2023年12月31日日曜日

ロンドン発着ユーロスターの終日運休で3万人が足止め

   最近、とんと、ユーロスターは利用していませんが、一時、「ロンドンにこんなに簡単に行けるなんて!」と感激して、しばらく、何回か続けて、ロンドンに行っていた頃がありました。 パリ北駅から、ロンドンのセント・パンクラス駅まで直行なので、空港まで行くよりもずっと近いし、ロンドンに着いてからも、やはりロンドンの中心部なので、その後の移動もラクで俄然、楽ちんなのです。 ロンドンは、想像以上にフランス人が多いことも、その時にビックリしたことで、まあ、これだけ簡単に行けるのだから、当然といえば、当然です。 まあ、ヨーロッパ諸国はだいたい他の国とて、陸続きなので、簡単に外国に行けることには変わ...

2023年12月30日土曜日

ノエルが終わって、あっという間にびっくりするほど値引きしている生牡蠣に手を出そうかどうか迷う

   実は、私は、ノエルが終わった後のスーパーマーケットをちょっと楽しみにしています。特に、ふつう、フランス人が食べるような食品がすごく好きというわけではないので、最近は、クリスマスもなんか、ふつうにちょっとごちそうっぽいものを用意するくらいでです。 しかし、ノエルが終わるととたんに、ノエル用の食材は、値引きを始めるので、この時期にスーパーマーケットに行って、「えっ?1日違うだけでこんなに安くなってる!」と、嬉しくなって、「まあ、これだけ安くなっているなら、買ってもいいかな??」となります。 とはいえ、まだ、年越しというイベントもすぐ控えているので、そこまで驚くほど安くなっているわけではなく、20%offとか、せいぜい30%offとかで、しかもよく見ると、「2つ目が・・」というのがついていたりするので、「意外とシブいな~」と、「よし、年越しが終わるまで待ってみるか・・」とこちらも、引き下がりません。 というより、正直なところ、今は日本から持ってきている食料品がまだ、たくさんあるために、ちょっと満ち足りていて、「よっぽど安くなっているなら、買ってあげてもよくってよ・・」「今はもっともっと美味しいものがたくさんあるんだから・・」などと思いながら、なんとなく余裕な気持ちなのです。 ところが、生牡蠣の積み上げてある箱を覗いたら、50%offとか、70%offとかいうのまであって、さすがに、これには、心が動きました。 いくら日本から食料品をたくさん持ってきているとはいえ、生牡蠣はムリな話。そして、けっこう生牡蠣は好きなのです。ただ、フランスだと殻ごと売っているので、殻をあけるのが面倒くさいし、ゴミの量が半端ではないので、いつも躊躇してしまいます。 一応、フランスに来てから、牡蠣の殻をあけるのは、マスターしたのですが、それでもラクではなく、たいてい、手に切り傷の一つは作ります。 そして、この生牡蠣の激安には、おそらくもう一つ理由があり、今年は、ノエル以降、アルカッション湾の牡蠣に加えて、ノルマンディーのカルバドスの牡蠣でも、集団食中毒が報告され、販売禁止および、その地域での貝類の収穫(趣味の範囲での釣りも含めて)も禁止することが発表されています。 そうそう、生牡蠣で怖いのは、食中毒。レストランで食べるならともかく、フランスで生牡蠣を買おうと思うときに、ふと頭をよぎる「あたったら、怖いな・・」という不安。 今年は、この食中毒のニュースを聞いていたので、やっぱり、この地域のものではなくても、やっぱり伸ばしかけた手が引っ込んでしまいました。⚠️...

2023年12月29日金曜日

真似したいおしゃれ

  クリスマス前後は、どこのレストランもスペシャル・ノエルとか、スペシャル・レヴェイヨンとか、特別メニューになっていたりして、その値段からしても、また、ちょっと食べすぎる日々が続いていることもあるので、外食からは、ちょっと足も遠のく感じもするなか、日本から帰ってきてから、全然、外食してないな・・ランチくらいはいいかな?と、たま~に行くフレンチのレストランに出かけた時のことです。 一見、間口はふつうでも、中に入ってみると、かなり奥まって広いレストランというのは、パリにはよくあることで、そのレストランも、かなり歴史のあるレストランで、歴史を感じさせる建物の造りや、調度品などに包まれている空間が心...

