2021年8月31日火曜日

ヘルスパス 職場でのヘルスパス提示義務化に伴う職場内の摩擦

     フランスでは、今週から、ヘルスパスの提示義務が職域にまで求められるようになりました。つまり、同じ職場内で、従業員のヘルスパスをチェック・管理することが必要になったわけです。職務上以外のことで、人をチェックし合うというのは、あまり気持ちの良いものではありません。 現在の段階では、全ての職場でというわけではなく、レストラン・カフェ、映画館、美術館などの文化・娯楽施設、スポーツ施設、一部のコマーシャルセンター・デパートなどの顧客に対してヘルスパスの提示が求められる場所においての人と接する部門で働く従業員に対してのものであり、フランスでは、約180万人がこれに該当します。 現在、フランスのワクチン接種率は74.3%までに上昇していますから、そこまでの大問題には、発展しにくいとは思いますが、とはいえ、頑なにワクチン接種を拒否、ヘルスパスに反対する従業員を抱える企業では、少なからず、摩擦が生じています。 元来、フランスは、労働者の権利が強く守られている国で、一旦、正規採用した場合の従業員の扱い、特に解雇に関しては、法律で強く守られており、今回のような、ヘルスパスが提示できない場合(=ワクチン接種拒否)は、給与が支払われない=解雇同然、というような図式のケースは、元来のフランスの労働者保護の観点から考えれば、かなり異例なことです。 現在のところは、まだスタートしたばかりなので、たとえ、ヘルスパスの提示ができなかったとしても、他の部署への異動や、説得などの話し合いが持たれることが先決なので、そこまで深刻な事態は、浮上してきていません。 しかし、国の決定とはいえ、顧客に対して行うヘルスパスのチェックと職場の中でお互いのヘルスパスをチェックし合うという図式は、職場全体の意志統一ができていない限り、職場内で不穏な空気を生み出します。 と言っても、今回の場合は、経営者側もこれを遂行しない場合には、企業全体が営業停止になる恐れがあるため、これを回避することはできません。 このような強制的な管理体制を敷くというのは、まことにフランスらしくない、フランス人には受け入れにくいことであるに違いありませんが、(それ故、7週間連続で反対デモも起こっている)すでに1年半以上も続いているパンデミックという異常事態ゆえ、フランス人とて、多くの人が受け入れざるを得ず、このヘルスパスに追い立てられるようにして、ここまでワクチン接種率も上がってきたのです。 しかし、このワクチン接種の有無による不穏な対人関係は、企業内だけでなく、家族の中でも生まれ始めています。家族の集まりに際して、(誰かの誕生日パーティーや冠婚葬祭など)ワクチン接種をしていない者は参加してほしくないとか、それでも参加したい、家族に会いたいという摩擦で、家族関係にヒビが入ってしまった・・などというケースも少なくありません。 もともと、コロナウィルスという病気は、人との接触を避けなければならないという残酷な側面を持つウィルスではありますが、ワクチンが誕生したことで、それが回避できると思いきや、そのことで、一層、凝縮した人間関係のいざこざが、また別の形で生じてしまうことに、やるせない気持ちになります。 しかし、そこで、ちゃっかりした人もしっかり現れるのがフランスで、ワクチン接種を拒否している人が早々に医者に頼み込んで、ドクターストップ(Arrêt...

2021年8月30日月曜日

フランスに来てからの食生活の変化 

バゲットに分厚く切ったエシレバター とりあえず手っ取り早くて美味しいもの  思い返してみれば、フランスに来てから、私の食生活はずいぶん変わったなぁ〜と思います。まぁ、変わったと言っても、フランスに来てからすでに随分、時が経っているので、子供ができたり、状況も違うので、一概に国が違うせいとも言い難いのですが・・。 日本にいた頃は、外食も(と言っても、食べるというより、飲み歩いていただけだけですが・・)かなり頻繁で、しかも、数軒にわたって飲み歩いて、夜もかなり遅くなったりもしていたのですが、フランスに来てからは外食はめっきり減って、夜、遅くまで飲み歩くということもしなくなりました。 まあ、子供が...

