2022年3月31日木曜日

一時帰国の貴重な時間 日本の美容院

    お水を頼んだら、マスクをしていても飲めるようにストローまで添えてくれる心遣い 私の日本への一時帰国は、家族や友人に会えることや色々な用事を済ませることと共に、もしかしたら、それ以上に嬉しいかもしれないのが日本の美容院に行くことです。 最近では、日本行きのチケットを予約すると、まずするのが日本の美容院の予約です。 今回は、数回にわたり、日本行きの航空券もキャンセルになったりしたので、美容院の方も一度した予約をキャンセルするという申し訳ないことをしてしまいました。 パンデミックで2年間、来ることができなかった日本ですが、数度にわたるロックダウン中にも、美容院に行くためだけにでも...

2022年3月30日水曜日

海外からの入国者の濃厚接触者に対する行動制限について

   先日、日本に入国した私たちですが、帰国後、翌日に日本政府が海外からの入国者にインストールを義務付けている「My SOS」アプリに通知が来て、娘は濃厚接触者としてアプリに監視されることになってしまいました。 すでに、数日が経過していますが、帰国後早々にやらなければいけないこともたくさんあり(そもそも、そのために帰国している)、一方的に隔離を強いられる、まことに不自由な生活を送っています。 濃厚接触者に対する隔離というのは、日本居住者にもとられている対策とはいえ、そのアフターケアーについて、疑問を感じ始めています。 今日、私たちの日本での滞在先の市区町村の保健所から、再度、連絡のメールが届いたことから、娘の怒りが爆発しています。 海外からの入国者にとっての濃厚接触者認定?は、(だいたい飛行機に搭乗する段階で、ワクチン接種3回の証明書や陰性証明書を提示した者だけに限られており、)「帰国便の機内において、新型コロナウィルス陽性者の前後2列を含む5列以内の座席に搭乗されていた方」とされています。 飛行機がかなり空いていたとはいえ、このためにかなりの人々が娘同様、濃厚接触者として、自宅待機を強いられていることは、いささか、やりすぎとしか思えないのです。 一応、濃厚接触者として、行動制限をかけておけば、なんとなく安心という程度のものです。 間隔をおかずに隣に座っていたというならば、いざ知らず、私たちの乗っていた便は(少なくとも娘の座っていた座席の列は、全席となりが空席だったことは、空席を探していた私は、確認していたことです。 しかも、全員がマスク着用で、誰とも口もきいておらず、座席に隔たれて座っている状態で、濃厚接触者として、1週間もの個人の自由を奪うことは、あり得ないと思うのです。しかも、何もせずにただひたすらの待機状態。 一方で、濃厚接触者のPCR検査については、「希望される方は、保健所で予約をとれば、行うことができます」という任意形式のもの。 しかも、通知には、「濃厚接触者は待機期間緩和の対象外です。入国翌日から7日目までアプリの通知に応答し、待機を継続してください。違反した場合は見回り対象となります。陽性者の検体解析結果は判明次第、お知らせしますがオミクロン株以外であった場合は14日目まで待機継続となります。」という威圧的な内容。 フランスでは、入国者については、地域別にその隔離等の段階が設けられていますが、少なくとも日本からの入国者に関しては、ワクチン接種3回以上している場合には、一切、隔離なし。入国後の監視や制限もありません。居住者の濃厚接触者については、アプリをインストールしている人には、「陽性者と接触しているので、検査を受けてください」と通知が入りますが、あくまで任意。 「こんなこと、フランスではあり得ない!、見回り結構、人の行動制限をこんな理不尽なかたちで行うことは、全く納得がいかない! 制限をかけるなら、それなりに正当な理由が必要、人の自由を奪う以上、それに対する補償が伴うもの。見回り結構、来ていただいたら、とことん話す。むしろ、話したいくらい・・名前を公表するなら、それも結構!」と怒り心頭なのです。 日本人であるとはいえ、フランスで育ち、教育を受けてきた彼女のキャラクターは、まったくもってフランス人なのです。 しかし、多大な費用を費やしていると思われるこのアプリにせよ、入国の際の書類チェックに関わっている人件費等には、一体、どこに力を入れているのだ?と無駄も多く感じられ、ことに濃厚接触者に認定することは、あまりに容易に一方的に行っておいて、その後の検査は任意とは、なんだか、日本の杜撰な体質が凝縮しているように思えるのです。 「なにとぞ、国民の方々のご理解とご協力をお願いします」という言葉をよく聞きますが、一方的にご協力を求めるそのやり方は威圧的で、従わなければ、見回りを寄越すとか、名前を公表するとか、脅しのような内容です。 たしかに日本入国の際に「誓約書」なるものを求められてはいますが、これも一方的なもので、こんな理不尽な濃厚接触者認定の基準などは記載されていません。 日本入国の際のさまざまな制限はこれまでも行われてきて、強制隔離機関での隔離など、ある程度は、効果はあったかもしれません。公共交通機関の利用禁止なども外国人は、守らないなどと言われてきたことにも、それは、そうだろうな・・くらいに思っていました。 しかし、逆に言えば、こんなに一方的なやり方が通用するのは、日本くらいのものであることも日本の特殊性を垣間見える気も、実際にこうして当事者になってみると感じずにはいられないのです。 いっそのこと、アプリに応答しない娘に見回り隊が訪れ、娘が見回り隊とどのような話をするのか、見てみたいような気もしています。濃厚接触者<関連記事>「入国後1日目、MY...

2022年3月29日火曜日

機内模様から垣間見えた国民性と感染対策・衛生観念

    今回の一時帰国で、私が飛行機に乗ったのは、2年ぶりでした。旅行が大好きで、以前、日本に住んでいた頃から海外旅行が大好きで、空港に足を踏み入れただけで、飛行機を間近に見ただけで、税関を通過しただけで、ワクワクと心が踊るような気持ちになりました。 今でも空港はある種、気分を高揚させてくれるものに違いはありませんが、あの頃の感覚とは違います。 フランスに来てからは、時には、ヨーロッパ内を旅行することはありますが、やはり、最優先なのは、日本への一時帰国で、シャルル・ド・ゴール空港は、私にとっては、日本への扉のような感覚が強いです。 まあ、極端に言えば、シャルル・ド・ゴール空港で飛行...

