2019年12月28日土曜日

絶対に謝らないフランス人と謝ってばかりいる日本人




 昨日の午前中、携帯に複数の保険会社から電話がかかって来ました。どうやら、誰かが数社の保険会社に対して、自動車保険の見積もりを出すように頼んで、電話番号を伝えたところ、間違えたらしく、私の電話に立て続けに保険会社からの間違い電話が入り、最初は、「マダム〇〇ですか?」 と言われて、「違います・・」と言って、切っていたのですが、あまりに立て続けに何件も電話がかかるので、しまいには、うるさくなり、「今朝から、何件も同じ間違いでかかってくるけど、この番号は違うので、番号を記録から消してください!」と頼んだら、「それは、本当にすみませんでした!」と、間違い電話をかけて来た人が謝ったので、うわ!謝る人もいるんだ〜と、とても、びっくりしました。

 次にかけて来た人に、同じことを言ったら、「OK!」と言って、ガチャンと電話を切られました。こちらは、普通の応対ですが、いくら慣れても、やっぱり、感じの悪いものです。

 フランス人の接客、サービス業に関しては、とかく、間違いが多く、しかも、絶対に謝らず、常に、高飛車なのです。

 これに反して、日本は、とにかく、どんなに些細なことに対しても、すぐ謝るのが、当たり前で、もはや、謝罪があまりに日常的で、フランスのような、絶対に謝らない国に住んでいると、それは、それで、ちょっと妙な感じすらします。

 ほんのちょっとの間であっても、「お待たせして申し訳ございません。」、工事現場などで、よく見かける、黄色いヘルメットをかぶったおじさんがお辞儀をしている看板「工事中につき、大変、ご迷惑をおかけしております。」、何かミスでもあろうものなら、平身低頭で平謝りです。

 新幹線や、電車などの交通機関であっても、たとえ、数分間の遅れであっても、「大変、ご迷惑をおかけいたしました。」などと、必ず、アナウンスが入ります。

 それは、サービス業だけには、とどまらず、ごくごく日常の友人、知人関係などにおいても、知らず知らずのうちに、自分でも、「ごめんね。」とか、「すみませんでした。」とか、気づかないうちに、挨拶がわりのように、ちょっとのことでも、口癖のように、ついつい謝っていることに気づきます。

 フランスにいれば、ちょっとでも、謝ってくれたら、気分も和らぐのにと思うこともしばしばですが、逆に考えれば、ミスに対して、寛容だと考えることもできます。ですから、日本だと、どんなに少しのミスに対しても、厳しく、ミスを許さない厳格な社会なのだと考えることもできます。

 以前、日本に住んで長くなったアメリカ人の友達が、久しぶりにアメリカに帰って友人に会った時に、「どうして、おまえは、そんなに謝ってばかりいるんだ!?」と言われたと、苦笑していたことがありました。

 日本に長くなると、外国人でさえも、すぐに謝る習慣がつくようです。

 
























 

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