2025年7月31日木曜日

欧州 × 米国間の関税について、マクロン大統領が沈黙を破った

  


 欧州と米国との間の貿易協定、欧州製品のアメリカへの輸出に15%の関税がかけられるという、どう見ても不均衡な貿易協定が締結して以来、ずっと沈黙を守ってきたマクロン大統領がとうとうその沈黙を破りました。

 週なかばに開催された閣僚理事会において、マクロン大統領は、「これで終わりではない!我々はそこで止まるつもりはない!」と断言しました。

 とはいえ、協定が締結してしまった今、これは、苦しい言い訳には違いなく、マクロン大統領は、同時に「ヨーロッパ諸国は充分に恐れられていなかった・・自由になるためには、恐れられなければならない・・だが、我々は、充分に恐れられていない」と語っています。

 しかし、あくまでも完全な譲歩を認めてはおらず、「これは物語の終わりではない!我々はそこで止まるつもりはない!」と続け、「この合意は、短期的に可視性と予測可能性をもたらすというメリットがある」と述べ、この合意が「フランスと欧州の利益を守る」ものであると指摘し、特に「航空分野を含む一部の主要輸出部門の関税免除」と「我々の健康・環境基準」へのいかなる挑戦も脅かすものではないと断言しました。

 明らかに不利な協定をのまされたにもかかわらず、メリットがあると言い張るあたり、なかなかな苦し紛れの負けず嫌い・・関税15%の貿易協定が締結してしまった以上、これはいかにも苦しいエクスキューズにしかなっていません。

 結局のところ、マクロン大統領は、「欧州はまだ自らを充分な力があるとは考えていない・・自らを充分な大国と認識していない」と認めています。

 まあ、この期に及んで、国家元首としては、「やられた!」とか、「参ったな~」とか、言うわけはなく、これが精一杯だったとは思われますが、なんとしても、フランスだけではなく、欧州全体の話。まとまっているようで、それぞれ違う国の集合体。マクロン大統領の思うようには、事は運ばなかったということです。

 彼が言うように、これが本当に「まだまだ終わりではない」のならば、禍を転じて福と為す・・挽回の道を探ってくれるように期待します。

 これは、輸出する欧州側にも痛手であると同時にアメリカの消費者にとっても痛い話に違いありませんから・・。


欧州製品のアメリカへの輸出に15%の関税 マクロン大統領


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2025年7月30日水曜日

EU(欧州連合)アメリカとの貿易協定締結 EU製品への15%の関税

   


 EU(欧州連合)は、アメリカとの貿易協定を締結し、EU製品への15%の関税のほか、7,500億ドルのエネルギー購入(特にロシアのガスの代替を目的としていると伝えられている)と6,000億ドルの融資を約束しました。

 当初の30%という提案からは、減らされたものの、なぜ?あまりに一方的に見える協定に、これほど早く屈服してしまったのか? なぜ?欧州はアメリカに踏みにじられるままにしているのか?などなど、怒りの声も多数、上がっています。

 この報を受け、フランソワ・バイルー首相は、珍しく怒りを爆発させ、この協定は、服従であり、欧州にとっての暗黒の協定であると表明しています。

 これは、ユーロの対ドル上昇により生まれたものであるという見方もあれば、今後の免除対象品目の交渉は、まだ続いているという見方もあります。

 すでに航空機部門や特定の化学物質、特定の農産物および重要な原材料に関しては、この免除対象品目に加えられています。

 これに続くものとして、フランスにとって、大きな影響を受けると言われているワインやスピリッツについては、先行きが見えない状態が続いています。

 2024年にEUは、最大の輸出市場であるアメリカに50億ユーロのワインを含む80億ユーロ相当のアルコールをアメリカに輸出しています。そのうちの約半分はフランスが占めており、合計で24億ユーロ相当のワインと15億ユーロ相当の蒸留酒がアメリカで販売され、これは、アメリカの輸出量の約25%に相当します。

 例えば、ボルドーワインの売上げの20%はアメリカでの販売によるものと言われています。

 彼らが関税の免除を求めるのも無理からぬことであることは言うまでもありません。

 しかし、一方では、この手の国際ニュースに対しては、通常ならば、すぐに反応し、なんらかのステートメントをSNS上などで発表するマクロン大統領が現在のところ沈黙を続けているのには、なにか、別の動きが水面下で行われているという見方もあります。

 この貿易協定が締結されてしまった今、望みの綱は、この免除対象品目のリストがどの程度に拡大されるかですが、これは、週末に発表される予定とのことで、この時点で何らかの説明がマクロン大統領からなされるのではないか?とも言われています。

 これら欧州からの輸出品に関する課税に対して、現在のところ、アメリカ製品に対しては0(ゼロ)となっていることについて、特にIT(情報技術)、電子機器などの分野では、欧州には、代替品を生み出す能力がないということも同時に指摘されていることでもあります。

 いずれにしろ、なんだか振り回されている感が拭えないこの貿易戦争の行方は、まだまだ、混迷していきそうな気配です。


欧州・米国間 貿易関税15%


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2025年7月29日火曜日

日本人ファーストへの疑問

  


 ここのところ、よく目にするようになった「日本人ファースト」という言葉に複雑な気持ちを抱いています。

 大きく言えば、「自国の国民を優先する」ということなのだとは思いますが、それを曲解?してのことなのか?外国人ヘイトのような動きもあるようで、昨日、X(旧Twitter)上で、日本に長く在住している外国人が「ここのところ毎日、私に、帰れ!と言ってくる日本人が表れます・・」と投稿しているのを見て、なんだか心が痛みました。

 何より、日本人である私自身が外国人として、長く海外(フランス)で暮らしているわけで、これが逆の立場だったら、なんと悲しいことだろうか?と思ったのです。

 一時、パンデミックの際に、ウィルスが発症したのがアジアだったということで、一部の人々の間で、アジア人ヘイトのようなものが起こったことがありましたが、それ以外で、ことさら、外国人に向けてのヘイトというものを目の当たりにしたことはありません。(だからといって、差別が全くないというわけではありませんが、これは外国人という括りでの差別というものとは違います)

 だいたいパリなんて、外国人だらけの街です。

 しかし、私はやっぱり外国人であることにはかわりなく、フランスが何らかの(戦争などの)非常事態に陥った場合、一番、優先されるのは、フランス国民だということは、承知しているし、そんな事態に陥った場合には、日本に帰ろうかと、心の中のどこかでは、うっすら考えないではありません。

 しかし、日常では、現在のフランスの法律に基づいて、それなりに合法的に滞在しているわけですから、外国人であるからといって、なんら恥じることはないと思っています。

 フランスでは選挙権こそないものの、その他の社会保障等は、外国人であろうと、合法的に滞在している場合には、ほぼフランス人と同じ保障が受けられるようになっているし、そもそも、現在、移民はフランス人にとって、重要な存在でもあり、フランス人だけでは、とても国は廻らないのが現状なのだと思います。

 だからといって、フランスで外国人が優遇されているとも思いませんが、海外からの留学生などに関しては、きちんとした手続きを踏めば、かなりの門戸も開かれており、援助などもあるようです。

 しかし、今回の日本の「日本人ファースト」旋風の、なんだか外国人を攻撃するような動きは、お門違い・・。日本という国が凋落していって、国民が生活苦に陥っているのが、外国人が優遇されているからだ・・というのは、短絡的すぎる気がします。

 たしかに日本人の弱者への援助とのバランスが悪いということは、あるのかもしれませんが、今の政治では、それをやめたところで日本という国は良くならないだろうし、根本的な問題は、そこではないと思います。

 生活への不満が募るとどこかを攻撃したくなるのもわからないではありませんが、ターゲットの違うものを攻撃しても意味がありません。

 娘は現在、日本で仕事をしていますが、彼女の周りの友人たちは、フランス人をはじめとして、外国人の方が多いくらいのようですが、彼らは恐らく、同年代の日本の若者よりも、ずっと多くの税金を日本に払って日本で生活しています。

 今回の「日本人ファースト」の波は、選挙公報にその単を発しているものであり、政党に先導されている向きがあると思いますが、根本的な問題は何なのか?もう一度、考えてみる必要があるように思います。


日本人ファースト


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2025年7月28日月曜日

子どもに残すもの

  