2022年3月28日月曜日

入国後1日目、MY SOSアプリからの連絡 機内でまさかの濃厚接触者

    新型コロナウィルスによるパンデミックもまだおさまり切らず、まさかのウクライナ戦争での混乱で、パリからの直行便も欠航になっている中、パリーロンドン経由のフライトで現在、日本に一時帰国しています。 出発ギリギリまで、フライトが予定どおり飛んでくれるかどうかも不安な中、日本入国のためのPCR検査やそれを日本オリジナルの書式に書き込んでもらったり・・、誓約書等、必要な書類を準備して、わずかばかりのお土産を揃えてバタバタと準備を進めて、シャルル・ド・ゴール空港からロンドンへ、そして、ロシア上空を避けての迂回ルートのロンドンー羽田便でパリの家を出てから、約20時間後に羽田空港に無事、到着いたしました。 空港についてからの何重にもわたる書類やアプリのチェック、唾液検査などを経て、検査も無事陰性で、そのまま自宅に直行、久しぶりに日本の我が家に戻ってきました。実家に戻って、とりあえずはヤレヤレといった気分ではありました。 日本にある実家の家は、両親が他界して以来、年に2度くらいやってきては、そのたびに、家の中のものを片付けているものの、まだまだ片付けは終わらないまま、今回のパンデミックのために、2年間は日本に来ることもできずに放置状態になっていました。 幸い、同じ敷地内に従姉妹家族が住んでおり、時々、覗いてもらったりはしていたのですが、2年間放置していた家のあちこちは、埃やカビで大変な状態に・・。湯沸かし器がつかなくなっていたり、洗濯機が動かなくなっていたりと、まず、正常な状態に戻すのに、あっちこっちとかけずり回ることになりました。 金曜日の夜に到着したものの、幸いなことに日本は土曜日も日曜日も営業しているところが多く、用事を1日にたくさん済ませることができるのは、助かります。 ところが、日本に着いてから、バタバタと動き始めて、翌日、入国の際に入れることが義務付けられている感染対策アプリ「MY...

2022年3月27日日曜日

コロナ禍と戦時下の一時帰国 長いフライトの後の羽田空港での書類チェックとコロナ検査

   いくつものチェックポイントを通過するけど、流れはスムーズ コロナウィルスによるパンデミックでフランスから日本への入国には、長い間、強制隔離施設での隔離、あるいは、自宅隔離期間が設けられており、その間の移動も公共交通機関が使えないなど、さまざまな障害が立ちはだかっていました。 それが、3月に入って、ワクチン接種3回済みの人に対しては、隔離措置が撤廃されました。フランスでは、わりとワクチン3回接種を済ませている人も多く、多くの在仏日本人がこの恩恵?に預かることができるようになったと思います。 ただ、出発前72時間以内のPCR検査の陰性証明書の提示が義務付けられており、しかも、この検査陰性の証明書には、日本の求めている内容のチェックが記載されている必要があり、できれば、日本独自のフォームに書き込みをしてもらい、サインをしてもらうのが、日本入国のためには、明瞭で問題が起こりづらいものと思われます。 フランス在住の人は、PCR検査は、Carte...

2022年3月26日土曜日

パリーロンドン経由日本行きの超長距離フライトの今

    海外生活もトータルで四半世紀を過ぎて、特にパリ⇄日本間は、これまで、何回、行ったり来たりしてきたことか・・。娘が小さい頃は、できるだけ日本という国に、日本語に触れさせたくて、学校の休みが長い夏のバカンス時に、年に1回のペースで連れて行っていました。途中、あまりに多いフランスの学校のバカンスの調整をつけるために、数年、日本には行けなかった時期もありましたが、その分、ヨーロッパ内はだいぶ旅行して歩きました。 数年、行けなかった分を取り戻すがのごとく、母が入院した・・危篤・・父の病状が悪化した・・、葬儀、日本の税務署からフランスまで通知が来て、慌てて日本に行く羽目になったり、ここ...

2022年3月24日木曜日

ゼレンスキー大統領のフランス国会での演説

   日本の国会で演説を行ったウクライナのゼレンスキー大統領は、同日、フランスの国会においても、演説を行いました。彼は3月1日の3月1日の欧州議会での演説以来、国際舞台での外交キャンペーンを精力的に続けています。 アメリカ、ドイツ、スイス、イスラエル、イタリアの国会で連日演説を行った後、3月23日(水)は、日本に続いて、午後3時からフランスの国民議会と上院で演説を行いました。 毎回、ウクライナからビデオ会議で、自国語(同時通訳)で、軍用カーキ服を着て自国の旗の前での彼の演説は、スタンディングオベーションを受けていました。 すでに、彼の演説は、それぞれの国にあわせた歴史的な出来事や人物を組み込んでおり、言葉も語調もその聴衆にあわせて語られています。 イギリスでは、ウィンストン・チャーチルやシェイクスピア、アメリカでは真珠湾攻撃や9•11のテロ事件、またドイツではベルリンの壁を引用したかなり強めな訴えと日本では、TSUNAMIという言葉を使ったり、震災における復興にあたった日本の力を讃えたりと、その内容は様々ですが、もともと俳優であった彼にとっては、人に訴えかけて話すことはかれの得意分野でもあります。  しかし、どの国においての演説でも共通することは、聴く人の感情に大きく訴えかけるものであり、今や世界中の誰よりも世界中で演説を行い、その聴衆を引き込んでいくチカラを持った大統領であるかもしれません。 このコミュニケーションは、ウクライナの重要な武器の一つでもあります。真実が拡散するのを恐れて言論統制をしているプーチン大統領と真実を訴えかけるために自ら演説を続けるゼレンスキー大統領とは、まさに対照的です。 フランス国会での演説では、まず、「我々はフランスの援助に感謝しています」と述べ、この戦争にあたって、真のリーダーシップを発揮してくれているマクロン大統領の努力を賞賛し、フランスとその指導者がウクライナの領土保全を維持することを期待している」と述べました。 そして、マリウポルをベルダンになぞらえ、3月9日のマリウポリ産科病院への爆撃は「中世のような残酷な包囲攻撃」だと述べました。「怪我をした女性、足を切断した女性、赤ちゃんを亡くした女性、骨盤を骨折した女性・・医師は彼女を救おうとしたが、彼女は死なせてくれと言っていた。彼女はもう生きる理由がないと思って死んだんだ・・」語り、とフランスの過去の記憶に訴えました。 「ロシアの侵攻から数週間が経ち、マリウポルをはじめとするウクライナの街は、誰もが見たことのある第一次世界大戦の写真のようなヴェルダン廃墟を思わせる」と説明し、「フランスがベルモンドに別れを告げることができたように、私たちも互いに別れを告げることができなければなりません」と述べました。 また、すでに数百社のフランス企業がロシアから撤退したものの、一部は今もロシアで活動を続けていることに言及し、「誰が罪を犯しているか、砂に頭を隠してロシアで金を見つけようとしているかは、皆さんがよくわかっているだろう」とオーシャン(Auchan・スーパーマーケットチェーン)、ルロワメルラン(Leroy...

