2021年4月18日日曜日

コロナウィルスによる死亡者10万人突破と5月中旬にテラス・美術館再開を模索するフランス

 


 

 久しくご無沙汰していた日本にいらっしゃる元上司の方から、メッセージを頂きました。

 メッセージには、「フランスは、コロナウィルスによる死亡者数が10万人に達し、世界第4位と日本で報道されていますが、大変、心配しております。」とありました。

 このメッセージのとおり、フランスは、4月15日の時点で、とうとう新型コロナウィルスによる死亡者数が10万人を突破しています。世界第4位というのは、どういう換算の仕方かは、わかりませんが、数字だけを見れば、アメリカ、ブラジル、インド、イギリス、イタリア、ロシアに続いています。

 死亡者数が9万人を突破したのが3月12日ですから、約1ヶ月の間に1万人が亡くなっていることになります。大変な数字です。家族の一人が亡くなったとしても、大変なことなのに、それが10万人とは・・この数字にどうにも麻痺してきています。

 総感染者数で弾き出されている世界第4位という数字なのでしょうが、アメリカやインド、ブラジルなどは、人口も多いので、そのあたりを総合的に換算すると世界第4位くらいになるのかもしれません。

 いずれにしても、酷い状況であることに変わりはなく、ヨーロッパの中では、現在、ダントツの状況です。 

 フランスは、学校閉鎖等の規制を加えた3回目のロックダウンを開始してから、約2週間が経過し、これまで、かなりバラつきもあったので、定かではありませんが、この第3波では、一時は、1日の感染者数が6万人を超えた日もあったりしたのですが、ここ数日、38,045人、36,442人、35,861人と、もしかしたら、若干、感染者が減少し始めたかもしれない状況ではあります。

 しかし、集中治療室の占拠率は依然として、イル・ド・フランス155%超え、フランス全体でも116%超えと悲惨な状態は全く改善されていません。

 しかし、こんな最中に3回目のロックダウン(学校閉鎖)を発表した際にマクロン大統領が、同時に5月中旬には、文化施設やレストランのテラス席などを段階的に再開していくと発表していたことから、それが近づくに連れて、5月中旬の現在は、閉ざされている様々な施設の再開について、騒がしく語られるようになってきました。

 実際に近隣のヨーロッパ諸国、イギリスやイタリアなどが少しずつ、日常を取り戻し始めている中、指を加えて眺めているだけのフランスは政府も焦りを感じていることが伝わってきます。

 しかし、イギリスは、最悪の状態だった昨年末から1月の段階からのロックダウンを経て、また、飛躍的なワクチン接種の進め方で、劇的な改善に成功し、1日の新規感染者数も2,000人台にまで減少しています。

 フランスは、ワクチン接種も日曜、祝日もなしに毎日、続けるという政府の意気込みをよそに思うようには、なかなか進んでおらず、現在までにワクチン接種を1回でも受けた人は、全人口の18.38%にしか、及んでいません。

 5月半ばと言えば、5月に入って、恐らく、まず学校が再開して、ちょうど2週間後、大体、ロックダウンしても、ロックダウンを解除しても、その影響が現れるのは、2週間後のことで、再び、学校を再開した場合の影響が心配されます。

 とはいえ、フランスの学校は、長くても6月末までで、あと一ヶ月ほどで、今度は夏休みのバカンスに入りますから、このタイミングで学校を再開できないのは、かなりのダメージになります。だからと言って、バカンスの時期を先延ばしにして、学校の授業の遅れを取り戻すなどということは、フランスではあり得ないことです。

 文化施設の中でも、マスクをしたままで、しかも、静かにただ、眺めて歩く美術館などは、問題が少ないと思われますが、問題は、テラス席とはいえ、レストランの営業です。

 日本のような黙食などは、あり得ないフランスでは、これまでの鬱憤の蓄積もあり、せめてアルコールは禁止くらいにしないと、大変なことになりかねません。

 とはいえ、全ての鍵を握るのは、ワクチン接種です。ワクチン接種が進んで行けば、現在、高齢者に対しては、かなりワクチン接種が進んで、劇的に高齢者の感染が減少したことを鑑みれば、有効性はかなり高く、日常を取り戻せると思われます。

 ぐずぐずしていると、また新しい驚異的な変異種が登場して、(実際に、イギリス変異種に続いて、ブラジル変異種の驚異が迫り、フランスもブラジルからの入国制限を開始しています)、ワクチンが有効でない変異種が出てきて、(ファイザーのワクチンは3回しなければ、変異種には、有効ではないなどという声も聞こえてきています。)また、逆戻りなんてことにもなりかねません。

 どちらにしても、夏のバカンス時期には、絶対におとなしくしていないフランス人です。夏のバカンスを餌に、もう少し様子を見て、ワクチン接種の拡大を待って、慎重にテラス席の再開を見合わせる方が賢明なような気がしているのです。

 しかし、フランス人ってテラス席、好きなんだよな〜。気候の良い時期には気持ち良いのですがね・・。


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