2024年3月31日日曜日

マッチングアプリ  ”ティンダー・レイピスト” 強姦魔の元写真家に懲役18年+永久国外退去命令

   「ティンダーレイピスト」と呼ばれる38歳のモロッコ人男性が、マッチングアプリ「ティンダー」を通じて知り合った女性に対する12件の強姦と3件の性的暴行事件で有罪判決懲役18年を求刑されています。 この38歳の元写真家は、2014年から2016年にかけて、出会い系アプリ「ティンダー」を使って多数の女性を自宅に誘い込み若い女性たちを襲いました。 彼はモデルを探している写真家であると名乗っており、彼女たちに写真撮影を持ち掛け、巧に自宅に誘いこんで女性を襲うという同じ手口を数多くの女性に対して行っていました。彼の自宅ではアルコールが提供されると、その後、全員が異常な酩酊と体力の低下を訴えており、中には、薬物を投与されたと主張している女性もいました。 被害者の女性たちは、事件当時20代前半の若い女性ばかりであり、この男性がモデルを探している写真家だと名乗っていたとしても、安易に男性の部屋にあがることも不用意でもあるし、そもそも相手をよく知らない出会い系サイトというものには、ふつうに出会う場合に比べて危険性が高いことは忘れてはいけないことを思い出させてくれます。 この他に2件の告発がなされていましたが、2件の事件に関しては、証拠不十分として不起訴になっていますが、少なくとも17件の告発状が出されていることになります。 彼はこれらの関係は合意のうえであったとか、そもそもそんなことは起こってはいなかったと主張し続けていましたが、2件の証拠不十分で不起訴になったケースを除いて15件に関しては有罪判決が下り、懲役18年の有罪判決となりました。 この一連の彼のやり口は、計画的であり、連続的でもあり、極めて自己中心的で悪質であることから、懲役18年に加えてフランス領土から永久に離れる義務を伴っています。 彼はすでにこの事件に対して2年半の公判前拘留を経て、写真家としての活動を禁止され司法監督の下で釈放されたのちにすぐに同様の事件を犯しています。 再犯率が高いと言われるこの手の性犯罪で、司法監督下とはいえ、なぜ公判前拘留を中断して釈放してしまったのかは理解しがたいところです。 今回の裁判にこぎつけるまで被害者の女性たちにとっては、長い闘いの日が続いていたようで、公聴会が数日間続くうちに、お互いを知らない被害者女性たちが近づき、お互いをサポートし、励まし合う姿が見られたと言います。 この裁判で争われたのは、17件でしたが、恐らく告訴に及んでいない女性がまだまだ存在していると思われ、実際に今回の裁判で争われている事件以外にもすでに別の告訴状が提出されているそうです。 マッチングアプリを全て否定するつもりはありませんが、危険人物も含まれているこんなケースもあるので、充分に気を付けてください。マッチングアプリ...

2024年3月30日土曜日

帰仏前後のもろもろ・・どうやら、また時差ボケまっしぐら・・

   なにかとトラブルもあったものの、無事、日本滞在の全行程が終わって、帰仏に向けての最後のクライマックスは荷造りです。帰仏前日、九州から泣く泣く・・というか怒りながら別送した荷物がなんとか届きました。 その荷物を加えて、ざっと来仏のスーツケースを計量して、23㎏に満たない分を最後に買い物に行って追加するつもりでいました。 帰仏前日の朝、叔母から届けたいものがあるから、「午前中に家に行ってもいい?」と電話。今回の来日でまだ一度も会っていなかった叔母も一緒だというので快諾し、家でちょっとだけ彼女たちとおしゃべりしたあと、近所に食事に行くことに・・。 親戚の叔父、叔母の中でも彼女たちは...

2024年3月29日金曜日

長距離フライトの座席の移動のチャンス

   私は長距離フライトに乗る際には、必ずチェックインの時に、この便は満席ですか?と聞くようにしています。もともとできるだけ航空運賃は抑えたいために、よっぽどのことではない限り、別料金を払って座席指定をしたりすることはしないので、基本、割り振られた座席を受け入れて、あとは運次第です。 個人的には、長距離フライトの間は、私は過去に怪我の後に足に血栓ができたことがあったために、フライト中、座りっぱなしというのは良くないようで、定期的に歩かなければならないので、できれば通路側がありがたいのです。 しかし、セコいやり方ではあるのですが、そのフライトが満席ではない場合、離陸後にあたりを見回し...

2024年3月28日木曜日

人の寿命はわからない・・

   今回は、日本にある家のことで、急遽、一時帰国することになり、その家は、父が亡くなった後に相続した段階で、私と弟の共同名義にしたために、家に関わる大きな案件については、私と弟との二人が揃っていなければならず、姉弟ともども海外生活を送っている我が家は、二人が日程を合わせなければなりませんでした。 日本に到着するまでにも、色々と打ち合わせたり、決めたりしなければならないことも多く、いまだかつてないほど、ほぼ毎日のように弟とはLINEやメールで連絡をとりあったり、意見をかわしたりしてきたので、姉弟で色々と話せるよい機会だったと思います。 弟は、日本の企業で働いているので、日本には仕事...