2021年8月29日日曜日

ヘルスパス反対デモ7週目 地域ごとのワクチン接種率・デモ動員数・感染率は連動している

    このヘルスパス反対のデモは当分の間はなくなることはないでしょう。 ヘルスパスの起用が発表されて以来、ヘルスパスの効力も適用範囲も徐々に拡大されている中、いよいよそれは、来週から、職域にまで(ヘルスパスの提示が求められる場所で働く主に人と接する職業に対してヘルスパスが求められる)及ぶことが決定しており、また、多くの人がバカンスから戻ってきた今、デモが止む理由はありません。 この職域に及ぶヘルスパスの適用は、ヘルスパスの提示ができなければ、給与が支払われなくなるというかなり厳しいもので、事実上の解雇に近い強行なもので、ヘルスパス(ワクチン接種)反対の人にとっては、生活のかかった深刻な状況に陥ることになります。 しかし、現在のフランスのワクチン接種率は74.3%にまでなり、ワクチン接種はしても、政府の強行なやり方に反抗している人という層を除けば、デモに参加しているのは、ワクチン未接種の残りの25%程度の人です。(とはいえ、16万人の結構な人出ではありますが・・先週よりも減ってはいます・・) つまり、国民の大半はワクチン接種を既に済ませているわけで、ヘルスパスが起用されることが決まった段階で、急激にワクチン接種が進んだだけでも、半ばヘルスパスは成功したとも言えます。 ここ一週間ほどで、ほんの僅かではありますが、フランスの感染者数は減少傾向にあり、これもまた、ヘルスパス起用の効果が表れ始めたとも言われています。 とはいえ、このヘルスパス反対のデモは、フランス全土にわたる大掛かりなもので、その動員数は、7週間の間に、地域的にも差が表れ始め、ワクチン接種率が低い地域ほど、デモの動員数が多いという当然ではありながらも、さらに感染の危険を増大するというさらに皮肉な結果を生み始めています。 つまり、地域ごとによるワクチン接種率とデモの動員数、そして感染者数は、規則的に連動しているわけです。 特にフランスの南東部では、ヘルスパスに対する反抗勢力が強く見られます。 これは、単にワクチン接種だけではなく、格差社会における社会への反抗の側面もあります。これらの人々は既に植え付けられている価値観に支配されて、聞く耳を持たず、視点や思考を拡げることができません。 しかし、政府側は、大半がワクチン接種を進めている現状に、もはやデモはあまり問題視はしておらず、はっきり言えば、「言いたい奴には言わせておけ」という状態で、オリヴィエ・ヴェラン保健相は「ヘルスパスの成功に直面して、抵抗は落ちている」と語り、それがまたデモ隊の反感を買っています。 とはいえ、8月30日からはヘルスパスの効力が職域にまで拡張されるのに続いて、9月15日には、医療従事者のワクチン接種義務化による問題が再浮上するのは必須、10月には、PCR検査の有料化が待ち構えています。 このままでいくと、この秋の感染状況も影響してくるとは思いますが、その全てが落ち着く、少なくとも10月末までは、このデモは続くと思われます。 それにしても、土曜日の度にデモ、街中への外出も躊躇われるし、ましてや、デモ隊が行進する近隣の店舗、商業施設、レストランなどにとっては、とんでもない営業妨害です。 レストランはともかく、多くの店舗が日曜日には営業しないフランスで、土曜日の営業妨害が続くのは、それこそ大変な損害です。ロックダウンによる閉店には、政府の補償金が支払われていましたが、デモのための補償金が支払われることはありません。 言いたいこと、抗議したいことを訴える権利は認められるべきだとは思いますが、いいかげん、大概にしてもらいたいものです。ヘルスパス反対デモ フランス<関連記事>「6週間連続ヘルスパス反対デモ 動員数減少傾向 アンチヘルスパスは減っているのか?」「8月30日からヘルスパスがないと働けなくなる」「ヘルスパス適用範囲の拡大 ギャラリーラファイエット・プランタンなどのデパートまで〜」「ヘルスパス本格始動も、実は、昨年の今頃よりも事態は深刻なフランス」「8月9日から、フランス・ヘルスパス本格始動が決定 フランスのヘルスパス詳細」「...

2021年8月28日土曜日

来週から新年度の学校再開に向けて、学校で週60万回の唾液検査実施

    フランスの長い長い夏休みのバカンスももうすぐ終わり、来週、9月2日(木)からは、新年度が始まります。 現在のフランスのワクチン接種率は、国全体で74.3%にまで上昇してきているものの、一番最後にワクチン接種が開始された12歳から17歳の年齢層に関しては、57%にとどまっています。 科学評議会(Conseil Scientifique)は、現在のところ12歳以下の子供に対しては、ワクチン接種は行われていないため、他の年齢層の生徒達も併せて、新年度が始まれば、1日あたり、5万人の子どもたちの感染が起こるであろうとの懸念を示しています。 しかし、フランス(本土)は、「新年度の開始を延期する理由はない。新年度の開始を延期することは、極端な場合にのみ取られるべき措置である」とし、新年度の学校開始は、従来からの予定どおりに9月2日(木)とすることを発表しました。 感染状況が極度に悪化している一部の海外圏(グアドループ・レユニオン・ギアナ)については、当面の間、9月13日まで、新年度の授業再開が延期されることになりました。 ジャン・ミッシェル・ブランケー教育相は、この新年度の開始について、各学校での厳重な衛生対策とともに、週60万件の学校での唾液検査を行うことを発表しています。🗣️...

