2023年11月10日金曜日

パリでちょっと気の利いたクリスマスカードを探すのは大変

  


 近々、日本に一時帰国の予定で現在、日本に持っていくお土産物を調達して歩いています。日本に行くのは、一年半ぶりくらいで、とても楽しみな反面、頭が痛いのは、日本に持っていくお土産物のことです。

 もう四半世紀近くもフランスにいるため、日本に帰国するたびに、日本に持っていくものは、もう持っていき尽くした感じもあり、また友人や親戚など、日本滞在中に会う予定の人々の数も日常の私からしたら、信じられない数にのぼり、行きの荷物の大部分はほぼお土産物です。

 最近は、もうほぼ食料品なのですが、それにしても、日本での日程と賞味期限を確認しなければならないし、以前は大丈夫だった生ハムなどは肉類が日本に持ち込めないようになって以来、またひとつ選択肢が減ってしまって大変、残念です。

 まあ、大半は、日本だとえらく高く売られているフランスのバター、チーズなどの乳製品やチョコレートなどのお菓子類が中心ですが、せっかくならば、何か目新しいものがあれば・・と色々、考えます。

 バターなどは、冷凍して、出かける直前に保冷袋に入れて、他の冷蔵品(チーズなど)と一緒にスーツケースに入れて預けてしまえば、飛行時間中はほぼ冷蔵状態が保たれるので、大丈夫です。

 ごくごく近しい人には、連絡をして、「何か欲しいものがあったら、買っていくよ!」と希望を聞いて用意していくのですが、今回は、季節柄ということもあって、その中に、「もしも、プレゼントにちょっと添えるくらいの気の利いたクリスマスカードがあったら・・」という希望がありました。

 私自身、フランスに来たばかりの頃は、年賀状を出さなくなった代わりにと、クリスマスカードを出していた時期もありましたが、今では、すっかり、そんな習慣もなくなり、せいぜい出しても、すべてネット上で送るクリスマスカードです。



 そもそもクリスマスカードをはじめ、ちょっと気の利いたカードとか、広くいえば文房具の類は、断然、日本の方がよいものが多く、ことクリスマスカードなどは、「なにこれ?だっさ~~」と思うものがほとんどで、様々な広告類、デコレーションなど、洗練されたものが見られるフランスで「なんでクリスマスカードがこれ?」と思うものに溢れているのは、本当に不思議なことです。

 それでも、普段は探さないものを探して、思わぬ発見をするのも楽しいので、一応、色々、見て歩きましたが、本屋さんや文房具屋さんの類ならばともかく、デパートなどに行って、「クリスマスカード探しているんですけど・・」と尋ねると、「へっ??クリスマスカード??」とそんなもの探してるの?と言わんばかりの雰囲気を醸しだして驚かれる感じで、もうクリスマスカードというもの自体が廃れつつあるものであるのではないか?と思わされます。

 それでも、あるには、あるのですが、やたらと大判のものが多く、子供じみたクマなどがど~んと描かれているものなどが多くて、売り場そのものも、隅の方に追いやられています。

 自分が自信をもって、これはカッコいい!とか、すてき!と思うものならともかく、今ひとつ微妙なものしかみつからないものの中から選ぶというのは、大変、難しく、色々、見て歩いたなか、一応、数枚は買ってみたのですが、なんかモヤモヤ。

 クリスマスカードだけではなく、広く文房具などに関しては、やっぱり断然、日本の方が気の利いたものや可愛いものがあるんだろうな・・とあらためて実感した次第です。

 それでも、文房具全般に関しては、以前よりはだいぶマシになってきたとは思いますが、逆に、日本の文房具は、私が日本に行ったときに、覗いてみたくなるものでもあり、フランス人へのおみやげものに買っていくものでもあるのです。


クリスマスカード


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