2024年3月27日水曜日

LCCはもう嫌だ・・最悪の東京への帰り道

   楽しかった九州旅行も最終日、帰京する日は朝からさんざんでした。 まずは自業自得とはいえ、娘がお腹が痛いと言い出し、また、天気も悪いこともあって、予定を変更、まあチェックアウトの時間までゆっくりして、最後の最後までお部屋の露天風呂を堪能しようということになり、それなりに最後の最後まで温泉を堪能したのです。 その後、湯布院の駅がなかなかよいというので、駅周辺をぶらぶらし、農協のスーパーでちょっとだけ買い物をして、かなり余裕を持って空港へ出発したのです。 しかし、空港への高速道路が閉鎖されており、一般道を行かなければならなくなったために、大幅に時間がかかり、かなりチェックイン、ギリギリの時間になってしまいました。 チェックインは無事にできたのですが、問題は荷物で、LCC(ピーチ)は荷物の機内持ち込みの荷物の重量制限がタイトで、それをオーバーする分は、もう初めから、お金を払って預けることにしていたのです。ところが、すんでのところで、時間切れになり、「もう荷物は預けることはできません」と言われて、途方に暮れたのです。 だって、自分が飛行機に乗るのに、荷物は預けられませんって、ふつう、どうします? そのあたりでピーチ航空の職員がどうしようか?となんとか善処しようとしてくれていたにもかかわらず、急にANAの地上職員がやってきて、それを遮るカタチだったのです。 それなら、どうすればいいの?と焦る(というより怒る)と、「預けられない荷物は、宅急便で別送してください」とのこと。だいたい、ただでさえ、時間がギリギリなのに、そんなことしている時間がある?とちょっと、いやかなり唖然とし、それなら、「もうこのフライトキャンセルしようか?」というと、「キャンセルについては、ご自分でご確認ください・・」と言う。 時間がギリギリだったことはこちらの落ち度ではありますが、もう少しその説明の仕方や物言いや対応の仕方でかなり印象が違ったと思うのですが、もう私たちは怒り心頭。前代未聞に感じの悪いANAの職員は40代後半くらいの女性でいかにもお局的な感じ・・。 結局、ギリギリでなんとか荷物を宅配便に預け、慌てて出発ゲートへ走り、保安検査場へ。そこでも、出発便ギリギリの時間だと言っても、保安検査場の人は、全く意に介してくれずにさらにバタバタと飛行機の入り口までなんとか駆け込むと、今度は、さきほどのチェックインの際にいたANAの職員の女性が立ちはだかり、通してくれないうえに理由も説明なし。 これまで数十回、いや数百回以上飛行機を利用してきましたが、こんなに感じの悪い航空会社の職員は初めてで、もはや嫌がらせのレベル。 いかに安い航空券だとしても、料金を払っているのだから、こんな嫌がらせを受けるのは、到底、理解ができません。 日本のサービスは世界一。どこへ行っても日本人は本当に感じがよいので、余計、こんなことがあるとは、腹立たしいやら残念やら・・。 フランスやヨーロッパだったら、あり得ることだという印象があるのですが、前回、ハプニングのために慌てて取り直したチケットがトランサビアというLCCだったのですが、そこですら、こんなに感じの悪いことはありませんでした。 また、宅配便で送った荷物は九州からだと最低でも2日かかるということで、帰仏直前の私にとっては、フランスに帰る荷物の調整に大きなハンディを背負うことになりました。 結局のところ、もとを正せば、大分空港への道路が閉鎖されていたことから始まったハプニングだったのですが、LCCと一般の航空会社ではここまで違うのかと思わせられる職員の対応の違いに心底うんざり。 個人的には、もう二度と日本のLCCは利用したくない気持ちになりました。LCC...

2024年3月26日火曜日

ついに旅先で腹痛に襲われ苦しむ娘

   私は普段はある程度、食事には気をつけて、控えめにしているつもりですが、日本に一時帰国している間は、そんなことはおかまいなしに、とにかく食べたいものは、食べる! 少々、大袈裟ではありますが、これがもしも日本に来る最後の機会になったとしても、思い残すことがないように、欲望に率直に食べることにしています。 ダイエットは、フランスに帰ってから、ゆっくりやればいいと、とにかく、食べたいものを食べる毎日を送っています。 しごく前のめりになって、でかけるたびに食べたいものを買ってきては食べているのですから、巻き添いを被っている娘ともども、食べ過ぎの日々が続いていました。 ましてや、今回は娘と二人で九州旅行に出かけ、温泉宿に泊まれば、これまた朝から普段では考えられないほどの料理が並び、ふだんはともすると朝食は食べなかったりもするところを朝からしっかりと食べ、昼は昼であそこのお店に行ってみたいとか、あれが食べてみたいから・・と食べてみたり、また、夕食は夕食で、旅館で豪華な食事がずら〜っとならび、二人で「うわぁ〜すご〜い!美味しそう!美味しい!」とはしゃぎながら食べてきました。 そんなふうに、母娘で旅するのは、このうえもなく楽しいことなのですが、とにかく旅先での移動は車で、今回は、特にあまり天候がよくなかったために、あまり歩くこともできず、次の旅館に着くなり、とにかく旅館内の温泉巡りでひたすら温泉に浸かるだけなので、運動量も不十分。 とにかく温泉にだけは、とことん入っているのですが、それで山ほど食べている食事が消化しきれるものではなく、日々、蓄積されていくうちに、あまり空腹を感じなくなってきて、しかし、どうにか少しこなれたかな?というくらいの時間に次の食事。 それでも美味しそうな食事を見ると、食い意地から空腹を感じ、食べるとびっくりするくらい美味しいので、それにつられて結局はとことん、もう苦しい!と言いながらも、食べてしまう・・しかも、これをこうしたらもっと美味しいだろう・・などと、自ら手を加えてみたりして、ああでもないこうでもないと言いながら、夢中で食べてしまうのです。 もうほとんど病気です。 今日は、あんまりお腹もすいていないから、お昼は軽めにお蕎麦くらいにしておこう!と良さそうなお蕎麦屋さんを探して出かけると、結局、メニューを眺めて二人とも真剣に悩み、周囲の人々が食べているものと照らし合わしながら、真剣に悩んだ結果、結局は、天せいろという、ちっとも軽くない食事を美味しく平らげ、挙句の果てはデザートに葛切りまで食べてしまいました。 それでも、娘は、この日の夕方に、このままでは、夕食が美味しく食べられないからと、旅館の近くを1時間ほど歩いてきたりもしていたのですが(私の方は、もうダウンして、昼寝)、夜は、肥後牛のすき焼きとかで、またなかなか立派な食事を完食。そして一晩あけて翌朝は、またいわゆる旅館の和朝食をいつもの調子で完食しました。 しかし、ついには、朝食後、娘はお腹が痛いと言い出し、お腹をさすりながら、暗い顔。どんな様子か聞いてみると、とにかくお腹がパンパンでお腹が張って痛いと・・。いわゆる食べ過ぎでお腹をこわす・・というのとも違って、食べ過ぎでお腹が本当にいっぱいの状態でお腹の皮が張って痛いというのには、心配を通り越して、我が娘ならば苦笑するしかありません。 もっとも、ほぼ同じ量の食事をしている私のお腹はパンパンにいっぱいになっていないことも別の意味でなかなかヤバい状態でもありますが・・。 彼女は、日本に住んでいて、何も私に合わせてがっつかなくてもよさそうなところですが、そこが、私と一緒になって、ひとつひとつの食べ物に真剣に向き合い、がっついてくれるのは私としては嬉しくもあり、楽しいことなのですが、どうにも美味しいものをみると満腹にもかかわらず、興奮してしまい、お腹の皮が張って痛くなるまで食べてしまうというのは、もうそういう血筋?としか言いようがありません。 結局、しばらくして、彼女の腹痛はおさまってくれたのですが、私の日本滞在も残すところ、あと数日で、最後のラストスパートで、この後も帰仏するまでは、一食たりともおろそかにはできないところです。 それこそ、私の方もかなりヤバいのですが、もう腹をくくってダイエットはフランスに帰ってから・・と思っています。 娘よ、こんな母につきあってくれてありがとう!食べ過ぎ <関連記事>「日本に帰ると猛然と食べまくる!帰国時の海外在住日本人の姿」「完璧に壊れている私の満腹中枢」「食いしん坊の家系」「一時帰国の楽しみ 日本での食事 やっぱり日本は美味しい」「京都...

2024年3月25日月曜日

従姉妹夫婦の食と旅に徹した羨ましい人生

   私には、6歳年上の従姉妹がいて、子供の頃はそれこそ隣に住んでいながら、あくまでも同い年の従姉妹のお姉ちゃんという少し離れた存在でした。もっとも考えてみれば、子供の頃の6歳の年の差は大きく、子供の私からみれば、彼女の存在は、実際の年齢以上に年の開きを感じていて、ずっと、すごく大人だと思っていました。 私が小学生の頃には、彼女は中学生、高校生だったのですから、そのくらいの年頃の子供にとっては、やっぱり別世界です。 彼女は、イギリスに留学していた時期もあり、わりと海外にも抵抗なしに出かける人なので、彼女と少しだけ、行き来をするようになったのは、私がフランスに来て10年以上経ってからのことです。 彼女がお友達とパリに来たときに家に寄ってくれたり、私が日本に帰ったときには、美味しいものを届けてくれたり、家に呼んでごちそうしてくれたり・・現在は、日本の家はそんなに近くないのですが、ことさら食べ物に関して、何かにつけてお世話になることの多い従姉妹です。 彼女は、結婚していますが、日本でDINKS(Double...

2024年3月24日日曜日

九州旅行2泊目の高級旅館がより魅力的に感じたポイント

   今回の九州旅行のための旅館の予約は、私もいくつかの希望は伝えていたものの、最終的には、娘に一任していました。最近の旅行の際の宿泊先の予約については、だいたいは、サイトを検索するか、YouTubeなどでの紹介を参考に決めています。 おおよその予算と、全工程を上手く回れるための立地、今回は何よりも温泉なので、その温泉に関する施設、また、外せないのが提供されるお食事の感じで選んでいます。 信頼のおける身近な人が実際に宿泊して、「ここ良かったよ〜!」などという情報がある場合は別として、多くの場合は、少々大げさな言い方をすれば、まあ一種の賭けというか、当てずっぽうでもあるため、実際に旅館に宿泊する際には、ドキドキします。 これまで、そんなに「ハズれた!」という経験はないのですが、逆にちょっと意外なポイントに感動することもあります。 今回の九州旅行2泊目の旅館では、意外なポイントに感動しています。それは、黒川温泉の「奥の湯」という旅館なのですが、かなり良い旅館で、文字どおり、黒川温泉の奥にある渓谷の間にある旅館で、その温泉施設も充実していて、館内には、複数の露天風呂や大浴場、家族風呂などがあり、温泉プールまであります。旅館内の調度品なども古いものを上手く使って、逆にモダンな感じに仕上げていて、美しく、落ち着いた雰囲気を醸し出しており、館内やお部屋にも多数、美術品や絵、置物などで飾られている重厚な印象のある落ち着いた雰囲気の旅館でもあります。 それが、いざ、お部屋に案内されてみると、最初に驚いたのは、その旅館の印象からは、一見ふさわしくないような、いかにも昭和というか、レトロな感じを受ける昔、よく見かけた気がするビニールのスリッパです。 思い切り昭和な世代の私にとって、そのいつのまにか、あまり目にすることがなくなっていたペタペタな感じのスリッパに感動。そして、お部屋の中の円形のドーナツ型の木の蓋のついたゴミ箱。お部屋の中の冷蔵庫を開けてみると、シンプルに湧水のいれてあるポットが一つ。 もちろん鍵は、カードキーなどではなく、ごくごくふつうにガチャガチャあける鍵です。 お部屋に置かれているお茶などは、市販のティーバックなどではなく茶葉がお手製のティーバックの中に入れられたものがいくつか茶筒の中に入っています。 館内のいくつもの温泉施設を堪能したのは、もちろんのことですが、この古いものを多く用いながら、モダンに作り上げられている旅館はもちろんのこと、昭和な感じのペタペタなビニールスリッパや円形のドーナツ型の木の蓋がついているゴミ箱や端々に感じられる質実剛健な感じに、とってもホッコリさせられていることを自分の中で発見して、ニマニマしてしまい、同世代の友人たちと共有したいな〜という思いにかられました。 もちろん、お食事などもすばらしく、品数も豊富で豪華そのもの、一つ一つの料理が丁寧に作られていることが感じられ、感動的に美味しく、そのクォリティーについては今さら言うまでもありませんが、絶対的に食べ過ぎの日々が続いています。 しかし、前日に別府の街を歩いていて見かけたどこか昭和な風景が嬉しかったり、昭和の片鱗に触れたとき、私の中に眠っている「昭和」が目を覚ましてどこか懐かしさに感動するという新しい感動ポイントを発見しました。 豪華な温泉旅館に来て、感動ポイントズレてない?と思われるかもしれませんが、その優雅な感じを喜びつつも、そのどこか質素で懐かしい部分に自分が喜びを感じているのは、事実です。 意外なところで意外なものに触れることは、そのギャップやミスマッチにより、実際のものをよりチャーミングにしてくれるものだ・・と、妙なところに感心した温泉旅館体験でした。高級旅館の中の昭和 黒川温泉 奥の湯<関連記事>「極上の温泉と最高のお料理とおもてなし 鹿児島県霧島温泉 石原荘」「日本の温泉は海外在住者の憧れの場所 やっぱり日本って素晴らしい!」「日本の温泉地 別府の街」「パリで今、大人気のラーメン屋さん KODAWARI...

2024年3月23日土曜日

日本の温泉地 別府の街

    今回の一時帰国は、日本にある家の件でどうしても帰国しなければならなかったのですが、長距離フライトに耐え、時差ボケに耐え、そして、安くはない航空運賃をはたいて、日本に来たからには、厄介なことだけでなく、少しでも楽しいこともやっていきたいと思い、前回に引き続き、温泉旅行の計画も盛り込んでいました。 私は、東京で生まれ、東京で育ったために、東京から遠い地方に行く機会はあまりなく、また、親戚なども全て東京で、バカンス?(夏休みなど)時も東京から車で行ける範囲くらいが関の山で、自分で旅行するようになってからは、むしろ、海外旅行ばかりで、国内ではあまり旅行することはありませんでした。 以前は、日...