2022年3月23日水曜日

WHO(世界保健機構)が警告 ヨーロッパの感染対策解除はあまりに急激すぎる!

 WHO(世界保健機構)は、フランスをはじめとするドイツ、イタリア、イギリスを含むいくつかのヨーロッパ諸国があまりにも急激に感染対策を解除してしまったことに警告を鳴らしています。 WHOによると、ヨーロッパの新規感染者数は1月末にピークを迎えた後、急激に減少していましたが、3月に入ってから一転して増加傾向にあります。感染症専門家によると、このリバウンドは、特にオミクロンBA.2亜型の優勢によって説明されるといいます。 この7日間で、WHOヨーロッパ地域で510万人以上の新規感染者と12,496人の死亡者が記録されています。「特に増えているのは、イギリス、アイルランド、ギリシャ、キプロス、フランス、イタリア、ドイツである」と指摘しています。 しかし、一方では、WHO欧州ディレクターであるハンス・クルージ氏は「今のところ警戒してはいるものの比較的楽観的に見ている」とも発言しています。 楽観的になれる理由としては、ワクチン接種の拡大による効果と、これまでの経過で爆発的に感染が拡大したために、ヨーロッパ市民にかなりの免疫がある点を挙げています。それに加えて「冬が終わるので、狭い場所に人が集まりにくくなる」という点もしています。 そして、オミクロンの変異型は、「ワクチン接種の少ない国では、依然としてリスクの高い病である一方で、ブースター投与を受けた完全なワクチン接種者にとっては重症化するリスクが低い」とも指摘しています。 しかし、現実のところ、これまで慎重な態度を取り続けてきたヨーロッパが現在のように感染対策の急激な緩和に踏み切ったのは、これまでの感染拡大回避のための規制による制限と経済復興のバランスをどう取っていくのかという面のみに注力していたことに加えて、「ウクライナ戦争による混乱」が加わり、正直、戦場はウクライナであるものの、いつ具体的な火の粉がふりかかるかもしれない地理的、政治的な関わりや、ロシアへの経済制裁の煽りからの急激なインフレ、数十万単位で押し寄せてくるウクライナからの難民や、ついには核兵器がつかわれるかもしれない恐怖は、ヨーロッパの人々にとっては、コロナウィルス以上のものであるという現実なのです。 その結果が、この急激な感染対策緩和につながっているのですが、WHOとしては、おそらくヨーロッパの立場があまりピンときていないことから生まれるこの警告。 ヨーロッパのコロナウィルス感染状況を鑑みれば、この感染対策規制の緩和は、客観的には、あまりに急激で唐突なものであるに違いありませんが、ある程度は、感染は増加しているものの、ピークは超えたと思われるコロナウィルスへの対応が少し緩くならざるを得ないのかもしれません。 ワクチン接種に加えて、ヨウ素剤の準備などが行われるなか、ヨーロッパは、コロナウィルス感染対策に加えて、経済復興、戦争への対応という3つのバランスをとりつつ進んでいかなければならない結果がになっています。 このバランスが多少、崩れていることは事実で、ワクチンパスやマスク着用義務を撤廃する一方で65歳以上の4回目のワクチン接種を開始。このアンバランスさにフランス政府の焦りも感じられます。 とはいえ、コロナウィルスは、戦争でさえ容赦はしてくれないもの、少しでも気を緩めれば、またこの戦時下に再び新しい感染の波を迎えないとは言い切れず、ここは、冷静にどちらも対処してもらいたいものだと思っています。WHO警告 ヨーロッパ感染対策規制解除 ヨーロッパ感染増加<関連記事>「フランスHAS(高等保健機構)4回目のワクチン接種を65歳以上に推奨」「マスク着用義務撤廃とフランス人の同調圧力」「80歳以上の人々に4回目のワクチン接種開始とマスク義務化解除の矛盾」「フランスのコロナウィルス感染リバウンド傾向に警鐘」「在ウクライナ...

2022年3月22日火曜日

ロシアとオウム真理教 独裁者の暴走

    オウム真理教による地下鉄サリン事件が起こって、3月20日で27年が経ったという報道を見て、オウムとロシアとはダブるような感じがする部分があることを最近、感じています。 地下鉄サリン事件は、日本で起こった事件の中でも、いつまでも忘れられない事件であり、今でも時々、資料を読み返したりすることがあります。 当時、私は、日本の通信社で働いていたこともあり、1日中、当時のニュースはかなり詳しく目にしており、また、犯行の中心となったオウム真理教の幹部と言われた人々は、私とも年齢が遠くない人々で、どこか人ごとではないような気がしていたこともあったからです。 最近、ロシアによるウクライナ侵...

2022年3月21日月曜日

フランス国内のオリガルヒ資産の凍結とフランスの税務署

    ブルーノ・ル・メール経済・財務相は日曜日、フランスは国内にあるロシアのオリガルヒ(プーチン大統領と緊密な繋がりのある新興財閥)の資産(ヨット、アパート、銀行口座など)8億5000万ユーロ近く(約1,121億円)のオリガルヒの資産(ヨット、別荘、一戸建てアパート等の不動産物件、銀行口座)を凍結したと発表しました。 資産の凍結とは、その所有者が「もはや使用、転売、収益化できない」ことを意味します。「しかしこれは、国が所有者となり、転売できるという意味での凍結ではなく、差し押さえるためには、刑事犯罪がなければならない」と説明しています。850 millions d'euros d'avoirs...

2022年3月20日日曜日

フランスHAS(高等保健機構)4回目のワクチン接種を65歳以上に推奨

   フランスHAS(高等保健機構)は2回目のブースター接種、つまり4回目のワクチン接種を65歳以上の人々に推奨する(門戸を開く)ことを発表しました。 これには、ちょっとびっくりで、4回目のワクチン接種に関しては、80歳以上の人々に対しての4回目のワクチン接種推奨が発表されたのが、3月14日、それから1週間もたたないうちに、この年齢の幅を急拡大するとは、ちょっと驚きでもあります。#Communiqué | Vaccination #COVID19La HAS propose de rendre possible l’administration d’une 2nde dose de...

2022年3月19日土曜日

ウクライナへの援助・寄付は、どこにすべきか?

   最近、スーパーマーケットに行っても、ウクライナに支援をしませんか? という張り紙がしてあったり、実際に買い物の支払いの際にカードで支払おうとすると、ウクライナに寄付しませんか? という画面が出てきて、ちょっと戸惑うこともあります。時には、募金箱のようなものが置かれていたり、私が口座を持っているフランスの銀行からも、「ウクライナ支援のための寄付をしませんか?」などというメールが送られてきたりもしています。 ついには、先日、フランス版メルカリサイトVinted(ヴィンテッド)まで寄付しませんか?というメッセージを送ってきました。 カードを使ったり、実際に口座を管理している銀行からのメールで、寄付はこちらから→(多分、そこをクリックすれば、)スムーズに寄付できるようになっていると思うのですが、素直にそれを信用すれば、簡単に寄付できるようになっていることは、悪くはないとも思うのですが、私などが寄付するにしても、そんなに大金ではないとはいえ、なんとなく、このお金がどんな風にどこに行き、どのように使われるのか? これは本当にウクライナの人にちゃんと届くんだろうか?懐疑的に感じてしまう部分もあります。 調べてみれば、ウクライナへの寄付を募っている団体や組織は山ほどありますが、気をつけないと、これに乗じた詐欺などもあり、こんな時にとても残念なことではありますが、せっかく寄付をするならば、納得いくところを選ばなければ、おかしなところにお金が行ってしまう可能性もあるし、現実にうまくお金が運用されるかどうかもわかりません。 この戦争とは関係はありませんが、以前、私がコートジボアールに住んでいた頃に、首都アビジャンからそう遠くない所に、日本政府がお金を出して設立した病院があるというので、見に行ったことがありましたが、行ってみると、そこには、「Japon...

2022年3月18日金曜日

パリのお寿司屋さん ふじた Foujita

    今やパリには、どこに行ってもお寿司屋さんがあるようになり、どこのスーパーマーケットに行ってもお寿司を売っているほど、お寿司はフランスに普及?して、SUSHIを知らないフランス人はいないほどになりました。 しかし、そのお寿司屋さんの多くは、中国系のチェーン展開の元締めのものと思われるようなメニューがならぶお店が大部分で、いわゆる日本のお寿司屋さんを期待して入ると、ちょっと肩透かしを食うかもしれません。 そんな中で、「ふじた(Foujita)」というお寿司屋さんは、お寿司がこんなにフランス中に広まる前から、比較的、庶民的な値段でそこそこの(失礼!)クォリティーのお寿司が食べられるお寿司屋さんとして、人気のお寿司屋さんでした。 以前は、パリ1区のわりと近い距離にもう1店舗あったのですが、いつの間にか、1店舗のみの営業になってしまっています。 昔、よく行っていたサントノーレ通りにあった店舗の方が規模も大きく席数も格段に多く、メニューも豊富で、いつも満員のうえに、行けば必ず知り合いの誰かに会うというほど、パリに長く住む日本人にも人気のお店だったのですが、その大きな支店の方が閉店してしまい(あんなに繁盛していたのに、なんで閉店してしまったのか?とても不思議で残念)、今も続いているのは、席数がせいぜい20席ほどの小さなお店です。 今、パリに繁殖?しているチーズ入りの焼き鳥もあれば、餃子まであるようなお寿司屋さんとは違い、小さなお店のカウンターの中には日本人ともう一人の板さんが二人、お寿司を握っています。オーナーと思われる日本人の年配の男性がお店全体の流れを調整しながら、回しています。   メニューもお寿司、お刺身、納豆、焼き鮭などのシンプルなメニューに、アラカルトで個別にお寿司を握ってもらう(お刺身も)ことができます。お客さんはフランス人がほとんどですが、ある程度の常連さんと思われる人が多くて、混雑はしていても、どこか落ち着いた感じの人が多いです。 周囲のお客さんを眺めても、器用にお箸を使えるフランス人が増えたものだ・・と感心してしまいます。「いつものね!」などと注文している人もいます。  何より魅力なのは、日本人経営のいわゆるちゃんとしたお寿司にもかかわらず、お値段がお手頃価格であることで、ラーメン屋さん(パリの)に行くのと大して変わらないお値段でお寿司が楽しめます。 小さいお店ゆえ、たとえ、混雑していても、すぐに握ってくれて、あっという間に出てくるので、すぐに作りたてのお寿司を食べることができます。 ちょっとわかりづらいところではありますが、フランスでは珍しいお寿司の食品サンプルがショーケースにならんでいるので、それを目印にして探すとわかりやすいかもしれません。 何より、てきぱきとお店が流れているので、回転もよく、気持ちよく、あっという間に美味しいお寿司にありつけるので、私は時々、通っています。ランチをその場で食べて、お持ち帰り用にバッテラなどを頼んでおくと帰るまでに作っておいてくれるので、2度楽しめたりもします。 パリにいらして、気軽にお寿司を食べたくなったら、このお店、おススメです。もちろん日本語でOKです。 オペラ座、ルーブル美術館、チュイルリー公園などからも歩いて行けます。パリ日本人経営のお寿司屋さん ふじた Foujita⭐️ふじた(Foujita)41...