2023年12月28日木曜日

ジェラール・ドパルデューを消すな!50人以上の文化著名人が性加害俳優 擁護の署名

 現在、フランスでは、現在3件の性加害の告発状を受けている俳優ジェラール・ドパルデューについての大論争がどんどん膨らんで大騒ぎになっていきます。 そもそもは今月初めに彼を特集した雑誌が発売されて、騒ぎが蒸し返されカタチになり、また、その後にその雑誌の盛り上がりをきっかけに、彼にターゲットをあてたテレビのドキュメンタリー番組が放送され、その中での彼の女性蔑視的、性的に侮蔑的な発言などがふたたび炎上、話は、彼が受賞していたレジオンドヌール勲章剥奪か?という話にまで発展しました。 それにも増して、この騒ぎをさらに大きくしたのはマクロン大統領がテレビのインタビュー番組で、「彼はフランスの誇りである!」などと、「それ?今、言うこと?」と思われるような彼を擁護する発言をしたことで、さらに火に油を注ぐカタチとなりました。 一応、判決が出ていないということで、「推定無罪」ということが前提での話であるとは思うのですが、一人ふたりではなく、しかも、同業の女優や海外のジャーナリストなど、著名人の被害者からの告発の数々は、告発する側も相当な覚悟があってのことで、推定無罪とはいえ、限りなくグレーです。(しかも、そのうち1件はすでに起訴されている) そんな状況で、ふつう「性加害など、絶対に許さない!」と言うのが、大統領としては、妥当だと思われるところを「彼はフランスの誇り」などと言ってのけるあたり、どうにも理解しがたい思いで聞いていました。 しかし、そのように考えているのはマクロン大統領だけではなかったようで、仏紙ル・フィガロに掲載されたコラムの中で、約50人以上の文化人が「ジェラール・ドパルデューを消さないでください!」、「この偉大な俳優を自分たちから奪うことは悲劇であり、敗北だ!」、「それは、芸術の死を意味する!」などと声をあげています。 著名人とはいえ、私は、あまりフランスの文化界については詳しくないので、そこに名を連ねているのが、どの程度の人々なのかはわかりませんが、ナタリー・バイ、ベルトラン・ブリエ、キャロル・ブーケ、カーラ・ブルーニ、ジャック・デュトロン、ピエール・リシャール、ナディーヌ・トランティニャン、さらにはジャック・ウェーバーなどが名前を連ねています。 唯一、私がアッと思ったのは、カーラ・ブルーニ(サルコジ元大統領夫人)でした。 今年、日本でジャニーズ事務所の性加害問題が大炎上した際に、「こんなこと!海外だったら、絶対に許されることではない!」と言われており、私もそうだと思っていましたが、ジャニーズの問題は、未成年への性加害でまた、ちょっと違うところもあるとはいえ、今回の問題とて、対象は異なりはしますが、弱い者に対する権力や立場を利用した性加害には違いなく、被害者感情を無視したような、この「芸術至上主義」、「芸術は全てに勝る」ような考え方が、こんなにも文化人や権力者の間に沁み込んでいることに、大変ショックを受けた次第です。 当然、このような考え方には、大反発が生まれ、さらに大論争になっているわけで、また、この擁護する人々の立場をとる人などは、「だいたい、性加害など、何年も経ってから、告発するものではない!」などと言いだす人までいて、本当に開いた口がふさがりません。 芸術だろうと何だろうと、人間、富と名声を得て、権力を持ち、それが長く続くと慢心をコントロールするのが難しくなり、また周囲もその権力にすがったり、恩恵に預かろうとして太鼓持ちをしたりと、醜悪極まりないことをしでかすような気がします。 芸能界にせよ、政界にせよ、チカラを持つ者が弱い者を痛めつける構図は、ありとあらゆる場面で起こっていることです。 しかし、司法の場では、公正に裁いてくれると信じたいし、芸能界や映画界の場合は、結局は、視聴者や観衆が判断することです。文化著名人の署名<関連記事>「俳優ジェラール・ドパルデューのレジオンドヌール勲章剥奪とマクロン大統領の発言」「世界が首をかしげる日本のマスコミ ジャニー喜多川性加害問題」「登録者数1200万人のフランスの人気ユーチューバー...

2023年12月27日水曜日

クリスマスの一家5人殺人事件の犯人は父親だった・・

   クリスマスの夜、パリ近郊セーヌ・エ・マルヌ県(イルドフランス)で女性1人と4人の子供、合計5人の遺体が発見され、翌日、その家族の父親が逮捕されました。 10歳、7歳、4歳、9ヶ月の子供たちとその母親が父親に殺されたのです。しかも、クリスマスイブの夜に・・。 この事件が公になったのは、同じアパートに住む隣人の通報によるもので、彼女は、アパートの建物の踊り場に血痕を発見して、知人を伴って、その血痕を辿ってその家族の住居に安否を確認しに行きました。ドアフォンに応答した父親は、ドアを開けずに「みんな寝ています」と言ったので、彼女は一旦、家に戻りました。 それから少しして、彼女はその母親から、「いとこの家にいる」というメッセージを受け取りましたが、このメッセージが通常、この女性から送られてくるメッセージとは違うと感じ、アパートのブラインドが閉まったままであったことを心配し、再び、その家を訪れると、今度はドアの取っ手に血が付いているのを発見し、警察に通報しました。 駆け付けた警察官は、玄関の鍵がかけられていたため、窓のシャッターを破ってアパート内に突入すると、悲惨な犯行現場のなかに5人の遺体を発見しました。母親と2人の娘には、多数の刺し傷が認められ、4歳の男の子と9ヶ月の赤ちゃんには、外傷は認められず、窒息死、または、溺死が疑われています。 通報した女性はこの母親と親しくしていたといい、大晦日には一家を家に招待していたと話しており、母親はとても陽気な人で、父親は、とても、おとなしくて控え目な人だったと話しています。 近隣住民らは警察に対し、12月24日午後11時から12月25日早朝にかけて悲鳴を聞いたと証言しており、本来ならば、クリスマスイブからクリスマス当日にかけての一家で楽しく過ごしているはずの時間帯に悲鳴とは穏やかではありません。 アパートに設置されている監視カメラの映像から、この父親は25日の夜8時過ぎにアパートを出ていく様子が確認され、翌日、この父親は同地域の彼の実家の前で逮捕されました。 この男性は2017年にうつ病と精神病性障害で精神病院に収容されており、一応、監視下にあったものの、その後、退院してからまもなく、2019年には、妻の肩甲骨をナイフで刺すという事件を起こしていました。 この夫婦、最近、結婚したばかりであったようですが、14年間の長い付き合いで、この事件の際も、妻は事を大ごとにしたくない事件化したくないと、パートナーが長年うつ病に苦しんでいると説明し、精神鑑定の結果、気分変調症(慢性うつ病状態によって定義される気分障害)と精神病的病理が存在し、事件当時の識別能力が失われていたと結論づけられ、その後、事件はそれ以上の措置を講じることなく終了してしまいました。 結果的には、彼の精神病理は改善されることもなかったために、この惨状が展開されてしまったことになったことは、とても悔やまれることです。 この手の精神障害とも思われる夫婦間および家族間の残酷な殺害事件は、時々、事件として浮上しますが、なぜ、ナイフまで持ち出したような事件を起こした加害者を、たとえ、被害者であったパートナーが事件として扱われることを望まなかったとしても、野放しにしてしまうのかは、そのたびに疑問に感じるところでもあります。 この男性は、逮捕後に、「愛している妻に危害を加えたかったのではなく、自分自身に危害を加えたかった・・意図的せずにやってしまったことだ・・」と語っているそうですが、事件後に、妻の携帯から隣人に妻に扮してメッセージを送って犯行をごまかそうとしていたりもしていたことから、どうにも辻褄が合わない気がします。 検察は「15歳の未成年者の故意の殺人」と「配偶者の故意の殺人」でこの事件の司法捜査を開始しました。...