2024年3月22日金曜日

日本で感じるチープフレーション

   今年の初め頃、フランスでは、消費者保護団体が、コスト削減のためにレシピを変更し、材料の質を落としたり、量を減らしたりしつつ、且つ値上げをしている食品メーカーの特定商品について、その社名、具体的な商品名を挙げて警告を発し、話題になっていました。 具体的な社名や商品名を名指しで指摘するあたり、なかなか強烈だな・・と思ったのですが、消費者側としては、ありがたい情報でもあり、また、なにも、メーカー側を貶めるためというよりは、消費者側の立場にたって、事実を伝えているわけですから、そのような団体からすれば、憚ることなく、情報を開示することに問題はあり得ないのです。 これを機に、私は、チー...

2024年3月21日木曜日

フランス人の好きな軽食トップ10からSUSHIが外れたけど・・

  長らくフランス人の好きな軽食ランキングのトップ10には、必ず SUSHI が食い込んでいましたが、今年発表された調査結果によると、SUSHI のランキングが落下したとされています。 フランス人に人気の軽食(ファストフードを含めて)は、サンドイッチやハンバーガー、ピザ、ケバブ、サラダ、パニーニなどで、サラダを除いて、それらは、ほぼ小麦粉文化の食べもので、パンあるいは、それと同種のものと肉やチーズの組み合わせによるものが中心です。 彼らは、SUSHIがトップ10から外れた理由として、フランスでのSUSHIのネタの中心を彩るサーモンの価格の高騰のために、SUSHIがより高価にならざるを得なくなっていることを挙げており、また、SUSHIがより革新性を示せなくなっているためだと分析しています。 フランスでの外食は一般的に高価で、ふつうにレストランでランチをとるとしたら、おそらく20ユーロ(約3,200円)前後が平均的ではないかと思われますが、ここでトップに君臨しているサンドイッチやケバブ、パニーニならば、10ユーロ以下でもなんとかなりそうなイメージ、ハンバーガーやピザですら、それと同等かそれ以上だと思います。 そこへ行くと、SUSHIは軽食扱いされているにもかかわらず、なかなかな値段になってしまうので、価格帯としては、どうにも中途半端な位置付けになってしまうのかもしれません。 しかし、ネタの価格の高騰はともかくとして、SUSHI...

2024年3月20日水曜日

日本での買い物 買いたいものにも色々あって・・・

   日本に一時帰国している際に、どこかに用事があって出かけても、たいていの場合は、帰りに買い物して帰ろう・・ということになるのですが、その行く先々によっても、色々あって、ついでとはいえ、その場所からの帰り道をどういうルートで帰るかを考えるとき、あれを買うためにあそこに行きたいから、こっち経由で帰ろうとか、買い物ありきで予定をたてることになります。 まあ、そのほとんどの買い物は、私の場合は食料品なわけですが、もうたいていの場合は、すでにリスト入りしている(決まっている)買い物の場合は、あそこへ行ってあれを買う・・というのは、だいたい目安がついているので、その買い物をするために行く場所で、それプラスその辺りをちらほら、半分ひやかしのつもりで試食などしながら、見て歩くわけで、かなりお腹も気持ちも満たされて、それはそれでなかなか楽しい時間でもあります。 その食料品の内訳は、当然、フランスに持って帰りたいものと、日本にいるうちに食べておきたいものとがあるのですが、その道すがらには、忘れていたけど、こんなものもあった・・あんなものもあったと、結局は帰りには、その重さを憂うほど大変な量の食料を持って帰ることになるのです。 まったく、己の食い意地には、毎度のことながら、自分でも呆れるほどなのですが、それが必ずしも一般的に、ものすごく評価されているようなものばかりとは限らず、けっこうな部分で「懐かしさ」が占めていることに気付かされます。 それは、子どもの頃、よく買いに行かされたお肉屋さんのコロッケだったり、昔、祖母が好きだったパン屋さんのクリームパンだったり、ミスタードーナッツやケンタッキー(KFC...

2024年3月19日火曜日

娘の日本での確定申告でびっくりしたこと・・

   私は、海外に生活の拠点を移して以来、日本での税金の申告をしていません。(日本での収入はないので)なので、私が日本で税金の申告をしたのは、大昔の話で、それがどんなものであったのかすら、あまりよく覚えていません。 もちろん、現在は、フランスで毎年、税金の申告をしていますが、現在はオンラインになっているので、そこまで面倒な話ではありません。未だに用紙に記入して送付したり、実際に税務署の窓口に行って申請することも可能ではあります。 私がフランスに行ったばかりの頃は、ほぼ100%が用紙による提出で、その提出期限のギリギリ・・深夜0時には、なぜか、ちょっとびっくりするほどの人が駆け込みで...

2024年3月18日月曜日

グルメな親友との至福のひととき 日本橋 かに福本店

   今回の一時帰国は、日本にある家についての手続き上のことで、どうしても帰国しなければならなかったために、いつもの一時帰国とは若干、異なるものではあったのですが、それにしても日本に来たからには、食べたいもの、できるだけ美味しいものを食べるということをおろそかにするわけにはいきません。 私の周囲の人々も慣れたもので、私の好きそうな食べ物やお店を探しておいてくれるのです。 なかでも私の親友のグルメ度は見事なもので、かつて、食べログなどのサイトもなかった頃から、どこどこのなになにが美味しいとか、例えば、この場所で和食、お寿司、お蕎麦、イタリアン、中華、フレンチ(などなど)なら、このお店...

2024年3月17日日曜日

いつのまにか、日本でカーシェアを上手く使いこなしている娘にビックリ!

   娘が日本で運転免許を取得したのは、昨年の夏のことでした。彼女はフランスでも運転免許を取ろうとしていたのに、学業の都合で転居したり、パンデミックが起こったりしたために、免許の取得が中断したまま、日本で就職することになり、フランスでの免許取得は、長期延期状態になっていました。 昨年の夏、彼女が転職を決めた段階で、次の仕事との間に2ヶ月ほどの時間ができ、その間に彼女はフランスに一時帰国したり、他の国を旅行したりした挙句、残りの短期間の時間で日本の運転免許証を取得したのでした。 当初、彼女は、とりあえず免許は取れる時にとっておくだけで、車はお金がかかりすぎるので必要ないと言っていたの...

2024年3月16日土曜日

年々、時差ボケがどうしようもなくなってくる・・

   今回の一時帰国は、過去最悪の時差ボケの強烈さで、とにかく日本に来て、もう5日ほど経とうとしていますが、一向に治る気配がなく、一日平均2〜3時間くらいしか眠れていません。 なにしろ、到着した初日は機内で多少は眠れたものの、それもほんの数時間、その日の夜はとうとう一睡もできなかったのですから、スタートからして、未だかつてないほど酷いのです。 それでも、前日は、全く眠れていないのですから、翌日はさすがに眠れるだろうとたかを括っていたのですが、眠れるには、眠れたものの、娘とついついおしゃべりをしていて、夜、遅くなってしまったというのに、早朝、まだ夜もあけないうちに目が覚めてしまいまし...