2022年3月17日木曜日

マクロン大統領のゼレンスキールック

    今週の始めにマクロン大統領がSNSに、明らかに今やウクライナの英雄的存在となっているゼレンスキー大統領を意識したと思われるラフな出立ちで登場したことが話題になっています。 目の周りの隈、髭も剃らずに乱れた髪、ジーンズと黒いパーカー姿のマクロン大統領は少なくないインパクトを国民に与えています。 共和国大統領の公式カメラマン、ソアジグ・ドゥ・ラ・モワソニエール氏が自身のインスタグラムアカウントで、エマニュエル・マクロンの一連の写真を「日曜日 13/03/2022 - 夜遅く - エリゼ宮 - 国際電話中の @emmanuelmacron」というキャプションとともに公開したのです。 マクロン大統領は、オルレアン近郊に拠点を置く空軍第10軍(CPA10)のロゴが入ったパーカーを着ています。 パリッとしたシャツにダークスーツという、マクロン大統領に慣れ親しんでいるクラシックなスタイルとはかけ離れたカジュアルな服装には、いろいろな憶測が飛び交い、大統領選の第一ラウンドまで1カ月を切った今、選挙戦に臨むアピールとも思われ、何よりも、この彼の出立ちは、最近、SNSを巧みに利用し、世界に向けて発信を続け、英雄的な存在となっているウクライナのゼレンスキー大統領を彷彿とさせるものがあり、「ゼレンスキールック」と揶揄する人もいます。La...

2022年3月16日水曜日

キャンセルした日本行きの日本の航空会社のアフターケアー さすが日本の航空会社!

    2月の段階で予約していた3月中旬のパリ発日本行きの直行便が欠航となって、已む無くキャンセルしました。その時点では、先方の要望で、直行便でという指定であったために、当分、欠航が続きそうな状況に、いつ再開するのかもわからないパリー日本行きのフライトを予約するわけにも行かなかったからです。 パリ発日本行きの直行便はエールフランス、JAL.、ANAの3つの航空会社のみで、エールフランスは、今回のウクライナ問題が勃発して早々に、運航を停止していたので、日本の航空会社を選択せざるを得ませんでした。 実際に、日本に行く時は、たいていこの3社のいずれかを利用しているのですが、エールフランスは、以前に予約していたフライトがストライキになって、急に帰りの便を他の経由便に変更されて往生したことがあって以来、避けるようになっていました。 今回、フライトの予約をしたのは、戦争が勃発する直前のことで、その時は、飛行機も普通に運航していたので、少々不安ではあったものの、その頃に懸念していたのは、どちらかというと、コロナウィルス感染対策の検査や隔離についてで、まさか、戦争がこんなことになり、フライトがキャンセルになるとは、思ってもいなかったのです。 ところが、戦況は日々、悪化、いったん欠航になったフライトもそのうち空路を変更して運航するのではないか?と甘い期待を抱いてもいたのですが、その期待は全く甘いもので、1週間前になって、チケットを購入した会社から、「あなたの予約したフライトは、欠航になりましたが、フライトを変更しますか?それとも返金手続きをしますか?」という連絡が入り、とにかく見通しがたたないので、キャンセルをして、返金手続きをしてもらうことにしていたのでした。 今回、予約していたのは、JALの直行便でしたが、JALで直接、購入したわけではなく、少しでも安くと、旅行会社のサイトで購入していたので、JALに直接、キャンセルできるわけではなく、その旅行会社にキャンセルを申し込んで、返金をお願いするという心許ないことをするハメになったわけで、一応、即時の対応はあまり期待していなかったものの、キャンセル確認の返信をお願いしますというメッセージを送ってありました。 このご時世、キャンセルも立て込んでいるだろうと、そんなにすぐに返事が来ると期待はしていませんでしたが、数日経って、キャンセルの確認の通知がきて、返金には時間がかかる様子でした。 この際、もう全く紙切れになってしまう覚悟もしていただけに、あまり期待はしていなかったのですが、先日、JALのパリ支店からキャンセルの確認のお電話を頂き、しっかりキャンセルされていることや、旅行会社を通して購入したチケットに関しての返金手続きなどについて、ご丁寧に説明してくださいました。 考えてみれば、今まで何十回も利用しているものの、予約したチケットを自分から変更したり、キャンセルしたことは一度もありませんでしたが、この非常時に日本の航空会社のこの丁寧な対応に、やっぱり日本の会社は親切で安心・・とあらためて、感激した次第です。 最近、日本・・大丈夫かな?と思うことも多かったのですが、久しぶりに「やっぱり日本の会社のサービスはさすがだ・・」と思える出来事でした。 次回、予約する時は、JALにしよう!と思いました。JAL...

