2025年1月31日金曜日

今年のインフルエンザは、例年よりも強力でたちが悪いことを実感している

   インフルエンザには、昨年末にかかり、「ワクチンしたのに~!」と恨みがましく思いつつ、結局はお医者さんにかかるハメになり、しばらくして、ようやく回復して、新年を迎えました。 そして、1月に入り、なんやかやと忙しくしており、また気温も下がり、天気が悪い日も続きながら、先週半ば過ぎくらいに、「あれ?ちょっと調子悪いかも・・?」と思いつつ、週明けに、いつも3ヶ月おきに書いてもらう薬の処方箋を書いてもらうために、予約を入れていたので、その時に診てもらおうとそのまま、なんとなく普通に生活していました。 週明けにお医者さんに行った時には、まだ少し具合が悪いな・・程度だったのですが、近々、旅...

2025年1月30日木曜日

バスを突然、降ろされたけど・・

   先日、ちょっと買い物に行った帰りにバスに乗っていたら、あるバス停でバスが停まって、乗客が乗り降りし終わったのに、なかなか出発しないなぁ~と思っていたら、運転手さんが、乗客に向かって、「バスに問題が起こりましたので、皆さん、降りて、次に来るバスに乗ってください!次のバスは5分後くらいに来ますから・・」と言われて、バスを降ろされました。 もう家まで、歩いて帰れないこともなかったけれど、天気も悪くて雨も降っているし、寒いし、調子悪いし、荷物はあるし・・と、私は、おとなしくバスを降りて、次のバスを待っていました。 日中だったのですが、バスはほぼ満席で、ポツポツと立っている人がいるくら...

2025年1月29日水曜日

モナリザのお引越し ルーブル美術館の新ルネサンス

   昨年の来館者数は870万人を超えたというパリ・ルーブル美術館。いつでも行けると思うものの、あまりに巨大で一大決心をしないとなかなか行く気がしないのも現実です。 実際に行ってみれば、「やっぱりいいな・・また、来よう!」と思うものの、とにかく、広くて、ものすごく歩くので、行った翌日には、ジムに行った後みたいにガックリと疲れが出て、その後はなかなか重い腰があがりません。 それでも、これだけの来場者数が訪れるということは、パリの人気スポットの一つであることに違いはありませんが、この美術館は、常に混雑と老朽化の問題を抱えているようです。 長いこと、美術館側は、この問題について、パリ市と...

2025年1月28日火曜日

コカ・コーラ ヨーロッパ 次亜塩素酸塩過剰含有で大規模リコール

   コカ・コーラ欧州ボトリング(株)は、現在、販売中の製品に次亜塩素酸塩含有量が過剰であるため、欧州で大規模な製品回収を行うと発表しています。 リコール対象は、コカ・コーラ、スプライト、ファンタ、フューズディー、ミニッツメイド、ナル、ロイヤルブリス、トロピコの缶及びガラス瓶の製品で、昨年11月からフランス、ベルギー、オランダ、イギリス、ドイツ、ルクセンブルクで流通しています。 具体的には、生産コードが 328 GEから338 GE までの製品に限定されていると説明しており、すでに、この製品(該当コードが記載されている商品)を購入している場合は、販売店に返品して払い戻しを受けることができます。 フランスでは、このリコールの影響を受けるのは、製造コード...

2025年1月27日月曜日

クープ・デュ・モンド・デュ・ラ・パティスリー 日本チームがまた優勝!

   1年おき(2年に一度)行われるパティスリーのワールドカップ SIRHA(Salon International Restauration Hotellerie et de l’alimentation)で日本チームが2大会連続優勝するという快挙を成し遂げました。 「9時間に及ぶ競技?は、接戦となったが、日本は技術で輝いた!」という評を頂いております。 2位に甘んじた開催国のフランスは、悔しさを隠しきれなかったと書かれていますが、3位にマレーシアがのぼりつめたことは、サプライズだった!とも言われています。 もはや、このコンクールでの日本の優勝(入賞)は、常連というか、安定した位置を築いている感もあります。 今回のテーマは「国家遺産」で、日本の作品を見るに、まさに「国家遺産」として日本が海外でアピールし、まさにフランス人の好みを見事に表現した感じでもあり、圧巻でした。 このコンクールは、ショコラティエ、砂糖菓子(飴細工)職人、アイスクリーム(氷)職人で構成されているチームで、今回の「自国にスポットライトを当てる」という作品で、日本チームの作品は、「赤と白の伝統的な衣装?提灯など、日の出ずる国の色で作られた日本の演劇(歌舞伎)の登場人物を表現していた」と説明されています。 フランスにとっては、何やら、コンテストの終盤で、センターピースを組み立てる際に周囲の熱によってチョコレートが溶けてしまい、チョコレートが上手くとりつけられずに、割れてしまうというハプニングが起こったようで、悔しさが余計に募るような成り行きだったかもしれません。 同コンクールの会長を務めるピエール・エルメ氏は、「接戦の中でも本当の違いを生んだのはチョコレートだった」と語っており、また同時に「真の力、真の勝利への意欲」を持ったチームを称賛しました。 海外にいて、しかもフランス国内で日本人が活躍するニュースはいつでも嬉しいもの、今回のコンクールに優勝した日本チームは、籏...

2025年1月26日日曜日

フランスの大学生に朗報 奨学生限定の1ユーロの食事が全学生に拡大

   2020年度の初めに導入された奨学生向けの1ユーロの食事が全学生向けに提供されるようにする社会法案が先週の国会で大多数の承認を受け、議決されました。(ただ、これは、完全に決定したわけではなく、この後、上院にて審議される予定です) これまで、この1ユーロの食事はCROUS(奨学生)や不安定な家庭の学生に限定されてきましたが、2024年の Ifop(フランス世論研究所)の調査によると、学生の生活状況が悪化しており、36%の学生がお金の不足のために、食事を頻繁に、または時々、抜くと答えており、1ユーロの食事の一般化が必用であると提案されたものです。 この1ユーロの食事は、新型コロナ...

2025年1月25日土曜日

麻薬密売人専用の厳重警備刑務所と刑務所警察部隊創設

   ジェラルド・ダルマナン法相は、今年7月31日に「麻薬密売人専用の厳重警備刑務所」を開設し、2026年には、「刑務所警察部隊」を創設し、刑務所行政をフランスの第三の国内治安部隊にすることを発表しています。 現在、フランスの刑務所には、麻薬密売や組織犯罪の容疑で1万7,000人が拘留されていると言われています。 この麻薬密売や組織犯罪(その多くは両方に関わっている)に関する服役囚がいわゆる塀の外での新たな犯罪を指揮しているような事件が多発している事例が増加していることによると思われます。 そこまでフランスで起こっている全ての事件に目を光らせているわけでもない私でも、そう言われれば...