2021年8月27日金曜日

海外から見ている日本のコロナウィルス対策について

    私は、日本人ゆえ、海外に住んでいても、いつも日本の状況は気になり、フランスのニュースとともに、日本のニュースも気にしながら、生活しています。 ことに、パンデミックが始まってからは、日本とフランスを比較しながら、「こんなところはさすが日本だ!」とか、逆に、「フランスでもできていることが、どうして日本でできないんだろう?」とか思いながら、双方の国を見守っています。 パンデミックが始まったばかりの昨年の段階では、日本はさすがに衛生的で、規律正しい生活をこれまでの日常から送ってきたこともあり、フランスやヨーロッパのような壊滅的な感染拡大には至らず、フランスのような完全なロックダウン...

2021年8月26日木曜日

パリで食べられる世界一のピザ PEPPE PIZZERIA ピッツェリア・ペッペ

   世界チャンピオンという名前の人気ピザ アップでどうぞ! パリで世界一のピザが食べられると聞いて、ビックリして、早速、そのピッツェリアに行ってみました。 フランスでも、ピザと言えば、とてポピュラーな食べ物で、もともとチーズが大好きなフランス人がピザを嫌いなわけはありません。しかも、外食するにしても比較的安くて、若い子たちが安く外食を済ませるとしたら、ピザかケバブかマクドナルド・・そんな感じです。 ウーバーイーツができる前も出前ができるのは、ピザか、中華がやっている日本食くらいで、それだけ気軽に食べられ、一般的に浸透しているメニューではあったのです。 しかし、いくらピザがフランスでポピュラーだとはいえ、ピザといえば、何といってもご本家はイタリア、なのに、なぜ、世界一のピザがパリで??と、ちょっと不思議な気もしたのです。 昨年、ピザの世界チャンピオン(2019-2020)であるナポリのシェフ、ジョセッぺ・クトラロがピッツェリア「PEPPE」をパリにオープンしたのでした。 それはパリの20区というパリの中心部からは少し離れたところで、(といってもパリは狭いのでそんなに遠いわけではない)ペーラ・シェーズという有名な広大な墓地の裏手あたりのどちらかというと下町っぽい界隈にあるのですが、なぜかその「PEPPE」の一角だけは、イタリアの風景が切り取られて突如そこに現れるような独特な一画で、お店の正面には、階段を数段登ったところに、サンジェルマン・ド・シャロンヌ教会がそびえ、お店の店内から外を見ると、外のテラス席と教会と青い空が見えて、それはそれはか感動的な景色です。 この格別のロケーションを教会を使って演出するあたりもなかなかのセンスです。  店内から見た教会を背景にしたテラス席 最初にサイトでこのお店を調べて、予約を取ろうとしたら(お昼の時間)、予約は来週以降の限られた時間しか空いておらず、「あらまぁ〜すごい人気なんだわ!」と半分、諦めかけていたのですが、ふと先日、あまりに天気がいいので、「どこかに行こう!そうだ!あのピザを食べに行こう!予約なくても大丈夫かもしれないし・・ダメならテイクアウトでもいいし・・」と、突然、思い立って、出かけてみたのでした。 案の定、混んではいましたが、予約なしでも全然OKで、ヘルスパスチェックの後、わりとすんなり入れましたが、それほど広くもない厨房で、テイクアウトのお客さんなども結構いて、それぞれが、一人、5枚、10枚と買っていくので、テイクアウトの分のオーダーが溜まっているため、席にはすぐに入れてもピザがやってくるのには、少々時間がかかります。 (しかし、これは昼の話で、夜の予約は数ヶ月先までいっぱいなのだそうです。) テラス席も良かったのですが、ピザを焼いている様子も見たかったので、店内の席に案内してもらうとピザ窯の周りの3人のイケメンのピザ職人たちが、ピザを窯の中に押し込む大きいヘラのような棒を巧みに使い、音楽に合わせてリズムを取りながら、楽しそうに絶え間なくピザを焼いている様子が見えて、飽きることがありません。   店内のウェイターやウェイトレスも大変、感じがよく、よく気が付く人たちで、さすがに繁盛店は違うな・・と感心しました。 メニューは、紙のもの(ちょっとクシャクシャになってたけど)とQRコードのものと両方があり、それぞれのテーブルにはアルコールジェルが置かれ、衛生対策もバッチリです。 前菜は、アーティーチョークやカプレーゼ、サラダ、生ハムやサラミの盛り合わせ、ブルスケッタなど6種類、値段は8〜12ユーロ(1,000円〜1,500円程度)、ピザはマルゲリータなどの定番によくあるメニューの他、ゴルゴンゾーラのピザ、トリュフクリームのピザ、そしてチャンピオンを取ったという話題のピザなど13種類あり、12〜20ユーロ(1,500円〜2,600円程度)です。 ドリンクは、ソフトドリンクで4ユーロから、ビール、ワイン、カクテル、まあまあ良心的な価格です。   前菜の生ハムとチーズの盛り合わせ 私は、せっかくだから、世界一のピザを食べてみたいと思って、「世界チャンピオン(CAMPIONE...