2023年12月26日火曜日

パリ市の呼びかけ クリスマスツリーのリサイクル

   各家庭でのノエルのデコレーションを彩るのは、やはりクリスマスツリーで、プレゼントはクリスマスツリーの下に積み上げられて置かれるという習慣があり、その演出のためにも欠かせないものの一つでもあります。 我が家でも娘が小さい頃には、夫の指導?により、娘はプレゼントのお願いの手紙をサンタクロースに送り、どういうわけか、家族それぞれの靴をツリーの下に置き、オレンジを添えるという行事を行い、25日の朝、娘がワクワクしながら、クリスマスツリーに駆け寄っていき、嬉しそうにプレゼントを開けていくのを、私たちは、娘以上にワクワクしながら、そんな娘を見守っていました。 そんなクリスマスツリーを買ってきて、そのデコレーションを家族で始めることから、もうクリスマスを家族で楽しむことが始まっていて、やはり、クリスマスツリーは、我が家でも、以前は、ある種、象徴的で不可欠なものでもありました。 クリスマスシーズンが始まると、生のモミの木がスーパーマーケットの前やガレージなどで売られていて、生の木だけに、当然、しまっておけるものでもなく、クリスマス、せめて、年明けの一連のお祭りが終わると、当然、捨ててしまうもので、これは、割りばし(以前、日本やアジアの割りばしはエコロジストの標的になっていたこともありました)どころではない、大変な廃棄物問題ではないか?と思ったこともありました。 かねてから、フランス人のゴミの捨て方には、疑問が多いところでもありますが、このクリスマスツリーなどもまた、かなり、あからさまに、我が家のアパートのふつうのゴミ収集のゴミ箱にそのまま、無残にのせられているのを毎年、見かけます。 まれに、夏ごろになって、ツリーが捨てられているのを見かけることもあり、「えっ?今ごろ?」と驚かされることもありますが、これを見ると、なぜか「お雛さまをいつまでも片付けないとお嫁に行けない・・」などと昔、言われたなあと思い出します。 しかし、ここ数年、パリ市はこのクリスマスツリーのリサイクルとして、今年は12月26日から1月20日まで、176ヶ所の収集場所を設け、「クリスマスツリーに第2の命を吹き込もう!」と呼びかけています。 第2の命を吹き込む?とは、どういうことなのか?と思ったら、回収されたモミの木は、粉砕され、緑地の植物を保護する役割を果たすそうです。...

2023年12月25日月曜日

ノエルと年末年始に警察官がまさかのストライキ

   パリの日常では、もうすっかり見慣れてしまって、空港などはもちろんのこと、大きな駅や街中でも、きっと、初めて見たら、ギョッとするような数のイカつい警察官や、たくさんの警察車両が並んでいたりしますが、もうそんな光景にも慣れてしまって、あらためて、驚くこともなくなっていますが、考えてみたら、パリは普段から、警戒のために巡回してくださっている警察官の数は他の都市と比べても相当数にのぼるものと思われます。 たとえば、他の地方に行っていたりして、パリに戻ってくると、あらためて、パリは本当に警察官の多い街だなぁと思います。 しかし、私たちが、一見、一括りに見てしまう警察も国家警察やその特殊部隊、自治体の警察、憲兵隊と様々な組織で構成されていますが、このなかの自治体警察の労働組合が26,000人(フランス全国地方自治体警察官連盟(FNPMF)によると、各自治体の市長の競争によって採用された地方公務員と自治体警察官の数は20年間で倍増し、現在では2万6000人に及んでいる)に、まさかのノエルと大晦日から元旦にかけてのストライキを呼び掛けています。 ノエルは、どちらかといえば家族で過ごす人も多いため、そこまでの緊張状態が起こることは少ないとはいえ、祝祭の日といえば、世間は少なからず興奮状態にあり、問題も起こりやすく、ましてや、大晦日の日ともなれば、圧倒的に元気な若者たちは外に出て騒ぐ者が多く、毎年、何十台もの車が燃えることでも有名な暴動じみたことが起こる日でもあり、よりにもよって、そんな日に警察がストライキとは前代未聞のことです。 彼らはこのストライキの要求として、「自治体警察の給料は低く、国家警察はより良い社会保障を受けている」と訴え、給与水準の引き上げを求めています。また、年金についても、35年間就労して、月額1,200~1,400ユーロのみで、同じ危険にさらされながら仕事をしているのに国家警察とはえらく違う!」と。 ストライキを呼び掛けるからには、最も効果的な(世の中を混乱させたり、迷惑をかける)タイミングを選択しようとするのは、わからないでもありませんが、こと一般市民の安全にかかわる職業では、それってありなの?という気がしないでもありません。 しかし、今回の彼らは、最終的にはパリオリンピックという特別な切り札も持っており、ノエル、大晦日から元旦にかけて、そして、2月3日での全国の自治体での集会を予告しており、それでも改善されない場合には、「パリオリンピックの警備には携わらない!」と警告しています。 パリオリンピックといっても、競技はパリだけで行われるわけではなく、全国規模で展開されるもので、各自治体の警察の協力は必要不可欠です。 日頃、私が見かけるたくさんの警察官のうち、一体、自治体警察がどれほどの割合を占めているのかはわかりませんが、オリンピックともなれば、マックスの警戒体制が敷かれる予定になっているのは、明白です。 それが崩れることは、大変なことです。 パリは、平常時でさえ、観光客が多い場所で、観光客だけでなく、その観光客狙いの犯罪者も周囲の国々から集まってくる場所でもあります。 ノエルと年末年始に加えて、オリンピックまで盾にしている自治体警察は、要求を叶えられるのでしょうか?  しかし、今後、年明け以降、オリンピックを盾にしたストライキが他にも続々と起こる可能性があるかもしれません。自治体警察ストライキ<関連記事>「パリだけでも毎晩警察官2000人が動員されている! デモは日に日に過激になっています・・」「フランス全土で350万人動員の記録的なデモ 一晩に140ヶ所で炎が立ち上るパリ」「年金改革交付後...

