休日(祝日)の日本の風景
日本滞在もあと、数日に迫った日に、叔父と二人で、お墓参りに行ってきました。その日は、日曜日で、日本は、祝日でもあり、車から眺める景色に、日の丸の旗がなびいていることに、改めて、どこか、懐かしいような気持ちになりました。
日々、見かける風景ではないにしろ、かつて、見慣れていた風景の中にところどころ、変化が見られる街中に、日の丸の旗が加わるだけで、どこか、違う趣を感じるあたり、私も日本人だな・・と思うのです。
コロナウィルス騒ぎで、渋谷などの雑踏は、どこか、人が少ない印象でしたが、都内にある祖父母が眠るお寺は、まずまずの人出でした。
日曜、祝日であるにも関わらず、お店が開いていることにも、日本では、当然のことながら、どこか、休日ではないような錯覚に陥ることも、自分の中では、どこか、収まりの悪い妙な感覚です。
しかし、もし、日本がフランスのように日曜・祝日にお店が閉まっていたら、それはそれで、想像すらつかず、日本ではないような気がすることでしょう。
日本での平日と休日の店舗の違いといえば、家族連れ、子供や男性が平日よりも多いところで、夕方に立ち寄った薬局?で、お店の入り口に置いてあったガチャガチャをどうしてもやりたいと駄々をこねて、泣き叫んでいる子供がいて、これも、日本ならではの・・というか、フランスでは、あまり見ない光景だと思いました。
かなりの勢いで泣きながら、「どうしても、これ、今やりたい!!」と叫び続ける男の子に困り果てたお父さんが、子供を抱いて、駐車場へ連れ出していましたが、私が買い物を終えて、駐車場へ戻ると、男の子は、まだ、泣き叫び続けていました。
こうなったら、親と子供の根気比べなのでしょうが、それにしても、このエネルギーと根気は、凄いものだと思ったのです。このガチャガチャに対して、これほどの情熱とエネルギーを注ぎ続けられることにも、逆に、なんだか、この男の子、凄いエネルギーを持っているんだな・・と妙に感心するとともに、このお父さんが子供に対して毅然とした態度を取れないことにも、疑問を感じました。
フランスでは、大人(親)は、子供に対して、マナーは、なかなか厳しく、こうした公共の場で大声で泣き叫びながら、駄々をこねる子どもというのを見たことがありません。
子供からしても、日頃の親の態度の中に、頑張り続ければ、どうにか自分の言い分が通ることを察して、隙があることを見抜いて泣き叫び続けるのです。子供は、なかなか利口ですから、絶対に無理だと思えば、意外と無駄に泣き叫び続けたりはしないものです。
門前に飾られる日の丸の旗や、駄々を捏ねる子供の様子など、思わぬところで、日本を感じる1日でした。
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