2021年4月3日土曜日

コロナウィルスワクチン接種をしました! アストラゼネカのワクチン

 

私が接種したワクチン・頼んで写真を撮らせてもらいました



 私が思いがけずにコロナウィルスのワクチン接種の申し込みをしたのは、今年の2月26日のことでした。ワクチンは、高齢者や感染した場合に重症化するリスクの高い人が優先で、以前に、かかりつけのお医者さんに、「私は、リスクの高い人に入りますか?」と聞いた時に、「あなた程度の人は、リスクが高い人には、入らないわよ!」と言われていたので、当然、私などがワクチンができるようになるのは、ずっと先のことだと思って、ワクチンの申し込みなど考えてもいなかったのです。

 ところが、2月の末に、たまたま、いつも飲んでいる薬の処方箋を書いてもらうために、かかりつけのお医者さんに行ったところ、ちょうど、フランスでは、開業医でもワクチン接種が開始されることが決まった時期で、また、フランス政府もワクチン接種の遅れを巻き返すために必死で、ワクチン接種のできる人の括りをどんどん広げているタイミングと重なり、思いがけずに、お医者さんの方から、「ワクチンの予約をしますか? あなたも今、飲んでいる薬などの履歴もあるから、心臓疾患ありとして、申し込みができるようになった。どちらにしても、予約をしても、それなりに時間がかかるから、申し込みは早くしておいた方がいいわよ!」と言われて、予約をしたのでした。

 どちらにしても、セキュリテ・ソーシャル(国民健康保険)から許可が来るのは、3月半ば過ぎになるだろうからその頃、また連絡してみて・・と言われていたのです。

 そして、3月の半ばに一度、彼女の方から、「とにかくワクチンがなかなか届かないから、いつになるか、はっきりわからないけど、ワクチン接種を受けるかどうかの再確認を取っておきたい」と電話をもらいました。

 以前にワクチン接種の予約をした時に、ワクチンをするとしたら、アストラゼネカのワクチンであることを聞いていたので、その電話をもらった頃に、ちょうど、アストラゼネカのワクチンの副作用について、話題に上がっている血栓症を引き起こす問題について、「私は、以前、怪我をした時に、足に血栓ができたことがあるので、血栓症については、大丈夫なのでしょうか?」と質問したら、「あなたの以前の血栓症は、怪我による血栓症だったので、問題はないわよ!」と言ってくれたので、その時の怪我の際の経過も全て、彼女が見ていてくれていているので、彼女が言うなら、他の誰に言われるよりも私にとっては説得力があり、もしかしたら、普通の人よりも血栓症になる可能性が高いのでは?という私の不安は解消されました。

 しかし、その時の電話でも、彼女は、彼女自身が、ワクチンを無駄なく使い切るために、1本で10人分のスケジュールを組んでいるにも関わらず、それ以来、ワクチンが思うように届かないことに、憤りを感じている様子でした。

 それ以来、連絡がなかったので、ワクチンが届かないんだろうな・・と思っていました。

 以来、フランスの感染はどんどん悪化し、娘がパリに帰ってきたこともあり、私自身ももういい加減、感染に恐れ続ける生活に嫌気がさしてきたこともあり、早くワクチンをして、少しでもリスクを減らしたいと思うようになってきました。

 そこで、彼女に電話をしてみると、ちょうど彼女はお休みで、代理のお医者さんが出たので、「ワクチンが来ているかどうか聞きたかっただけだから・・」と言って、電話を切ろうとしたら、「ワクチンは、全然、届いていないよ、でも、日々、状況が変わるから、明日、もう一度、電話をしてみれば・・」と言われて、翌日、電話をしてみたところ、「明日、できるわよ!」という返事。

 思いがけずにたまたま手に入った1本のワクチンの10分の1に入ることができて、ワクチン接種ができることになったのです。前日は、やっぱりちょっと不安もあり、友人に電話して、「ワクチンどうした?」と聞いてみたら、彼女は、一週間前に済ませたとのこと。別にその後も何も変わりがないし、できるなら、早くやった方がいいよ!という彼女の言葉にも勇気をもらったのでした。

 ワクチン接種自体は、全くあっという間で、正直、「えっ??もう終わり?」と言うほど、痛みも何も感じず、その日の夜と翌日は、ドリプラン(パラセタモール)を飲んでね!と言われただけで、待合室で一応、5分くらい休んでから帰ってね・・と言われて、1回目のワクチンをしたという証明書をもらって帰って来ました。

 たまたましてみた電話で、私の病歴や体調を全て知ってくれている、かかりつけのお医者さんにワクチン接種してもらえたことは、やはり、大きな安心で、たとえ副作用が出たりしても、彼女なら的確に対応してくれるという信頼感があることは、不安を軽減してくれます。

 しかし、開業医でのワクチン接種が始まって、一ヶ月以上経って、これまでに彼女が接種できたのは、50人程度、私が接種を受けた日も10人のみ。明日の分のワクチンは届かないから、明日の予約はキャンセルするとのこと・・今回、私がワクチン接種ができたのは、本当にラッキーでした。

 なお、ワクチン接種は、一切、無料です。フランスでは、通常の診療等に関しては、一度、支払いをしてから後に国民健康保険から払い戻されるシステムになっていますが、コロナウィルスワクチン接種に関しては、最初から支払う必要はありません。

 2回目の接種は、1回目の接種をした時点で、自動的におおよその日にちが設定されるようになっており、私の場合は、6月4日以降と記載されています。

 また、証明書には、ワクチン接種のコードナンバーの他、セキュリテソーシャル(国民健康保険)のナンバー、ワクチン接種をした医者の名前と医師登録ナンバー、ワクチンの種類とワクチン自体のロットナンバー、ワクチンは左腕にした・・などが記載されています。

 今のところ、心配していた、腕の痛みや身体の倦怠感などの症状は、私には訪れておらず、一応、一つ重大なステップが進んだという安心感からか、やたらとお腹が空いて、その日の夜は、凄い勢いで食べてしまったくらいです。

 しかし、翌朝、目が覚めてみると、注射をした左腕の部分が打撲のような痛み、まあ、今のところ、大した痛みではなく、ドリプラン(パラセタモール)でおさまる程度でした。

 来週には、大量のワクチンが届くと報道されてはいますが、それが末端まで広まるには、もう少し時間がかかりそうです。今は、フランスでは、薬局でもワクチン接種ができるようになっていますが、ワクチン接種をしたい場合は、こまめに自分から、薬局なり、かかりつけのお医者さんなどに連絡を取ってみる方がいいかもしれません。(フランスの場合ですが・・)

 もう一回のワクチンを接種すれば、旅行にも行ける!日本にも行けるかもしれない!などと、次から次へとやりたいことが思い浮かんでくる、コロナウィルスから脱出できる希望的観測を早くも抱き始めた私です。

 しかし、フランスの感染状況は、今のところ、上昇を続けていて、現時点では、全く安心はできないのです。


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