2023年12月24日日曜日

フランス人がノエルに使うお金 物価高にもかかわらず減少

   フランス人にとって、一年のメインイベントの大きな一つでもあるノエル、クリスマスのために使うお金は、平均 549ユーロ(約8万6千円)と、昨年よりも19ユーロ減少しているという調査報告が出ています。 これは、昨年よりもかなり円安になっているため、円に換算すると多くなっているという円換算では妙なことになっていますが、現実には、インフレのためにほぼ全ての値段が上昇しているなか、減少しているということは、事実上、かなりの緊縮財政をとっていると言えます。 この 549ユーロには、ノエルは主に家族と過ごすことが多いために帰省するための交通費や、食事、プレゼント、クリスマスツリーなどのデコレーションなど、全てが含まれた金額です。 なかでも、プレゼントに関しては、年々ヒートアップしていた感があり、フランス人一人につき、用意するプレゼントの数は平均7つと言われており、この家族に愛情を示す愛情表現のひとつとして習慣となっているプレゼントはかなりのプレッシャーになっているという調査結果も発表されています。 プレゼントの数を減らすのではなく、いかに安く抑えるかという点で悩ましく思っているということで、困っているとはいえ、ノエルの準備の買い物をしている人は、どこかワクワク楽しそうで、そんな中でも、しっかり予算を抑えているのは、やはり、このインフレがノエルにも大変な影響を与えていることがうかがえます。 実際には、このプレゼントにかける割合が依然として大きく、このノエルのための全予算549ユーロ中、プレゼントにかける金額は平均...

2023年12月23日土曜日

俳優ジェラール・ドパルデューのレジオンドヌール勲章剥奪とマクロン大統領の発言

   ジェラール・ドパルデューはフランスの有名な俳優です。彼の俳優としての多くの業績とともに、様々なスキャンダルでも有名な存在でもあります。 彼の歩んできた道は幼少期から決して平坦なものではなく、俳優として成功をおさめてからも、税金逃れのために、ベルギーに移住したり、プーチン大統領と親交が深かったり、最近では、女優のシャルロット・アルヌールからの告訴を受け、2020年から強姦罪で起訴され、その後、女優のエレーヌ・ダラスによる2007年に遡る性的暴行行為とスペイン人ジャーナリストで作家のルース・バザによる1995年に遡る強姦行為など、現在3件の性加害問題に関する告訴状が提出されています。 まるで、フランス版...

2023年12月22日金曜日

7年前に起こった日本人留学生殺人事件 容疑者に懲役28年求刑

   7年前、2016年12月にフランス東部ブザンソンに留学していた日本人女子学生(当時21歳)が殺害されたとされる事件の控訴審で元交際相手のチリ人の男性に対し、第一審と同じ懲役28年が求刑されました。 今回の裁判は、13日間にもわたる控訴審で、裁判所は、このチリ人が新しい交際相手ができた彼女に対して強烈な嫉妬にかられてフランスに戻り、彼女を取り戻すか、それが叶わなければ殺そうとしていたとし、2016年12月4日から5日の夜に黒崎成美さんを計画的に殺害し、その後樹林帯に遺体を処分したとみなしました。 彼は、この7年間の間、一貫して無実を訴え続けているうえに、遺体も発見されていないのですが、公判を通して、彼は、彼女との関係における彼の横暴な態度、嫉妬、脅迫ビデオ、フランシュ・コンテでの旅程、森や彼女の大学の寮周辺での夜間の行動などの目撃証言に加えて、...

2023年12月21日木曜日

移民法の改正で大騒ぎのフランス

   フランスの移民法については、長い間、物議を醸し続けていて、以前から、移民が犯罪を犯したりするたびに、この人物は、OQTF(公序良俗を著しく脅かす異常事態に陥った外国人に対して、フランス領土を離れる命令)が発行されていたはずだった・・などという事実が浮上してきたりと、問題視されてきました。 今回の移民法の改正も、主には「治安に対する深刻な脅威となる外国人の排除を促進することを目的」としていますが、正直なところ、私自身も「移民」であり、とばっちりを受けるのではないか?と、あまり心穏やかに聞けるニュースではありません。 特に、今回の改正法の中の基準の一つに、社会保障などの条件についても、外国人でもEU圏内からの場合とEU圏外からの外国人とを区別して規定していたりして、どっきりさせられます。 一方では、内容を見ると、「フランスに長期滞在している人やフランスに個人的・家族的つながりがある人であっても、特に犯罪で法的に有罪判決を受けた外国人の国外追放が認められ、少なくとも懲役10年以上、場合によっては5年の刑が科せられることになる」とか、逆に「今までは違ったの?」と驚く内容のものもあります。 また、排除するばかりではなく、労働力不足の業界(建設や介護など)においては、1...

