フランスのコロナウィルス感染は第7波を迎え、ここ数週間、1日の新規感染者数は週ごとに5万人ずつ増加し、先週はとうとう1日20万人を突破する日がありました。さすがにここまで増加していくと、入院患者数や重症患者数も着実に増加しています。
私のところには、5月初旬の段階で、国民健康保険から「2回目のブースター接種のおすすめ」メールが届いていました。しかし、その時のフランスの感染の状況は、現在の第7波の波はまだきておらず、 私はきっと、夏のバカンスの時期に感染が拡大するであろうから、秋になって次の波が来る前にしようと、先延ばしにしていました。
しかし、私が想像していたよりも早い段階で第7波がやってきて、フランスではえげつないほどの感染者の増加を記録しはじめ、やはり、考えていたより早くに2回目のブースター接種をしなければ・・と思い始めていました。
私には、多少、心臓疾患があり、どうやら国民健康保険のファイルでは、私は感染して重症化した場合にリスクの高い人に分類されているらしく、年齢的には2回目のブースター接種が推奨されている年齢に達してはいないのですが、それでも「ブースター接種、おすすめメール」が来るらしいのです。
そして、つい先日、2回目の「ブースター接種、おすすめメール」が来て、いつまでもグズグズ迷いながら、感染に怯えているのも嫌になって、2回目のブースター接種を予約していました。
私が最初のコロナウィルスワクチン接種を受けたのは、かかりつけのお医者さんに相談して、昨年の3月に予約をして1回目のワクチン接種を受けたのがそれから1ヶ月後の4月、まだ、ワクチンについて、かなり不安もあったために、かかりつけのお医者さんにやってもらえば、その後、何か起こっても少しは安心だと思い、彼女にお願いしました。
2回目のワクチン接種はそれから2ヶ月後の6月、その時点では、もうこれでワクチンはしなくてよいんだろうな・・と思っていたら、ワクチンの有効性は半年後には急激に低下し始めることがわかりはじめ、また、年末にかけて、感染状況が悪化しはじめたこともあって、それから6ヶ月後の昨年12月には、ブースター接種を受けました。
当時は、このワクチンの有効性の低下が注目され、問題視されている頃で、2回目のワクチン接種から7ヶ月が経過するとワクチンパスポートが無効になることが決まった頃でした。
この時からは、Doctolib(ドクトリブ)というアプリでその時点で一番早く、できるだけ近い場所でブースター接種が受けられる場所を探しました。その時、ブースター接種を受けたのは、家からバスで15分から20分程度のところにある薬局で、ワクチンパスを提示して、問診票の質問事項に記入することが必要でした。
今から考えると、その時点では、1日の新規感染者数が6万人を超えた頃で、毎週のように1万人ずつ感染者数が増えていくことに恐怖を感じていて、当時、本当に少しでも出歩けば、すぐに感染者と接触しました!すぐに検査を受けてください!というアラームがくるような状況で、もういい加減、うんざりしていた頃でした。
しかし、ウィルスが変異するにつれ、ワクチンで感染は回避できないような状況になり、しかし、ワクチン接種率が上昇したこともあってか、感染しても重症化しないケースが増えて、フランスは、「これなら風邪とかわらない、これなら大丈夫感」が高まっていきました。
感染者数も昨年の12月の時点では、1日6万人で震えていたことを考えると、現在の1日の感染者数は想像もつかないほど増加しているにもかかわらず、世間の一般的な警戒感はダダ下がりのまま、あまり警戒感はありません。
結果的には、私はこれまで気づかなかったことがあるのかもしれませんが、何度か検査を受けてはきましたが、一度も感染していないので、私が感染して重症化するリスクが実際、どの程度あるのかはわかりませんが、やはり、ある程度のデータをもとにリスクの高い人に分類されている以上、やはり危険があると判断する方が妥当な気がしたまでです。
#Communiqué | Saisie par @Sante_Gouv, la HAS préconise l'élargissement d’une dose de rappel vaccinal additionnelle à davantage de personnes et précise la conduite à tenir en cas d’infection au #Covid19.
— Haute Autorité de santé (@HAS_sante) July 13, 2022
👉 https://t.co/SWSRPF1Z2y
| @SantePubliqueFr @Sante_Gouv @ansm pic.twitter.com/QG66KGC5iO
何より苦しい思いをしたり、COVID LONG(長期コロナ感染症)や感染後に長い間、後遺症に悩まされるのは嫌なので、もうこうなったら、リスクはできるだけ減らしておこうと思ったのです。
思い起こせば、最初のワクチン接種の時から比べると、予約もワクチン接種自体も全然、簡単にできるようになって、数日前にアプリで予約を取って、家の近所の薬局に時間どおりに行くと、健康保険のカードとワクチンパスを提示するだけで、2回目のブースター接種は終了しました。今回は、問診票もなく、5分とかかりませんでした。
ワクチン接種が終了したと同時にすぐに、2回目のブースター接種証明書のQRコードをもらい、それを手持ちのワクチンパスポートに読み込みあっという間に終了です。もちろん無料です。その翌日には、再び確認のためなのか、AMELI(国民健康保険)の私のアカウントには、4回目のワクチン接種証明書がデジタルで送られてきました。
ワクチン接種から効果が現れるまでは1週間かかるため、この証明書が有効になるのには1週間かかりますが、現在、ワクチンパスポートが必要な場所(医療施設や高齢者施設)に行くこともないので、特に証明書が必要なわけではなく、単に自分が少しは保護された状態にあるかどうかということだけです。
副反応も現在のところ、大したことはなく、ワクチンを打った腕が少々、痛む程度です。
厚生省やHAS(高等保険機構)は、第7波のピークを7月末であろうと予想していますが、同時に第8波、第9波も確実にやってくると言っています。
2回目のブースター接種をしたからといって、感染の危険が回避できるわけではなく、引き続き、私は警戒した生活を続けるつもりですが、やっぱり少しだけホッとしています。
これで4回目のワクチン接種になりましたが、いつも迷いながらも、結果的には、私のワクチン接種の効果が低下する時点で感染が爆発的に拡大し、副反応に怯える気持ちよりも感染、重症化のリスクに怯える気持ちの方が優ってワクチン接種をしてきました。
フランスではこれが7回目の波と数えていますが、本当に波乗りのようにワクチン接種をする機会を窺っていることになっています。
今度こそ最後のワクチン接種・・といつも思っていますが、一体、いつまでやらなければならないのか、わかりませんが、リスクに怯えて行動制限し続けるには長く続き過ぎているパンデミックに、行動を控えて生活し続けるまま、どんどん歳をとってしまうことに、少々、焦りと憤りを感じていることも事実なのです。
2回目のブースター接種 4回目ワクチン接種
<関連記事>
「混乱状態のフランスのワクチン接種 コロナウィルスワクチン接種の申し込みをした!」
「コロナウィルスワクチン接種をしました! アストラゼネカのワクチン」
0 コメント:
コメントを投稿