2024年3月15日金曜日

周囲の人たちが抱える親の介護と日本の家の相続問題

   日本に帰国して以来、今のところ、毎日のように次から次へと会っている日本に住んでいる従姉妹や叔母や弟などの親戚の面々。それぞれに、お互いを子供の頃から知り合い、共通の思い出を積み重ねてきた彼女、彼らは、年齢を重ねるとともに、より大切に思える貴重なものを共有している者どおしが持つ親しさに格別なものを感じています。 そんな同世代の彼女たちが現在、抱えている問題は、親の介護と相続問題。 どの家も少しずつ、カタチは違うものの、将来に対する不安には、共通するものがあり、同様の悩みを打ち明けつつ、「みんな色々あるんだなぁ〜」としみじみ感じています。 多くは、結婚するなり独立しているので、親...

2024年3月14日木曜日

最近の日本到着後の定番スケジュール

   私が日本への一時帰国の際、まず行く場所は美容院で、とにかく、とりあえず、日本行きのチケットを取ると、到着翌日の美容院を予約します。 前回は、たまたま帰国翌日の日が美容院の定休日に重なってしまったために、その穴を埋めるために急遽なんとか、長期のフライトの疲労回復のために、初めてマッサージに行ったのですが、それに味を占めて、今回は、美容院と同日にマッサージを予約、この日で、かなり回復できるだろうと目論んでいたのでした。 ところが、美容院が想像以上に時間がかかり、昼食の時間を逸し、思っていた場所での食事ができなくなり、それからが運の尽き。とりあえず、もうここでいいやという...

2024年3月13日水曜日

機内で出会ったイタリア人女性の1ヶ月間の日本一人旅

   日本に来る飛行機は満席で、しかもケチって座席指定もしていなかったので、一体、どの席に割り振られているのかは、運次第とはいえ、そのフライトの良し悪しを大きく左右するものでもあるので、心配でもありました。 私が飛行機に乗り込んだときには、私の隣の席には、もうすでに若いヨーロッパ系の女性が一人座っていて、とりあえず、こんにちわとあいさつをして、私は通路側であったことにホッとしていました。 私は、以前に怪我をして、足に血栓ができたことがあって、それ以来、飛行機に乗った時には、定期的に機内を歩くようにとお医者さんに注意されているので、そのために本当は通路側が好ましいのです。 通路側であることにホッとしたとともに、あいさつをした感じで、13時間近くという長いフライトの間の隣人となる人が、ちょっとふっくらした、穏やかそうな感じの良さそうな若い女性であることに一先ず、よかったな・・と思いました。 出発時、機内のアナウンスからは、「オンタイムで出発します」ということだったのですが、結局、飛行機が離陸したのは、予定時刻を20分ほど過ぎた頃でした。まあ、20分程度の遅れならば、フランスの航空会社としたら、ほぼオンタイムに等しいことです。 飛行機が離陸してすぐに隣の彼女は早々に寝てしまい、なんとなく、寝そびれてしまった私は、食事のサービスが終わったら、寝ようと、大人しく、映画を探してみたり、持っていた本をちらちらとのぞいていました。 隣の女性は、眠っていたので、食事をパスしてしまうのかな?と思っていたら、食事のサービスが始まると、器用に目をさまして、黙々と食事を始めました。ただ、アジア系の顔をしていない彼女は、CAさんからみたら、フランス人だと思われたのか、サービスのたびに悉く、CAさんからフランス語で話しかけられ、おそらく大体の意味は理解していたものの、返答に困っていたので、ああ〜彼女はフランス人ではないんだ・・と私はその時に彼女がフランス人ではないことに気が付きましたが、そして、その時は、あえて、どこの国の人が尋ねることもしませんでした。 日本行きの直行便なので、日本人かフランス人が圧倒的に多いわけで、日本人の顔をしていれば、CAさんは、たいていは英語で話しかけてくれるのですが、彼女に対しては、フランス人以外であるということに気をとめることもなく、あくまでもフランス語で話しかけるのには、その度に少々、決まりの悪い顔をしている彼女が気の毒な感じがしていました。 彼女と話を始めたのは、到着4時間くらい前になった頃のことで、彼女の方から、「すみません、座席の下に髪をとめるクリップを落としてしまったのでさがしているのですが・・」というので、一緒に探し、わりとすぐに、それは見つかりました。 その時も彼女は私に英語で話しかけてくれたので、どちらの方ですか?と聞いてみたら、彼女はイタリア人の若い女性でこれから、1ヶ月近くを日本中を一人で旅行して歩くつもりだという娘と対して年齢が変わらない女性でした。 彼女曰く、日本に行くのは初めてのことだけど、自分は日本が大好きで、日本の食べ物、日本の文化、マンガなど、全てが大好きで(マンガだけではないのよ!とマンガオタクではないことを強調)、1年近く前から、着々と準備をして、毎日、カレンダーに印をつけながら、ものすごく楽しみにこの日を待っていたということで、もう全てが準備万端でワクワクしている!と目を輝かせて話してくれました。 どこの国の人にしろ、それがどんな理由であろうとも、日本にそんなに好感を持ってくれる人に出会えることは嬉しいことです。この旅行のたびに彼女曰くお金を貯めるために、1日9時間以上働いてきた・・と話してくれて、一瞬、イタリア人が毎日9時間以上も働くんだ・・と内心驚いたのも事実です。 彼女は入念に日本国内の行き先を選び、どこへ行って何をするか?宿泊先も全て予約済みとのことで、当然、ジャパンパスレールも準備し、日本の携帯のSIMカードまで、すでに持ってきているの!と得意げに見せてくれました。 それから、色々な話しをして、しばらくすると、彼女が今度は、「大事なSIMカードをどこかに落としてしまった・・」と血相を変え始めました。もうこの時は、彼女の日本での大冒険旅行の話を聞いていた私は、もうそれは他人事ではないと、一緒になって、しばらくの間、SIMカードを探し続け、ポロッと落ちているカードを私が発見しました。 彼女は、飛行機の中で、「これは、イタリアのSIMカードだから、これと交換して・・」と一応、ひと段落がつきました。すると、またしばらくすると、今度は「携帯がない!」と。 多分に気分が高揚しているのはわかりますが、これから先の日本での一人旅、ますます心配になりました。 私の娘もしょっちゅう失くし物をしているので、どこか娘と似ているところがあるなと思いつつ、娘が先日、お財布を失くして、そのことに4日間も本人は気づかないでいたにもかかわらず、4日後には、そのお財布が見つかった話を彼女に話しました。 「しかし、これは、日本では不思議なことではないにせよ、日本とはいえ、必ずしも見つかるとはかぎらないんだから、本当に気をつけなさいね・・」とまるで、彼女のママになったような気分でした。 「日本で、なにか、困ったことがあったら、いつでも連絡してね・・そして、もしパリに来ることがあったら、うちに泊まってくれていいよ・・」と彼女とはアドレスを交換しました。 彼女は、その日は京都泊という結構、キツいスケジュールを組んでいて、羽田についたら、すぐに東京駅に向かって新幹線に乗る予定だと言っていて、パスポートチェックで外国人と日本人で別れたあとは、はぐれてしまって、結局、その後は、会えずじまいでした。 しかし、考えてみれば、東京駅の新幹線の時間に間に合ったかどうかは、甚だ疑問、でも、あれだけ、日本を楽しみにやってきてくれる人と直に触れ合えたことは、はじめてのことで、長いフライトが少しだけ短く感じられた楽しい、イタリア人女性との時間でした。 どうか、彼女が1ヶ月近い日本での一人旅を無事に楽しく過ごせますように・・。外国人観光客<関連記事>「なんだかんだ言っても、日本はやっぱり治安がいいんだな・・と思った話」「パリの美術館...