2021年8月25日水曜日

フランス9月1日から3回目のワクチン接種開始

    フランスは、予定していた9月15日からの3回目のワクチン接種を9月1日から受け付けることを発表しました。 3回目の追加ワクチン接種の該当者は、65歳以上の高齢者と重症化及び死亡のリスクを高める併存疾患のある全ての人としています。 Haute Autorité de Santé(HAS)(高等保健機構)は、3回目のワクチン接種について、「現在、フランスで蔓延しているデルタ変異種に関連する症候性形態に対する保護機能が時間の経過とともに低下し、不充分になると考えられるため」と説明しています。 HASは、この説明に、すべてのワクチン、特にデルタ変異種に対する有効性の経時的な低下を示...

2021年8月24日火曜日

パリに日本の駄菓子屋さんみたいなお店ができた!MANGA CAFE KONBINI

    ここ2〜3年、ロックダウン等であまり出歩けなかったこともあって、久しぶりにパリの街を歩いていると、「あれ?ここに、こんなお店あったっけ?」と思って、ひょっこり物珍しい気持ちでお店に立ち寄ってみたりしています。 パンデミックの影響はもちろんのこと、フランスでは、それ以前からテロだのデモだのがあまりに頻繁に起こっていたために、徐々に観光客の足も減少しつつあったところに、パンデミックの大打撃!ロックダウンによる営業停止に対しては、フランス政府の補償はあったものの、ロックダウンが解除になった今、政府からの援助は打ち切られ、かといって、以前のように観光客が戻ってきたわけでもなく、特に日頃は顧客の大半を観光客が占めるお店などは、衰退の一途を辿るのみで、閉店、倒産して、お店を畳まなければならなくなった店舗も少なくありません。 きっと、パリのガイドブックなどは、大幅に書き換えをしなければならないのではないか?と思うほどです。 そんなわけで、当然、閉店したお店の後には新しい違うお店がいつの間にかオープンしていて、久々にパリの街を歩いてみると、思いがけないお店を発見したりもするのです。「えっ?ここ前、何のお店だったっけ?と考えてみても思い出せない・・」という私に、「そういうお店だから潰れるんでしょ!」と娘の冷たい一言。 しかし、みんなに愛されながらも泣く泣く閉店したお店もあるはずです。 と同時に、消費者側としては、「えっ??こんなお店ができてたんだ!」という新しい喜びもあり、先日、パリを歩いていて偶然、「日本の駄菓子屋さんみたいなお店」を見つけたのでした。 お店の看板には、「CONCEPT...

2021年8月23日月曜日

フランスでワクチン接種が進んでも感染拡大が止まらない理由

    パンデミックが始まって以来、一つだけ良いことがあったとしたら、それは、パリの街が少しだけ清潔になったことです。 当初は、どのように感染が広がっていくのかもわからず、とにかく除菌・消毒が繰り返され、メトロの駅なども頻繁に掃除、消毒が行われていたため、いつになく清潔で、感染の恐怖はあったものの、それはそれで清潔になったパリの街がこのまま清潔にする習慣が浸透していってくれればいいなぁ・・などと思っていました。 ロックダウンのために、あまり人が街に出なかったこともあって、街中のゴミも少なくなり、ゴミよりも路上に捨てられているマスクが気になるくらいでした。 しかし、3回目のロックダウ...

2021年8月22日日曜日

6週間連続ヘルスパス反対デモ 動員数減少傾向 アンチヘルスパスは減っているのか?

