2022年7月12日火曜日

青く晴れ渡る空の下のセーヌ川岸 パリプラージュの圧倒的な美しさ

  


 

 夏になると、パリプラージュがセーヌ川沿いに登場するようになってから、なんともう20年近く経っているのだそうです。初めてパリプラージュができた年に親子でどんなものか覗きに行ったのは、まだ娘が小学校に入る前のことだったと思うので、言われてみれば、そのくらい時間が経ったのかなぁと思います。

 パリプラージュは当初はなかなか画期的な試みで、夏に入ってもバカンスに出かけられない人にも身近なところでバカンスを楽しめるように作られたものでしたが、その後、すっかり定着し、パリの夏の風物詩のようなものになりました。




 一昨年は、このパリプラージュに検査場ができた!などというニュースで賑わっていましたが、コロナ禍もずっとパリプラージュはパリに存在し続けてきました。

 ここ数年の夏の暑さはパリでも年々厳しくなっていますが、太陽の大好きなフランス人は、この暑さにもめげず、セーヌ川岸で美しい風景を楽しみながら、夏を満喫しています。




 パリ中心部のセーヌ川岸の風景は、青い空に緑、深い色の水がきらきらと輝き、沿岸に並ぶ歴史ある建物と一体化して、すでにそこにあるだけで絶景なのですが、そこに、その風景を引き立たせるような色のビーチパラソルやデッキチェアなどがきれいに並び、洗練されたリゾート空間はやはりパリならではの圧倒的な美しさです。

 セーヌ川をときおり通っていく観光船も今年は観光客が戻って満席です。

 また、洗練された雰囲気の中にあるスポーツやゲーム、レジャーを楽しむためのものは、なかなかレトロなシンプルなものであったりするところも、ちょっと、フランスらしくて、ほっこりさせてくれます。



 テーブルサッカー、ペタンク、ボルダリング、巨大なボードゲームや屋外図書館、水遊びができるスペースなどなど、これらが全て無料で利用できます。

 また、ポン・ヌフのふもとで毎日10時から12時まで太極拳、ルイ・フィリップ橋で毎週日曜日の10時から12時まで「コーチング・ランニング」、土曜日と月曜日にはスウェーデン・ジムのクラスが開催されます。

  


 また、それらとは少し離れた場所(同じセーヌ川沿い)にあるバサン・ド・ラ・ヴィレットでは、毎日午前10時から午後10時までアクティビティが開催されており、2024年のパリオリンピックを彷彿とさせるカヌー、パドリング、ペダルボート、ハワイアンカヌーなど、ウォータースポーツを楽しむこともできます。(毎週日曜日の午前10時から正午までは、ブレイクダンス教室を開催)




 今年は、イタリア文化(写真、映画、演劇、音楽)にスポットライトを当てる「ドルチェ・ヴィータ・シュル・セーヌ」フェスティバルが開催され、映画などを水辺で楽しむこともできます。

 レジャー・リラクゼーションエリアと称して、ヤシの木や桑の木を増やして、今年はこの計画をさらにグリーン化したとパリ市はアピールしています。

 現在、コロナウィルス第7波が国全体を襲っているにもかかわらず、パリ市役所は今年のパリプラージュ開催をゲージや制限なしに行う予定だそうです。




 今年、久しぶりにパリプラージュを覗きに行ったのですが、平日であったため、さほど混んではいませんでしたが、すでに先週末はものすごい人出だったとのこと。今週のパリは再び猛暑に見舞われるとかで、すでにかなり強い日差しで、私など日傘をさしながら、歩くだけでもヘロヘロで、少しでも木陰を見つけるとホッとするような気分で少し涼んだり、霧状の水が撒かれている場所で涼んだりしながら、それでもパリの圧倒的な美しさを楽しんできました。

 しかし、これだけ暑いというのに、デッキチェアに横たわる人もたくさんいて、炎天下でゲームをしたり、ランチを食べたりとフランス人の太陽好きを目の当たりにして、太陽の光とこの空間を満喫している様子にあらためて驚かされたのでした。




 それにしても、夏の間だけではありますが、ちょっと街中のパリとは違うまた別の美しいパリを味わえる空間、色々、大変なこともあるけれど、なんとなく住んでるだけではありますが、パリが誇らしく思えるような美しい空間です。

 夏の間にパリを訪れる機会があったら、ぜひ、足を運んでみるのも楽しいかもしれません。




パリプラージュ


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