日本到着直後から、自宅に到着するやいなや、食の予定を遂行するために、荷物を置くとすぐに、靴もコートも脱がないうちから、お気に入りのお寿司やちょっと食べたいものなどをみつくろいにでかけ、まずまず希望のものをゲットして、ようやく、家にもどり、荷物を解きはじめ、2つある大きな荷物の一つをあけ、大きい方のスーツケースをあけようとした時のことです。
今回は、なんと、いつもお願いしていた運転手さんがパリにいなかったことから、少々、甘い考えを起こし、それなら、電車で行ってやろうじゃないの!などと、慣れないことをした私が悪かったのです。
とりあえず、空港に着くまでは、荷物は大きいスーツケースと機内持ち込みができるキャリーバッグの二つにしたため、今回は、空港に行ってから、重すぎるスーツケースを二つに分けるという、いつもにはない作業が追加されたのです。
荷物の仕分けはそんなに難しいことではなかったのですが、そこでスーツケースにかけた南京錠が問題で、家にあったいくつかの南京錠を適当に掴んで持ってきて、鍵がささった南京錠を使ったのですが、その鍵が正しい鍵ではなく、日本について、さて荷物を開けようとしたら、鍵があわずに、スーツケースがあけられなくなってしまったのでした。
とりあえず、すぐに冷蔵庫に入れたいチーズやバターなどの食料品もあるというのに、スーツケースがあけられずに途方に暮れて、南京錠を切ることができるハサミというのを娘がAmazoで注文してくれて、翌日の午前中にはそれが届くことになっていました。
まあ、寒い時期でもあり、スーツケースは庭に出し、翌日、ハサミが届くのを待っていました。その日の晩は、時差ボケもあって、1〜2時間しか眠れず、だからといって、用事は立て込んでいるのでじっとしているわけにもいかず、とりあえず、早朝から区役所に用事を済ませに行き、次は、銀行へ。
区役所での用事はすぐに終了し、「さすが日本!はやっ!」と感心しながら、銀行について、用事をこなしていた途中に私は、区役所に自分の雑記帳?とペンを忘れてきたことに気づき、再び区役所へ。区役所の人はこれまた優しい人で、私の顔を見るなり、「よかった〜!連絡しようにも電話番号がフランスの番号になっていたので、お電話できなくて、どうしようかと思っていたんです!」と。
こちらが「よかった〜」というのはもちろんですが、先方がそんなふうに私の愚かな忘れ物に対して心を配ってくださっていたことに、やっぱり日本人ってすばらしく誠実なんだな・・と、ノートがみつかってホッとしていました。
まさに、忙しい中、自分で余計な用事を増やしている感じです。そして、銀行の手続きは、元ある口座のネットバンキングを登録したところ(ネットなのに、書面で登録しなければならないおかしなシステム)、地元の信用金庫ゆえ、あまりネットバンキングを利用する人が多くないために、慣れていないのか? では、パスワードを設定しなおしましょうか?など、ああでもないこうでもないと言っているうちに時間切れ。これは、また再度、別の日に行かなければなりません。
そして、お昼に行きたいと思っていたお店にとなりの従姉妹とでかけると、なんと、お休み・・、じゃあまた次の予定も控えているので、急いで家の近所に戻って、よく言っていた洋食屋さんに行くと、お昼の営業は終わりで店はすでに閉店。仕方なく、今度はこれまたよく行くお蕎麦屋さんに行きました。
これを前後して、鍵を切るハサミはやっぱり今日は届かないらしい・・というメッセージが娘から入り、ますます、ガガ〜ン!と落ち込むことになりました。
まったく、日本到着以来、まだ1日しか経っていないのに、どうして?こう、どれもこれもがトラブルになるのだろうか?と、疲れも溜まって、やるせない気持ちなりました。
そこで、落ち込み切らない従姉妹が、近所の鍵屋さんに鍵、壊してもらえませんか?と聞き回ってくれたりしましたが、どうにも、ダメそうで、これは、またさらに1日ハサミを待つしかないものか?とあきらめかけたところに、「そうだ!今、家の庭に入っている植木屋さんのお兄さんに頼んでみよう!」と言い出したのです。
これから年末にかけて、父の代から、毎年のように庭の手入れをしてくれている植木屋さんがいて、先方もおじいちゃんの植木屋さんから、今では、お孫さんへと世代交代をしていますが、あいかわらず、毎年、季節になると、うちと、隣の従姉妹の家の庭の木をきれいに剪定してくれているのです。ちょうど、今回の私の一時帰国と重なりました。
食事が終わって、家に戻って、そのお兄さんに事情を話すと、「できるかどうかわからないけど、やってみましょう!」と言ってくださって、小さな定規ほどの大きさの鋸を手に、鍵を切ってくれたのです。
もう最近で、私はこんなに人に感謝したことはないと思うくらい感謝感激で、彼は5分ほどで鍵を切ると、庭での作業に戻っていきました。
正直なところ、「もう植木屋さんなんて、いいんじゃない? 決して安くないんだし・・」などと言っていたのですが、意外も意外、なんと植木屋さんが私の大ピンチを救ってくれたのでした。
Amazonで頼んだ鍵も切れるというハサミは無駄になってしまいましたが、本当に無駄になってよかったです。
とにかく、疲れが溜まってくると、またその疲れが次のトラブルを生み出すことになるので、できるだけ早く回復し、せっかくの日本を楽しく過ごすことができるようにしたいと肝に銘じた1日目となりました。
トラブル
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