2025年1月24日金曜日

エシレバターもいろいろ苦労している・・

   日本に行くときのお土産で最も喜ばれるもの(私の周辺では・・)は、バターやチーズなどの乳製品が多いのですが、チーズなどは、人それぞれにお好みがあって、だいたい、わかっている範囲でお好みのものを買っていくのですが、バターに関しては、やっぱりエシレバターが一番、日本では知名度が高いようで、これまで、いつもいつもエシレバターというのも能がないかな?と「ボルディエ(Bordier)」とか、「オー・ボン・ブール(Au Bon Beurre」などのバターを買っていったこともありましたが、やっぱり、一周回って、エシレバターという感じなのか? 今年のご要望には、エシレバターが復活しています。 色々なバターを食べてみると、さすがに日本で流行る?だけあって、一番、日本人の味覚には、あっているかも?と個人的には、思います。 フランスの高級バター?の中では、比較的、手に入りやすいこともあって、買っていくには、便利なのですが、これがけっこう、場所によっては、値段が違うので、実際に買う前に、他の買い物のついでに、ちょこちょこと下見していたら、妙なことを発見しました。 まず、ギャラリーラファイエットグルメは、色々な美味しいものが一か所で買い物できる面では便利なのですが、高いです。まあ、バター1個の値段の差なら、大したことはないといえば、ないのですが、数もけっこういるとなると、ちょっと差がでてくるケチ根性が働いて、「同じものを高い値段で買うことないな・・」と思ってしまうのです。 ボン・マルシェのグルメ館にもたいていの高級バターが揃っていますが、こちらは、ラファイエットグルメよりも若干、良心的なお値段です。 私の知る限りでは、MONOPRIX(パリにあるチェーン展開のスーパーマーケット)が一番、安い(といっても安くはないけど・・)ようです。これまた、MONOPRIXも商品によっては、場所によって価格が違ったりするので、一概には言えません・・が、私の知る限りでは、だいたいどこのMONOPRIXでも同じ感じです。ただし、エシレバターをおいていなモノプリもあります。 エシレバターには、大小2つのサイズのものと、なんだか、小さめのこぶし程度の大きさのパニエ入りのものがあるのですが、ここのところのインフレでエシレバターはこの小さいサイズのバターを125gから100gに変更していて、これを最初に見つけたときには、「ちっちゃ!」とびっくりしました。 最近、エシレバターのパッケージが(大小ともに)変わって、これって大きさをカモフラージュするためなのかしら?と思っていたら、まさにそのとおりだったようで、大きい方のパッケージも250gから200gになっていました。 なので、値上がりが目立たない感じになっています。 ところが、これまでどおりの250gのパッケージのものも、あるところには、まだあって、その代わりといってはなんですが、これまで以上に高価格になっている正当性を主張するかのごとく、AOP(原産地統制呼称保護・平たく言えば、食品によって細かな規準のある品質保証)が強調されて、メダルのようなものがつけられていて、エシレバターも苦労しているんだな~と思いました。 そもそも、エシレバターは、日本ではかなり有名みたいで、「エシレ」のお店まであるようですが、フランスでは、けっこう知らない人も多いくらいで、だいたい、どこのスーパーマーケットでも買えるというポピュラーなものではないし、ましてや、パリに「エシレ」のお店は私の知る限りありません。 それでも、観光客が多いギャラリーラファイエットグルメやボン・マルシェなどのバター売り場などを覗いて見ると、けっこうな人だかりができたりしているので、フランスからのお土産には、人気の商品で、なかなかよく売れているようです。 だったら、バターとしては、規格外の100gや200gのサイズを敢えて作らなくとも、多少値段はあがっても、「エシレ様」として、堂々として君臨していればよいのに・・と思わないではありませんが、このエシレ様でさえも、このインフレでのあまりの価格高騰に恐れをなしているこの対応に、逆に涙ぐましい気もしてしまうのです。 現在では、逆にふつうのバターサイズ250gのエシレ様を見つける方が難しくなっています。エシレバター<関連記事>「フランス人は、意外とエシレバターを知らない」「エシレのミルクは超絶、美味しかった・・」「ずっと食べてみたかったバター Au...

2025年1月23日木曜日

フランスは2030年までに現役軍人を21万人、予備兵を8万人にする

   マクロン大統領は、なぜ?ドナルド・トランプ氏の大統領就任のセレモニーに出席しないのか? イタリアのメロー二首相やハンガリーのオルバーン首相、また、フランス国内の極右政治家なども参加するのにマクロン大統領が出席しない理由が説明されていました。 本来、アメリカの大統領就任式には、外国の国家元首や政府首脳は招待するものではなく、各国は大使がこれに出席しているもので、むしろ、この伝統に逆らって、トランプ大統領がイタリアやハンガリーの首相を受け入れたことの方が例外的な話だったようです。 マクロン大統領からしたら、本心では、あまり歓迎すべきことではないであろうし、昨年、12月の時点で、パリ・ノートルダム大聖堂の再開のセレモニーという特別な場所にトランプ大統領を招待し、その際にエリゼ宮で会談する機会を得ているので、外交的には、一応の礼を尽くしたといった感じもあったのではないか?と思われます。 さて、トランプ大統領就任の日、マクロン大統領は何をしていたのか?と思いきや、彼は、レンヌ近郊にある軍(デジタル・サイバー地上支援司令部)の式典に参加し、新年のスピーチを行っていました。 この演説の中で、マクロン大統領は、ウクライナ戦争以来の「危機の加速」を強調し、この戦争の早期解決を約束しているトランプ大統領とは異なり、この戦争がさらに長期化する可能性を語っています。 そして、「今日の我々の課題は、ウクライナに存続の手段を与え、強い立場から将来の交渉に臨むことである」、「また、紛争が終結したときに、ウクライナに対し、同国領土で紛争が再び起こらないことを保証し、我々自身の安全を保障することが課題となる」と述べ、政府と陸軍参謀本部に対して「より多くの若者を軍に動員するための提案」(具体的には、2030年までに現役軍人を21万人、予備兵を8万人にする)、「若い志願兵が軍隊で学び、その戦力を強化できるようにする計画」を5月までに行うことを求め、「これは権利と可能性を与えるものだ!」、「自分の国の役に立ちたい若者はたくさんいる!」と訴えました。 このマクロン大統領の演説に対して、「ますます軍国主義化するマクロン大統領の狙いは若者たち」など、彼の言う「危機の加速」以上に「マクロンの軍国主義化の加速」などと反発の声も大きいようで、同時にこれは、彼が力を入れてきたSNU(国民皆兵サービス・以前の徴兵制の縮小版みたいなもの)の失敗を隠すためのものだと指摘する人もいます。 このSNUは、先週、上院でこのSNUのために割り当てられた予算を廃止することを決議しており、事実上、彼が望んでいたものが、否定されたようです。 彼は、これを真っ向から認めないものの、別の方向から軍事化への道を探っており、「彼はメディアの舞台を独占すること以外にはあまり何も望まない、窮地に陥った大統領だ!」などと非難する人まで出てきています。 マクロン大統領は、若者に「強い決意を示し」、「奉仕する選択肢を与えたい」とし、「若者の軍隊での勤務時間を延長することに彼らを従わせたい」という希望を表明しているものの、若者が何に対して「強い決意を示し」、どんな「選択肢を選択する」か?は、置き去りになっているところに、現実との乖離が感じられます。 少なくとも、子どもに軍に入ってほしいと願っている母親はあまりいないと思うのですが・・。マクロン大統領...

