2020年1月22日水曜日

フランス人のダンナはよく働く




 フランス人の男性は、家庭の中で、よく働くな・・と、よく思います。

 家庭内で、女性が強いのか? フランス人のダンナさんは、奥さんの言うことをよく聞くな・・とも思います。これは、女性も、あたりまえにかなりの確率で、仕事を持っていることもあると思いますが、とにかく、旦那のフットワークが軽いのです。

 家事や、育児、家庭内のことで、フランス人の家庭では、おそらく、家事や育児をダンナさんが手伝ってくれているという感覚は、ないと思います。

 お互いがやるべきことをやっている・・そう言う感覚なのだと思います。

 日本には、専業主婦も多いので、女性が家事をするのが当たり前のような風潮があり、それが、共働きになっても、その感覚を引きずったままの人(特に男性)が、少なくないのではないかと思います。

 日本のドラマなどで、夫婦喧嘩のシーンで、「ゴミ捨てをするくらいで、家事を手伝っているなんて、大きな顔しないでよ!」などという場面があったりするところを見ると、あまり、家事には、協力的な感じがしません。

 だいたい、協力的という言葉を使うこと自体、家事の主体は、妻が担っているということに他ならないのです。

 フランスでは、子供の送り迎えなども、特に、朝などは、男性が子供を送ってから出勤する家庭も多いですし、(我が家もそうでした。)、娘のクラスメイトの家族には、食事の支度は、パパ・・なんて、家庭もありました。

 娘が病気で一週間ほど、学校を休んだ時に、クラスメイトがその間のノートを貸してくれたことがあったのですが、そんな時に、せっせと、お嬢さんを連れてノートを届けてくれたのも娘の友人のパパでした。

 土曜日の朝のスーパーマーケットなどは、女性よりも、むしろ、男性の方が多く、奥さんに頼まれているのか? それとも自分でリストを作っているのか? とにかく、メモを片手に、男性が熱心に買い物をしています。

 しかも、彼らには、全く、やらされている感じがなく、むしろ、ニコニコ、ウキウキとやっているように見えるのです。

 先日も、ルボンカン(フランス版メルカリ=日本のように全て配送ではなく、交渉して、各々が手渡しをする場合もあります)で、品物の受け渡しの約束をしていて、メッセージでやり取りをしていた方の名前が女性だったことから、最初は、その人だとは、わからず、やってきた男性に、「???」と思い、「女性だと思っていました!」と言ったら、「妻に頼まれて、受け取りに来ました。」と爽やかに答える、非常に感じの良い男性でした。

 うちの場合も、はっきりと取り決めをしたわけではありませんが、子供を朝、学校に送っていくのは、主人、車関係、公的な書類、娘の学校に関して、アイロンかけ、靴磨き、などは、主人がやります。

 料理と洗濯は、私・・と、いつの間にかそれぞれに家庭内での仕事は、分担されていました。その他のことは、それぞれができる時にできる人がやるという感じです。私自身も主人に家事を手伝ってもらっているという感覚はありませんし、彼の方も手伝っているという気持ちは、ないと思います。

 どちらかが、病気になったりすれば、病院に連れて行ったり、看病したりは、お互い様です。

 なので、フランスでは、少なくとも、家事や家のことを男性がやっていても、奥さんにやってもらえなくて気の毒だ・・・などと思う人は、いません。

 自分の家族の家庭内のことをそれぞれが補い合いながらやっていく、そんなに不思議なことでもないと思うのです。自分のことは、自分でやる。自分という意識の中に自分の家族も含まれているのです。

 むしろ、大の大人が自分の家庭内のことを、奥さんにやってもらうことばかりを期待するのは、あまりに幼稚だと思うのです。

 





 


0 コメント: