私のフランスでの生活も四半世紀を超え、その前のアフリカにいた期間やイギリスにいた期間を加えれば、ほぼ30年・・つまり、最近、よく言われる「失われた30年間」の間、私は海外で過ごしていることになります。
この間のことは、私は、日本で生活していないために、日本の生活を実感することはありませんが、だいたい一年に一度か二度、帰国するたびに、「えっ??」と感じることの変遷で「失われていった30年間」を「そういえば・・」と思い返すことができます。
フランスに来て、当初は、もちろん、フランスでの生活に慣れないこともあり、多くのことに戸惑い、何もかもが時間がかかり、なにかミスをされても、ぜったいに謝らないフランス人に腹の立つことばかりでした。そのたびに、「ここは日本じゃないんだから仕方ないよな・・」と自分をなだめたり、久しぶりに日本に帰国した際にスーパーマーケットのレジで「これ、ちょっと傷んでいるから(ブロッコリー)変えましょうね・・」などと申し出てくれて、あまりの親切さに「え~~なんて親切なの~~?」と悲鳴をあげてしまったことを覚えています。
それから数年経った頃から、やけに年配の男性が、工事現場の交通整理や駐車場などで働いているのが目につき始めて、あまり深くは考えずに「どう考えても、年配の人がする仕事じゃないだろうに・・日本はこんなに高齢者が働かなくちゃいけないんだろうか?」などと思うことが増えました。
フランスでの生活は、日本とは逆に、IT化がどんどん進み、多くの手続き等がラクになり、今まで人を介するからこそ起こっていたミスも格段に少なくなり、ストレスも軽減してきて、逆に日本に行くと、「なぜ?銀行にこんなに行列?」とか不思議に思ったり、マイナンバーや保険証などのことで揉めている日本を見ていて、フランスは、いつの間にかすんなりと保険証カードなども、すべて切り替わって何の問題もなく、とっても便利になったのに・・など、「フランスにできることがなぜ?日本でできないの?」(来仏当初は日本にはできてもフランスには無理だろうと思ってあきらめることが多かったため・・)と思うことが増えてきました。
以前は家電のお店などに行くと、目白押しに並んでいた日本製品もすっかり姿を消しています。
フランスは依然としてダメダメなところもありますが、たしかにこの間にフランスが進化している部分が日本では、抜け落ちているのでは?と思うことはけっこうあります。
フランスでは、概して日本という国は、アジアの中では、飛びぬけて良く見られている国で、イメージもかなり良い方だと思いますが、それはフランス人の中にある日本のイメージであって、その実態について、あまり一般の人々は知ろうとはしていないところは、幸いなことだと思ってしまうこともあります。
でも、さすがに、日本が絶対にこのままではいけない!と私は思っているわけで、これは、海外にいてもできる在外投票は絶対にしなければならない!と強い使命感のような思いで、日本大使館に在外投票に行ったのです。
在外投票ができるということ自体はありがたいですが、このためには在外選挙人登録証が必用で、この申請には、かなり時間がかかります。この在外選挙人証とパスポートかフランスでの滞在許可証等の身分証を提示すればできます。
この間、大使館は、9時半から17時まで昼休みはなしで投票ができるそうです。通常の大使館の業務もぜひ、昼休みの閉館は是非、やめてほしいです。今どき昼休みってそんなことありえる?と思います。平日しかやっていないのだから、せめて昼休みの時間しか行けない人だっているのです。
脱線しました・・。
そして、この在外投票のための本人確認はともかく、そのために用意された用紙や封筒を何重にも使って、2段階チェックされ、最後には立ち合い人のサインとやらが加わります。そして、なんだかうやうやしく投票用紙を金庫みたいな保管場所に入れてもらうのですが、これ、今の時代にこんなやり方?と思わずにはいられません。
当然、会場には、こんなに人員が必用?と思うほどの人が待機しています。これを全世界の日本大使館でやっているのでしょうか?
ちなみにフランスの在外投票(海外在住のフランス人の在外投票)は、今年からネット投票が可能になっており、しかも在外選挙登録などというものは必要なく、現地で在留届を出していれば自動的に選挙に投票することができるのです。
在外投票に来て、ますます日本は変わってほしいと、より実感した次第です。
在外投票
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