2023年12月20日水曜日

フランス人の死に至る三大疾患

   今週、発表された、フランス公衆衛生局、Insermおよび保健省統計局(Drees)が実施した主な死因に関する調査によると、がん、心神経血管疾患、新型コロナウイルス感染症(Covid-19)が三大死因として挙げられています。 ただし、これは、2021年のデータをもとにしているので、パンデミックの影響を大きく受けていた年でもあるので、一般的な年とは異なる結果となっている向きもあります。 フランスでは、年間で約66万168人が死亡していますが(2021年)、そのうちの4分の1がガン、5分の1が心神経血管疾患、そして10分の1が新型コロナウイルスによるものであったというデータが出ています。 ガンに関しては、肺、気管支、気管の腫瘍が最も多く、次いで、結腸直腸腫瘍...

2023年12月19日火曜日

インフレと最低賃金(SMIC)引き上げ

   フランス政府はインフレに関する INSEE(国立統計経済研究所)の統計発表結果を参考に、2024年1月1日からの最低賃金(SMIC)の引き上げを発表しました。 これにより、最低賃金は、フルタイムの場合、現在の月額1,747.20ユーロ(手取1,383.08ユーロ)から、1.13%増加の1,766.90ユーロに上昇します。時給にして、現在の11.52ユーロから11.65ユーロ、つまり0.13ユーロ(20円程度)の上昇です。 手取り金額1,383.08ユーロは、現在のレートで換算すると、約215,000円程度になりますが、現在の円安の状況や物価の違いなどを考慮すると、これが日本に比べて、安いのか高いのかは、簡単に評価することはできません。 フランスでは、この最低賃金(SMIC)は、物価の上昇に応じて、毎年、改定されており、一機に上昇はせずとも、長いスパンで考えると確実に上昇はしています。例えば、2012年には、最低賃金は、1,398.37ユーロであったことを考えれば、368.53ユーロも上昇しています。 また、1月1日以外の年度中にも、インフレ率が2%を超えた場合には、再評価が行われます。なので、通常は年1回の改定ではありますが、2021年には、1月、10月の2回、2022年には、1月、5月、8月の3回、2023年は、1月、5月に見直しが行われているので、今回は2021年以来、8回目の改定となっています。 今回の最低賃金の改定に先駆けて、労働大臣はこの点を強調して、2021年から13.5%上昇していると、なんだか、今回の上昇が今一つであることを煙に巻くような発言もしています。 この見直しに関しては、最も所得の低い世帯の...

2023年12月18日月曜日

私が日本に持って行ったお土産でビックリしたこと 朝からチーズ?

   今回も私が日本に持っていたお土産類は、9割方、食料品でした。 主に、チーズ(いつもの定番はコンテ、パルミジャーノ、今回はリクエストがあって、一部モンドール)、バター、ドライセップ茸、インスタントスープ(今回はアスパラガス)、タラマ、ちょっと珍しめのスナック菓子類、チョコレート、マドレーヌなどなど、あらかじめ、リクエストがあった分は別として、一部は、あの人は、これが好きだったな~とか思いながら、買い集めるのですが、買い進むにつれて、だんだんわけがわからなくなり、だいたい、前もって会う約束している人は別として、誰に会えるかもわからないので、その数でさえ、不特定なので、最終的には、まあ、これくらいあれば、足りるかな?という感じになってしまいます。 それらをこちらのスーパーマーケットなどのエコバッグなどに入れて渡しています。 概ね、日本ではやたらと高い乳製品は大好評なので、友人などに渡すと、「さっそく明日の朝、食べるから、美味しいパンを買って帰ろう!」などと言って、実際に翌朝、「美味しく頂きました!」などとご丁寧に朝の食卓の写真を送ってくれたりするのですが、バターはともかく、「えっ?朝からチーズ?」となんとなくビックリしてしまうのです。 たしかに私が子供の頃は、朝食でもチーズトーストなどは食べた記憶はあるし、ヨーロッパでもホテルなどのバイキング式の朝食などでは、薄切りのチーズが並んでいたりもするのですが、フランスに来て以来、朝からチーズ?というのは、どうもピンと来なくなっています。 チーズといえば、どちらかといえば、食後に食べる感じで、なんとなく、朝からチーズ・・などというとウッとくる感じがするようになっています。 私が子供の頃、我が家では、チーズはどちらかというと、父がお酒を飲む時のおつまみのような感じでした。 そういえば、父が仕事でヨーロッパに出張に行って、帰ってきた時に、外国人との商談での食事での様子について、「ようやく食事が終わったと思ったら、チーズの盛り合わせがでてきて、それをみんな、嬉しそうに食べるんだ!」と話してくれたことがあって、「へえ~~?」と思ったことを今、これを書きながら、思い出しました。 今は、まさにその逆バージョンで、私が持って行ったチーズを「美味しく朝食にいただきました!」という友人の話に「へえ~~?」と思うのです。しかも、彼女はモンドールまで朝から食べたというので、さらにビックリです。 まあ、うちの夫だったら、大歓迎だったかもしれませんが、実際にかなりのチーズ好きだった夫も朝は、たいていは、バゲットにカフェオレで、チーズは食べていませんでした。 いずれにせよ、日本人の方がしっかり朝ごはんを食べる人が多いということなのかもしれません。 私もパリではほとんど朝食をとりませんが、日本に行くと、わりとしっかりと食べることが多いです。しかし、私の場合、正直、チーズとパンよりもお味噌汁に干物と納豆とごはん・・といった和食の朝食の方が好きです。 また、お土産についてですが、シンガポールからやってきていた弟にもチーズいらない?バターは?と一応、お伺いをたてたのですが、どれも、「いらない・・」と冷たくあしらわれ、結局、彼が目を見開いて、喜んでくれたのは、なぜか宮古島に行った時にみつけて私が感激して山のように買ってきたチーズ味の「カール」(スナック菓子)(最近は、関東では販売しなくなったらしい・・)でした。<関連記事>「パリでちょっと気の利いたクリスマスカードを探すのは大変」「エシレバターが小さくなった!」「日本での「おフランス」の高級イメージ商法」「やっぱり美味しかったマドレーヌ Le...