2025年1月22日水曜日

3ヶ月半待ちの検査とさらに当日の待ち時間 初めての呼吸器科医

   専門医の予約がなかなか取れないのは、もういつものことですが、今回は、呼吸器科(pneumologue)フランス語でプニュモログとかいう、これまで聞いたことがなかった専門医だっただけに、余計にドキドキするものでした。 体調が思わしくなくて、これまで心臓かな?とか肝臓かな?とか、血液検査をしたり、心臓専門医で検査したり、色々、見てもらった結果、私の体調不良の原因は心臓でも肝臓でもなく、かかりつけのお医者さんに、色々と症状を話したところ、ならば、呼吸器科(pneumologue)で検査してもらった方がよいと言われ、その時点で予約をとったら、なんと3ヶ月半後しかとれないとのことで、「...

2025年1月21日火曜日

外圧がなければ動かない日本と昭和 

   国民的アイドルと言われてきた中居正広氏のスキャンダルから、現在はフジテレビ問題へと移行しつつある日本の報道を見ていると、やっぱり日本は外圧がないと問題に対して具体的なアクションを起こさないのは、とてもおかしな話だな・・と思って見ています。 この問題に関しては、フランスでも早々に報道されていましたので、フランスでは、そこまで知名度はないSMAP・・というか中居正広氏についてまで報道しているのは、一昨年?前のジャニー喜多川問題と関わりがあるからなのかな?などと思っていました。 今回の問題は、すでに、どちらかというと、この問題を隠蔽し、何ごともなかったかのようにやり過ごし、被害者の自分の会社の女性を切り捨てて、加害者の番組を継続していたフジテレビの問題になっていますが、これが、この会社の問題の氷山の一角に過ぎず、他の被害者の証言なども浮上してきて、社内人事や上下関係を利用して女性アナウンサーを接待要員のように、あたりまえに利用するような会社の体質が問題視されているようです。 この報道を見ていると、牽引しているのは、文春とYouTubeなどのSNSではありますが、この解説などを聞いていると、「フランスやシンガポールなどの海外でも報道している・・」とか、最近では、「フジテレビの大株主である米国投資会社のダルトン・インベストメンツがフジテレビ経営陣・取締役に対する書簡を発表した・・「OUTRAGED」アウトレイジド・・と言っているので、これは激怒しているという意味です・・」などと紹介していて、実際にフジテレビはこの株主からの突き上げで、ようやく記者会見を行ったようですが、これがまた最悪な記者会見。 しかし、このダルトン・インベストメンツは大株主ではあるものの、筆頭株主ではなく、日本マスタートラスト信託、東宝などなど、日本にもそれ以上の株主はいるわけで、なぜ?彼らは何も言わないのか?おかしいな・・と思います。 そして、「海外展開している会社などは、絶対に許されない話」などと言っているのもよく聞きますが、これもおかしな話。日本の消費者だって許さないでしょう。 また、このおかしな風土?の社風に対して、「いつまでも昭和」といった感想を述べている人もおり、昭和は、まさにこのようなことが、とりたてて問題視されにくかったと思う一方、私は、その昭和に生まれ育ち、私が仕事を始めたのも、まさに昭和・・と思うと複雑な気もします。私が働いていた昭和の世界はそんなに恐ろしい世界だったのか??と。 そして、結果的には、記者会見後にさらに、状況が悪化したフジテレビに対して、スポンサーの多くが、中居正広氏の番組のみならず、フジテレビからCM撤退を発表し始め、このCM差し替えの雪崩が止まらないようです。 X(旧Twitter)を見ていたら、ライオン(株)の「フジテレビのCM放映に関するお知らせ」というのが流れてきました。フジテレビでのCM放映に関するお知らせ皆さまからお問い合わせを頂いておりますので、この場をお借りしてご説明します。当社は状況について総合的に判断の上、本日(1月20日)朝より当面の間フジテレビでのCM放映を差し止めておりますのでお知らせいたします。—...

2025年1月20日月曜日

シャンゼリゼのルイ・ヴィトンの巨大トランクは違法な広告なのか?

   ルイ・ヴィトンがシャンゼリゼにシルバーに輝く巨大トランクを設置したのは、2023年の秋のことで、当初は、ひと際輝くこの巨大なトランクに「お~~!!ルイ・ヴィトン!さすがにやることがド派手!でも、どこか洗練されていてカッコいいな・・」と思っていました。 同時にそれは、工事現場の目隠しのためのものであることは、わかっていましたし、それにしても、目隠しにしても、さすがルイ・ヴィトンともなると、お金をかけて美しくカバーするものだな・・などと、思っていました。 工事現場の目隠しと思っていたので、すぐになくなってしまうと思ったこのトランクは、昨年のノエルの時にも健在で、一体、いつまでこのトランクがあるんだろう?とまだ、それがあることに驚いてもいました。 ところが、シャンゼリゼの、このルイ・ヴィトンのトランクに対して、「これは違法な広告である!」と環境保護活動家やSOSパリ遺産保護協会の面々がこのトランクを撤去する要請をパリ市長に提出しています。 「この建物はLVMHが所有している建物であると同時に歴史的建造物に指定されているため、広告は禁止されている」という理屈らしいです。たしかに、このトランクには、誰もがルイヴィトンと一目でわかるLVモノグラムが描かれています。 ルイ・ヴィトンは、この場所に次の店舗をはじめ、ホテル、スパ、レストラン、アートギャラリーなどをオープンする予定にしており、これは一時的なものであると弁明しています。 これに対し、パリ市は公式回答の中で、LVMHは、規則を遵守しており、屋外広告にかかる税金を徴収すると説明しています。 これは、この税金は、ルイ・ヴィトンのシャンゼリゼプロジェクト全体で170万ユーロに相当するものであると言われています。 反対派は、これに対し、パリ市が考えを変えない場合、権力乱用を理由に行政裁判所に訴える用意があると息巻いています。 これは、シャンゼリゼ103-111番地、LVMHは、「仮標識」申請を2023年6月に行っており、パリ市の認可は2027年までということになっています。 しかし、これに異議を唱える環境活動家らは、「これは、広告に関する地域および国の規則を逸脱し、4年間という認可の期間は、過度かつ違法である」と訴えているのです。 170万ユーロという巨額の税金に対しても、お金さえ出せばなんでも通ると思うなよ!とばかりに「パリは売り物ではない!」と言っています。 夜になるとライトアップされるシルバーのトランクはとても美しくて、私などは、きれいだしカッコいいし、いいじゃない!と思うのですが、とにかくフランスは物申す人が多いのです。シャンゼリゼ...