2022年3月15日火曜日

マスク着用義務撤廃とフランス人の同調圧力

   フランスでは、一部の例外(公共交通機関や医療施設、高齢者施設等)を除いて、今週からマスク着用義務とワクチンパスポートが撤廃されました。 フランス人の気質から考えると一気に「やった〜!!!」とマスクを外す人が多いと思っていましたが、思ったよりは今はまだ、屋外でさえもマスクをしている人はいるな・・という印象です。 とはいえ、まだマスク撤廃は始まったばかり、公共交通機関などは、未だにマスク着用は義務化のままなので、その度に、マスクをつけたり、外したり・・というのが面倒だということもあるのかもしれません。 しかし、会社内など、1日中、同じ場所で過ごす人々にとっては、マスクの...

2022年3月14日月曜日

そういえば、同窓会というものに行ったことがない私

    最近、学生時代の友人というものは、いいものだなぁ・・とあらためて感じています。学校を卒業してから、長い時間が経っている私ですが、その後に色々な国での生活も体験し、たくさんの人にも出会ったけれど、学生時代の友人というものは、瞬時に時間を超えて、打ち解けられる・・そんなチカラを持っているものだな・・と思います。 昔、母が急に同窓会を始めた時期があって、何やらとても楽しそうに友人と連絡をとりながら、「じゃあ、男子には私から連絡しておくから・・」などと言っているのをそばで聞いていて、「いい年して、男子・・ってなに?」などと苦笑しながらも母が楽しそうに同窓会に行く様子に、当...

2022年3月13日日曜日

80歳以上の人々に4回目のワクチン接種開始とマスク義務化解除の矛盾

  フランスでは、コロナウィルス感染がリバウンドし始めていることを受け、ジャン・カステックス首相が、3回目のブースター接種から3ヶ月以上経過している80歳以上の人々への4回目のワクチン接種を開始することを発表しました。 このコロナウィルス感染のリバウンドの現象は、フランスだけではなく、フィンランド、イギリス、オランダ、スイス、イタリア、ドイツなどの周囲のヨーロッパ諸国でも起こり始めている見過ごすことのできないものでもあります。 どの国も、程度の差はあるにせよ、感染対策を緩和しつつある中で、その結果が感染のリバウンドとしてあらわれているものと思われますが、第1波の際に壊滅的な被害を受...

2022年3月12日土曜日

フランスのコロナウィルス感染リバウンド傾向に警鐘

   フランスのコロナウィルス感染状況は、最悪の時期を過ぎて、以来、段階的に着々と感染対策措置を緩和してきました。 2月に入ってテレワークの義務化が撤廃され、2月16日からはディスコ・ナイトクラブの営業が再開され、2月末には、ワクチンパスポートの提示が義務付けられている場所(公共交通機関や医療施設・高齢者施設は除く)でのマスク義務化が解除されました。 それでも、しばらくの間は、感染率も減少し続け、以前の予定を前倒しにして、3月14日からは、あれだけ騒いで施行したワクチンパスポートは、一部の場所(公共交通機関や医療施設、高齢者施設など)を除いて、撤廃されることになっています。 ところが、ここに来て、フランスの感染者数は一転して増加傾向に転じはじめ、11日には、1日の新規感染者数が72,399人を記録しています。これは、1週間前と比較すると25%増加している数字です。 これまでの感染の推移を考えると、感染対策措置の緩和から、感染増加には、2週間程度のタイムラグがあり、この経緯を見る限り、2月半ばのディスコ・ナイトクラブの営業再開ならびに2月末のワクチンパスポートの提示が義務付けられている場所でのマスク着用義務化の撤廃の影響が表れ始めていると考えることができます。 また、ウクライナ戦争が始まり、国民の関心は一気に戦争に集中し、コロナウィルス感染についてもほとんど報道されなくなり、感染に対する注意も自ずと軽減しているのかもしれません。 昨日、オリヴィエ・ヴェラン保健相は、このコロナウィルス感染のリバウンド状態に関して、病院の負担は引き続き減少しているものの、この減少のペースは鈍り始めており、非常に警戒が必要な状態であることを発表しています。 感染者数の増加が病院の医療状態に影響してくるのは、これもまた、2週間ほどのタイムラグがあり、この感染者の増加が再び、どの程度まで医療状態を逼迫させてしまうのかは、わかりませんが、現在の段階では、すでに発表されている3月14日からのワクチンパスポートの提示義務やマスク義務化撤廃は、公共交通機関などの一部の場所を除いて、予定どおり行われるとしています。 この感染のリバウンドという事態に直面し、警鐘をならしつつも、フランス政府が予定どおりのワクチンパスポートやマスクの撤廃に踏み切るのには、このウクライナの戦争によるヨーロッパ全体の緊張状態や現実的に燃料費、電気料金などの高騰(特にガソリンの値上げ率はコロナの感染の増加率以上)により、国民の生活が圧迫されていることも理由の一つです。 フランスではデモが行われない土曜日はないといってもよいほどで、ウクライナ戦争反対のデモなどもかなりの人数を動員していますが、そのデモの内容がウクライナ戦争反対のデモ以上に「黄色いベスト」による呼びかけのガソリン・燃料費・電気料金値上げ反対のデモの割合が増加しはじめ、このデモが過激化することが心配され始めています。 暴走するロシアへの経済的制裁といえば、理解できないことではありませんが、実際にその経済的制裁の結果の煽りを受け、国民の生活に跳ね返ってくることに対して政府の対策が何もとられないことに国民が怒り始めているのです。 この国民の社会不安に対する状況をおさえるためにも、政府はできるだけ、国民を締め付けることから解き放ちたい思いと、一方では、本来ならば、今一度、感染対策をきっちりとる必要があるこのリバウンド状態への懸念が、この中途半端な警告を生んでいます。 正直、戦争が始まって以来、戦禍の悲惨な映像とともに、原子力発電所まで占拠され、核兵器までちらつかせられている、決してウクライナからも遠くはないヨーロッパの人々は、正直、今は、コロナウィルスよりも「核兵器」を恐れる状態で、このオリヴィエ・ヴェラン保健相の警告がどの程度、国民に響いているのかといえば、ほとんど響いていないのが現状です。 マクロン大統領が「我々は戦争状態にある」とパンデミックの始まりとロックダウンを宣言した時には、これまで経験したことのない異様な光景が広がり、「これが、戦争というものなのか・・」と思ったりもしましたが、実際に本当の戦争の映像が流されているのを見ると、それは、想像をはるかに超えた悲惨なもので、コロナウィルスへの恐怖とは桁違いのものであることを感じます。 たしかにコロナウィルスも依然として、脅威ではありますが、ワクチン接種である程度は、病状の悪化は防げるようですし、感染対策により、ある程度は感染を回避できます。 あまりの戦争の悲惨さを目にして、コロナウィルスへの危機感を忘れそうになっていることもこのリバウンドの一因であるかもしれません。実際に話題になっているのは、ワクチン接種以上に核兵器により被爆した場合の「ヨウ素剤」について・・コロナウィルスに対する危機感が薄れるのも致し方ないのかもしれません。フランス コロナウィルス感染リバウンド<関連記事>「フランスが3月14日からのワクチンパスポート廃止を発表した理由」「3月中旬の屋内でのマスク着用義務撤廃の基準」「在ウクライナ...