2023年12月17日日曜日

フランス政府 2024年から薬の服薬指導を紙からQRコードへ移行開始

   フランス政府は2024年から薬の服薬指導の紙を廃止し、QRコードに置き換えることを目的とした試みを開始することを発表しました。 2024年はひとまず、一部の薬の箱に、このためのQRコードが付加される予定で、長期的には、この薬の箱の中に入っている服薬指導の紙の廃止を検討する予定です。 私がフランスに来たばかりのころ、フランス人はやたらと薬(ヤバい薬というわけではない)に頼りたがり、また、医者も気安くやたらと薬を処方するような気がする・・と思いました。 そして、医者の処方箋をもらって薬を出してもらう薬も全て箱入りの薬で、やたらかさばる感じがした覚えがあります。それは今もあまり変わりません。 現在、私は3か月ごとにかかりつけのお医者さんに通って処方箋を書いてもらって、薬をもらってきていますが、3ヶ月分の薬もそれぞれが箱入りとなるとなかなかこんもりとした量で、また、その箱の一つ一つには、まず読むことのない薬の服用指導の紙が入っており、この服用指導の紙に関しては、ほぼほぼ包み紙同様の扱いで、即刻、ゴミ箱へ直行してしまうもので、まず、読んだことがありません。 だいたい、紙に書いてあることは長すぎる上に細かい文字で読みにくく、ごくごくたまにその薬について、知りたいことがあったとしても、薬の名前でググって調べる方がラクなので、全く必要がありません。 私でさえも、こんな具合ですから、病院などでは、けっこうなゴミの量になるそうで、これは、なるほど、すごくいらないものだな・・と思います。 これまでにも、フランスでは、環境問題に関しては、レシートが廃止されたり(とはいっても、頼めば貰えますが・・)、紙の広告のチラシなどが大幅に削減されたり、ファストフードの店内飲食には再利用できる容器が使われるようになったり、様々な試みが続いてきましたが、まだまだあるな・・削減できるもの・・と思います。 その一つ一つは、大した量ではなくとも、小さいこと(でもないけど)の積み重ねで、少しでも環境問題を改善していこうと国主導でどんどん動いていくことが、大切なのだなぁと思います。 それでも、やはり、QRコードの取り扱いに慣れていない一定の層はいるわけで、そういった人々に対する「薬剤師向けの紙の指示書の提供」など、さまざまな「解決策」が検討されているようです。 しかし、まあ、そうでなくとも、たいていの場合、薬局の人は聞けば薬についても、よく教えてくれるし、結構、おしゃべり好きな人が多い印象なので、難しい説明書を読むよりもずっとわかりやすいのではないか?とも思われます。 それに加えて、処方箋を出してもらう段階で、お医者さんに色々、聞くこともできるし、たとえQRコードがなくても、薬の名前でググれば、たいていは出てくるので、やっぱり、この紙は、ほとんど必要はありません。 むしろ、薬の名前+(たとえば)副作用などと調べれば、ピンポイントで知りたいことが出てくるので、その方が全然ラクでわかりやすいです。 いずれにしても、環境問題にせよ何にせよ、政府主導でどんどん対応していく感じが日本にはないフランスのよいところだな・・とも感じます。薬の服薬指導QRコード <関連記事>「フランス政府が導入する繊維製品修理ボーナス」「2023年1月1日からファストフードの使い捨て容器廃止へ」「フランスの食品廃棄物救済アプリ...