2025年1月19日日曜日

最近、私が好きなショコラティエ ジャン・ポール・エヴァン Jean Paul Hévin

   若い頃の私はもっぱらの辛党で、甘いものは苦手でした。お酒が大好きで、いわゆる「酒のつまみ」になるようなものが好みで、スイーツには、目もくれませんでした。お酒なら、なんでも、日本にいる頃はビールをよく飲んだし、その他、ウィスキー、焼酎、日本酒、ワインなどなどアルコールはなんでも大好きでした。 フランスに来てからは、もっぱら、ウォッカを好んで飲んでいましたが、そのうち、フランスはやっぱりワインが一番コスパが良いかも?などと、もっぱらワインを飲み、そこまで有名じゃないのに、お手頃な美味しいワインを探すのが楽しくて、毎年、ワインフェアの季節には、フレンチおやじに交じって、ワインを箱買いしていました。 ところが、ここ数年、なぜか、全くアルコールを欲しなくなり、まあ、ムリに止めようとしているわけじゃないけど、「まぁいいっか・・飲みたくなくなったんだから止めとこうか・・」と、ほぼほぼ、アルコールは飲まなくなりました。 その代わりと言っては何ですが、これまで見向きもしなかったスイーツ類が好きになり、今は美味しいスイーツ探しに夢中です。 中でもチョコレートは、欠かせないもので、必ず家には、チョコレートが常備してある状態で、簡単にはリンツなどの板チョコで済ませるのですが、たまに贅沢したくて、ちょっと有名なショコラティエに行ったりもします。 なにしろ、チョコレートにはポリフェノールという、なんだか身体に良いらしい成分が含まれているというエクスキューズもあり、ちょっと甘いものが欲しい時など、ちょっと欠片をつまんだりします。 パリにある有名どころのショコラティエはひととおり行ってみた結果、なんだかんだいっても、やっぱり「メゾン・ド・ショコラ」がお気に入りで、ポイントカードなどを持っていることもあり、日本に行く時などのお土産にも、メゾン・ド・ショコラのチョコレートを持っていくことが多かったのです。 ところが、ここのところのインフレでカカオの値段が上がっているからと値段は爆上がり・・しかも、気のせいか、なんか種類も減った気もして、要は、私自身が少々、飽きてしまったこともあるのかもしれませんが、なんだかパッとしない気がしていました。 昨年の夏に、たまたま友人とランチをした際に、「デザートは、後でアイスクリームでも食べよう!」とレストランを出て、しばらく歩いたのちに、「ジャン・ポール・エヴァン」のお店を見つけて、半分、ひやかしに覗いて見たら、チョコレートのアイスバーがあって、「あれ!これデザートにちょうどいいじゃん!」と友人とそのアイスバーを買って、近くの公園で、食べました。 そのチョコレートのアイスバーが想像以上に美味しくて、今まで無視していたジャン・ポール・エヴァンに再注目! 今回、日本にいる娘が「チョコレート買ってきて!」というのでチョコレート探しをしていて、パリにあるほとんどのジャン・ポール・エヴァンのお店をまわりました。 以前・・といっても、もう10年くらい前ですが、職場の同僚で、「チョコレートは、絶対これが好き!」といつでもジャン・ポール・エヴァンの板チョコを持って歩いていたので、一度、お店を覗いて見たら、当時は、とてもお高くとまっている感じのお店で、チョコレートの温度を管理するために入場制限している・・とかで、しかも入ったら入ったで、「○○産のカカオ○○パーセント、○○の香りとか苦みとか・・」ひとつひとつ、細かく表示してあって、なんだかよくわからなくて、店員さんに聞いても、あんまり教えてくれなくて、ハッキリ言って、あんまり印象が良くなかったのです。 しかし、時代?は変わって、今回、ずっと店舗を廻った結果、店員さんはどこも感じよく、種類も豊富で色々と教えてくれて、今回など、これが欲しかった!という要望に応えて、わざわざ販売停止になっていたコフレを作ってくれたりして大感激でした。 もちろん高級なショコラティエにはかわりないので、そんなに頻繁に通うというわけにもいかないのですが、それでも、昨今のグランメゾンのパティスリーなどのスイーツにはビックリするような値段のものも多く、ジャン・ポール・エヴァンも決して安くはないのですが、中には、まあ、これなら納得かな?というかギリ許容範囲かも・・と思われるものも、いくつかはあって、(チョコレートタルトなど)最近は、もっぱら、ジャン・ポール・エヴァンがお気に入りなのです。 長いことお世話になり続けたメゾン・ド・ショコラから浮気しているような気分ですが、また、そのうち行きます。ジャン・ポール・エヴァン Jean...

2025年1月18日土曜日

インフルエンザの流行 特に死亡率の増加は深刻

   フランス 国立公衆衛生局は、猛威を振るっているインフルエンザの流行がおさまらず、15日に発表したプレスリリースの中で、「インフルエンザによる死亡者数の増加」に、流行の著しい深刻さを警告しています。 この背景には、ここ数年に比べて、ワクチン接種が受け入れられていないことや、例年のインフルエンザに比べて症状が重いことがあるようです。 パリは、ここ数週間で気温が氷点下になる日も度々で、気温もいちだんと下がっているので、それもウィルスが活発化する原因のひとつになっているとは思いますが、また、外の気温が低い分、店舗やレストランの暖房が強く、外気に合わせて防寒に供えた服装をしていると、店...