2024年3月12日火曜日

久しぶりのエアフランス日本行き直行便

    今回、日本にある家のことで、どうしても日本に行かなければならない用事ができて、日本には、つい3ヶ月前に行ったばかりなのに・・また、長距離フライト嫌だな〜と思いつつも、仕方なくて、4月以降になると運賃が跳ね上がるだろうし、それより先はまたパック(イースター)のバカンス時期になるし、その後は、日本のゴールデンウィークと重なるし、それより先は、もうパリはオリンピック騒ぎで、また、ストライキなども起こりかねないし、いつも以上に空港は警戒体制に入るだろうから、何かとトラブルが多そうで、もう用事はできる限り、早く済ませておきたいと、なんとか3月中にと日本行きを決めたのです。 ただでさえ、時間がかかるために、今回は、直行便のみに絞って航空券を探したのですが、パリから日本(東京)への直行便となれば、JALかANAか、エアフランスだけで、もうあまり選択肢がなかったのですが、それでもできるだけ安いチケットと思うと、これまで、さまざまなトラブル(主にはストライキですが・・)のために避けていたエアフランスのチケットを購入しました。 ちょうど、同時期に日本に行くという友人から、チケットがいくらくらいだったのかを聞いていたため、それでも安かった・・というのが頭にあったため、それよりもさらに安くて、直行便で1,200ユーロを切る値段のものを見つけたので、「もうこれでいいや! ストライキが起こりませんように・・」と決めたのでした。 ただ、日本に行く際に(私の場合は)絶対にチェックしておかなければならないのは、持てる荷物の制限で、安い!と思ったチケットには、預けられる荷物の料金が入っておらず、後になってから、別払いで、スーツケースの料金は追加しました。しかし、荷物の分を追加したとしても、まだまだ日本の航空会社よりは安かったので、まあ今回はそれでよしとしました。 以前は、日本行きのエアフランスの便は1日2〜3便あったと思うのですが、今は若干、減っているようで、それなりに日本に行く人も以前よりは減っているのかと思いきや、CDG空港でチェックインの際に満席ですか?と聞くと、満席とのことで、比較的小さめの航空機ではあったものの、やはりキツキツでした。 長らくお目にかからなかった日本の添乗員さん付きのツアー客らしき人々もいて、知り合いの添乗員さんいないかな?などと探しましたが、どうやら時代は変わっているようでした。日本からのお客さんも以前のようにブランド物の袋を持っている人などもほとんどみかけることはなくなり、服装などからみると、全体的に以前よりもおとなしめの印象を受けました。 現在、パリから日本への直行便はフライト時間12時間50分とのことで、一時の迂回便よりはマシになっているものの、やはり長いフライトでした。 機内はかなりシンプルで、以前はあったエチケット袋や機内紙や機内食のメニューなども一切なくなり、シンプルなのは、けっこうですが、さすがに外国?(フランス)のCAさんがほとんどなので、なかなかつっけんどんな感じだったり、妙にお客さんに媚びる感じがないのはよいのですが、よく言えば、フランスらしい感じではありました。 飛行機が少し揺れ出した時に、急にお腹が痛くなり出して、私としては緊急事態であわててトイレに駆け込もうとしたら、フランス人のCAさんに「ベルト着用サインが出てるでしょ!」と怒られたけど、「私も緊急事態です!」とトイレに駆け込んでしまいました。本当にもう油断ならない状況だったので・・。とりあえず、飛行機も私も無事でした・・。 たまたまだったのでしょうが、比較的、年長のCAさんが多く、フランスではあまりドギツいメイクをしている人は滅多にお目にかからないのですが、このCAさんたち、日本到着数時間前に現れたときには、かなりしっかりメイクしておられたのには、ちょっとビックリしました。そういう社風になったのでしょうか? まあ、時期も時期で中途半端ということもあるのでしょうが、一時は日本行きの直行便には、ほとんどフランス人のお客さんしか乗っていなかった時期もあったので、それを考えたら、フランスから日本への観光客は、以前のようには戻っていないのかもしれません。 しかし、数日前に日本にいる友人が京都に行ったら、外国人ばかりで、まるで海外旅行をしているみたいだった・・と言っていたので、日本にも外国人観光客はいるところには、山ほどいるようです。 なんどか痛い目にあったために避けていたエアフランスですが、まあ、到着先は同じ場所、できるだけ安いチケットをと思ったのですが、とりあえずは無事に到着いたしました。 それにしても、以前は2月、3月頃ならば、700〜800ユーロというのもあったのに(一体、いつの話をしているんだ!と言われそうですが・・)、1,100ユーロ台でも安い!と飛びつくようになってしまったのですから、それにしても物価が上がったんだ・・とゲンナリしますが、仕方ありません。 パリを夜、出発して、日本に着くのは日本時間で翌日の夜です。時差があるとはいえ、やっぱり長旅・・。早くロシア上空を飛べる以前のような以前の通常運行状況に1日も早く戻ってもらいたいと思います。エアフランス パリ発東京行き<関連記事>「パリ・シャルル・ド・ゴール空港発...