2023年12月16日土曜日

パリのノエルのイルミネーションさんぽ

   早いもので、今年もあっという間に一年が過ぎようとしています。12月も残り半月ほどになり、ノエルまでもう一週間と少しになりました。 先月から少し、フランスを離れていたこともあり、なんとなくノエルに乗り遅れた感じもあり、また、今月は、どういうわけかお天気の悪い日が多かったりで、さっぱりノエルのイルミネーションを見に行けていませんでした。でも、その乗り遅れを取り戻すように、今年は、ぐる~っと一気に気になるところを見てきました。 最初に行ったのは、ギャラリーラファイエットで毎年、一応、チェックする感じです。特に買い物もないのに、店内のドームのような空間のデコレーションやショーウィンドーを覗いています。 今年は、大きなサンタクロースがあしらわれたツリー型の飾りで、ドームの天井に映える感じではありましたが、個人的には、今一つな感じの印象・・同様にショーウィンドーも今一つ惹きつけられる感じが薄い印象でした。 後日、今度は、マドレーヌあたりから、フォーブールサントノーレを通ってルー・カンボンを横目で眺めつつ、ヴァンドーム広場へ、そして、チュイルリー公園を通ってシャンゼリゼまで歩きます。 このコースは、けっこうハイブランドのお店なども多く、通り自体も可愛い大きなアーチ状のデコレーションをしていたり、オリジナルのクリスマスのモニュメントを飾っていたりするので、お店に入らずとも、通り沿いを歩いて行くだけでも、「お~~可愛い!素敵!」と楽しみながら歩くことができます。 マドレーヌ寺院の近くのディオールは今年のディオールの統一デコレーションでお店が飾られており、なかなか華やかで、その脇にあるヴィラージュ・ロワイヤルというスペースはいつもきれいにデコレーションされていますが、しっかりノエルバージョンになっています。 そこから、フォーブール・サントノーレを歩いて行くと、ハイブランドのお店が軒並み華やかなデコレーションのパレード状態、ルー・カンボンと交差するあたりで、再び、ディオール、そして、シャネルの独特なシャネルっぽいデコレーションに「ほ~~っ!」となります。 しばらくすると、マンダリンオリエンタルホテルのオーソドックスではあるけど、シックで上品なデコレーション。  そして、ヴァンドーム広場に行き付く直前には、ちょうどショパールとルイヴィトンが重なって見えるポイントが見えてきます。このショパールとルイヴィトンのデコレーションは毎年楽しみで、特にショパールのデコレーションはいつも品がよくて私が好きなデコレーションの一つでもあります。  昨年のルイヴィトンは、これでもか!というくらいインパクト大な感じで、むしろ、ちょっと引く感じがしてしまったのですが、今年はそれに比べるとかなり、トーンダウンした感じがして、むしろ、隣のグッチの方がインパクトがある感じさえしました。(しかし、後になって、やはり、ルイ・ヴィトンにはびっくりさせられた!)  今年のヴァンドーム広場には、ブルーの回転木馬が設置されていました。  そして、現在、マルシェ・ド・ノエルをやっているチュイルリー公園を横目に、コンコルド広場を通ってシャンゼリゼへ・・。しかし、ここで、私は少々ズルをして、コンコルド広場からジョルジュサンクまではメトロで移動。 今年のシャンゼリゼは、やけに早くから、街路樹のイルミネーションの準備をしていたので、何か特別なことがあるかと思いきや、特別なことはなく、いつもどおりに17時にイルミネーションが点灯します。 17時きっかりにまず、パラパラと白いライトがつき始め、白いライトでシャンパンフラッシュが始まり、15分おきにこのシャンパンフラッシュタイムになります。 しかし、白いライトがキラキラするのも一瞬はきれいなのですが、正直、個人的には、これはなくてもいい気がします。オレンジのライトの方が華やかでシャンゼリゼにも合っているし、実際にシャンパンフラッシュが終わって、ライトがオレンジに切り替わって明るくなると、周囲から、「お~っ!」という声が上がるので、このコントラストを感じさせるためならば、シャンパンフラッシュも良いですが、写真に撮っても、シャンパンフラッシュはあまり映えません。 しかし、さすがにシャンゼリゼともなると、このお店がきれいとか、もう、そういうのを超えていて、この通り全体が全て華やかで美しく、やっぱりパリのノエルのデコレーションの中でも王道な感じがあります。ゲランのお店のデコレーションはいつも同じトーンながらオリジナルな感じで好き そして、ついさっき、今年は、昨年に比べると控え目だと思っていたルイヴィトンですが、なんとずっと工事中だったビルが完成?したのか、ど~んと大きなきらきら光るトランクになっていて、ビックリさせられまさした。今年のルイヴィトンは控え目になっていたなど、前言撤回です。街路樹のイルミネーションも霞むルイヴィトンのキラキラトランク なお、蛇足ですが、シャンゼリゼのイルミネーション全体の写真は、17時半頃、日が沈んでしまう直前、そして、ちょうどゲランのお店の前あたりのシャンゼリゼの中央にある場所がきれいに写真が撮れるポイントです。通りの真ん中にこんな立ちスペースまであります! パリには他にもきれいなイルミネーションはたくさんありますが、歩いて回れる範囲で、なかなか良いコースだったと、けっこう満足しました。パリ...

2023年12月15日金曜日

極上の温泉と最高のお料理とおもてなし 鹿児島県霧島温泉 石原荘

  ごくごく若い頃には、海外ばかりに目が向いて、温泉に行きたいなどとはあまり思わなかったのですが、海外生活も長くなり、歳も重ねていくうちに、日本の温泉は、ことさら憧れの場所になり、ずっと、「日本の温泉に行きたい!」と、ゆっくりお湯につかって、のんびりして、美味しいお料理を食べることに憧れてきました。 今回の日本への一時帰国では、かねてから従姉妹に「すっごくいいよ~!」と教えてもらっていた鹿児島県霧島温泉にある石原荘という宿にどうしても行ってみたくて、その宿の予約を軸にして、日本行きのスケジュールを立て始めました。 前日に泊まった宿を出て、ひととおり観光をして、宿に着いたのは、4時ご...

2023年12月14日木曜日

12歳の少女が授業中に教師をナイフで襲う・・

   12歳の少女が授業中に教師をナイフで襲うという事件が起こり、騒然としています。この少女は、前の週にその教師と授業中に携帯電話を没収されたことで口論になった経過があり、この教師を殺す目的で、ナイフを持って登校していたと見られています。 彼女は、2ヶ月ほど前にアラス(フランス北部オードフランス地域圏)で起こったことと同じこと(教師が刺殺された事件)をしたかったと語っており、ある程度、計画的な犯行であったと見られています。 とはいえ、彼女は昨年度にも、教師に対する暴力事件で前の学校を退学になっていたという過去があり、今回もまた、同様の事件を起こし、教師に向かってナイフで切りつける前...

2023年12月13日水曜日

フランスの学校での制服 2024年春から試験的に開始

   フランスの学校での制服着用案が議会に提案されたのは、今年の初め頃だったと思いますが、その時は、押し付けられ、強制されるのを嫌うフランス人には「ムリでしょ!」と机上の空論に終わるかと思っていたのですが、どうやら、その計画は着々と進んでいたようで、早いところでは、2024年の春から試験的に開始されるそうで、ちょっとビックリしています。 とはいえ、現段階では試験的な試みなので、その効果について、少なくとも2年間は様子を見て、その効果を測定する期間として、この制服採用について「生徒の幸福度、学校環境、学業就業における社会的不平等の軽減に対する制服の影響を測定し、家族のサポートや関係者間の協力方法の問題を分析する」としています。 これらの制服採用については、小・中・高等学校を対象とし、このテストに参加するのは、現在のところ、トゥルコアン、ランス、ニースの各都市、アリエ県、アルプ・マリティーム県、オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏などの一部の学校のみで、この試験的試みは国から一部資金提供されるため、数は限られています。 各生徒の基本キットは、ポロシャツ...