   マクロン大統領のヘルスパスの発表以来、7月17日から毎週土曜日の「ヘルスパス反対デモ」が6週間続いています。 しかし、先週あたりから、デモの動員数は減少傾向にあります。 とはいえ、6回目のデモもフランス全土で200以上のデモ隊が組織され、内務省の発表によると全国で、175,503人がこのデモに参加したと言われています。 これまでのデモのピークは4回目の8月7日で23万人がデモに参加していましたが、それ以来、2週連続、動員数は減少しています。 これは、ピーク時の後の2週間は、フランス人が最もバカンスに出ている時期と重なっているための動員減少ということも考えられますが、同時にワクチン接種率が上昇しているためと考えることもできます。 フランスの現在のワクチン接種率は、70.2%(2回接種済は60.5%)にまでになり、1回でもワクチン接種を済ませている人が2回目のワクチン接種を受けないとは考えづらく、少なくとも70%以上の人がワクチン接種を受け入れていることになります。 残る30%には、ワクチン接種をできない年齢(12歳以下)の人数も含まれているため、既にかなりの割合に及んでいるわけです。 ワクチン接種を済ませている人の中にもアンチヘルスパスの人はいないことはありませんが、それはごく限られた割合であり、一般的にワクチン接種を済ませていさえすれば、ヘルスパスの提示はそれほど煩わしいものでもなく、わざわざ反対するには及ばないもので、むしろ、そのことによって自分や周囲の人の安全性がある程度は確保されるのです。 もう一つの理由(デモの動員人数減少の理由)としては、ワクチン接種がここまで上昇しているにもかかわらず、フランスの感染は悪化し続けている=再び、どんどんヤバい状況になってきているという現状です。 現在、フランス領マルティニークやグアドループなどでは、深刻な医療崩壊を起こしており、これまでに600人以上の救急支援のための人員が派遣されているものの、もはや第1波を彷彿とさせるような医療崩壊状態で、当然、病床は、全く足りておらず、運ばれてくる患者が入る場所などなく、病院の廊下でさえいっぱいで、病院の前に建てられたテントの下に寝かされている患者で溢れかえっています。 テレビでは、病院で苦しむ決して高齢でもなく、既往症もなかったはずの若い患者の「コロナを甘く見ていた・・ワクチン接種をしていなかったことを心の底から後悔している・・苦しい・・」などという証言を流し、ワクチン接種の重要性を報道しています。 ここまで深刻ではなくとも、フランスの南部、特に海岸沿いのバカンスエリアでは、徐々に感染が悪化し、感染状況を示すマップはフランス全土が真っ赤、南部に至っては、黒くなってきていて、102の地域では、7日間で住民10万人あたり50件のアラートレベルを超えるため、赤に分類されています。🔴...

2021年8月21日土曜日

マルセイユではパン・オ・ショコラを買うようにカラシニコフを買うことができる マルセイユ14歳少年銃殺事件

    8月18日の午後10時半頃、マルセイユのサンバルテルミー地区にあるルイヴィルクローゼ大通り付近で、武装した二人の男の発砲したカラシニコフによって、14歳の少年が銃殺され、一緒にいた8歳の少年も負傷という衝撃的なニュースに、マルセイユだけでなく、フランス中が驚愕しています。 この近辺は麻薬取引ポイントの一つであり、麻薬・ドラッグの密売組織の武装化が問題となっている中で起こった悲劇的な事件でした。 さらにショッキングだったのは、マルセイユ市長が、この事件に関して発表した声明が、「マルセイユではパン・オ・ショコラを買うようにカラシニコフを買うことができる。この現実はなんとしても止...

2021年8月20日金曜日

8月30日からヘルスパスがないと働けなくなる

    フランスでは、美術館、映画館、劇場を始めとした文化施設に始まり、スポーツ施設、レジャー施設、レストラン、カフェ、ナイトクラブからコマーシャルセンターまで、ほぼ、ありとあらゆるアクセスにヘルスパス(ワクチン2回接種証明書・72時間以内のPCR検査陰性証明書・6ヶ月以内にコロナウィルスに感染した証明書)の提示が必要になり、すでに、今やヘルスパスを持たない限り、かなり行動範囲を制限される状態になっています。 とはいえ、ここまでの状態ならば、これらの施設に入場する際には、ワクチン接種を受けていなくても、PCR検査を受けさえすれば、とりあえず、これらの施設を利用するのも可能なわけで、...