 時間の過ぎるのが加速度的に速くなっている気がする今日この頃、自分の後始末についても、少しずつ考えるようになってきています。

 我が家は、すでに両親ともに他界してしまっているので、次は自分の番だな・・という気持ちが父が亡くなった後から徐々に頭のどこかにあるようになりました。

 我が家の場合は、母が先に亡くなってしまったので、母が亡くなったときの相続手続き等は、全て父が処理してくれたのですが、父が亡くなったときには、私も弟も海外で生活していたこともあり、もう自分たちだけでは、到底、無理な話で、人づてに、信託銀行を紹介してもらって、すべて銀行におまかせでやってもらってしまいました。

 父は、自分の財産について、何も説明してくれていなかったので、一体、どこに、どれだけのものがあるのかなど、全くわからなかったので、そんなことも含めて、全て銀行がやってくれました。けっこう取られましたが、これは法律上の知識もないため、仕方ありませんでした。

 ある程度の段階で、一応、手続きの原案のようなものが銀行から送られてきて、一度、サインをして送り返し、一度、帰国した際に正式な書類にサインして、終わりでした。

 私たちは、結局、全てを2等分ということにしたので、不動産に関しては全て弟と私の共同名義になっており、今度、私たちになにかあった場合には、私の場合は全て娘が相続することになるわけですが、私としては、できるだけ面倒にならないようにしておいてあげたいな・・とぼんやりと思っていました。

 とはいえ、私の場合、そこまでたくさんの資産があるわけではないし、相続人も娘一人だけなので、そんなに問題はないとは思うのですが、それでも、海外で生活している分だけ、関わっている銀行の数も恐らく、ふつうの人よりは多いため、それなりにややっこしいものになるだろうから、なんとか少しでも明解にしておかなければとは、思っていました。

 特に、弟と共同名義の分については、弟も同じように考えていたらしく、できるだけ簡単にして、少しでも娘(弟の)に残してあげたいと思っているらしく、その手続きの時だけは、少し、弟と話し合い、決めきれないでいたら、娘が、「別にちゃんとやれるから、心配しなくてもいいよ・・」と言ってくれたので、結局、そのままになっています。

 弟と今度は、自分たちの娘への相続について、話していたとき、弟がやたらと、「少しでも娘に残してやりたい」というので、もうそんなに心配しなくても充分に資産はあると思われる弟がなぜ?そんなに娘により多くを残してやりたいと思うのか?と、私は、ちょっと、疑問に思ったくらいです。

 私の場合、娘はもう立派に社会人として仕事をし、まずまずの稼ぎを得ているし、そこまで、娘に残すことを考えるよりは、娘と一緒に過ごす時間のためにお金は使いたいと思っているので、なんだか、そんなにお金残して、どうするの?と思ってしまったのです。

 お金をもらって嫌な人はいないでしょうが、まあ、そこそこのものがあれば、それでよいではないか・・と思ってしまうゆるゆるな私。お金は所詮、お金です。それよりも、「限られた時間を楽しく過ごすことに使いたいな・・」と言っている私に、「お金をより多く残してくれるより、その方が健全だよ・・」と娘は言ってくれているので、私は、そのようにしようと思いつつ、そんな私を理解してくれる娘に育ってくれたことを感謝しています。


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2025年7月27日日曜日

パリ・オリンピックから1年 パリ・オリンピック記念イベント開催

  


 パリ・オリンピックの開会式から1年が経ち、パリ市は、パリ・オリンピックを1周年を記念したイベントを開催しています。

 当日は、午前9時半、開会式のパレードが行われたセーヌ川で、約100隻のカヌーとカヤックのパレードが、その後、約30隻の音楽船と装飾船によるパレードが行われました。

 パリ・オリンピックのマスコットであった赤いフリージュ君たちも登場し、パリ市長は、「パリ・オリンピックは街を大きく変え、私たちにたくさんの幸せと喜びを与えてくれました!」と挨拶しました。

 このパリ・オリンピック記念式典には、IOC新会長カースティ・コベントリー氏も参加。なぜか、前会長のトーマス・バッハ氏も同席していました。トーマス・バッハ氏は、IOC名誉会長ということになっているそうです。

 パリ・オリンピックを歴史的なものとして、パリに刻んでいきたいという思いの強さがあちこちに見られ、そのひとつ、パリ・オリンピックでの様々な国籍のメダル獲得者に敬意を表し、「チャンピオンズモニュメント」が2025年末までには、パリ中心部の橋の一つに設置される予定だそうです。せっかくこのようなイベントを企画したのならば、それに間に合わせればよさそうなものに・・とも思いますが、これもパリらしいところです。

 パリ・オリンピックの中心地であったセーヌ・サン・ドニでは、オリンピック・アクアティックセンターがこの日は無料で開放。

 また、オリンピックの開会式で使用されたジゼル・ハリミやオランプ・ド・グージュなどの10人の著名な女性の先駆者を讃える金色の像がパリ北部のポルト・ド・ラ・シャペルに設置されています。

 大会期間中に設置されていたエッフェル塔の五輪は、現在は外されていますが、まもなく再設置され、2028年のロサンゼルス・オリンピックまで五輪付きのエッフェル塔として、再登場するそうです。

 パリ・オリンピックの開会式でセーヌ川の水上を華麗に走っていったゼウス・メタリックホースは、現在、フランス全土を巡回中とのことで、リヨン、マルセイユ、ボルドー、そして、なぜかフランクフルトを訪れた後、現在は、モン・サン・ミッシェルに滞在中。9月7日から29日までは、ナントに滞在する予定になっているそうです。

 そして、パリ・オリンピックのもうひとつのシンボル的な存在でもあった聖火台として使用された気球はすでにフェット・ド・ラ・ミュージック(音楽祭)の日からチュイルリー公園に復活していますが、毎晩、日没から午前2時まで地上60メートルほど舞い上がり、夏のパリの星として存在しています。

 お祭り好きなフランス人ですから、なんだかんだと理由をつけて、お祭りにしたがるのもわからないではありませんが、正直、一体、いつまで、オリンピックを引っ張るの?という気がしないでもありません。だいたいオリンピック1周年記念パレードなんて、他にやっている国があるのでしょうか?

 現実に、2026年度の予算は、どこを削るかで大論争中の財政難のなか、スポーツに割り当てられる予算が大幅に削減され、オリンピック後の深刻な後遺症に苦しんでいるスポーツ界も同時に存在しています。深刻な財政難とすでに終わったパリ・オリンピック記念の派手なパレード・・なんだかちぐはぐな気がしてなりません。

 オリンピックを機に、スポーツを奨励する機運にあったはずなのに、このようなお祭りだけ、なんだか派手にやっていて、実際のスポーツ振興には、予算削減なんて、なんだかおかしな話だと思わないでもありません。


パリ・オリンピック記念イベント


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2025年7月26日土曜日

夏のバカンス期間中のバスは最悪 

  


 フランスの夏のバカンス期間は7月、8月ですが、この期間、多くの公共交通機関は、通常ダイヤから、バカンス用のダイヤに切り替わります。中でもバスは、最悪で、路線にもよりますが、かなり本数が減ります。

 それは、通学、通勤に利用する人が減るためであることは、理解していますが、パリには、観光客もけっこういるために、実際に乗降客がそこまで減っている感じもあまりしないにもかかわらず、本数が減っているために、かなり混雑することになります。

 おまけに、観光客の場合は、特に、欧州からの観光客に多いのだと思いますが、けっこうな荷物、大きなリュックをしょっていたり、時には、身体の前と後ろに荷物をかかえていたりすることもけっこうあるので、1人が2人分以上の感じになっていたりすることもあります。

 それに加えて、フランスは年度末?ということもあってなのか、街中、やたらと工事が多く、そのために、この期間、バスのルートが変更されていたり、バス停の場所が変わっている場合も多く、先日もこれを知らずに、いつも利用する路線のバスに乗って、うかうかしていたら、降りるつもりでいたバス停には、停まらずに、次のバス停にまで行ってしまい、延々と歩くハメになりました。

 逆に、もっと先にまで行くはずのバスが途中までしか行かなかったりすることも、最近、少なくありません。

 極めつけは、冷房車があまりないということで、ここのところ、一時のような猛暑日ではないので、まだ助かっていますが、この夏の間、また、猛暑日がやってくるのは、ほぼ確実。

 本数が減らされて、混雑しているバスが猛暑の中、冷房もないというのは、もう地獄です。最近は、手持ちの扇風機のようなものを持っている人などもいるのですが、もう熱風をかき回しても、苦しみは増すばかりです。