2025年1月17日金曜日

カタコンブ・ド・パリ 600万人の遺骨が納められているパリの納骨堂

   前々から一度は、行ってみたいと思っていました。なにせ、パリの地下空間に600万人の遺骨が納められているというのですから、かなりシュールな空間です。 四半世紀以上もパリにいて、先日、初めて、この空間に行ってきました。 この納骨堂?は、そもそもパリの採石場であったために、地下空間ができた場所のようで、そこに、パリ市内の墓地を閉鎖した際に発掘された遺骨の移動場所として使用されたことが最初だったようで、展示されている説明書きには、「この移転は、夜間に行われたために、誰も恐れることはなかった・・」と書いてありました。 夜間に遺骨を移動するって、余計に怖い気もするけど・・などと思いましたが、ともかくも、最終的には、600万人分の遺骨ですから、すごいことです。 カタコンブというある種、特殊?な場所ゆえ、そんなに観光客もいないんだろうな・・と思いきや、これがけっこう行列ができていました。 地上の入り口は、そんな、おどろおどろしいイメージは皆無です。しかし、入場後、深い深い地下には、螺旋階段が延々と続いていて、かなり地下に降りていきます(地下20m)。そして、ある地点まで下りると、今度は薄暗い細い地下道をかなり長い間、歩きます。 正直、私は、これまで、はっきりと形を留めた人間の本物の骨というものを見たことがなく、祖父母、両親等の火葬後の骨は拾ったのですが、火葬しているために、あまりはっきり形を留めたものではなかったし、それさえも、骨がどんなだったか?悲しみの方が上回っていて、あまり記憶にないのです。 長い長い地下道を歩きながら、「骨はどこだ?」、「一体、いつになったら、骨が出てくるんだろう?」と思っている自分がなんだかおかしな気もしました。 どのくらい歩いたでしょうか?時間は計っていませんでしたが、あんまり歩きやすくはない暗い道を「骨」を探しながら歩くのですから、実際以上に長く感じたのかもしれません。あとから、調べたら、全長1.7㎞なのだそうです。 しかし、ある地点まで達すると、これでもか!というくらいに「遺骨」が登場します。ようやく納骨が展示?されている地点に到達すると、そこからは、その遺骨の展示?に仰天します。 大量に重ねられた手足の骨の間に頭蓋骨が様々なデザインで飾られており?なんだか、これらの遺骨を重ね合わせて、色々デザインして展示?して見せるというのは、どういう感覚?どういう発想なんだろうか?とか、夫の遺骨は、今ごろ、どうなっているのだろうか?(夫は、没後、家から一番近い墓地に埋葬(土葬)されています)とか、不思議な気持ちになりました。 このカタコンブが一般公開されるようになったのは、1809年のことだそうで、1860年には、ナポレオン3世も息子を連れてここを訪れているそうです。 現代の倫理観では、当然、あり得ないことであると思われるので、今後、新しくこのような場所ができることはないという意味では、貴重な場所であるとも言えます。 地下道には、いくつも、侵入できない部分がまだまだ広がっており、作品?ごとに、その遺骨が採掘された場所や日付、そして、展示ポイントが出来上がった日付なども記載されているのですが、わりと最近の日付のものもあるので、まだ、この遺骨を積み重ねて展示する作業はまだまだ進行中なのかな?とも思います。 キラキラなイメージのパリとは全く違う場所ですが、歴史の積み重ねを感じることのできる場所、パリのまた違う一面を見られる場所でもあります。 周囲には、ヨーロッパの他の国から来たと思われる家族連れなど、けっこう多くの人々が、「この頭蓋骨、歯まで残っている!ブラボー!」などと、軽く冗談などを言いながら、見ているのも興味深い気がしました。 美術館やショッピングに飽きたら、パリには、こんな場所もあります。🌟カタコンブ・ド・パリ パリの納骨堂Les...

2025年1月16日木曜日

フランスの出生率15年連続減少なのにフランスの人口は増えているのはなぜか?

   もはや出生率の低下は珍しいニュースではなくなりました。だいたい、もう15年連続の減少(フランスの場合)ともなれば、そもそもの母数がすでに減少しているのだから、子どもの数が増えるはずはありません。 2024年にフランスで生まれた赤ちゃんは66万3千人で、2023年よりも2.2%減少し、2010年と比べると、21.5%減少しています。 2024年、フランスの女性1人あたり1.62人の出生率(2023年は1.66人)となっており、毎年のように歴史的に低いレベルの出生率といわれ、それを更新し続けているのですから、第二次世界大戦とか1945年以来の低水準と言われることに変わりはありません。 しかし、私は、これまでこの出生率の低下しか見ていなかったのですが、フランスの人口は、2025年1月1日時点で6,860万人となり、0.25%とはいえ、増加しており、この人口のグラフを見ると、少しずつではありますが、年々、増加しています。 はて?それでは、フランス人の寿命が延びたせい?などと安易に思いきや、この死亡率は少しずつですが、上がっており、この死亡者数の増加は、かつてのベビーブーム世代が死亡率の高い年齢に達していることに起因していると言われています。 現在、フランスの平均寿命は、女性が85.6歳、男性が80歳というあたりで安定しています。たしかに平均寿命が延びている結果、2025年1月1日現在では、住民の21.8%が65歳以上になっています。 ともかくも、出生率は低下し、死亡率は上昇している中、なぜ?フランスの人口がわずかずつでも増加しているのでしょうか? それは、高齢化が進む一方で寿命が延びていることもありますが、その大きな理由は、「移民」です。 「移民」は、外国から入ってくる人々で、入ってくる人々と同時に出ていく人々もいるのですが、入ってくる人が出ていく人を上回っているということです。 これは、2023年のデータになりますが、2023年には、730万人の移民がフランスに居住しており、これが総人口の10.7%を占めています。そして、移民の34%にあたる250万人がフランス国籍を取得。フランス国籍まで取得しているとなると、もはや移民とはいえ、フランス人ということで、どういう括りになるのかは、疑問でもあります。 移民に対しては、度々、議論になるところですが、私自身も移民の一人。しかも外国籍の移民なので、大口をたたくことはできませんが、今さらながら、出生率の低下を移民で補うというのは、こういうことなのか・・とあらためて数字を見て、考えさせられるのでした。フランスの出生率15年連続減少 移民増加<関連記事>「フランスの出生率は2023年に急激に減少したが、2024年には、さらに減少する」「不妊治療対応のための二十歳前後の女性への不妊検査の無料化と卵子自己保存キャンペーン」「フランスの出生率低下にフランス人が提言する言葉 人生は美しい「la...

