2020年2月20日木曜日

メルカリは、フランスでは、不可能だ。




 前回に、日本に帰国した際に、メルカリに初チャレンジして、売れ残ったものは、出品停止にして、そのまま、アカウントをキープしたままにしていったので、そのまま、そのアカウントが使えるのかどうか、定かではなかったので、特に、今回は、メルカリに出品するための品物を持ってきてはいませんでした。

 それでも、前回、売れ残ったものは、そのまま、実家に置いておき、今回、日本に来た際に、メルカリのサイトを開いて、自分のアカウントを再公開して、データとして残っていた商品を再度、出品しておきました。

 数日間は、何の反応もなかったので、出品している商品を一つ一つ、「編集する」として、値段をほんの少し下げたりして、再出品したところ、あっという間に、セリーヌのバックとモノプリのエコバッグが売れました。

 どちらも自分のいらないものを、他の人が同じようなものをメルカリに出品している値段を参考にして、値段を設定し、大して、期待もせずに、載せていたのです。

 これで、何食かまた、美味しいものが食べられます。(笑)

 日頃、パリでも、メルカリと似たようなシステムの leboncoin(ルボンカン)というサイトを使って、不用品を売っているのですが、やはり、メルカリは、システムが上手くできていて、leboncoinに比べると、非常に楽で、簡単です。

 メルカリは、仲介手数料が取られますが、手数料を考えても、あまりある便利さ、簡単さ、安全さで、改めて、メルカリがフランスにもできてくれないかと切に思いました。

 しかし、メルカリの便利さの大きな要因の一つは、セブンイレブンなどのコンビニで、24時間発送を受け付けてくれることで、手続きをスマホで済ませると、携帯にQRコードを読み込んで、相手の住所やこちらの住所なども知らせることなく、すぐに発送できることで、支払いも、ある程度の金額が貯まると銀行口座に振り込まれることになっている点です。

 フランスの場合は、この郵送にまず、問題があり、スムーズに郵便物が届く可能性がかなり未知数だということです。メルカリがもし、フランスに参入しても、日本のようなスムーズなやり取りは、この郵送の時点で、はっきり言って、無理です。

 実際に、メルカリは、イギリスに進出して、失敗しています。それには、やはり、この流通の問題が大きく日本と異なっていることも大きいと思います。日本の流通事情は、世界的にもかなり優れているのです。

 ユニクロがフランスに出店した際に、日本のような、スムーズなレジのシステムや店内の整頓やストックの管理を浸透させるのには、大変な努力をして、フランス人の教育をしたと言われています。

 実際に、一般のフランスの店舗に比べて、ユニクロのレジは、現在は、非常にスムーズに日本に近い形になっていますし、店内も整頓されて状態を保っているのは、フランス人のスタッフをとことん教育したすごい結果だと思います。当初は、ユニクロに入社しても、すぐに音を上げて辞めてしまうフランス人が続出して、四六時中、スタッフを募集していました。

 しかし、メルカリの場合は、底辺で働くことになるのは、郵便局、または、配送会社の人たちです。その膨大な人材をメルカリのために教育し直すことなど、ハッキリ言って、不可能です。

 たまに日本に帰ってくると、改めて、感心することに溢れていますが、このメルカリのシステムに再び触れて、改めて、日本ってスゴいと思ったのです。

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