2024年3月10日日曜日

「実家に帰らせていただきます」とは言えなかった海外生活

   昔の日本のドラマを見ていたら、「実家に帰らせていただきます・・」みたいなシーンが出てきて、そういえば、私には、そういう選択肢はなかったな・・考えたこともなかった・・と思いました。 なにしろ、実家に帰るといっても、そうそう簡単には帰ることはできないのです。帰るとなったら、仕事も何もかも捨てて・・ということになってしまうのですから、そうそう簡単に口にできる話でもなく、自ずと私の意識からは、排除されていたのだと思います。 そもそも、昔のドラマなので、今の時代、日本でもそういうセリフを叩きつけて実家に帰ってしまうというようなことがあるのかどうかもよくわかりませんが、そんなことが簡単に...

2024年3月9日土曜日

鳥山明氏の訃報が証明したフランスでのマンガ人気

   フランスで日本のマンガが大人気であることは知っていましたが、フランスでの鳥山明氏の訃報の扱いで、その存在がいかに大きいものであったかを再確認させられたような気がしています。 彼の訃報が発表された日、フランスでのX(旧Twitter)のトレンドの圧倒的なトップは一日中「Akira Toriyama」で、それを追随するのは、「Dragon Ball」でした。 フランスのル・モンド紙をはじめとする大手新聞をはじめ、ほぼ全てのマスコミが彼の訃報を大々的にとりあげ、彼のこれまでの作品や彼のマンガがフランスに浸透していった経緯、また、彼の人となりなどを報道していました。 もしかしたら、彼はフランスで一番有名な日本人であり、近年最もその功績を讃えられている日本人なのかもしれない・・と思いました。 何しろ、MANGA(マンガ)という単語でさえも、現在はそのままフランス語に使用され、恐らく、ドラゴンボールを知らないフランス人を探す方が難しいくらいかもしれません。 私のところにも、今朝、フランス人の知人から電話がかかってきて、「日本の偉人が亡くなったね・・ほら、ドラゴンボールの作者・・」と私は、自分でニュースを見る前に、彼から鳥山明氏の訃報を聞いたのでした。 この鳥山明氏の訃報を知らせてくれた知人は、私よりも年長のマンガなど読みそうもない世代の人ですが、そんな人?にさえも知られているドラゴンボールって、やっぱり、フランスでもすごい人気だったんだな・・と思わせられたのでした。 実際にフランスは日本に次ぐ世界2位のマンガ人気大国でもあり、この日本のマンガをきっかけに日本の文化に触れ、特にマンガの中にも登場する日本食をきっかけにフランスでの日本食ブームが起こったとも言われています。 以前、ドイツから交換留学で我が家にやってきた女の子が大のマンガ好きで、ぜひ、マンガに出てくるラーメン屋さんというもの、に行ってみたいと頼まれて、パリにあるラーメン屋さんに連れて行ったこともありました。 フランスでは1980年代から1990年代にかけて「マンガマニア」が創刊されて以来、フランスでのマンガ人気は、凄まじいものになり1988年からは、ドラゴンボールはテレビでも放映され始め、当初は古い世代の国会議員などから「日本のマンガは酷い!」などとの声があがることもあったようですが、結局は圧倒的な人気に支持され、マンガへの熱狂はフランスの文化的現象とさえも呼ばれるようになりました。 あるジャーナリストは、鳥山明氏の作品を「伝統的な漫画に対する総攻撃の先鋒」と称する人もありました。 また、多くの若者が彼のマンガに惹きつけられた理由を「この小さな悟空は、社会的、感情的な環境でうまく成長できない孤独な多くの若者たちに力を与えてくれた」「これらのキャラクターたちは、私たちが戦ったとき、団結して立ち上がったときに成功することを示してくれました」などという彼の訃報に対する数多くのコメントの中から理解することができます。「Merci!Akira...

2024年3月8日金曜日

全国労働組合のオリンピック期間ストライキ警告に見える社会的アンバランス

   冬休みが終わるか終わらないかのタイミングから、通常、フランス人の間では「夏のバカンスはどこへ行くか?」という話題で持ちきりになり、実際に夏のバカンスの予約を開始します。 ところが、今年は、例年とは同じにはいかずに、夏のバカンス期間中には、フランス人にはオリンピック・パラリンピックという巨大な壁が存在します。 考えてみればみるほど、このオリンピックという最高の機会をフランスCGT(労働組合)が黙って見過ごすはずはないし、実際に、彼らが訴えている「オリンピック開催により数十万人の労働者が打撃を受ける」というのは、事実でもあります。 国家総動員とまではいかないまでも、パリオリンピック開催には、多くの人がフランス人の生きがいとも言える夏のバカンス期間を働かなくてはならず、また、これを政府が当然のことのように行おうとしていることに怒りを訴えています。 オリンピックのために多くの人々が残業を余儀なくされたり、バカンスがとれないことや、通常よりもずっと長い時間働かなければならないことに対して、何も対処されていない!政府は即刻回答すべし!と。 また、オリンピックのために、イル・ド・フランス(パリ近郊地域)に来なければならない労働者たちのその間の滞在施設(住居)は大惨事に見舞われています。その間に働かなければならない人々の子供たちは、どうするのか? その超過労働に対してのボーナスは正当に支払われるのか?などなど、言われてみれば、オリンピックという華やかな舞台の裏には、問題が山積みになっています。 たしかに、このために、イル・ド・フランスにやってくる人々の滞在施設とて、パリ近郊のホテルや短期の貸アパート等はすでに満室状態でその価格だけでも大変な高騰ぶりという話で、海外からの選手団を受け入れるために、奨学金を受けて生活している学生の宿泊施設などでさえも、6月には追い出されるという話に、怒りの声が上がっています。 そのうえに、一体、どこにこのオリンピックのために動員される人々が一体、どこに滞在できるのかは、大変な問題だと思います。 内務省は、すでにオリンピックに動員される警察官については、今年1月の段階で最大1,900ユーロのボーナスを約束していますが、オリンピックに動員されるのは、警察官だけではありません。このフランスCGT(労働組合)は、全ての公務員にボーナスを!と訴えています。 同時に病院や医療関係者は、このオリンピック開催に関して、警鐘を鳴らし続けています。パンデミックとまでは言わないまでも、何百万人ものオリンピック関係者や観光客が訪れるといわれるこの期間に、これに応じて起こり得る事故や病人に対して、対応しきれるスペースも人員も全く足りていません。 「政府は大会の社会的課題を検討し、適切な決定を下さなければならない」、「すでに何度もこの問題提起を政府に対して行っているのに、一向に何の対策もとられていない!」と。 すでにRATP(パリ交通公団)やSNCF(フランス国鉄)などがストライキの通告を行っていますが、具体的な政府からの労働者への回答は出されていないままです。 私自身は、オリンピックの現場で働くわけではありませんが、生活しているだけでも、この期間、ふつうに出歩くことができるのだろうか?という不安が日に日に増しています。 最近では、オリンピックのポスターが発表されたりして、華やかさばかりが強調されていますが、この巨大なイベントが多くの人々の犠牲のうえに成り立つものであることは、明白で、オリンピックって本当に必要なのだろうか?と思わないでもありません。 たしかに、オリンピックで得られる収益も莫大なものであることには違いないとは思われるものの、今の時代、一般市民にとっては、ふつうに生活を送るだけでも大変なのに、オリンピックだの万博だのに割かれる莫大な費用や労力・・2年前に「私たちは、豊かさの終焉のときを生きている」とスピーチしたマクロン大統領ですが、どうにもこのオリンピック、豊かさの終焉を生きているのは、その陰で働く労働者だけのように見えてしまうバランスの悪さが気になります。 しかし、そこは、フランス人、黙ってガマンしないところは、さすがです。オリンピック期間のストライキ<関連記事>「「私たちは豊かさの終焉の時を生きている」マクロン大統領閣僚理事会での厳しめのスピーチ」「RATP(パリ交通公団)2月5日から...