2025年1月15日水曜日

フランソワ・バイルー首相 国会で一般政策声明発表

   「国が我々に課しているのは安定を取り戻すこと」、「国民の84%は、政府は今年を乗り切れないと考えている。残りの16%の人々は、どこから楽観的な考えを抱くのか不思議に思うこともある・・」フランソワ・バイルー首相は、国民議会の前で一般政策声明の中でユーモアを交えながら自らの優先事項を説明しました。 「驚かれるかもしれませんが、私は、現在の不安定な状況が強みだと信じています。全てが順調に進んでいるときは、人々は栄光に安住し、全てが上手くいかないように見えるときは勇気を持ってください!」 冒頭から、それこそ意味がわかるようなわからないような、不思議な話の仕方ですが、表情や物腰など、明らかに前首相のようなピリつく感じは薄らいでいる感じです。 首相就任から1ヶ月後、彼の一般政策声明は約1時間半にわたり、内容も多岐にわたっていて、全てを紹介しきれないので、少しずつを抜粋しておきます。 首相は、冒頭で現在3兆2,280億ユーロに達している債務状況について、「これは、わが国と社会モデルの上にぶら下がっている『ダモクレスの剣』(断崖絶壁、一触即発状態)!」と表現し、「過剰債務の状況を考慮し、それを抑制し、削減するという目標を設定しない限り、いかなる復興、再建政策も実行することはできない!」と宣言しました。 職場によっては、この演説の間は、仕事を中断してまで注意深く聞いている国民もいるというこの演説の中でも、もっとも国民が注目しているとも思われる「年金改革」については、「ひとまず白紙に戻し、短期間で透明性のある条件のもとで、会計検査院に数週間の緊急調査を要請し、あらゆる数字に基づいて、より公正な改革に向けた前進の方法を見つけるために、各党の代表者による常任代表団を設立し審議する」ことを発表。3ヶ月間同じテーブルについて話し合い、それでもこの代表団で同意に至らなかった場合には、現行の改革が引き続き適用されるとしています。 また、年金問題のみならず、あらゆるレベルでの予算努力が必用とされるため、予算採択の緊急性を強調。「1,000以上の公的機関、団体等の必要性を見直し、再考して予算を再構成する」とし、また、この一環として、公的機関に属する資産・特に不動産の一部を換金して、国家改革に専念する特別基金を設立し、公共サービスへの人工知能の導入への投資を可能にすると説明しています。 また、これに加えて、彼は、比例代表制を前進させる話や、「黄色いベスト運動」の際の苦情リスト調査を再開させること、医療問題、住宅問題などについても、説明。 そして、「移民問題」についても、バランスの問題であると語り、毎年発行されるOQTF(国外退去命令)のうち93%が履行されていない現実を示し、その理由を「出身国が自国民の受け入れを拒否しているため」である現実を示し、移民管理のための省庁間委員会を再開すると述べています。 また、環境問題の観点からも、「原子力エネルギー」は不可欠であると説明し、教育の重要性や、コルシカ島問題、公共放送の改革などについても触れています。 昨年から火がくすぶっている農業問題に関しては、現在、環境規制や基準のために農家が課せられている規制や基準に対しての疑問を投げかけ、「管理される側は管理についての発言権を持つ必要があります」とも述べています。 かなり多岐にわたり、テーマが多すぎることもあるためか、一部では、「非常に支離滅裂で反循環な政策声明」という批判などもありますが、ひとまずは、経済生活を簡素化する法案の迅速な採択を望んでいると言えるかもしれません。 迅速な採択とはいえ、予算が確定しないまま、すでに2025年はスタートしているのです。なにしろ、前首相は予算案審議中に不信任案が可決して、退任に追い込まれているのですから、現首相もこの不安定な政権のもと、綱渡り状態であることには、変わりありません。フランソワ・バイルー首相 一般政策声明<関連記事>「思いっきりジタバタした感じのフランスの首相任命劇 新首相はフランソワ・バイルー氏...

2025年1月14日火曜日

パリ19区 ラ・ヴィレットで深夜 若い女性が強姦される

   先週土曜日から日曜日にかけての深夜、パリ19区のラ・ビレット公園で31歳の女性が強姦されるという事件が起こりました。 事件当日、この女性はこの公園内にあるコンサートホール「トラベンド」で遅くまでエレクトリックミュージックを楽しみ、コンサートを終えて帰宅途中でしたが、その時間が午前3時半頃。 帰宅途中の公園内で、ある男性が性的関係を持ちかけようと近付いてきましたが、彼女がこれを拒否したところ、この男性は、彼女に襲い掛かり、性的暴行を加えたと言われています。 男性は、事が済むとすぐに逃亡。彼女は、公園内にある別のコンサートホールに避難し、警備員に助けを求め、警備員が警察・救急隊に通報しています。 容疑者は30代の黒髪の男性で身長185㎝程度のヨーロッパ人?の風貌に青いパーカーを着ていたということで、すでに捜査が開始されていますが、まだ、逮捕されてはいないようです。 しかし、この事件の報道に対しては、「あまりに無謀な行動で自らを危険に晒した・・」と被害者を非難するコメントが殺到しているそうです。 もちろん、この男が悪いことには、変わりませんが、正直、私も「午前3時半にパリ19区の公園内を女性一人で歩く」ということには、「正気なの?」と思わずにはいられません。 また、そんな時間に若い女性が一人で歩いていたら、そういうお仕事の人?と思うのも不思議ではないだろうし、実際に、その容疑者も最初は、暴力的ではなしに、一度、そのような関係をもちかけているのです。 また、これに関する記事を読んでいたら、このような強姦事件が後を絶たない理由のひとつとして、「レイプチャットグループ」というものが存在しているそうで、そのグループのなまえ等は公表されていませんが、このグループには最大7万人のメンバーを擁しており、男性たちが、家族を含む女性をレイプする方法に関する画像やアドバイスを交換しあっているとかで、本当に恐ろしい話だと、そっちの方にもビックリしました。 フランス国立人口学研究所によると、フランスでは毎年58万人の女性が性的暴力の被害者となっていると言われています。パリ19区 強姦事件<関連記事>「「捕食者の巣窟」と呼ばれる危険なオンライン・チャットサイト」「続々と浮かび上がる有名人の性加害への告発 今度は、フランスのトップ精神分析医ジェラール・ミラー」「現在フランスで起きているMe...

2025年1月13日月曜日

娘との世間話

   現在、日本で生活している娘とは、時々、電話で話しています。 娘が日本で仕事を始めてから、そろそろ3年近くになりますが、一度の転職を経て、娘は、忙しく仕事をしつつも、リモートワークの割合も多いことから、かなり頻繁に旅行をして歩き、とても充実した毎日を送っているようです。 私が望むのは、ただただ娘が心身ともに健康で楽しく生活できることです。 ただ、うっかり落とし物をしたりしているのは、相変わらずで(それは、フランスにいる頃からそうだった・・)、ただし、「日本にいると、落とし物をしたりしても、かなりの確率で見つかるので、あまり焦らなくなった・・これは、ヤバいかも・・」などと、違う意...

2025年1月12日日曜日

スーパーマーケットでいつのまにか変わっていたこと・・

   いつも美味しい食べ物を探し歩いている私ですが、来月、日本に行くつもりにしているので、その際に持っていくお土産の物色というか、下見をして歩いています。 毎回、毎回、日本に行く時には、もうお土産には、頭を悩ませるのですが、もう四半世紀近くもパリにいて、たいていは、年に1度か2度は、日本に行っているので、もうありとあらゆるものを持っていき尽くしていて、今さら、目新しいものを探すのも大変で、ここ数年は、今では食料品がほとんどです。 とにかく我が家は親戚も多く、数だけでも大変な量になるため、財政的にも大変なので、そこまで贅沢なものを買い集めることも難しいのですが、一番、人気があるのは、...

2025年1月11日土曜日

ついにフランスのメディアでも報道 中居正広氏のスキャンダル

   日本は、年末年始にかけて、元SMAPの中居正広氏の性加害問題の発覚で大騒ぎになっているのをYouTubeで見て驚いていました。彼は女性との間に問題が起こったことは、認め、示談金を払って解決済みであることを弁護士を通じて発表していたものの、その示談金の金額が9,000万円という高額であったことや、この問題には、テレビ局が関わっているであろうことなどもあいまって、この問題はしばらくは、沈静化しないであろうと思っていましたが、同時にこれを問題のテレビ局だけでなく、他のテレビ局までもが報道を控えていることに、日本の報道機関は、やっぱり機能していないのではないか?と訝しく思っていました。  これでは、ジャニー喜多川の長年にわたる少年たちへの性加害問題が表面化しなかったときと、まるで同じではないか?こうなったら、あの時のBBCのように海外で騒ぎにならなければ、ダメなのだろうか?と思いながら、「でも、フランスでは、あんまり知名度がないし、報道はしていないだろうな・・」と思いつつ、一応、探してみたら、なんと、フランスでも報道されていました。 その報道内容は・・ 「日本の元ボーイズバンドのスター 性的問題でテレビ番組から降板」こんな感じの見出しで、3日前に「BFM」、「20...