 また、最近のバス停には、次のバスが何分後に来るという表示があるところも多いのですが、この表示がまた、あてになりません。あと7分と出ているので、じゃあ、7分くらいなら、待ってようかな?などと思って、待っていて、しばらくして、あと何分かな?と思って、もう一度、確認すると、9分とかに増えている・・こんなことがしょっちゅうです。

 かと思って油断していると、3分後にす~っとやってくることも、たまにあります。要は、全くあてにならないということです。

 とにかく、時間が全く読めないうえに、また、それが土日となるとさらに最悪になります。

 この種のルート変更やバス停の変更などは、GoogleMapなどにも反映されていないことが多いので、土地勘がなかったりして道に不案内な人がネットに頼って移動したりしている場合、特に、この期間は、バスのルートは必ずしもあていならないかもしれません。


バカンス期間中のバス


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2025年7月25日金曜日

フランがとっても美味しいお店 Boulangerie Patisserie Alexine

  


 最初、このお店をどうやって見つけたのかは、よく覚えていないのですが、多分、最初は、近くにあるお店に行きたくて、以前は、あまり行かなかったエリアで、なんだか物珍しいお店がたくさんある通りで、気になるお店を覗いて歩いていたときのこと。

 その中にあったブーランジェリー(パティスリー)が、なんだかとってもほんわかした雰囲気で、しかもお店を覗いて見ると、種類もものすごく豊富で、行列が絶えない感じのお店で、入ってみたのが最初だったと思います。

 この界隈は、ちょっとオリエンタルな感じのお店が多く、アラブ料理だったり、インディアンの料理だったり、最初は、クルドサンドイッチのお店を探して出かけたのですが、パリの中にありながら、ちょっと別の風味がする感じの通りです。

 いわゆるキラキラのパリの雰囲気とはちょっと違いますが、かといって、治安が悪いとか、そういう感じでもなく、しかし、お値段もわりと庶民的な価格のお店が多くて、ちょっと珍しいスパイスや野菜などを置いているお店などもけっこうあります。

 その中にあった人気のブーランジェリーなのですが、その時も以前、フランコンクールで1位を取ったというトロフィーが飾ってあり、フランが美味しいお店なんだな~とは思っていました。

 フランというのは、フランスでは、どのブーランジェリーにも必ずといっていいくらいあるくらい、定番のお菓子ですが、美味しいブーランジェリーのフランは絶対に美味しいのは基本です。



 先日、久しぶりに近くを通りかかったので、そうだ!久しぶりに行ってみよう!とお店を覗いて見たところ、2025年イル・ド・フランスのフラン・コンクールで1位獲得!と出ていたので、「わお!やったね!」となんだかうれしくなり、久しぶりにフランを買ってきました。

 最近は、お値段が天井知らずの感じがする、いわゆる有名店などのお菓子に比べると、まず、極めて良心的な価格設定で、しかも、お店自体は、そんなに大きなお店ではないのですが、ショーケースの中に並んでいるパンやヴィエノワズリーなどの種類は、私がパリの色々なブーランジェリーを見ている中でもかなりの種類の多さです。




 パンもバゲット、クロワッサンの類はもちろんのこと、キッシュ類、また、ハード系のパン・ド・カンパーニュの類、胚芽入り、ナッツ入り、黒パンなどなど、かなりの種類があります。

 なんと、今年は、このお店サンドイッチ部門でも3位に入賞しているとのことで、今年は特に勢いに乗っている感じです。

 フランもピスタッシュやチョコレートや色々な種類があるのですが、今回、私はシンプルなバニラにしました。かなりの大ぶりなピースで、食べ応えもあり、しかし、リッチなコクがありながらも、まろやかで優しい味、そして、なによりもリッチなのに後味がスッキリとしています。



 フランを食べたことがない方に敢えて説明するなら、パイ生地が敷いてある、ちょっとしっかりしたプリンみたいな感じです。

 お値段も3.5ユーロと、この大きさでこのお値段!と思うほどの庶民的な価格です。

 フランは、華やかなスイーツ類に比べると一見地味な存在ではありますが、飽きのこないホッとする味です。

 フランだけでなく、なんでも美味しいので、近くに寄られることがあれば、ぜひ、なにか、トライしてみると楽しいと思います。


🌟Boulangerie Patisserie Alexine 15 Rue du Faubourg Saint-Denis 75010 Paris 


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2025年7月24日木曜日

パリのピカソ美術館はけっこう穴場スポットかもしれない

  


 私は、最近、常に行きたい美術館をピックアップしていて、機会があれば、ひとつひとつ行ってみては、リストから外し、また別の美術館をリストに加えるようにしていますが、そんな中、長年にわたり、ピカソ美術館は、なぜか、ずっと私のリストに居座り続けていた美術館でした。

 正直、特にピカソが好きというわけでもないので、いつかは行ってみようと思いつつも、他に私のリストに横入りしてくる美術館のために、ずっと私のリストの中では、置き去りにされ続けてきた美術館でした。

 私の数少ない友人の一人がこのパリのピカソ美術館の隣に住んでいるので、ほんとにすぐ側まではよく行っているのですが、これまで美術館の中には入ったことがありませんでした。

 今回、ふと、では、ついにピカソ美術館に行ってみようと思い、足を踏み入れたのですが、これが全く行列もなく、スイスイ入れた、まず、それだけでもポイント高いな・・と思ったのです。


 そして、パリの美術館あるあるなのですが、その美術館に使われている建物が重厚で、かその階段、天井、窓など、その建物自体も趣のあるもので、ここにあってこそ、美術品も映えるというもの・・と思えることで、このピカソ美術館もまた、そんなパリの美術館らしい美術館のひとつでもあります。




 パリのマレ地区にある、この建物は、塩税を徴収して富を得た租税農家のために建てられたものですが、その後、何度も所有者が変わり、1964年にパリ市が所有権を取得し、1968年には、歴史的建造物として認められています。

 ピカソ美術館のコレクションには、絵画、彫刻、デッサン、陶磁器、版画など5,000点以上のピカソの作品とともに、ピカソ自身が所蔵していた他の芸術家(ルノワール、セザンヌ、ドガ、ルソー、マティス、モディリアーニなど)の作品なども展示されています。





 いつも思うのですが、その美術品の展示のセンスがとてもよくて素敵です。






 ピカソは、独特な世界観を持った芸術家ではあるので、かなりインパクトがあります。

 しかし、美術館としては、それほど広すぎないにもかかわらず、かなり見応えもあります。

 なにより、マレ地区という他にも色々楽しめることがたくさんあるエリアという抜群の立地条件、そして、2時間くらいあれば、余裕で回れるほどほどのサイズ。予約なしでも全然OKなスムーズな入館。ピカソ美術館、観光スポットとしては、けっこう穴場だったりするかもしれない・・と思いました。

 ちなみにピカソ美術館は、バルセロナとマラガにもあります。


🌟Musée National Picasson-Paris   5 Rue de Thorigny 75003 Paris  月休


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2025年7月23日水曜日

現職文化大臣とカルロス・ゴーン 汚職の罪で裁判へ

  


 久しぶりにカルロス・ゴーン氏の名前が出てきたと思ったら、今回は、現職の文化大臣ラシダ・ダティと共に、名前が並んでおり、彼らはこれまでも数々の控訴案件を抱え、カルロス・ゴーンに至っては、すでに複数の逮捕状も出ているため、今回は、どちらかといえば、現職文化大臣の裁判ということで大きく取りあげられています。

 パリ捜査判事は、カルロス・ゴーン事件でルノー元会長とともに文化大臣を法廷に送致することを命じたと発表しています。彼女はコンサルタント業務を装って、欧州議会にロビー活動を行うために、ルノー・日産から報酬を受け取っていたと嫌疑がかけられています。

 全ては、2018年11月に東京でルノー・日産の元会長カルロス・ゴーン氏が金融商品取引法違反の容疑で逮捕されたことから始まっています。オランダに拠点を置くルノー・日産連合は、フランスの外部コンサルタントへの過去の支払いを調査し始め、独立監査を開始。

 2019年に国家金融検察庁(PNF)が「企業資産の不正使用」と「汚職」の容疑で捜査を開始するとともに、司法捜査が開始されています。

 パリの裁判官らは、2009年10月28日にラシダ・ダディとルノー・日産連合の子会社のRNBVの間で締結された契約に着目、捜査によると、当時、弁護士で欧州議会議員だったラシダ・ダディ(現文化大臣)が2010年から2012年の間に、実際には提供していないコンサルティングサービスの報酬として、90万ユーロを完全に秘密裡に、しかも完全に不透明な状態で受け取った疑いがあると見ています。

 国家金融検察庁(PNF)は、2024年11月に提出した起訴状の中で、「この契約は、あからさまな不正協定の法的仮面であった」と述べており、「実施された多数の調査では、ダディ氏が提供した法的助言に関するサービスの存在と現実性を示す証拠は、物的証拠(報告書、電子メール、メモ等)であれ、証言証拠(聴聞会、証明書)であれ、ほとんど確認されなかった」と金融検察官と金融判事が署名した134ページの文書には、記されています。

 AFPの取材による司法関係者によれば、この件に関する第一回公判は9月29日で、ここで裁判の日程が決定されると言われています。

 レバノンに逃亡中のカルロス・ゴーン氏はともかく、ラシダ・ダディ氏に関しては、彼女の弁護士は、この命令に対して控訴の意向を示していますが、とはいえ、現職の大臣の大スキャンダル。マクロン大統領の側近は、「彼女は、政府の仕事を続ける」と述べているそうですが、これは、裁判の結果が出るまでは・・ということなのでしょうか?