2021年8月19日木曜日

パリで今、大人気のラーメン屋さん KODAWARI RAMEN TSUKIJI こだわりラーメン築地

    とにかく、今、パリで大人気で、いつ行ってもすごい行列のできている店として有名で、一度は行ってみたいな・・と思っていました。 今、多くの人がバカンスで出かけていて、飲食店の入店には、ヘルスパスが必要になったばかりの今なら、少しはマシなのかもしれない!と思い、それでも行列覚悟で行ってきたのが、「KODAWARI RAMEN TSUKIJI こだわりラーメン築地」です。 フランス人の昼食の時間のピークはだいたい13時からで、朝11時45分開店のこのお店、開店と同時にというわけにもいかず、それでも13時前までには何とかと・・着いたのが12時半頃で、すでにお店の前には行列ができていました。 このあたりは、ラーメン屋さんをはじめ、日本食のレストランの多い地域ではありますが、この店舗のある通りは、その日本食レストラン街とも言われるサンタンヌ通りからは、2本ずれている通りで、小さめのホテルや事務所、住宅の多い比較的、静かな通りにあります。 一見、目立たないこの通り沿いの店舗に絶え間ない行列ができ続けることは、なかなか珍しいことです。 私が並んだすぐ後にもすぐに延々と行列は伸びていき、途中でお店の人が出てきて、「隣のビルの入り口は避けて並んでください!警察に通報されちゃう!」と行列の交通整理をするほどで、並ぶのが嫌いなはずのフランス人が並んでまで入りたいラーメン屋さんは、その名前どおり、店内の内装からして、かなりのこだわりぶりで、ちょっとした昭和の日本の築地の空間を体験するようなテーマパークのようでもあります。 何も知らずに通りかかる人は、その行列を見て、何ごとか?とお店を二度見していきます。 私もフランス人に負けず劣らず並ぶのが嫌いな人間なのですが、さすがにここは、もう並ぶことを覚悟で来ていますから、周囲の人の様子を観察しながら、待つことおよそ30分。ラーメン屋さんだけあって、回転は悪くありません。 行列している段階で、すでにヘルスパスのチェックは済ませ、店内に入ると、どういうわけか、(ら)と(ま)にアクセントのついた元気なフランス人のおばさんの「いらっしゃいま〜せ〜!」という雄叫びが響き、まずはその店内の様子に圧倒されます。 わざと雑に積み上げられた発泡スチロールには、「北海道さんま」「丸中しれとこ食品」「鮮さんま 高級鮮魚」などと印刷されたシールが貼られていて、「築地」と書かれた大きな提灯、束になってぶら下がっている「築地場外市場 場外市場は移転しません」と書かれたレジ袋、ゴム手袋、軍手、ぶら下げ式の秤、ポリバケツ、ふぐ、鮮魚に見せかけた魚が乱雑に並んでいて、なぜか「伊藤食品」という大きなエビが描かれた看板、とんかつソースの段ボール、新巻鮭の木箱などなど、まるでパリの街とは異空間の徹底した昔の日本の築地市場の雰囲気を演出しています。 中には、解体されようとしているマグロがど〜んとテーブルに置かれていたりもします。 静かなトーンで、BGMにも築地の市場の「らっしゃい〜〜!らっしゃ〜〜い!」という日本の市場独特な喧騒がうっすらと流されたり、遠くから聞こえるようなカモメの鳴き声がそれに時々、追加されたりしている「こだわり」ぶりです。 席ごとに感染対策のためにバリアが設けられているのも日本っぽい心くばり 肝心のメニューですが、この店舗は、鯛ベースのスープのものと、イワシベースのスープのものが中心で、メニューの種類はそれほど多くはありません。日本人の私も食べたことのないような独特な濃厚なスープは、鯛やイワシの他に、昆布、椎茸、日本から輸入された3種類の大豆を使っているとかで、スープをしみじみと味わってみても、メインとなる鯛やイワシ以外は、一体、何を使っているのか、なかなか解明し難い複雑な味わいです。 しいて言えば、鯛をベースにした鍋料理のスープを凝縮したような感じでしょうか?イワシベースのスープは、さらにイワシのパンチが強烈です。  こだわりラーメン鯛 トッピングなしのシンプル チャーシューとローストされた鯛が乗ってる 麺は、アッシー・ロマンス(グラン・エスト地域圏)のKODAWARI畑の小麦からのものを使用し、24時間熟成され、手揉みした麺でまろやかで、どちらかというともっちりタイプの麺です。 また、上にのせられているチャーシューがこれまた絶品で、しっとりと味わい深く、肉自体のクォリティが高いのか?見事なチャーシューに仕上がっています。このチャーシューの肉もバスク地方の家族経営の農場からのものが使われています。 また、魚にしても、イワシはブルターニュから、鯛は地中海沿岸から届けられています。 気になるお値段ですが、シンプルなメニューならば、13.5ユーロ(約1,750円)と、他のパリのラーメン屋さんと比較しても、それほど高いわけでもありません。しかし、トッピングの味玉(2€)やチャーシュー(3€)、鯛のフィレ(3€)、イワシのフィレ(3€)などを追加していくとなかなかな値段になります。 何れのラーメンにもシェフおススメのトッピングメニュー付きのものがありますが、これだと、18.5ユーロ(約2,400円)になります。こだわりラーメン鯛(左)とイワシ シェフのおススメトッピング付き ラーメン屋さんには付き物の餃子(KODAWARI...

2021年8月18日水曜日

コマーシャルセンターでのヘルスパスのコントロール

   我が家の近所のコマーシャルセンターは、パンデミック以前から、それほど盛況でもなくなり始めていて、それがパンデミックの影響を受け、軒並み閉店・撤退してしまった店舗も多く、今では閑散としていて、何だか寂しいくらいなのですが、それでも政府が今週から定めた基準値、「10万人あたり200人の発生率を超えている地域の2万㎡以上のコマーシャルセンター」には、該当しているため、コマーシャルセンターの入り口では、ヘルスパスのコントロールが行われています。 めぼしい店舗も撤退してしまっているために、私がそのコマーシャルセンターに行くのは、スーパーマーケット(カルフール)か、薬局、たまに、DARTY(家電品...