2022年3月11日金曜日

美しすぎるヴェルサイユ宮殿でのEU首脳会議

   3月10日〜11日の2日間にわたり、ベルサイユ宮殿でEU(欧州連合)首脳会議が開かれています。 今回のEUサミットは危機管理サミットとも呼ばれ、ロシアのウクライナ侵攻で浮き彫りとなったその弱点をより主権的なものにするための基礎作りと言われています。 このサミット開催に先駆けて、エリゼ宮は「プーチン大統領によって開始されたウクライナ戦争とそれに関する次のステップをこのサミットの夕食会で議論することを発表。 27カ国の首脳は、ウクライナ戦争がもたらす経済・安全保障上の課題について議論し、2月24日に始まったロシアの侵攻の衝撃に対する経済的・軍事的対応を図るために話し合いをし、欧州全体としての方針を統一し、ヨーロッパ全体の連帯を強めていくとしています。 マクロン大統領は、「ヨーロッパはパンデミックの打撃を受けて変化したが、戦争の打撃を受けてより速く、より強く変化するだろう」と宣言しました。L'Europe...

2022年3月10日木曜日

パリから日本行きの直行便キャンセル 国際郵便も届かない

    私が最後に日本に行ったのは、パンデミックが始まりかけた2020年の2月のことでした。2月末にフランスに戻る際は、日本でのダイヤモンドプリンセス号でのコロナ感染拡大が騒ぎになっていた頃で、むしろ、日本からの入国を断られるかと心配だったくらいでした。 その際に私が日本に帰国したのは、色々な用事があったのですが、特には、その後に日本に留学する予定になっていた娘が日本滞在時に使用できるカードを作りに行くのが目的でした。 その後、すぐにコロナウィルスは、あっという間に広がり、特にヨーロッパの被害は甚大で、娘の留学のチャンスも2度キャンセルになった挙句に結局、実現せず、せっかく作ったカ...

2022年3月9日水曜日

ヨウ素剤の服用法が話題にあがり始めている物騒な世の中

   在ウクライナフランス大使館が250万人分のヨウ素剤を用意したと発表されて以来、俄かに「ヨウ素剤」についての報道をちらほら見かけるようになってきました。「原子力災害時のヨウ素剤の用途は?」、「ヨウ素剤服用の効用」、「ヨウ素剤服用の注意点」などなど・・。 そもそも話題に「ヨウ素剤」が取り上げられる時点で、なかなかな物騒な状況です。 「ヨウ素剤」など、日頃、話題にあがらない単語でもあり、そのような単語が話題に持ち上がること自体が受け入れ難い気がしていますが、同時に無視しきれない現実でもあります。 「ロシアは最も強力な核保有国」と威圧し、実際にウクライナの原子力発電所の一部を占拠しているプーチン大統領の発言と攻撃は、これまでの各国首脳との話し合いがことごとく無視されている経過からも、「核を本気で使いかねない」というムードがフランスでも高まっているのです。 そのムードがフランス国内でも「ヨウ素剤」が話題に上がり始める異様な状況を生み出しており、実際に、薬局にヨウ素剤を買い求めに行こうとする人まで登場しています。 ヨウ素とは、そもそも健康に絶対必要な天然微量元素。甲状腺で作られるホルモンの成分で、吸い込んだり摂取したヨウ素と結合します。放射性物質を含まない安定ヨウ素剤は、放射能汚染から甲状腺を守る役割を果たします。 原子力施設で重大事故が発生した場合、放射性ヨウ素が大気中に放出される可能性があり、この放射性元素を吸引したり、汚染された食品を摂取することで、甲状腺がんのリスクを高める放射線照射の一因となると言われています。  1986年のチェルノブイリ原発事故では、放射性ヨウ素が大量に放出され、ベラルーシ、ウクライナ、ロシア連邦西部の汚染地域に住む人々には、甲状腺がんの発生率が高いことが確認されています。 ...

2022年3月8日火曜日

言論統制・報道規制の恐怖 プーチン大統領を止められるのは誰か? 

    戦時下となった今、世界の動向や報道は見逃せないので、色々な国の報道に目を通しているのですが、どこでも「プーチン大統領を止められるのは誰か?」、「なぜ、このような事態に陥ったのか?」など、現在の状況に加えて、それを検証するようなテーマの記事が並んでいます。 過去の歴史を引きずっている歴史的な背景やプーチン大統領の軌跡、経歴、人格の変化や彼がここまでの暴挙に及んだタイミングがなぜ、今だったのか?などなど、似たようなテーマがならんでいます。 中には、パンデミックが彼を孤独にした・・とか、彼の年齢(ロシア人男性の平均寿命に近い年齢であること)までもが語られています。 海外の政治的な...