2023年12月12日火曜日

日本のフライト 国際線と国内線

   今回の日本への一時帰国で、国内旅行をする機会があり、ものすごく久しぶりに国内線のフライトを利用しました。むしろ、久しぶりというよりは、これまで、私は国内線のフライトというものに、過去2~3回しか乗ったことがありませんでした。しかも、かなり昔の話です。 なので、ほぼほぼ、以前、それがどんなだったか、はっきり記憶にもないほどなのですが、今回、国内線のフライトに乗ってみて、いくつか驚いたことがありました。 今回は、羽田から宮古島に行った時と、鹿児島に行った時に飛行機に乗ったので、国内線としたら、長いフライトの類だとは思いますが、それでも国内線とのことで、パスポートコントロールなどはないので、1時間、せいぜい1時間半前までに空港に行けばよいと思い、そのあたりは、全然、気楽でした。 フライト自体は鹿児島で2時間弱、宮古島で3時間半くらいで、さすがに私が一番よく乗るパリ⇔羽田便の12時間(現在はもう少し長いけど)に比べたら、全然、楽なのですが、今回、往復併せて4回のフライトは、どのフライトも全て遅延で、そのいずれもが機体整備に時間がかかっているとのことでしたが、国内線というのは、こんなに遅れるものなのか?とちょっとびっくりしました。 なんとなく、自分の中には、いつの間にか、日本の交通機関は時間に正確というイメージがあり、これが、エアフランスとかだったら、遅れても驚かないし、むしろ、時間どおりだったら、驚くくらいなのに、自分でもおかしなものだな・・と思いました。 私のイメージを作っていた日本の交通機関の時間の正確さというものは、鉄道に関することだったのでしょうか? 国際線にしても日本の航空会社だと、まずオンタイムのことが多いし、飛行時間が長いので、遅れて出発しても、途中、飛行速度を調整しているのか?...

2023年12月11日月曜日

パリ8区の高級ブティックで強盗 被害総額60万ユーロ

   年中を通して治安の悪いパリも12月となると一段と治安が悪くなるのは、毎年のことです。 今回起こったのは、高級ブティック狙いの強盗で、この種の強盗は、季節的というよりも、もはや定期的に起こっている気もします。 事件は日曜日の朝10時45分頃、シャンゼリゼからもほど近いパリ8区にある高級ブティック KITH(ニューヨークの高級ブランド)で起こりました。覆面をした2人の男が店に乱入し、催涙ガスを使用したうえで、持ってきたハンマーでショーケースを割り、多数の高級時計や宝石類を強奪し、バイクで逃走した模様です。 犯行時間はわずか2分で怪我人は一切なしという鮮やかさ。現在のところ、犯人は...

2023年12月10日日曜日

Vinted(ヴィンテッド)で殺人事件が起こった!

    パリ近郊ヴァル・ド・マルヌ県ヴァラントンの路上で、16歳のティーンエイジャーが刺殺されたという話で、また、どんな乱闘騒ぎがあったのか?と思ったら、それがVinted(ヴィンテッド)(フリマサイト)での商品売買の際に起こったものであったことを知り、すごく驚きました。 Vinted(ヴィンテッド)は、私もおこづかい稼ぎによく利用しているフリマサイト(日本でいうメルカリのようなもの)で、その売買の現場で殺人事件が起こるなどとは、これまで聞いたこともなかった話だったからです。 そもそも、ヴィンテッドの大半は、商品の売買は、直接、売り手と買い手が会うことはなく、商品への質問や値段の交渉などはサイト上で行われているもので、商品の受け渡しは発送するのが通常であり、代金の支払いもサイトを通じて行われ、その間のトラブルなどに関しては、ヴィンテッドが介入してくれるので、これまでに深刻なトラブルになったことはありませんでした。 ごくごくたまに、急いでいるので、直接、手渡しにできないか?とか、その際に連絡するために携帯ナンバーを教えてもらえないか?と頼まれることはあっても、安全上の理由から携帯ナンバーを教えることは、お断りしています。 今回の殺人事件はティーンエイジャーの間の出来事で、どのような交渉の末に実際に対面での売買という話になったのかはわかりませんが、一応、サイト上での交渉は成立していたようで、被害者の少年は、商品の引き渡しに行った際に刺された模様です。 一応、この少年は、商品の引き渡しに際して、一応は警戒していたようで、1人ではなく、友人たちとともに3人で出かけたようですが、商品の引き取りにあらわれた人物もまた6人で現れたようで、買い手の方が代金を支払わずに商品を奪おうとした際にナイフを持ち出し、結果的には、少年一人を殺してしまったようです。 引き渡しに行った3人の少年のうち2人が刺され、致命傷に至った少年の傷は、大腿動脈に達しており、もう一人が血を流しながら道路に辿りついてから、通報したと言われており、警察が駆け付けた際には、少年の一人はすでに心肺停止状態であったそうです。 その事件が起こった約3時間後に、パニック状態に陥った犯人とみられる母親の女性から息子が自分のしてしまったことに対して自責の念を感じ、3階から飛び降り自殺を図ろうとしたと通報があり、警察が駆け付けると少年は泣き叫んでいたと伝えられています。 被害者、加害者ともに16歳のティーンエイジャーで、そのきっかけとなったのは、ごくごくシンプルなNike(ナイキ)のジョギングスーツとのこと、あまりに稚拙でこのようなことで命を落としてしまうとは、泣くにも泣けないような気もしてしまいます。 私の場合は、ヴィンテッドで買い物をすることはありませんが、全くの見ず知らずの人とのやりとりなわけで、その人の過去の売買記録の点数ややり取りに対するコメントを参考にすることは、やっぱり必要で、このようなケースは非常に稀なケースとはいうものの、実際に会って手渡しというのは、警戒すべきだなと思うのでした。Vinted(ヴィンテッド)殺人事件<関連記事>「フリマサイトVinted(ヴィンテッド)(フランス版メルカリ)でコカインの転売をしていた男逮捕」「ルボンカン...