 この嫌疑の真偽はわからないとしても、一体、カルロス・ゴーン氏は、どれだけ日産・ルノーのお金をばらまいていたのかと思うと本当にあきれ返るばかりです。


カルロス・ゴーン 文化大臣


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2025年7月22日火曜日

正直言って、フランス語は好きじゃないのだ・・

  


 人には、相性が悪いとか、どうも苦手な人とか、ものとかがありますが、私にとって、大変、不幸なことに、フランス語がそのひとつです。

 私は、小さい頃から、母がとにかく英語が好きな人で、子どもにも英語を教えようと私にほとんど物心がつく前から、英語教育をしてきてくれました。これは、母には、とても感謝していることで、おかげさまで、英語に対しては、苦手意識を持つことなく、無理なく英語に触れながら、育ちました。

 今では、日本でも小学校から英語の授業があったり、英語教育が進化してきたようですが、当時は小学生で英語を習っている子どもはそんなに多くはなかったと思います。

 言語というものは、小さい頃に始めることで、その吸収力というのは計り知れないもので、子どもの頃だと、無理なく身につくものだと思います。

 フランスで育った娘にとって、日本語を教えることは、私にとっては、特命課題だと思って、とにかく一生懸命に取り組んできましたが、今では日本で仕事をして生活をしている娘、それなりに日本語の勉強はさせてきましたが、基本的な会話や耳から入る日本語に関しては、そんなに無理して覚えた感覚は、ないと思います。

 私の話に戻ると、それでも日本で学校に行っていれば、少なくとも中学、高校、大学と英語の授業はあり、いわゆる外来語といわれる日本語の中にも多くの英語が混ざっていて、単語だけでも、かなりの量なはずなのです。

 多くの人が少なくとも英語くらいは・・と思っていると思うのですが、世の中には、何か国語も自由に操る人というものもいるものです。私も英語以外に何かできたらな・・と思うこともあって、一時は、フラメンコを習い始めたときに、スペイン語を始めたことがありました。スペイン語は、音的にも比較的ローマ字読みが多い印象で、そこまで苦手意識は持ちませんでしたが、結局のところは、否応なしにフランス語を始めなくてはならなくなって、断念してしまいました。

 他言語習得を考えるとき、私にとっては、ずっと昔から「フランス語」は問題外で、まず、音が好きじゃない・・発音が難しいし、なにやら記号がいっぱいあって、ややっこしい・・とフランス語だけは絶対に嫌だ!と思ってきました。

 ところが夫と出会って、生活を始めるにあたって、これはフランス語ができなければ、どうにもならない・・と悟り、その時点で(当時はアフリカでしたが・・)、大学に通い、1からフランス語を始めることになりました。

 もう30歳を過ぎていたし、はじめは、発音から、アルファベットを連想できないために、わからない単語を辞書で引くのも一苦労。フランス語というものは、発音しないアルファベットというものが多いのです。

 今では、なんとか日常生活には困らない程度にはなっていますが、いつまでも苦手意識は消えず、決して好きな言語ではありません。

 もうフランスで生活して長くなりますが、途中、何度か、ちゃんと勉強しなおそうと思い、実際に何度もとりかかったこともあるのですが、これが続かない・・というか、どうにも効率が悪く、どうしても受け付けないアレルギーみたいな感じです。

 本当はフランスにこれだけ長くいるのだから、もう完璧!といえるほどでありたいのですが、好きこそものの上手なれ・・ではありませんが、好きじゃないものには、ムダな抵抗はやめたのです。


フランス語 


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2025年7月21日月曜日

今年はプールがなぜか激混み

  


 私は、少しでも健康を維持するために、できるだけ運動をするように心がけてはいるものの、6月末から7月にかけての猛暑で、この暑さの中では、無理して動くことは、ちょっと危険な気がしたり、また、その後、原因不明の腰の激痛に襲われてから、しばらく、もう座っているだけでも痛みがズ~ンと響いてくる感じだったり、ロクに歩けない日々が続いたりもして、ここのところ、ちょっと運動するのも怖くなってしまっています。

 そんな中で、かろうじて、なんとか、せめて1週間に1日でもいいから、プールに行って泳ごうと、水泳だけは続けています。水泳ならば、暑くてもOK、腰にも負担がかからず、全身運動になるので、とりたてて、どこかが痛くなるとか、そういうこともないのです。

 夏に限らず、私は一年を通して、週1で泳ぎには行っているのですが、ここのところ、市民プールがいつ行っても、激混みで、参っています。

 以前は、ジムに入っていて、そこにプールがあったので、ジムにあるプールに行っていたのですが、パンデミック後にそのジムは、潰れてしまい、代わりにといったら、何なのですが、ずっと改装中だった市民プールがようやくオープンしてきれいになったので、最近は、そのプールに通っています。

 今のところ、予定表によれば、夏休みの間も閉めないようなので、「ヤレヤレ、今年は、ようやく夏休みでも休まないプールになったんだ・・」と思っていますが、まだ、全面的に信用はしていません。

 昨年のパリ・オリンピックでは、フランスの水泳選手レオン・マルシャンがいくつも金メダルを獲得したせいか、大いにフランスでは盛り上がり、水泳をやる子どもが増えた!とも言われていましたが、子どもだけでなく、今年のプールを見ていると、全般的に水泳人口が増えたのでは・・?と思わせられます。

 少なくとも、昨年の7月には、こんなにプールは混んでいなかったのに・・と思います。今年は、夏の初めが暑かったというのも理由のひとつかもしれませんが、なんだか、イモ洗い状態な感じ・・市民プールなので、大きな競技用のプールと子ども用のそれよりも少し小さめなプールがあるだけなのですが、大きなプールの方はコースロープが張られていて、皆、ひたすら泳いでいるという感じ。

 1コース7~8人いたりするのですが、それが、皆、自由気ままなので、スピードもマチマチなだけでなく、中には、足にフィンをつけたりしている人もいれば、ビート板を持ってバタバタしている人もいて、皆、それぞれが自由なところは、フランスらしいな・・とも思いつつも、泳ぎにくいことこのうえありません。

 私は、ひたすら、ただ1km泳いで帰ってくるのですが、約30分間、狭いコースの中を追い越されたり、追い越したりしながら泳ぎます。

 いつもは、自分がノルマに課している1kmを泳ぎ終わったら、しばらく、小さいプールの方に行って、ストレッチをしたり、ただ、ボーッと浮いて、身体をほぐすのですが、ちょっと最近は、あまりに混雑していて、   1秒でも早く、外に出たくなってしまっています。

 30分間とはいえ、ただただ、ひたすら泳ぐのは、たいくつといえば、たいくつで、途中で疲れるというよりは、飽きてしまうのですが、あと100m、あと50m・・とひたすら数えながら、泳いでいます。

 行くまでは、いつもとっても億劫なのですが、帰り道は、なんか身体がほぐれて、身体も気持ちよく、一応、ノルマの運動したぞ!という満足感にひたりながら、やっぱり来てよかった!と思います。

 例年ならば、8月に入れば、バカンスにでかけてパリの人口は減ってくれるので、少しはプールも空いてくれるのではないか?と期待しているのですが、最悪、やっぱり閉めます・・というのもあり得ないこともありません。