2022年3月7日月曜日

在ウクライナ フランス大使館250万人分のヨウ素剤の用意とウクライナからの国民退避についての国の対応

    先日、一時、総理大臣候補とも言われた日本の衆議院議員のツイートで、「ロシアの侵略開始によって、ウクライナ残留を希望しておられた在留邦人約120名の方々は退避を決意して下さったのかと外務省に確認しましたが、ごく少数の方以外の状況はかわっていないそうです。よって、大使はじめ邦人保護に携わっておられる大使館員も退避できず、邦人の安否が心配でなりません。」というツイートを見て、愕然としました。 戦場となっている惨状の中で退避できない邦人には、余程の事情があるか、余程の覚悟があるはずです。また、ウクライナにいる日本人が「PCR検査で陽性になったために、帰国できない・・」というツイートも目にしています。 この日本の政治家は、ウクライナの日本大使(大使館員)ではないので、実際に在ウクライナ日本大使館がどのように在留邦人に接しているのかはわかりませんが、日本でも名の知れた政治家のこのような発言の意味は決して小さいものではなく、かなりショッキングなものでした。 捉えようによっては、「在留邦人のために大使および大使館員が退避できずに迷惑している」ということで、挙句の果てに「邦人の安否が心配でならない」という偽善者めいた言葉が添えられていることに、えも言われぬ不快感を感じました。 大使館の仕事には、災害や事件などが起こった際に自国民の命を守ることも含まれています。しかし、その命には、その人の人生や生活も含まれています。未だウクライナに残る人は、退避を希望していても、物理的に不可能だという場合は別として、命をかけてでも守りたいものがそこにあるということです。 非常時ゆえ、退避を勧告するのは、当然としても、残留する人のために大使、大使館員が退去できない・・というのは、あまりの言い方です。これは在ウクライナ大使の発言ではありませんが、この日本の政治家には、ガッカリさせられたのでした。 一方、昨日、在ウクライナ...

2022年3月6日日曜日

137万人のウクライナからの退避難民の受け入れと海外生活の不安

   昨日のウクライナ戦争に反対するデモは、フランス全土で4万人以上動員したと伝えられています。同じ主旨の抗議デモが世界中で起こっていることも同時に伝えられ、なぜか、日本からポルトガルまで・・と日本でのデモの様子もフランスのテレビで報道されていました。 すでに、世界各国からウクライナ在住の国民に対しての避難勧告が出されていますが、当然、ウクライナ国民もまた、国外を脱出し、ロシアからの侵攻が開始されて以来、約137万人が国外脱出しています。 ヨーロッパ各国は、ウクライナから避難する人々については、交通機関を無料で提供したり、ポーランドなどの国境では、食糧や生活必需品などを提供したり、車での他のヨーロッパ諸国への交通手段を提供したりして避難民を受け入れています。 しかし、またこの一方で、「この人々が一体、どこに行くのか? ウクライナの現在の壊滅的な状況から、一時的な避難とはなり得ないであろうことから、この避難民受け入れを長期的なスパンで考えなければならない」という声が上がっています。 日本の岸田首相もウクライナからの難民を受け入れることを発表し、「まずは、家族が日本にいる人々から・・」と説明していましたが、とりあえず逃げるのに、日本は遠すぎて、あまり現実的でもないかな?と思ったりしました。 そこは、地続きのヨーロッパ、命からがら逃げてくる人々を一先ず受け入れることは、人道的に当然のことです。事実、案外簡単に難民を受け入れているヨーロッパの人々も少なくないことに、素晴らしいなぁと思う反面、長期化すれば、それはそれで問題が起こるかもしれない・・と、私は、穿った見方もしてしまいます。 例えば、もしもフランスに逃げてきた人がいたとして、誰かを家に泊めてあげたり、食料を提供したりできるか?と言われれば、それは簡単な話ではありません。なんとか、力になってあげたいという気持ちはあっても、せいぜい食料品や生活必需品の一部を寄付する程度しかできません。 この長期化しそうな戦争の状態を見ても、そうそう易々とは、本国に帰ることは不可能で、一時的な避難場所を提供したつもりが、家を乗っ取られたりするかもしれない・・などと思ってしまうのです。 ただでさえ、国を変えて生活するということは、大変なことで、戦時下でなくとも、海外(外国)で生活しているだけでも、常に問題は山積みなのです。よほど懐が大きい人でなければ(経済的、精神的にも)とても、個人が背負い切れるものではありません。国や団体などでの対応が求められる問題です。 外交と制裁で戦争回避の道を探っているヨーロッパではありますが、マクロン大統領との直近のプーチン大統領との電話会談でも、プーチン大統領は、まるで侵攻をやめる兆しがありません。 戦争回避の道を探ると同時に、ヨーロッパ諸国は、このウクライナからの避難民の受け入れ後の長期滞在対策を考えなければなりません。 ロシアは、国民の退避のために、ウクライナでの一部地域での一時停戦を受け入れたと言われていますが、これは、あくまでも一時的な停戦で戦争を止めるということではありません。 ロシアからの国民の退避のために一時停戦の申し入れなど、これまでの経過を見ると、不気味でしかなく、その後にドカンと核などの兵器を使って猛攻撃を予定しているのではないか?あとになって、「だから、逃げろと言っただろ・・」と言い訳をするような気がしてなりません。 避難民受け入れどころか、パンデミックから戦争に突入して、「やっぱり日本にいた方がいいのかも・・」などという考えが時々、頭をよぎる私。実際、海外在住者がこの際、本帰国すると言っている人の話もちらほら聞こえてきます。かといって、生活の基盤である国を変えるというのは、そんな簡単な話ではありません。 しかし、ヨーロッパにも飛び火しないとも言えないこの戦争にいつ、私自身が避難民になるかわからない、とても他人事ではない問題なのです。ウクライナ難民問題<関連記事>「ロシア人でもあり、ウクライナ人でもあった元同僚の話」「世界中の共通の敵への制裁という団結とフランスの大統領選挙」「3月からの日本への入国措置の緩和とウクライナからの日本帰国」「現在のウクライナ戦争へのフランスの対応とマクロン大統領のウクライナ・ロシア首脳との電話会談」「フランス政府...