2023年2月27日月曜日

パリのバラバラ殺人事件 真犯人は被害者の夫だった・・

  


 パリ19区のビュット ショーモン公園でビニール袋に入れられた女性のバラバラ死体の一部が発見されたのは、2月半ばのことでした。発見したのは、公園職員で、公園内の植木などの廃棄物置き場の下に隠されていたのは、ビニール袋に入った切断された女性の骨盤部分と太ももでした。

 人間のバラバラ遺体の発見で、これは、直ちに殺人事件としてパリ司法警察の捜査が開始されました。遺体発見と同時に公園は立ち入り禁止で閉鎖され、死体の残りの部分の捜索が行われ、公園の池の中まで探した結果、残りの遺体は同じ公園内で発見されました。

 遺体の指紋から、身元が確認され、その遺体は2月の初旬に夫によりモントルイユ (セーヌ サン ドニ) にあるアパートから妻が行方不明になったと捜索願いが提出されている女性のものであることが判明しました。

 その後も捜査が続けられていたのでしょうが、犯人が確定された報道もないまま、他の事件に紛れて、忘れかけていたところ、昨日になって、あのバラバラ事件の犯人は夫だったことが発表されました。

 この男性、妻の行方不明をSNSで発信しており、その後、行方不明の妻の捜索がすでに別に行われていました。遺体の指紋とこの行方不明の妻の照合が可能であったのもこのためだと思われます。

 結果としては、彼が出した捜索願いを出したことは、彼にとっては墓穴をほったことになりますが、その後、今度はバラバラ遺体の殺人事件の被害者の夫としての証言があまりに支離滅裂であったことから、警察の疑惑を引き起こしたと言われています。

 最も決定的であったのは、この男が1月30日から31日かけて妻が外出したという証言に反して、アパートの監視カメラにこの女性の姿が写っていなかったこと、また、妻の捜索願いを出しながら、この男が全く妻の消息を探していなかったことなどが挙げられています。

 この女性の遺体は2月半ばに発見されていますが、すでに彼女は1月の段階で夫によって殺されていたのです。

 結局、身柄を拘束されたこの男は、すぐに妻を絞殺して、キッチンで妻の体を切り刻み、バラバラにした遺体をゴミ袋に入れ、ショッピング カートに入れ、バスでパリに行き、パリ19区のビュット ショーモン公園に捨てたと自白しています。

 理由は数年間にわたる夫婦間の恨みの感情と発表されていますが、これが計画的なものであったのかはわかっていませんが、突発的に激情にかられての殺人だったとしても、その後、遺体を切り刻むというのも猟奇的だし、その間、捜索願いを出して妻を探すふりをしたり、また、簡単に見つかりそうなパリ市内の公園に遺体を捨てるなど、不可解なことも多いです。

 暴かれてしまえば、あまりに稚屈なアリバイで推理小説にもならないような話です。

 フランスでは、女性殺害の事件が前年度比で20%も増加しており、そのうち配偶者または、元配偶者による殺人事件も少なくないようです。

 配偶者殺人は単なる殺人事件とは異なるカテゴリーの罪に問われるようで、この男、「配偶者殺人罪」「死体損壊」「死体遺棄」で裁かれるようです。

 そして、フランスで、バラバラ事件、猟奇的な事件が発生するたびに過去の例として登場するのは、いまだに日本人留学生が起こした「佐川くん事件」なのです。


パリ19区バラバラ殺人事件


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