです。

 3週めの終わりから最後の週になると、nouvelle collection(春夏物の新作)が混ざって展示されているので、いいなと思っても、結局は、ソルドになっていない商品だったりするのに、春物ということで、冬物に比べると値段も安かったりするので、うっかり、勢いにのって、買ってしまうという失態を演じます。

 娘が一緒の場合は、大抵、「調子に乗らない!」と言って、たしなめられます。

 また、ソルドで、買った商品でも、フランスでは、レシートと買った商品を持っていけば、返品、返金は、しっかりとしなければならないことが、法律で決められていますので、買ってみたけど、やっぱり・・と言う場合は、返すこともできます。

 返品、返金に関しては、なぜか、フランス人は、嫌な顔をせずに、あっさりと、返してくれるので、遠慮することは、ありません。

 むしろ、相手(お店側)に非があって(頼んだものと違うものが入っていたり、靴が右と左とサイズが違ったり・・フランスの買い物には、いえ、フランスには、常に気が抜けません。)、品物を返品、あるいは、交換してもらう時の方が、感じが悪い場合が多いというフランスならではの、法則があります。

 自分側に非がある場合は、自分の非を認めるのが嫌で、自然と感じ悪くなるのだと思われます。逆に、何の非もない場合は、「どうぞどうぞ・・返品させてあげるわよ!」と、大きな顔をできるので、ことさら感じ悪いことはないのです。

 この辺りもフランス人の気質が垣間見えます。

 一度、電化製品でしたが、頼んだものと違うものを渡されたのをお金を支払ってから気付き、その場で、品物の交換を頼んだら、その品物がなく、返品・返金を頼んだら、カードで購入したにも関わらず、カードへの返金の仕方がわからないと言われ、閉店間際だったこともあり、結構な量の現金、しかも、全て小銭で返金されたことがあり、頭に来たことがありました。

 後日、私が頼んだはずだった商品の代わりのものを買いに行った際には、その小銭をそのまま持って行って、買い物した私に、主人がビックリして、「そんなこと、思いつかなかった・・」と、ちょっと怯えていました。

 フランスに住んでいると、どんどん、性格が悪くなります。

 ちょうど、冬のソルドの時期は、日本からのエアチケットも比較的安い時期で、格安ツアーなどでは、5万円程度のツアーもあったりするので、以前、5万円のツアーで30万近いエルメスの靴をソルドで買いに来たという日本人に会ったこともありました。

 その辺の金銭感覚の極端なところが、日本人だなぁ・・と変なことに感心した覚えがあります。

 たしかに、同じ商品を安く手に入れることができる、このソルドの期間、魅力的ではありますが、フランスでのお買い物には、ソルドとはいえ、やはり、注意が必要なのです。

 

 


 






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