2023年12月26日火曜日

パリ市の呼びかけ クリスマスツリーのリサイクル

  


 各家庭でのノエルのデコレーションを彩るのは、やはりクリスマスツリーで、プレゼントはクリスマスツリーの下に積み上げられて置かれるという習慣があり、その演出のためにも欠かせないものの一つでもあります。

 我が家でも娘が小さい頃には、夫の指導?により、娘はプレゼントのお願いの手紙をサンタクロースに送り、どういうわけか、家族それぞれの靴をツリーの下に置き、オレンジを添えるという行事を行い、25日の朝、娘がワクワクしながら、クリスマスツリーに駆け寄っていき、嬉しそうにプレゼントを開けていくのを、私たちは、娘以上にワクワクしながら、そんな娘を見守っていました。

 そんなクリスマスツリーを買ってきて、そのデコレーションを家族で始めることから、もうクリスマスを家族で楽しむことが始まっていて、やはり、クリスマスツリーは、我が家でも、以前は、ある種、象徴的で不可欠なものでもありました。

 クリスマスシーズンが始まると、生のモミの木がスーパーマーケットの前やガレージなどで売られていて、生の木だけに、当然、しまっておけるものでもなく、クリスマス、せめて、年明けの一連のお祭りが終わると、当然、捨ててしまうもので、これは、割りばし(以前、日本やアジアの割りばしはエコロジストの標的になっていたこともありました)どころではない、大変な廃棄物問題ではないか?と思ったこともありました。

 かねてから、フランス人のゴミの捨て方には、疑問が多いところでもありますが、このクリスマスツリーなどもまた、かなり、あからさまに、我が家のアパートのふつうのゴミ収集のゴミ箱にそのまま、無残にのせられているのを毎年、見かけます。

 まれに、夏ごろになって、ツリーが捨てられているのを見かけることもあり、「えっ?今ごろ?」と驚かされることもありますが、これを見ると、なぜか「お雛さまをいつまでも片付けないとお嫁に行けない・・」などと昔、言われたなあと思い出します。

 しかし、ここ数年、パリ市はこのクリスマスツリーのリサイクルとして、今年は12月26日から1月20日まで、176ヶ所の収集場所を設け、「クリスマスツリーに第2の命を吹き込もう!」と呼びかけています。

 第2の命を吹き込む?とは、どういうことなのか?と思ったら、回収されたモミの木は、粉砕され、緑地の植物を保護する役割を果たすそうです。 粉砕されたモミの木は雑草の発生を減らし、水の蒸発を制限し、土壌の寿命を最適化する地下微生物の発達を促進するため、天然の除草剤として利用されるのだそうです。

 モミの木は、酸性であるため、堆肥としての使用には適していませが、一方、その抗発芽特性は、環境に優しい方法で雑草の増殖を制限するのに最適で、自然の除草剤として作用するのだそうです。

 私が子供の頃は、季節になると、母がどこからか鉢植えのクリスマスツリーを買ってきて、飾っていたりしたこともあったのを覚えていますが、その処理はどうしていたのか? たいていは、枯らしてしまったのだと思いますが、ある年、枯らしてしまうのが可愛そうだからと、庭に植え替えたら、青天井でどんどん大きくなり続け、ある時期には、植木屋さんにこれ以上、伸びないように止めてもらったことを記憶しています。

 一方、両親がいなくなった実家では、庭もあまり手入れしなくなったために、放っておくと雑草が際限なく生えてくるために、一時は除草剤を撒こうかとも思ったのですが、それもなんだか躊躇われ、除草シートを貼ったりしていたのですが、まさかのモミの木の木くずが除草剤がわりになるとは、今度、日本に行ったら、試してみようかと思っています。

 常日頃のフランス人のゴミの捨て方を見ていると、あまり期待できないクリスマスツリーの回収場所設置ですが、昨年は意外にも 114,247 本ものモミの木が回収されたとのことで、さすがのフランス人もクリスマスツリーだけはちょっと特別扱いなのかもしれません。


クリスマスツリーのリサイクル


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