 とにかく、常に疑ってかかっている・・基本、信用していないのです。

 そうそう、そういえば、今年は夏休みに閉めないと言っていますが、昼休みは閉めるのです。なんか、もう慣れてしまっているので、当然のように思ってきましたが、今どき、昼休みに閉めちゃうって、それも本当はなしですよね・・。


フランスの市民プール


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2025年7月20日日曜日

今ごろ、ロックダウン?の報道に驚いて調べてみたら・・組織間の超暴力闘争らしい・・

  


 昨夜、ニュースをなんとなく見ていたら、「ニームでロックダウン!」という話が聞こえてきて、私としては、ロックダウン=パンデミック・・のイメージが抜けておらずに、「えっ?なんで今ごろ?」と思ってしまったのです。

 ところが・・というか、これは、簡単に言えば、極端な治安の悪化のための、未成年者に対しての、夜間外出禁止令がだされたということでした。

 未成年者対象とはいえ、この夏のバカンスシーズンに夜間外出禁止令が発令されているニーム(Nimes)(フランス南部ガール県の県庁所在地)では、ここ数ヶ月、ニームの4つの地区では、脅迫、報復、銃撃、さらには、殺人事件が増加しており、特に、ここ14日間で8回の銃撃事件が起こっています。

 単なる軽犯罪や事故が増加というのとは違って、襲撃事件、殺人事件が増加というのですから、恐ろしい話です。

 これは、麻薬密売に関わるギャング間のさまざまな人身売買行為を統制するための超暴力的な闘争であり、勢力争いと見られていますが、その方法などがかなり残酷で、このそれぞれの勢力が自分たちの力を誇示し、相手を震え上がらせることを目的としているために、隠すどころか、殺人の次第をSNSに載せたりしているところが、想像を超えるところです。

 このうちの最も残酷なものは、7月15日に起こった殺人事件で、被害者の19歳の男性が、拉致された後、全身を縛り上げられたあとに、頭部を1発目として3発の銃撃を受け、その後、加害者たちは、遺体にガソリンをかけ、火をつけました。

 この様子は、撮影されており、その後、すぐにSNSで公開されていて、被害者の苦痛と、その後の身体の焼け具合を映し出すこの映像は9秒程度のものだそうです。

 被害者はニーム南部の出身のかろうじて成人したばかりの若者で、炭鉱労働者であると同時に麻薬密売人でもあり、家族ともども、何日もSNS上で脅迫を受け続けていたと報じられています。

 彼の焼け焦げた遺体は、サンベネゼの低木地帯で散歩をしていた人に発見されたそうですが、散歩をしていて、とんでもないものを見つけてしまったこの発見者は、ちょっと立ち直れないくらいの衝撃を受けたことでしょう。

 この殺人事件は、もっとも残忍な事件ですが、この他にもバルデグール地区で、自動小銃による襲撃事件で6人が負傷、うち1人が重症、また、ジョルジュサンドショッピングモールで複数の店舗が銃撃を受け、少なくとも、11回の警察との衝突がありました。

 このようなかたちで、ほぼ毎日が襲撃事件というこの地域、これでは、無関係の人が巻き込まれる危険も当然あるわけです。

 また、このような銃撃の実動を請け負っているのは、未成年者だったりすることも珍しくはない話で、本物の黒幕は、表には出てこないのです。

 これらの事件は、ガール県とエロー県の国家警察の合同局組織犯罪課が委託を受けて捜査が続いているようです。

 この事件のひとつひとつを見ていると、まるでホラー映画か質の悪いバイオレンス映画のようで、「これ?どこの話よ!」などと思うのですが、私の住んでいるフランスの話なのです。

 そこへ行くと、逆に現在のパリは、観光客もいっぱいで、警察官もいっぱいで、ずっと平和な気がしてきました。


ニーム ロックダウン


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2025年7月19日土曜日

フランスの公的書類手続きへのグチ

  


 私がフランスでの生活で、最も嫌いなことの恐らくベスト3に入ると思われるのは、公的書類の手続きなのですが、これは、オンライン化がかなり進んで、税金の書類などは、以前に比べると、格段にラクになりました。

 まあ、大嫌いといっても、そうそう頻繁にあるものではないのですが、まあ、フランスに住んでいる人なら、きっと誰もが嫌な思いをしたことがあると思われる滞在許可証(ビザ)の更新手続きなどは、この中でも最たるもののひとつです。

 あれは、日常生活では、ほぼほぼ差別されている感を受けない私でも、あのお役所の滞在許可証更新手続きの、あの場からして、なんとも言えない、いや~な雰囲気で、とにかく、もう扱いが雑だし、どこか見下されている感じを受けるし、おまけに、なかなか手続きが進まないのを案じて、連絡を取りたくても、一度、書類を出してしまえば、その後はひたすら、先方からの連絡を待つしかないのには、本当に悲鳴をあげたくなります。

 前回、私の滞在許可証の更新手続きは、少し前にパンデミックのためにロックダウンしていたこともあり、その間に滞った書類が山積みになっていた模様で、とうとうその時点で有効だったビザの有効期限が切れてしまっても、一向に音沙汰なしで、「これって?私、不法滞在者じゃん!そんなことあり得ない!」と、あちこちに相談して、弁護士を探して、書類を揃えて、もう明日には、その書類を出しに行こうと思っていたところ、まるで何事もなかったように、あなたの滞在許可証できています・・という連絡が来て、もうホッとするやら、今まで何だったの?と頭にくるわ・・でホトホト疲れ果てました。

 これは、私の場合は10年に1回なので、次の更新手続きまでには、まだ少し時間がありますが、また、同じことが繰り返されるくらいだったら、その前に死んでもいい・・と思うくらいです。

 また、これは、もう2度とない手続きですが、夫が亡くなった後の手続き・・これがもう恐ろしく大変で、精神的にも肉体的にも疲弊して、娘との2人だけの生活もまだ軌道に乗っていなかった頃・・お役所に書類を提出に行くと、「じゃあ、次はこれ持ってきて・・」と、もうお役所がやっている時間に出しに行くだけでも仕事と子どもの送り迎えなどの日程の調整が大変なのに、「もう、一度にまとめて言ってよ!」とどれだけ思ったか知れません。

 まあ、そういうものなのだから、淡々とこなしていくしかないのですが、本当にウンザリしました。また、この件にこんな書類までいるの?と思う書類まで要求されます。(たとえば、夫の死亡手続きに夫の両親の出生証明書・・)

 今回、久々に、いつもはやらない公的手続きを続行中なのですが、現在は、ネットで行えるようになっているものの、それがまた、便利な面もあるのですが、直接質問できないという不便さというか、心もとなさもあります。

 これまた、あ~やっとこれ出した!と思って送ると、次は、これを提出してください・・と来るのがここ1ヶ月くらい続いています。

 私は、本当にデジタル世代とはほど遠いので、もうそれがネットでというだけで、ちょっと不安なところもあるし、やっぱり直接、人に会って、質問したりできないことは、大変なストレスです。

 フランスは、比較的、この手の手続きが電子化されているのですが、私なんかより年配の方々は、どうしているんだろうか?とシンプルに思いますが、フランスは、それで回っているのですから、すごいことです。

 もういい加減、終わってくれないと、なんだかスッキリしないのです。早く、わ~これで夏休み!といった気持ちになれる日をひたすら待っている今日この頃なのです。


フランスの公的書類手続き


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2025年7月18日金曜日

国際結婚は難しいのか?

