2020年1月1日水曜日

パリの年越しと、シャンゼリゼのカウントダウン 日本語のオーシャンゼリゼ





 フランスの大晦日の年越しは、17時から、メトロなどの交通機関が無料で解放されることから、始まります。

 昼過ぎにちょうど駅にいた私は、17時からパリ市内の交通機関が無料で解放されるというアナウンスを聞いていましたが、これは、毎年と同じことながら、今年は、一ヶ月近くものストライキが続いているため、今さら、ほんの一日、無料でメトロを解放することをどこか、シラけた思いで、聞いていました。

 これだけ、一般市民を困らせておいて、今さら、偉そうに無料開放のアナウンスとは・・間引き運転で、通常では、考えられないような混雑したメトロに乗りながら、ますます、腹立たしい気持ちになりました。

 夜には、これも、毎年のことですが、大統領の2019年を振り返りつつ、新年に向けての国民向けのスピーチが流され、すぐさま、大統領のスピーチを聞いた街の人々や、スタジオに招かれたコメンテーターが喧々囂々とコメントする様子が流されます。

 昨年は、黄色いベスト運動で、今年は、年金改革に反対するデモやストライキがおこり、混乱の最中ですが、マクロン大統領がある程度は、歩み寄るが、年金改革に関しては、譲らないと声明を発したこともあり、気の毒なほど、マクロンが嫌われている様子が流されていました。

 それ以外の大晦日のトップニュースは、カルロスゴーンが日本からレバノンに逃げたことが報じられていました。

 シャンゼリゼでの年明けのスペクタクル(ショー)は、23時半頃から始まりますが、多くの人が、17時頃から集まり始め、シャンゼリゼは、あっという間に人で埋め尽くされます。
 

 今年は、ストライキの影響で、例年に比べると、若干、人出は少なかったものの、それでも、30万人の人出で賑わっていました。

 ストライキのイライラから、見事に気持ちを切り替えられるものだと感心しますが、この凱旋門、シャンゼリゼの大晦日のショーは、4ヶ月前から準備された、やはり、壮大なショーでした。
 
凱旋門、シャンゼリゼのショーの演出をする人々


音楽と映像を駆使したスペクタクルは、なかなか見応えもあり、シャンソンや現代的な音楽も使われ、最後は、凱旋門の背景に壮大な花火が打ち上げられて終わります。

 ショーを紹介するニュースでは、世界一美しいシャンゼリゼのスペクタクルをご覧くださいと、相変わらずのフランス人らしい、自信満々のキャスターの紹介で始まります。

 今回は、途中、日本人にも広く知られるオーシャンゼリゼの歌が流され、歌詞の2番は、なんと日本語訳の歌が流されるというサプライズな演出もありました。


オーシャンゼリゼの歌が日本語で流された動画

 2019年は、前年から続いていた黄色いベスト運動が記録更新のように続く中、ノートルダム火災や42℃という記録的な暑さを更新し、年末には、また一ヶ月を越そうとしているストライキやデモで大混乱満載のフランスでしたが、2020年は、少しでも、良い年となりますようにと祈っています。

 




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