2025年1月10日金曜日

インフルエンザが猛威を振るい始めたらしい・・35以上の病院がホワイトプラン適用

   インフルエンザは、ひと足先に昨年末にかかって、「ワクチンしたのに・・」と少々、恨みがましく思っていたものの、当時は、流行り始めているものの、ピークはこれから・・などと言われていました。 その予告どおり、現在、ピークなのかはわかりませんが、かなりインフルエンザ感染が広まっているようで、ホワイトプラン(plan blanc)という特別措置をとり始めた病院が35ヶ所を越えたとかで、深刻さを物語っています。 ホワイトプランとは、フランスのすべての医療機関で導入できる緊急システムのことで、これにより、伝染病、感染症、攻撃、自然災害などの例外的な状況が発生した場合に病院の人的資源、物的資源を迅速に動員できるような体制をとることを言います。 具体的には、不急の検査、入院、手術などの予定を延期し、休暇中の医療従事者を動員するなどの措置が取られます。 思い起こせば、新型コロナウィルスによるパンデミックの際などは、感染が劇的にあっという間に広がったために、ホワイトプラン云々以前にパニック状態に陥り、多くの患者が病院にかかることもできない状態になり、有無を言わさない感じでオートマティックにホワイトプランになっていたのだと思いますが、一端、平常が戻っている今、再び?「ホワイトプラン」とは、穏やかではありません。 これらのホワイトプランが導入された病院では、どこも病床は満床もしくは、20~30床ほど不足しているということです。 特に、今回のインフルエンザには、「呼吸補助を必用とするほど毒性の強いインフルエンザがある」ということで、その他、「脳卒中、心停止、細気管支炎など」のさまざまな症状が付属して引き起こされるケースがあるのだそうです。 このため、緊急の治療が必用なケースもあるのですが、このようなケースに陥った場合でも、直接、個人で救急外来に行っても、受付不可能な場合もあるため、一端「15」に電話してから、行かないと適切なタイミングで治療が受けられないケースも考えられます。「15」に電話してからなら、受付可能な病院に早急に割り振ってもらえるために、手遅れになる可能性が軽減されます。 これでも、そういえば、私は以前よりもインフルエンザにかかることは減ったのではないか?と思うのですが、考えてみれば、以前はたいてい、娘が学校からもらってきて、娘のところでパワーアップしてから、私がかかるというパターンだったので、それがなくなった分だけ、感染の可能性は減っているのかもしれません。 しかし、私事で何なのですが、実は、1月半ば過ぎに3ヶ月くらい待ちをしている「呼吸器科医」の予約が入っており、もしかしたら、これがキャンセルもしくは延期になるのではないか・・と密かに恐れています。ホワイトプラン インフルエンザ<関連記事>「フランスを襲うコロナウィルス、細気管支炎、インフルエンザの呼吸器系トリプル感染症」「異常なスピードで拡大する乳幼児を襲う細気管支炎 小児用集中治療室が飽和状態」「インフルエンザ感染 急激に増加 ワクチンしていてもしっかり感染」「入院患者の3分の1は、退院後4ヶ月以内に病院に戻る 初回感染を乗り切っても安心はできないコロナウィルス」「パリの病院にマスクが戻ってきた! イル・ドフランス...

2025年1月9日木曜日

タカタのエアバッグリコールキャンペーンについに政府が乗り出す

   昨年5月にフランス大手自動車メーカー「シトロエン」が約24万5千台をリコールして、大騒動を起こした日本製の「タカタ」のエアバッグ問題。 今年に入り、今度は、この対応に政府が乗り出しました。 政府の広報によれば、「1998年から2019年にかけて製造されてきた多くの車両には、タカタ製のエアバッグが装備されており、運転席や助手席に重症あるいは致命傷を引き起こす可能性があるため、該当する車両は、すぐにこのエアバッグの交換を行うことを奨励している」というもので、修理は無料かつ迅速に行われる(車両の修理は半日以内)と述べています。(しかし、半日以内とは・・これは、極めて信憑性が低い・・とは思う) フランスでは、2016年以来、このエアバッグのために少なくとも15人が死亡しており、特にこの問題が発生しやすい高温多湿の地域(海外圏)において発生しています。 この問題のエアバッグを製造していた「タカタ」は、もうとっくの昔に倒産していますが、それにしても、この問題が米国等の諸外国でも多発していたことを考えれば、なぜ?今ごろ?と不思議でもあります。 フランスでは、2013年からホンダが特定モデルのエアバッグを交換し、トヨタも2015年から変更しています。ところが、シトロエンに関しては、この変更を行わなかったために、より問題車が広く市場に拡大し、政府より先に昨年、大リコールに至っています。 このエアバッグの最盛期には、このエアバッグに使用されているカートリッジが他社のものよりもかなり安価であったために、多くの自動車メーカーがこれを搭載したため、当時は世界市場の20%を占めていたと言われています。 Audi、BMW、Citroen、キュプラ、DS、Ford、HONDA、Jeep、MAZDA、メルセデス、MITSUBISHI、NISSAN、Opel、Seat、Skoda、SUZUKI、TOYOTAがこのキャンペーンに参加しています。 環境交通省の公式ウェブサイトでは、登録書類に記載されている車台番号(または、運転席側のダッシュボードに記載されている固有の17文字の番号、また、保証書、またはフロントグラスに貼られたメーカーのプレートにも記載されています)を入力すれば、所有の車がリコール対象車であるかどうかを確認できます。 1998年から2019年にかけて製造されてきた車両についてのリコールは、中古車を好んで乗るフランス人には、大きく関わることでもあり、また、これまで高温多湿の地域でのトラブルが多かったとはいえ、このエアバッグは、経年劣化の問題も大きく、また、以前に比べれば、雨が多くなり、湿度が高くなったフランス本土においても事故がおこりかねないことが予想されてのことでもあります。 しかし、一般的には、安全と信頼の日本製品という日本製品のイメージを打ち破り??、とんだ不良品であった「タカタ」のエアバッグ。しかも、命を守るために搭載しているエアバッグが命を奪いかねないという質の悪いことです。タカタ...