  


 私が目にしているSNS上の論争は、ごくごく一部のものだと思うのですが、「国際結婚は難しい・・」という話題を見かけて、「ん~??それって国際結婚だからなの?」と感じたので、そのことについて、少し、考えてみたいと思います。

 そもそも結婚自体、大変なことで、同じ日本人同士でさえも、育った環境も違えば、生い立ちも、習慣も違う2人が一緒に生活していくということは、容易なことではありません。

 そんな二人が子どもを持って、新たな家庭を築いていくのは、容易いことなわけがありません。

 そのうえ、国も文化も宗教も異なる国際結婚となれば、よりハードルが上がるのは、当然のことかもしれません。

 私の場合、夫とは、死別しているので、一緒に生活を始めてからせいぜい12年くらいのつきあいでしたが、難しかったことも多々ありましたが、それは、国際結婚が理由ではありませんでした。

 しいて言うならば、難しかったのは、夫よりもフランスという国に慣れるのが大変だったということだと思います。

 私にとって、有難かったのは、夫が日本という国で生活していたことがあったために、日本のことをよく知ってくれていたことや、日本という国に対して、非常に好意的な人だったことです。

 私がフランスで慣れない生活に怒ったり、落ち込んだりするたびに、夫は、「日本みたいな国で生まれ育ってきたんだから、フランスでの色々なこと(オフィシャルな書類手続き関係のことや、ストライキなどに振り回されたりすることなど・・当初は、本当にその日常生活に怒ってばかりいた気がします)に憤りを感じるのは、よくわかる・・」と理解してくれていたことで、その度に色々と手を貸してくれたし、特に子どもの教育などに関しては、強力してくれていたというより、積極的に自分が関わっていました。

 また、なにか、問題があれば、逃げずにちゃんと話し合いができたことには、救われていました。また、これは、フランス人だからというよりも、彼自身の性格だと思いますが、前日、怒っても、翌日には、早いときには、次の瞬間には、ケロッとしていることで、こちらの方が気を削がれる気がするほどでした。

 夫とは、ケンカというか、言い合いもしましたが、まあ、彼が他界してから、ずいぶんと経ってしまっているので、もう全てが思い出になり、しかも悪いことは、どんどん忘れていってしまっているので、今も生きていたら、違うことを思っていたかもしれませんが、それほど決定的な問題になったことは、なかったような気がします。

 そもそも、今の私の生活を考えれば、他人と生活すること自体が大変なことで、よく、こんな私が人と生活できていたな・・と思うくらいです。

 それでも、彼は、ちょっとバカなところもありましたが、基本的には、心温かく思いやりのある人であったことは間違いなく、ちゃんと話し合えば、理解し合えると私も信じることができていたので、なにがあっても味方でいてくれる人だと感じていました。

 そもそも、私の場合は、そんなに色々と考えていたら、結婚なんてできなかっただろうし、今から思えば、多少、冷静さを失っていたような気がしますが、唯一、思い当たることがあるとすれば、とても思いやりのある優しい人であったことと、当時は、双方が母国語ではない英語で話していたにもかかわらず、話が尽きることなく、スラスラといくらでも話していられたということだったかもしれません。

 私が思うに結婚は、日本人同士であろうと国際結婚であろうと、結婚は簡単ではないもので、国際結婚の場合は、さらに国の文化や言語などの違いにより、さらに難しいハードルはあるものの、要するにお互いに思いやりを持って接し続けることができるかということが重要で、そこには、国籍の違いは、あまり関係ないような気がするのです。


国際結婚


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2025年7月17日木曜日

LIVRET A(リブレA)の金利 さらに下がって8月1日から 1.7%へ

  


 フランスでの銀行預金の金利に関して語られる時、しばしば、その代表として例に挙げられるのは、「LIVRET A(リブレA)」と言われる預金口座です。

 このLIVRET A(リブレA)は、恐らくフランス人の間で最もポピュラーな預金口座で、貯蓄や利息に対して非課税の預金口座です。ただし、預金の上限は22,950ユーロとなっているので、それ以上の高額の預金はできません。ただし、預金に対する利息は、そのままその口座に上乗せされていくので、22,950ユーロを超えた場合でもその上乗せされた預金の分は、そのままその口座に積み重なっていきます。

 私がフランスで仕事を始めたときに、当時、私のフランスの銀行には、預金がほぼほぼない状態だったので、夫が月々のお給料から、少しでもこのLIVRET A(リブレA)に貯金していきなさいというので、始めたので、なんとなく、夫に言われたとおりに口座を開設していたので、それ以来、ずっとこの口座は、キープし続けています。

 このLIVRET A(リブレA)の金利は、2018年頃に一度は、0.5%まで下がったことがありましたが、ここ15年くらいの間に1.7%から3%くらいの間を上下しています。

 直近の金利では、3%から2.4%に下がり、この8月からさらに1.7%に下がるということで、衝撃的に報じられています。

 この金利に関しては、直近の平均インフレ率と欧州金融政策に依存する平均銀行間金利に基づいて1月中旬と7月中旬の6ヶ月ごとに計算されているそうで、公式の厳密な計算方法に従って設定されていると財務省は説明しています。

 したがって、インフレ率などを考慮しているために、金利が変動しても、購買力を引き続き保護することができると主張していますが、果たしてそうなんでしょうか?

 この他のポピュラーな預金口座には、LDDやLEPといったものがありますが、これらも、このLIVRET A(リブレA)の金利と同様に改定されます。

 LIVRET A(リブレA)やLDD、LEPといった口座に預金されているお金は、6,000億ユーロ以上に及ぶと言われており、これらは、Caisse des dépôts et consignations (預託金・委託基金)と銀行に分配され、銀行は、主に中小企業や小規模企業向けの融資に利用しています。

 金利が下がるということは、預ける人にとっては、残念なことですが、借り入れをしたい人にとっては、朗報。

 私は、借り入れることもない代わりに、そこまでの資産があるわけでもないので、そこまで金利の上下を憂慮するほどでもありません。

 一方、低金利といえば、日本の銀行の定期預金の金利はどうなっているのか?と思いきや、メガバンクで0.275%だそうで、一時の0.00…と0の数を数えるのが大変なような金利よりは、ずいぶんマシには、なったものの、依然として、比較にはならないようです。

 個人的には、どうにかしてほしいと思うのは、日本の円安で、本当にどこまでいくの?という感じ・・1ユーロ170円突破してます。


LIVRET A (リブレA)の金利


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2025年7月16日水曜日

2026年度予算案提案の中で注目される2日間の祝日削除

  


 3兆ユーロを超える財政赤字を抱えるフランス政府は、この赤字をどのように削減するかで、昨年も大揉めに揉めて、大変な騒ぎで、予算が確定しないままに、2025年が始まってしまったくらいでした。

 当然、簡単には、この莫大な赤字は、解消されるわけもなく、来年の予算もまた、この削減をどのように行っていくかは、重要な争点となります。

 パリ祭が終わった翌日、バイルー首相は、2026年の予算案についての提案を行いました。

 バイルー首相は、赤字400億ユーロの節約という壮大な目標を掲げて、国家財政の回復を加速させるとしています。

 1つには、国家の賃金支出の削減で2026年からは、公務員(教員を除く)3,000人の削減が計画されており、退職者の3人に1人は補充しないという規則も加えられています。

 また、膨れ上がっている医療費に関しても、優先事項の一つとされており、ひとまず、自然増加している100億ユーロのうちの少なくとも半分の50億ユーロは、抑えたいとしています。

 そして、今回の予算案の中で一番、注目を集めているのは、生産性の向上と2026年に35億ユーロの追加支出が見込まれる防衛部門の支出を賄うため、2つの国民の祝日を廃止するという提案です。

 今回、首相が例として挙げているのは、イースターマンデー(フランスではランディパック)と5月8日(勝利の日)の2日間ですが、祝日1日あたり、年間約24億ユーロの収入が見込まれるとしています。

 フランスには、現在、祝日は11日あり、実際には、なんだかもっとある気がしていたのですが、日本の祝日は16日あるとのことで、日本よりも少ないのか・・と驚かされますが、長いバカンスのせいで、なんだか、フランスの方がお休みが多いような気がしていました。

 とはいえ、これまで当然のように認められてきた権利が剥奪されることに、フランス人が黙っているはずはなく、これは、早々に怪しい雲行きでもあります。

 実際に、雇用されている人の多くは、月給制が多いわけで、祝日が削除されて、多く働いたところで、給与に変わりはなく、これまでと同じ給与で余計に働くことになります。さっそく、これが年金にどう影響するのか?などという報道も始まったりしているのも、フランスらしいところです。

 フランス人には、絶対に反発を買いそうなこの提案、せめてパリ祭が終わった後、そして、多くの人が夏のバカンスに出始めているタイミングで発表したのは、戦略のひとつだったとも思われますが、同時に、バイルー首相は、「これらは、あくまでも提案であり、私は他の提案も受け入れ、検討する用意がある」とも付け加えています。

 なにかあれば、すぐにデモだのストライキだのということになるフランスですが、バカンス期間中は、一般的にはデモもお休みです。

 9月のバカンス開けになって、この問題が蒸し返されることになるでしょうか?


