日本はとにかく美味しい
娘がまだ、小さい頃は、せめて、年に一度くらいは、日本のパピーとマミー(フランス語でおじいさんとおばあさんという意味です。)に会わせるため、また、日本語に少しでも、触れさせようと、小学校低学年までは、必ず、実家の近所の小学校に体験入学させていただくために、日本へ帰国するようにしていました。
娘が成長した今、そして、両親も亡くなってしまった現在は、銀行等の諸用や、運転免許証の書き換え、実家の片付けなどの大義名分がいくつか重なった時に帰ってくるのですが、実際のところは、食べるために帰ってきているといっても過言ではありません。
日本に帰国を決めると、まず、持って行く、お土産の調達をし、到着翌日に、日本の美容院の予約を入れ、それから、まず、手続き等に時間がかかりそうなものから、手をつけ始め、目処がついたところで、会いたい友人との予定を入れ込み、友人には、食べたいものをリクエストしておくと、お店を選んでおいてくれるので、(とは言っても、日本(東京)での私の行動エリアは、限られているので、まあ、毎回、似通った場所になります。)食べること最優先で、動きます。
食べたいものは、何も、高級なレストランばかりではありません。誰かと一緒ではなくても、お一人様でも、全然OKです。時には、それが王将の餃子であったり、来るたびに登場している新製品のお菓子だったり、冷凍食品などであったりもします。
ですから、スーパーマーケットに買い物に行くだけでも、美味しそうなもの、珍しいものなどに溢れていて、かなりの興奮状態に陥ります。一緒に買い物に付き合ってくれる友人や親戚の面々などは、もはや私のそんな様子には、慣れているとはいえ、相変わらずの私の日本の食品への向き合い方に「目が血走っている!!!」などと笑います。
しかし、滞在日数を逆算して、滞在中に食べられるものを買うと同時に、パリへ持って帰る食料の調達も真剣勝負なので、帰国の荷物の重量の加減を考え、あらかじめ、買って帰るものリストに基づいて、着々と買い集めていきます。
ところが、ここ数年、食べられる量も減り、食事をしていても、買い物をしていても、まず、目が食べたいものをどんどん捉えるのですが、胃がそれに追いつきません。
今日も従姉妹と一緒に、帰国した際には、必ず行く、近所の洋食屋さんへ行ったのですが、(そのお店は、美味しい上に、盛りがかなり良いことでも有名なお店で)、オーダーして、出てきたお皿を見て、「これ!凄い量だね・・」などと言いながらも、楽しくおしゃべりをしながら、結局、全て食べきってしまって、精算を済ませて、家路について、二人で歩き出して、少ししてから、二人とも、ものすごい満腹であることに気づく始末で、我ながら、ここのところの自分の満腹中枢のイカれぶりには、苦笑するしかありません。
帰国の際の荷物に関しても、今回は、特に、私一人で来たために、持てる荷物がいつもの半分で、いつもの感が鈍り、もうすでに荷物は、ヤバい状態で、もう何も買えない状態で、買い物のペース配分をしくじり、とても悔しい思いをしています。
それもこれも、とにかく日本には、美味しいものがたくさんで、単に和食だけでなく、イタリアンもフレンチも中華料理もどんな料理も美味しいものが溢れているからです。
毎回、同じなのですが、これで、パリに戻って、最初にカルフールに買い物に行った時の失望感といったら、ありません。
もはや、失望感を通り越して、腹立たしささえ感じるのです。
今回は、あと残りわずか・・最後まで、思いっきり食べたいと思います。
次回は、日本に来る前に、胃の筋トレをしたいくらい!!です。
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