2025年1月8日水曜日

M-pox エムポックスの新変異種クレード1b フランス初の感染者発生

    まったく、次から次へと奇妙な病気が発生して、拡散されるものだと、正直、うんざりしています。 フランス公衆衛生局は、この夏(といっても2024年)以降、欧州経済領域(EEA)内のスウェーデン(8月)、ドイツ(10月)、英国(10月)、ベルギー(12月)の4ヵ国でM-pox エムポックス クレード1bの症例が確認されたのに続いて、2025年1月6日にフランスで最初の感染者が発見されたことを発表し、警戒を呼び掛けています。 このM-pox エムポックスウィルスは、以前はサル痘と呼ばれていたもの(Monkey Pox)で、1970年にコンゴ共和国で初めて人間に感染した症例が確認された感染症です。 主に中央アフリカおよび西アフリカで流行していたこの感染症は、2022年にヨーロッパに広がり始め、その年の世界的流行の原因となったのは、クレード2変異種とよばれるウィルスで、今回の新変異種クレード1bバリアントは、より感染力があり、より危険であると考えられています。 この新変異種に感染したのは、ブルターニュ在住の女性で、彼女自身は渡航していたわけではありませんでしたが、中央アフリカから帰国した2人と接触していたと伝えられています。 現在、彼女はレンヌ(ブルターニュ)の大学病院に入院し、隔離状態にあるということですが、感染経緯や、彼女の周囲の接触者を特定するための調査が進行中と言われています。 たしかに2022年に「サル痘」感染拡大が話題にのぼり、パリ13区にも「サル痘ワクチンセンター」が設置されたことを記憶していますが、幸いにもこのワクチンキャンペーンが功を奏して、その後、さらに拡大をすることはありませんでした。 しかし、ここへきて、さらにパワーアップした新変異種の登場に、フランス公衆衛生局は警戒を呼び掛けているのです。そして、以前のクレード2変異種感染の場合は主に、同性愛者や両性愛者の男性に影響を及ぼしてきましたが、今回のクレード1bは、異性間性交中、また、性的接触なしでの感染例が多数報告されていることが、大きな違いです。つまり、より、感染する可能性が高いということです。 公衆衛生局によれば、「M-poxの感染は、液体を包んだ小胞からなる水疱性発疹を引き起こす可能性があり、その後、それが潰れて乾燥が進み、痂皮が形成され、瘢痕化する」と言われており、「この発疹は、発熱、頭痛、身体の痛み、無力症を伴う場合があり、あごの下、鼠径部のリンパ節が腫れて痛みが伴う場合もある」とされています。 また、この発疹はかゆみが生じる可能性もあり、水疱は、顔、肛門性器領域、手のひら、足の裏に集中する傾向がみられるということです。 公衆衛生局によれば、治癒には、2~4週間かかるが合併症が起こる可能性もあり、消化器系、神経系、また、肺に重篤な症状を引き起こす場合もあると言います。 致死率は、全体的に低いと言うことですが、子ども、妊婦、免疫力が低下している人は、危険度が高いため、特に注意が必用ということです。 ただでさえ、インフルエンザなどが流行しており、体調不良を訴える人が多いこの時期、やっぱり免疫力を高める努力は大事だな・・と感じます。 該当する症状があらわれた場合は、早急に医師、または、無料の検査・情報センターに連絡することをお勧めします。M-pox...

2025年1月7日火曜日

キャンセルされたエアフランスの払い戻しに3年かかったという話

   今、フランスでは、昨年中に決まらなかった2025年の予算案が審議されている最中ですが、あの問題の航空券に課せられる連帯税の大幅値上げの話はどうなるのか?と調べていたところ、全然、違う話、「3年かかってエアフランスの払い戻し金をようやく受け取った人」の話をみつけ、「ヤレヤレ・・やっぱりこれは勘弁してほしい話だな・・」と思ってしまいました。 事の発端は、2022年1月のことで、マダガスカルに行く予定だった男性は出発当日、空港にまで出向いていたにもかかわらず、直前になってフライトがキャンセルされたことを知りました。エールフランスは、このキャンセルに対して、代替便の提供もせず、払い戻しもしませんでした。 そもそもこのキャンセルの理由がわかりませんが、払い戻し問題以前に当日の航空会社からのドタキャンって、「それはないでしょ!」という話です。 ふつう、旅行先のホテルなどだって、予約してますよね・・それらのキャンセルにだって、当日となれば、キャンセル料がかかりますよね・・!! 彼は、航空券の料金として、1200ユーロを支払っていましたので、当然、この金額の払い戻しを請求しましたが、エアフランスは、これを却下していました。 ストライキやトラブルの多いフランスで、エアフランスなどは、当然、フライトのキャンセルや払い戻しに対しても、慣れていると思うのですが、なぜ、頑なにいつまでも、エアフランスが、この程度(大きな航空会社にとって)の金額の払い戻しを渋ったのか、腑に落ちません。 このようなことも起こり得ないではないとは思うのですが、よっぽどたちの悪い、いい加減な、いじわるな人にあたってしまったのかな?(どんな業界でも、そういう人もどこでもいないわけではないというか、たまに遭遇します・・)とも思います。 しかし、この男性は、決して諦めなかったようで、連邦消費者組合(UFC-Que...

2025年1月6日月曜日

1月8日キセル乗車の取り締まり強化

   UTPF(公共鉄道交通連合)によると、キセル乗車の未回収の罰金は、年間8億7,100万ユーロにものぼると言います。未回収分がこれだけあるということは、回収している分も併せると一体、どれだけキセル乗車をしている人がいるのかと、驚かされます。 私は、ふだん、パリかパリ郊外しか移動していないので、ほぼRATP(パリ交通公団)しか利用していないのですが、その範囲内でも、ここ数年で、バスやメトロでのコントロール(検札)が増えた気がしています。 このコントロールに遭遇すると、大概、誰かが違反切符を切られているのを見かけはするのですが、それでも、年間でここまでの金額に至っているのには、驚きです。 そこで、UTPF(公共鉄道交通連合)は、1月8日から「Stop...

2025年1月5日日曜日

リーダープライス(Leader Price) 宙ぶらりん従業員の悲劇

   リーダープライス(Leader Price)はフランスの低価格帯のスーパーマーケットチェーンのひとつでしたが、1997年にカジノグループ(スーパーマーケット・カジノ・モノプリ等)の子会社となりました。 リーダープライスは、フランスでも有名なスーパーマーケットチェーンではありますが、私にとっては、近所に店舗がないため、あまり縁がないスーパーマーケットでした。 ところが、リーダープライスはカジノグループ傘下になってもなお、業績不振が続いていたようで、カジノグループの資産処分計画の対象となり、2020年3月にカジノグループは、リーダープライス656店舗のうち、567店舗と同ブランドの3倉庫を7億3,500万ユーロでアルディ・フランス(ALDI...

2025年1月4日土曜日

パリにいると、お天気が良いだけでとりあえずとても嬉しい

   いつのまにか、お天気が良いと、とりあえずとても嬉しくて、気分が上がるようになっています。これがいつ頃からのことなのか?自分では自覚がないのですが、とりあえず、ここ数年は特に、お天気が良いと気分が全然、違います。 以前もそうだったかどうかというと、仕事や育児に追われていたせいもあるかもしれませんが、お天気の良し悪しは、そこまで気にも留めていなかった気がします。さすがに雨が降っていると、嫌だな・・と思ったり、学校へのお迎えの時間(17時半から18時頃)に限って雨が降ってくるんだよな~~と思ったりすることはありました。 しかし、何よりもここ数年は特に、相対的にお天気の悪い...