先週末、アビニョンのサンジャン地区で犬の散歩中の女性が性的暴行を受けたという事件がありました。怖い話ではありますが、残念ながら、これだけなら、そんなに珍しい話ではありません。
しかし、その後の女性の勇敢?な行動が話題になっています。
犬を散歩させていた57歳の女性を30代の男性が彼女を追いかけはじめ、男は隙を見て、彼女にとびかかり、彼女をつかみこんで、力づくで彼女にキスをし始め、同時に彼女の下半身に手を伸ばし始めていました。
ところが、この女性、無理やりにキスをされている間に、もがきながら、男の舌を噛み切ったのです。
思いがけない反撃に男が彼女を放した隙に、彼女は男の舌を口に含んだまま帰宅したのです。その後、彼女は家に帰って口の中にある噛み切った舌を吐き出して保管し、息子に事の始終を打ち明け、息子に付き添ってもらって警察に行き、暴行被害を訴え、証拠として噛み切った舌を提出したのです。
すぐに現場にかけつけた警察は、口を血まみれにしている男を発見して逮捕しました。
男は、彼女の方が自分の魅力の虜になり、自分に馬乗りになってきたと言い訳をしたようですが、彼女の証言と証拠により、あっさり却下されてしまったようです。
私は、幸いにも暴行事件にあったり、襲われたりしたことがないのでわかりませんが、もしも、男性に襲われたら、相手の舌を噛み切るような勇敢?な行動に踏み切れるのか?(無理だと思うけど・・)と思いますが、彼女は、以前にも暴行被害に遭っており、その際に警察に被害を届け出たところ、証拠がないからといって、却下された経験があったのです。
そのため、彼女は過去に悔しい思いをしたこともあって、もしも、再びそんな目に遭うことがあったら・・と考えることがあったのかもしれません。
しかし、フランス人女性・・強い・・激しい。泣き寝入りなんてしない!。
性的暴行ではありませんが、以前、パリで日本人が塩酸を顔にかけられる事件が発生したことがありましたが、被害者は軽傷で済んだために、ことを荒げたくないと被害届さえも出さなかったということがありました。
気持ちはわからないでもありませんが、かたや舌を噛み切ってまで届け出るフランス人からは、塩酸をかけられてもなお、泣き寝入りをする日本人は理解されないかもしれませんし、性的暴行にせよ、塩酸による暴行事件にせよ、凶悪な犯罪者は野放しにすべきではありません。
逮捕された男は、30代の住居不定、職業不定のチュニジア人で、フランス領からの強制退去命令が発令される見込みとなっているようです。
それにしても、襲われた57歳の女性、どんな女性かわかりませんが、そうたびたび襲われるのは、気の毒でもありますが、不謹慎な言い方をすれば、よほど魅力的な女性なのかもしれない・・などと思うのでありました。
年齢の話をするのは、この女性には失礼かもしれませんが、30代の男性が57歳の女性を襲うとは・・と、正直なところ、私はそこのところもちょっと驚かされたのです。
しかし、考えてみれば、マクロン大統領夫妻の年齢差もそんな感じなので、そんな年齢差は全然、タブーではないのかも・・とも思ったのです。
それにしても、女性は襲われた場合には、なんらかの証拠を提出しなければならないということを初めて知りました。
アヴィニョン57歳女性暴行事件 舌かみ切り証拠提出
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