2021年8月17日火曜日

フランスがドイツよりもワクチン接種が進んでいるのにドイツよりも感染が悪化している理由

   フランスの感染悪化は、着実に拡大しており、ついに、コロナウィルスによる入院患者数が1万人のしきい値を突破し、10,151人に達してしまいました。その数字に比例するように1日の感染者数も優に2万人を超える状態が続き、1日の死者数も100人に迫る勢いで、集中治療室の患者数も1,908人にまで上昇しています。 昨年も8月下旬から徐々に感染悪化が進んでいったものの、昨年の夏の時点でのウィルスは、気温の上昇とともに、威力を弱め、1日の感染者数は2千人台、集中治療室の患者数も380人程度で、まさに桁違いでした。 現在は、ワクチン接種もかなり進み、フランスのワクチン接種率は、69%(2回接種済は58.4%)に達しています。 国民の半数以上がワクチン接種済みの状態であるにもかかわらず、現在のこの感染悪化の事態は、非常に深刻です。 フランスはよく、アメリカやドイツ、あるいは、イギリスと比較して、自国(フランス)を盛り立てることがありますが、つい数日前にもマクロン大統領がツイッターで、フランスのワクチン接種率をアメリカとドイツと比較して、フランスが彼らよりも上回っていることをグラフで示し、「私たちは共に成し遂げることができます! なぜなら、フランスは、より強く、より団結し、より市民的で、より責任感があるからです。私たちは、フランスです!」という愛国心とフランスとしてのプライドに満ちたツイートをしています。Ensemble,...

2021年8月16日月曜日

ヘルスパス適用範囲の拡大 ギャラリーラファイエット・プランタンなどのデパートまで〜 

    8月16日から、イル・ド・フランスの9つのショッピングセンターが訪問者にヘルスパスを課すと、パリ警察本部がプレスリリースで発表しました。À compter du lundi 16 août 2021, 9 centres commerciaux disposant d'une surface commerciale de plus de 20 000m2 seront concernés par la mise en place du #PassSanitaire à #Paris ainsi que sur les emprises des 3 aéroports parisiens.Plus...

2021年8月15日日曜日

5週連続 フランスのヘルスパス反対のデモ

    マクロン大統領が7月12日にヘルスパス(ワクチン2回接種証明書、48時間(現在は72時間に変更されている)以内のPCR検査の陰性証明書、6ヶ月以内にコロナウィルスに感染した証明書)が多くの場所へのアクセスに必要になることを発表した時には、彼には、恐らく目前に控えたバカンスを利用して、ワクチン接種を国民に急がせるという目論見があったはずです。 実際に、それまで停滞気味だったワクチン接種の予約は、一時サイトがパンク思想になるほど、多くの人がワクチン接種を急ぎ始めました。 そして、もう一つの彼の予想には、バカンス期間中は、デモを起こしにくいという算段があったに違いありません。実際に、例年は、夏のバカンス期間中には、デモはあまり起こらず、9月以降のデモやストライキの日程を予告して、皆がバカンスに出てしまうのです。 しかし、今回に限っては、マクロン大統領のヘルスパス発表以来、5週連続でどんどん規模を拡大してデモが起こり続けています。 「フランスを解放しよう!」「選択の自由を認めよ!」「健康独裁反対!」「マクロンは出ていけ!」「我々は実験用のラットではない!」「私たちは、ワクチンを義務化される奴隷ではない!」「クレイジーな健康対策は止めよ!」などなど、彼らの掲げているスローガンだけでも、色々なものがあります。 もはや昨今の何のデモにもかこつけて登場する黄色いベスト運動の人々や、とにかくマクロン政権のやることなすこと気に入らない人々、また、子供へのワクチン接種への危険性を訴える女性たちが子供のため、孫のためにと参加しています。 終いには、政府がアンチヘルスパスの抗議を過小評価していることを非難している人々までいて、これでは、駄々をこねる子供を相手にせずにいる親に文句をつけているようなものです。 しかし、アンチヘルスパスは、必ずしもアンチワクチンとも違い、ワクチンは義務化ではないと言いながら、ある程度の期間はPCR検査の陰性証明書を代替品として与えながら、10月にはPCR検査を有料化し、事実上、ワクチン接種の義務化に追い込むような強引なやり方に反発しているものでもあるのです。 たしかに最初にこの発表を聞いた時は、私もかなり強引だなという印象を受けました。いつもだったら、凄いデモになるだろうけど、夏のバカンス中だからな・・くらいに思っていたのですが、やっぱり5週連続でデモは起こっています。 一部の感染症専門家や医療関係者は、いっそのこときっちりと「ワクチン接種義務化」するべきだとの声も上がっています。 しかし、ワクチン接種の義務化とすれば、それはそれで大反発は間違いなく、政府としたら、このヘルスパスは苦肉の策だったに違いありません。 5回目のデモは若干、先週の人数を下回ったものの、依然として、そのデモは全国的なもので21万人以上が参加している大掛かりなものでした。しかし、これが今ひとつ、求心的な力を持たず、政府が動じないのは、括弧とした先導者がいないからだとも言われています。 ワクチンは嫌、ヘルスパスも嫌、マスクも嫌、でもロックダウンも嫌・・では、どうしたらいいと言うのでしょうか? フランスの感染状況は、ワクチン接種率が68.35%(2回接種済は...

