2019年12月15日日曜日

フランス人とお風呂



 
 私の誕生日に、主人がサプライズで、バラの花びらと、小さなロウソクがいくつも浮いたバブルバスを用意してくれていたことがありました。

 ときに、そんな、ロマンチックなプレゼントを照れることなく、臆面もなく、自信満々に用意してくれるところが、フランス人だなぁと思わされることもあるのですが、実際の主人は、そんなことが、とても似合わない感じの人なのです。

 私のお風呂好きを知ってのことでしょうが、そんなことをしてくれる主人、本人は、あまりお風呂が好きではありません。お風呂に入るにしても、極端に温度の低い、ほとんど、水のようなお風呂なのです。

 お風呂は、あまり好きではないようですが、朝晩のシャワーは欠かしません。シャワーを浴びて、自分の好きなオードトワレをつけて、身支度をします。

 フランスのお風呂は、日本のように、洗い場もなく、バブルバスにしたり、バスタブの中で、身体を洗うので、一人入る毎に、お湯を流すので、温めなおしたりすることは、できません。

 ですから、お湯を入れても、どんどん、冷めていってしまうので、私は、最初は、少なめのお湯を入れて、冷め始めたら、熱いお湯を足しながら、ゆっくりと入ります。

 お風呂は、私にとって、至福のリラックスタイムなので、音楽を聴いたり、本を読んだり、i pad を持ち込んで、YouTube を見たりしながら、長々と入ります。

 しかし、一般的には、フランスでは、主人のように、お風呂ではなく、シャワーをメインにしている人の方が多いようです。

 フランスの水は、硬水で、水の質があまり良くないので、慣れるまでは、髪の毛が痛んだり、肌がカサカサになったりしましたが、少しずつ、それを補う、化粧水やクリームなどを使うことで、解消できるようになりました。

 そもそも、あまり、お風呂に入らないことから、フランスの香水文化が発展したとも言われているくらいです。

 現在、娘が住んでいるシェアハウスでも、お風呂はあるものの、お風呂に入る人は、いないようで、お風呂の栓さえ、見つからないそうで、家に帰ってくると、お風呂好きの娘は、長々と家で、お風呂に入っていきます。

 実際、日本人ほど、お風呂が好きな国民もなかなかいない気がします。
温泉などは、日本の一つの文化であると思います。

 しかし、フランスにも、温泉がないわけではありません。
 あまり、一般的では、ありませんが、温泉療法のようにも、使われています。

 医者の処方箋があれば、保険が適用にもなります。ラ・ロッシュ・ポゼ(日本では、ビオコスメのメーカーとして有名ですが・・)などは、温泉療法が可能な、水のきれいな土地で、毎年のように、処方箋をもらって、温泉療法に通っている知り合いもいます。

 日本へ行けば、たまには、温泉に行く機会もありますが、フランスでも、いつか、ラ・ロッシュ・ポゼの温泉療法に行ってみたいと思っています。









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