日本行きの飛行機からフランス人が消えた
ここ数年、日本へ行くたびに、日本行きの飛行機の機内は、9割がたフランス人で占められていて、フランス人の日本人気を年々、思い知らされてきました。
と、同時に、日本人がフランスに来なくなってしまったことも、とても残念に思っていました。フランスは、テロや、デモ、ストライキと世間を騒がせるニュースは、どれも物騒で、感心しないことばかり、これでは、観光客も来なくなるよな・・と思っていました。
ところが、今回、日本に来るにあたって、なんと、フランス人がほとんどいない!9割がたの乗客が日本人だったことに驚いたのです。
中には、最近、ほんとうに見かけることが少なくなった、団体旅行のグループまでいたりして、さらにビックリ!!
コロナウィルス騒ぎで、やはり、フランス人がアジア全体を恐れていることを、まざまざと見せつけられた思いでした。そして、逆に、日本人が、こんなにフランスに来ていたんだということにも、ちょっとビックリしました。
機内で、CAさんに、聞いてみたところ、コロナウィルス騒動以来、フランス人の日本への観光客は、みるみるいなくなってしまったとか・・。
こういう時は、フランスは、政府の対応共々、早いのです。
東日本大震災の際も、震災そのものよりも、原子力発電所から漏れていると言われていた放射能を嫌い、エアフランスの乗務員が日本行きの便に乗ることを拒否し、エアフランスは、しばらく日本行きの便をストップしました。
今回は、エアフランスは、とりあえずは、日本行きの便に対して、まだ、アクションを起こしてはいませんが、乗客の方が早々に日本行きをストップしているようです。
CAさんに、うるさいフランス人がいなくて、お行儀の良い、日本人ばかりのフライトだと楽なんじゃないすか?と、なかば、冗談で尋ねた私に、彼女は、ちょっと顔を曇らせて言いました。
「日本人は、マナーは良いのですが、求めるサービスの基準が高くて、それはそれで、大変なんです・・」と。
なるほど、これには、私もビックリしました。
以前、パリのガイドさんにも聞いたことがあります。日本人のお客さんは、日本人に対しては、非常に厳しい・・と。ガイドさんもフランス人の場合は、極端にクレームが少なく、こと日本人のガイドさんに対しては、言いたい放題のクレームがやってくる・・と。
これは、単に、言葉の問題で、フランス語を話せないお客さんがフランス人に対して、クレームがつけにくいということもありますが、日本人をガイドする場合は、日本語が話せることは、必須なので、彼らは、実に流暢に日本語を話します。
ですから、彼らに日本語でクレームを入れることも可能なはずなのです。
しかし、実際には、フランス人には、クレームは、まず入りにくいのです。
外人に対して、モノを申しにくいという日本人ならではの、クレームの法則があるのです。
日々、日本人とフランス人を交互に応対されているみなさん。
切り替えと共存が大変なのですね。
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