2024年3月4日月曜日

偽配管工と偽警察官がタッグを組んだ盗難事件 急増中

 


 

 家に入り込む詐欺師や強盗事件は、以前からよく聞く話ではありましたが、最近は、偽配管工と偽警察官がタッグを組んでやってくるという事件が増加しているそうです。

 我が家にも定期的に「アパートの配管のチェック」なる人がやってきます。我が家の場合は、配管だけでなく、空調だったり、害虫駆除など色々な種類のものがありますが、賃貸であることもあり、それらのことは、全て管理人さんを通して行われるので、前もって、アパートのエントランス内側のドアに張り紙がされていて、「○○日の午前中、あるいは午後に○○のチェックの人が来ます」などと前もって予告されるので、それ以外の人が来るということはないし、来たとしても家には入れません。

 その日時指定は一方的になされるので、必ずしもその時に在宅していられるとも限らないのですが、チェックしてもらえるならば、してもらっておいた方が安心でもあるので、できるだけその時には、家にいるようにしています。

 問題なのは、待っていたのにすっぽかされることもあるのですが、それは、もう慣れたので(慣れたくもなかったけど・・)、指定どおりに来てくれたらラッキーくらいに思うようにしています。これはやたらと腹をたてることに疲れた結果の自己防衛本能です。

 それでさえ、やはり見ず知らずの人(しかもたいていは男性)を家に入れるわけですから、一応、用心して、何気なく、ついて歩いて、それとなく色々と質問したり、やたらと話しかけたりして見張っています。

 我が家など、別に高価なものがあるわけでも、大金を持っているわけではないのですが、ひょんな勘違いから目をつけられたりすることも怖いのです。

 最近、急増している手口は、まず、偽配管工が配管の状態を確認するといって、家にやってきて、一応、家中の水回りの配管をチェックする風を装って帰ります。しばらくすると、偽警察官がやってきて、「最近、偽配管工が続出しているので、配管工が何も盗んでいなかったかを確認する」と言い、この少し前に訪れた配管工が実は偽配管工であったことを暴いて見せるのです。そうすれば、彼ら(訪問を受けている人)は動揺し、ちょっとしたパニック状態になります。

 しかし、実際には、この配管工がやってきた時点で、家の中の貴重品のターゲットの場所を下見して、偽警察官に伝えたうえで、実際に貴重品を盗んでいくのは、この偽警察官なのです。さすがにプロというのもおかしな話ですが、彼らは見事に数分で家の中の宝石類や現金、貴重品を見事に盗んでいくのです。

 これは、偽配管工に限ったことではなく、電気工事業者、ネズミ駆除、害虫駆除業者など家に容易に受け入れてしまいがちな職業を選んで、偽警察官と手を組んでいます。

 工事業者はともかくも、警察官を装われて、少し前に家にやってきた工事業者の人が詐欺で泥棒であったなどと言われれば、慌てて偽警察官を家に入れてしまいがちです。

 これらの犯罪は、特に高齢者宅を狙って起こっており、警察官でさえも家にやってきたら、必ず身分証明書の提示を求めるように呼び掛けています。しかし、この警察官の証明書でさえも偽物を携帯している場合も多いので、それがホンモノであるかどうかは、日常的には、見慣れたものではないため、識別するのは難しいかもしれません。

 警察官でさえも、本物かどうか信じられなくなるとなるとは、もう救いがたいことです。

 しかし、実際に起こった事件の報道を見たりすると、棚に隠していた10万ユーロ(約1,600万円)が盗まれた・・などとあるので、事件自体もさることながら、そんな現金、家に隠してあるの?とそのこと自体に驚いたりもします。

 日本は、タンス預金が多い国でやはり高齢者には、特にそれが多いなどという話を聞いたことがありますが、フランスの高齢者にも、けっこうタンス預金があるらしいです。


偽配管工と偽警察官


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