2024年3月7日木曜日

フランスの飛び級と留年

   娘が小学生の頃、夫はやたらと娘を飛び級させたがっていたのを私は、反対していました。子供の能力に応じての飛び級や留年というものが、小学校という低年齢層でも、わりと珍しくなく行われていることに日本育ちの私は、今一つ理解できませんでした。 実際に、娘の同じクラスにも下から飛び級して上がってきていた子がいたし(その子は娘と結構、仲良しで、小学校から高校まで同じクラスだったうえ、高校を卒業してその後の進路がバラバラになっていくタイミングでも、示し合わせたわけでもないのに、なぜかプレパー(グランゼコールの準備学校)まで同じ学校でした。 彼女は小さい頃からとても小柄で、一つ年下だから、小さ...

2024年3月6日水曜日

日本大使館に行くたびのモヤモヤ・・

   日本に住んでいれば、あまり縁がない日本大使館ですが、海外生活を続ける人にとっては、度々と言わないまでも、お世話にならずにはいられない、海外にありながら、日本である不思議な空間です。 イギリスにいた頃の日本大使館は、期間もそんなに長くもなく、留学だったので、正直、日本大使館に行ったことがあったかどうかも記憶にないくらいなのですが(大昔の話だし・・)、コートジボアールにいた頃の日本大使館の記憶は最悪で、娘が生まれた時の出生届の提出の際の手続きがスムーズに行かず、後々、娘が国籍を失うようなことになっては大変と、こちらもかなり神経質になっていたし、なんといっても、ものすごく閉鎖的な感...

2024年3月5日火曜日

急停車に警察官の駆け込み突入・・騒動が絶えないパリのメトロ

   今日、買い物に行くのにいつもはあまり乗らない線のメトロに乗って出かけたら、行きの電車ではなんだか知らないけど、出発時にドン~ガッチャン!というにぶい音がして、急停車して、そのまま止まってしまい、なにやら嫌な予感・・。 にもかかわらず、しばらく何のアナウンスもないために、周囲の人と顔を見合わせて、まさか、だれかがホームに落ちたのかも・・などと言いだす人もいて、私も「あのにぶい音は人身事故だったのかも??」という気もしていました。少しすると、またお得意の「プロブレム・テクニックのためにしばらく停車します・・」とアナウンスがありましたが、それ以上は何も説明しません。 こうなると、周囲の人たちは、もう慣れたもので、特に騒ぎ出すこともなく、すんなり諦め、待機モードに入ってしまうところも妙なものです。 結局、電車は5~10分くらい停まっていたでしょうか? なんの前触れもなく、突然、「発車します」というアナウンスが流れて、あっけなく、何もなかったかのように出発しました。 一体、何のための停車だったのかは、わかりません。 咄嗟に、「まさか?飛び込み??」などと思ってしまったのも、考えてみれば、電車が出発して、まだそれほどスピードを出す前ですから、やはりそういう行為もあまり考えづらく、しかし、以前に死亡事故があったコートがドアに挟まったまま出発して引きずられて・・などというほど電車は動いていませんでした。 とにかく、何ごともなく、とりあえずは、よかった・・と思っていると、今度は、帰りのメトロで、どこの駅でだったか、出発直前に、ドアが閉まりそうになっているところに私服警察官が警察手帳のようなものをかざしながらドタドタと入ってきて、「前の車両でスリの一団を捕まえました! お財布を盗られていないかどうか?バッグの中を確認してください! スリの一団は、小さな女の子の集団でした! 狙われませんでしたか?」と大声をあげて、呼びかけました。 長年、パリでメトロを利用していますが、こんなことは初めてでした。周囲の人々は、やはり、こんな時にも、それほど騒ぎもしなければ、動揺する様子もなく、一応、自分のバッグの中やポケットの中を確認し、被害がないことを確認していましたが、その反応は至って、冷静というか、興味なさそうというか、無反応で、私としては、絶対に狙われないように、お財布は、バッグの中にまた別のポーチを入れて、その中に入れて、バッグの奥底にひそめているので、大丈夫・・と思いつつも、そう言われたら、それはそれで不安になって、ごそごそとバッグの中を確認して、ドキドキしてしまったのですが、周囲の人々の反応の薄さ、平常運転モードに逆にビックリさせられたのでした。 その警察官が、一応、私の乗っていた車両には被害がなかったことを確認して降りていくと、すぐにメトロは出発し、走り去る駅のホームを車内から振り返ると、連行されていく少女たちの後ろ姿が見えました。 パリの交通機関内のスリ対策には、このように私服警察官が乗っているのか・・と後になってから、気が付きましたが、先日、家に押し入る偽警察官の話を聞いていたばかりだったので、一瞬、「この人、本当に警察官なの?」と疑心暗鬼になってしまいました。 そして、多分、ジプシーの子供たちなのだと思いますが、あんな小さい女の子たちがスリをしなければならないとは、気の毒な子供たちだ・・とも思いました。 しかし、パリオリンピックに向けて、メトロは時間通りに運行できるように、できるだけメトロを潤滑に運行させようと、「病人が出てもメトロは停車しない!」などとまで言っているのに、現実問題は、病人云々以前に、メトロを止める理由はいくらでもあることを身をもって体験し、「ヤレヤレ・・やっぱりオリンピックは無事に済むはずはないな・・」と思っていたら、RATP(パリ交通公団)は、オリンピック開催期間中には、シャンゼリゼ・クレマンソー、コンコルドなど6ヶ所の駅は閉鎖すると発表。 また、非常に混雑する駅、かなり混雑する駅などを色分けして発表していますが、どちらにしても大混乱は必須のような気がしています。パリのメトロ スリ集団<関連記事>「RATP(パリ交通公団)2月5日から...