2日間の国民の祝日撤廃


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2025年7月15日火曜日

いつものパリ祭のパレードが・・

  


 パリ祭のパレードは、フランスで行われる公式行事の中でも、もっとも華やかなもののひとつだと思いますが、私は、実際に現場に見に行ったことは、一度もありません。

 一度、義理の息子が学校単位?でパレードに参加したことがあって、夫は、ここぞとばかりに張り切って見学に行っていましたが、その頃は、私はその日は仕事で、一緒に行くことはできずに残念でした。

 とにかく、パレードに参加している人は7,000人近くいるので、もう現場は大変な人で、パレードの前に待機している人々とパレードが終わって、パリの街中に散らばっていく人々とで大変な混雑です。

 パレードに参加している人々は、皆、軍やそれぞれの団体のコスチュームや制服を着ているので、日常は制服というものがあまりないフランスでこれだけのコスチューム姿の人々が街に散らばっていることは、年に一度きりで、珍しいことです。



 私はなんとなく、毎年、このパレードをテレビで見るのが習慣になっており、窓の外にシャンゼリゼの上を飛んで行った飛行機やヘリコプターなどが家の近くを飛んで帰っていくのをなんだかテレビと窓の外を見比べながら、楽しんでいます。




 昨年もパリ祭のパレードは行われたものの、パリ・オリンピックのために、シャンゼリゼでのパレードではなかったため、なんとなく、「やっぱりシャンゼリゼの方がカッコいいのにな・・」などと思った記憶がありましたが、今年は、再びシャンゼリゼに戻ってきました。




 毎年、少しずつは違っても、似たようなパレードですが、ここ数年は、実際の戦争が近くで起こっていることもあり、この軍事パレードを見るのは、華やかに見えても、これってやっぱり人殺しの道具だよな・・と複雑な気持ちにもなります。

 毎年、海外からのお客様が招かれていますが、今年は、インドネシアの大統領が主賓でした。450人のインドネシア軍兵士もパレードに参加しました。

 パレードのハイライトは、やはり最後に出てくる騎馬隊ですが、今年は、58頭いた騎馬隊の馬の中から、なんだか隊列から外れてしまった馬がいたと思ったら、最後の最後に転んでしまう馬までいて、馬が転ぶことってあるんだ・・とへんなことに驚きました。

 パレードのテレビ中継が終わった後には、テレビでは、世界からパリ祭に向けてのビデオメッセージ・・のトップは、なんと日本から・・。

 日本の大阪万博のフランスパビリオンの紹介でした。

 これまで大阪万博については、あんまり報道されていませんでしたが、今回、フランスのこの華々しい機会に紹介されて、なんだかちょっとだけ嬉しかったです。

 夜の花火は、なんだかいつもより派手だったみたいで、例年は家から遠くに見える感じなのに、なんだか音がすごいのに気が付いて、のぞいてみたら、なんだかやたらと規模が大きい様子でした。すごいな・・。


パリ祭 パレード


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2025年7月14日月曜日

ベルシー地区のウォーターフロントエリアとセーヌ川遊泳スポット

  


 セーヌ川の遊泳スポットのひとつが設けられているベルシー地区に行ってみたら、なかなか良い感じ・・今年のパリ・プラージュの3ヶ所の遊泳スポットの中では、最も上手くできているんじゃないかな?と思いました。

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 メトロ14号線のBercy駅からParc de Bercy(ベルシー公園)を突っ切ったところにセーヌ川に出て、上下が曲線を描いて、美しく交差するシモーヌ・ド・ボーヴォワール歩道橋のすぐ近くに、その遊泳場はあります。

 川岸には、階段でもエレベーターでも降りられるようになっていますが、上から全景を見ると、こんな感じです。

 



 この遊泳場は、他の2つに比べて、しっかりと作られている感じで、遊泳場と他の船が通ったりするエリアとは、けっこう、きっちり分かれています。

 入口にもしっかりとゲートができており、全てが整然と(他の2ヶ所に比べて)作られています。

 


 輪ではないので、浮き輪とは言わないかもしれませんが、泳ぐ人は、この黄色い袋をつけるように言われています。

 ビーチサイドにはパラソルとデッキチェア・・これがなかなかシンプルで可愛くて、売っていたら、買いたいな・・と思いましたが、当然のことながら、売っていません。




 近くに橋があるので、橋の近くには、程よい日陰ができるので、そのあたりは、大変、快適で、デッキチェアに横たわっていると、川辺の心地よい風が気持ちよくて、なんだかとってもゆったり、リラックスできます。

 このベルシーのいわゆるウォーターフロントエリアは、この遊泳場ができる前から、比較的、古いものを上手に残して利用しつつも、近代的に開発が行われている場所でもあり、船を使ったカフェなどが立ち並んでおり、セーヌ川の向こう側には、セーヌ川に浮いている感じのプールもあります。こちらのプールはセーヌ川沿いにあるというだけで、プールの水はふつうのプールの水で、セーヌ川の水ではありません。

 向かい側のビブリオテック(国会図書館)のあたりは、近代的でちょっと奇抜なデザインのビルなども多く、いわゆるみんながよく見かけるカフェやレストラン、また、スーパーマーケットや電気店、スポーツ用品店、映画館など、ひととおりのものが揃っており、映画館の前の広場には、屋台村ならぬカミオンが集まっているフードエリアなどもあります。




 なにより、私が気に入っているのは、このビブリオテックの駅は、比較的広くて、ゆったりしているうえに、いつ行っても、駅がきれいで清潔。パリには珍しいことです。

 いわゆる一般的にイメージされるであろうパリとは、また違う景色かもしれませんが、なかなかセンスの良い、きれいなところです。


ベルシー地区ウォーターフロントエリア


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2025年7月13日日曜日

セーヌ川のグルネル遊泳場でとんでもないものが発見された!

  


 セーヌ川で泳げる場所3ヶ所は、とりあえず、ひととおり見ておこうと思い、先日のグルネル遊泳場を皮切りに、あと2つのポイントも順々に見に行ってみて、それぞれがどんな風に違うのかを比べてみようと思っていました。

 ところが、この3つを比べるよりも前に、この間、最初に行ってみたグルネル遊泳場が、また一時閉鎖になっていたことがわかりました。

 私が行ってみた時には、ふつうにやっていて、満員御礼というわけではなくとも、まあ、そこそこ勇者たちが泳いでいたのですが、どうやら、閉鎖になったのは、その翌日だったようで、その日、午後2時頃、このグルネル遊泳場で(遊泳区域外だったとはいうが・・)、袋に入った何らかの内臓(臓器)が浮いていたことがわかり、現場にいた180人が緊急避難させられる事態に発展したと言います。

 現時点では、その袋の内臓(臓器)については、明らかにされていませんが、現在、分析中ということで、明らかにされていません。しかし、分析(少なくとも、それが何の内臓であったか?)にそこまで時間がかかるとも思えないのですが、近いうちに明らかにされるか、それとも、このままこの件は伏せられてしまうのかは、わかりません。

 こうして、この遊泳場の全景を見れば、周囲の景色になんとなく、ごまかされてしまう感じもありますが、この水を間近で見てみれば、ここで泳ぐのは、なかなかなアドベンチャラスな感じでもあったのですが、そこに袋詰めの内臓が浮かんでいたとしたら、このアドベンチャーレベルは、急上昇・・というか、ちょっと怖すぎます。

 この件が、そこまで大きく報じられていないのは、不思議といえば、不思議・・というか、この遊泳場自体があんまり注目されていないのかもしれませんが、やっぱり、もしかして、セーヌ川で泳いでみたい!と思う人がいたら、こういうリスクもある・・ということを知っておきたいのではないか?とも思います。

 しかし、川は一応、流れているので、どこからその袋入りの内臓が流れてきたのかわからないし、考えてみれば、昔から、とんでもないものがセーヌ川で発見された・・という話は、珍しいことではありません。

 それにしても、内臓とは・・もしかしたら、嫌がらせやいたずらである可能性も無きにしも非ず、とは思うものの、どちらにしても、なかなかギョッとさせられる話です。


セーヌ川のグルネル遊泳場 袋入り内臓

 

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2025年7月12日土曜日

バター不足とバターの価格の高騰

  



 フランスのスーパーマーケットの棚は、日本のように、いつもいつもキッチリと商品で埋まっているとは限らないので、たとえ、ある棚がガランとしていることがあっても、即、その商品が品不足なのかどうかは、わかりにくいかもしれません。

 逆にたまに日本に行くたびに、日本のスーパーマーケットやコンビニなどは、本当に小さなスペースにものすごい種類の商品がキッチリと陳列されていて、一体、いつ、だれが補充しているのだろうか?とびっくりします。

 例えば、なにかを買いに行って、その棚が空だったりすると、「ちゃんと置いておけば、売れたのに・・」などと思うこともありますが、この品出し?に関しては、長いフランスでの生活においても、あまり進歩はありません。

 そんな中、現在、多くのお店でバターが不足していることが多く見られるようになっているらしく、どうやら、本当にバターが不足しているようです。

 また、不足してくれば、自ずと価格も上昇するのは、当然のことで、バターの価格は、今年に入って、2.1%、2年間で21%も上昇しているのだそうです。

 このバター不足の原因のひとつは、全国的な乳牛の伝染病で、今年は、特に牛乳の生産量が激減したためと言われています。

 そして、もう一つの原因は、気温の上昇によるもので、この暑さ、例に漏れずに乳牛にも影響しているようで、暑すぎると乳牛からの牛乳の生産量も減ってしまうそうで、このため、牛乳の生産が減少し、牛乳からバターを構成する脂肪分を含んだものは、さらに乳量を必用とするため、厳しい状況に陥ってしまうのです。

 このため、在庫は最低水準にあるものの、バターの需要は世界的に増加しているとのことで、価格の高騰は、当然の成り行きであるとも言えます。

 フランスは、世界最大のバターの消費国であるそうで、そんなフランスのバターが不足し、バターを輸入しなければならない状況にまで陥っているのだそうです。

 フランスでは、食卓にのぼるバターだけではなく、まあ、バターを使ったお料理の多いこと。また、クロワッサンやケーキ、クッキーなどのお菓子類にも、もれなくバターが使われているといっても過言ではありません。

 このうえ、世界的にもバターの消費量が増加しているということで、特に中国でのバターの消費量が劇的に増加しているのだそうです。

 個人的には、バターというものは、そこまで使わないので、最近は、贅沢にもエシレバターしか使わなくなっていますが、それも、食品廃棄物防止のための安くなっているお店でエシレバターを見つけたときに買っておいて、冷凍して、小分けにして使っている程度です。

 しかし、一般的なフランス人の家庭にとったら、バターの価格上昇は、けっこう痛い現実で、あんまりお料理をしない人でもケーキやパイは自分で作るという人もいるし、日本人が想像できるバターの消費量を遥かに超えていると思います。

 個人差もあると思いますが、パンにバターを塗って食べるというより、のせて食べる・・そんな感じ。フランス料理のソースなどにも漏れなくバターを使うことが多いです。

 スーパーマーケットの棚に関しても、バターのみならず、チーズやヨーグルトなどの乳製品の種類と量の多さに、やはり、どれだけ需要があるのかがわかるような気がします。

 昔、「私の身体はワインで出来ている」などと言っていた女優さんがいましたが、この棚をみれば、フランス人の身体は、乳製品でできているんだろう・・などと思います。

 最近、あらゆるところに影響を及ぼしている気温の上昇ですが、まさか、バターにまで影響していたとは、驚きです。


バター不足 バター価格高騰


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2025年7月11日金曜日

セーヌ川の遊泳場の1つ エッフェル塔の近くのグルネル遊泳場 BAIGNADE GRENELLE

  


 個人的には、いかにしても信じ難いセーヌ川で泳ごう!というパリ市の試みに、やはり現場をこの目で見てみなければ・・と思い、お天気の良い日に出かけてみました。

 場所的には、背後にエッフェル塔を望めるセーヌ川沿いの一画なのですが、近辺には、それらしい看板や道案内などもないため、川沿いは一般の歩道からも少し低いところにあるため、ちょっとわかりにくいといえば、わかりにくいところです。




 まあ、言ってみれば、川沿いのあるスペースにブイを張って、遊泳スペースを作り、それに付随するかたちで、デッキチェアーなどが置かれている川辺に、板張りがされています。




 入場?は無料ですが、遊泳スポットに入る地点では、一応、セキュリティの人がいて、荷物チェックされますが、うるさいことは言われません。

 スペースの中には、簡単なロッカーと、トイレ、シャワーなどがあり、一応、泳ぎ終わった後に、シャワーを浴びることは、できそうです。



 私が行ったのは、平日のお昼頃の時間帯だったので、若干人出は少ない時間帯だったのかもしれませんが、そこまでの人はいませんでした。



 なんといっても川の水をのぞき込んでみれば、やっぱり尻込みするのがふつうだと思いますが、しかし、涼しい顔をして、嬉しそうに泳いでいる人もいるには、います。

 だって、この水ですよ・・💦

  


 これは、ただでさえ、最近、すぐに体調を崩してしまう私には、ちょっとあまりにリスクを感じます。子どもをここで泳がせようともなかなか思えないとも思うのですが・・。だって、正直、間近で川の水を見れば、まるでど〇みたい・・。

 パリには、あと2つのセーヌ川遊泳場があるそうなので、後日、他のも見てみますが、結局、同じセーヌ川・・水の質というか、状態というものは、そんなに変わるものでもありません。

 考えてみれば、海のようにというか、海ほどには、巡回しない川で、同じエリアでは遊覧船や輸送用の船なども通っているのですから、そこまできれいな水であり得るはずもありません。

 やっぱり、今のところは、セーヌ川は泳ぐよりも眺めるもの・・周囲の景色の一部として見るには、美しい川なのですが・・。


セーヌ川遊泳場 グルネル BAIGNADE GRENELLE


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2025年7月10日木曜日

参議院議員選挙 在外投票に行ってきました!

  


 日本では7月20日(日)が投票日となっている参議院議員選挙ですが、在外投票は、7月4日から13日までと、けっこう長い期間が設けられています。

 あらら・・こんなに長い期間だったっけ?と思いつつも、日常に埋もれてしまうとあっという間に忘れてしまいそうなので、先日、早々に在外投票に行ってまいりました。

 思えば、もう私は日本では、長らく投票に行っていないので、日本での選挙・投票というものがどんな感じなのか?忘れてしまっています。

 とはいえ、私も在外選挙登録をしたのは、ほんの数年前で、日本では選挙権があるにもかかわらず、もう日本のことわからなくなっちゃってるし、忙しくて選挙に行けない・・などと、色々と口実をつけて、選挙を放棄してしまってきたので、今さら偉そうなことは言えないのですが、昨今の日本の状況を見ていると、これは、やっぱりヤバいんじゃない?日本人として、なにもしないでいてはいけない!と思うようになりました。

 長いこと日本で生活していないので、日本の現状を生活を通して、実感することはありませんが、とはいえ、海外にいるからこそ、よく見えることもあります。他の国(たとえばフランス)の政治と比べて、ここはおかしいよね・・とか、色々と思うことも出てきました。

 というわけで、ここ数年、在外選挙登録をして以来は、必ず投票に行っています。

 パリでは、在仏日本大使館で投票できます。大使館はいつも行列していることが多いのですが、選挙に関しては、ほぼほぼ行列なしで、入館できます。投票所には、大きな部屋が用意されていて、なんだか、投票に来ている人よりも、待ち構えているお世話係?の人の方が多いような印象ですが、さすがに日本人だけのスペース。皆、礼儀正しいし、親切で丁寧です。

 しかし、こんなにたくさんの人を配置して、さぞかしお金がかかっているんだろうな・・もうちょっと簡易化して、(できればネット投票)もう少し、節約したらいいのに・・とも思います。

 こんなに何段階にもわたってチェックがいる?と思うほどの厳重な管理の下、投票用紙には、鉛筆で記入してくださいと言われて、それを何重にも封筒に入れて、立会人とやらのサインをもらって、終了です。




 パリの日本大使館は、シャンゼリゼの近く、凱旋門から歩ける範囲のところにあるので、とても気持ちの良いお散歩になります。凱旋門から日本大使館に歩いて行く途中に、一体、私は、この大使館に来るのは、何回目だろう?といつも同じことを思います。

 とはいえ、大した力にはならないながらも、なんとなく国民の義務を果たした気になって、ちょっとだけ満足です。

 一票の力は小さいけれど、だからといって、投票しないというのはあり得ない。よくわからないから・・というのは、言い訳になりません。今はネットでだって、いくらでも演説を聞くこともできるし、情報も得られるし、わからなかったら、理解する努力が必用です。

 選挙権は国民の権利であると同時に義務でもあります。

 しかし、それにしても今回の日本での参議院議員選挙の日程。よりにもよって、夏休みに入った最初の週末、しかも、3連休の中日というのは、なんだか悪意を感じないでもありません。もっと国民が投票しやすい日程を選ぶべきです。


参議院議員選挙 在外投票


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