2021年8月14日土曜日

フランス人と日本食

   この間、パリのお寿司屋さんで食べたお寿司 シャリは赤酢 空前の日本食ブームで私がパリに来たばかりの頃(20年くらい前)は、パリで日本食のレストランは珍しい部類で、決まった地域(オペラ界隈)のいわゆる日本人エリアと言われるところに行けば、あるには、あるけど・・という程度で、決してフランス人にとって、日本食は一般的なものではありませんでした。 それが、ここ10年くらい前から、グングン日本食レストランは増え出して、特に中国人経営のチェーン展開のような、お寿司屋さん(だけど、焼き鳥や餃子なども置いている)がパリ中、どこへ行ってもあるようになりました。 そのようなお寿司屋?さんは、不思議なもので、キャベツの千切りがちょっと薄甘いドレッシングで和えられたものと、よくここまで細かく切れるな・・と思われるお豆腐がちょっぴり入った薄いお味噌汁、セットメニューだと焼き鳥(と言っても、フランス人が大好きなチーズが挟んであったりする)と握り寿司にもなぜかご飯がついてくる不思議なメニューで、いわゆる一つ一つを食べ切っていく(三角食べをしないということ)フランス人は、サラダ、味噌汁、焼き鳥、お寿司を食べた後に、白いご飯に甘いお醤油をかけて食べたりしています。 お寿司のわさびは、握り寿司でも、シャリとネタの間にはさまってはおらず、別にお皿の脇に添えられています。 下手をするとその甘いお醤油をお寿司にも使ったりするので仰天します。この甘いお醤油は、最近では普通のお醤油とともに普通のスーパーマーケットでも売っているようになったほど、フランスでは、人気商品でもあります。 私は、最近は、パリでは日本人のやっているお寿司屋さんにしか行きませんが(それでさえ、滅多に行かない)、そこにはそこで、妙に通ぶったフランス人がいて、「ほら、ここは、ちゃんとわさびがシャリとネタの間に入っているんだ!」「甘い醤油なんて置いてないぞ!」と講釈を垂れているのを見かけたりすると、「そこ??」と、苦笑いしてしまいます。 そんな講釈をたれているフランス人が、「マグロ抜きで・・」などと言っているのにも、「マグロを抜いちゃうの??」(内心は、それなら、私にちょうだい!と思っている)とびっくりさせられたりもします。 まあ、好みですから、そこを突っ込むのもおかしいですが・・。 なので、これほど日本食ブームとはいえ、フランス人が一体、どこまで本当の日本食の美味しさをわかってくれているかは、ちょっと疑問でもあります。まあ、日本人の私としては、多少アレンジ?されていても、日本食が広まってくれるのは、嬉しいことではあります。 以前、職場にいた日本人が日本に帰国した際にみんなに買ってきてくれる貴重な日本のお菓子などをフランス人たちが、「セ・パ・マル!(悪くない・・)」などと言いながら、気安く食べる様子に、内心、「この美味しさ、貴重さをわかってないのに、もったいないな・・」とちょっと腹立たしく思ったりしたこともありました。 家にフランス人を招いたりしても、かなりの食通の人でない限り、これぞ日本食!というものは出さずに、フランス人が好きそうな、どちらかといえば、和食というよりは、日本で言う洋食に近いものにしたりします。もちろん、お米だって、貴重な日本米は使わないケチな私です。 以前は、フランスでお米といえば、お米のコマーシャルで「このお米は、ベタベタしない!」がキャッチフレーズになるような、どちらかといえば、サラダにして食べるような存在でしたが、お寿司のポピュラー化で、ベタつく?お米も受け入れられるようになりました。 それでも、いわゆる普通に一般のスーパーマーケットでお寿司用とされているお米と本物の日本米は、比べものになりません。パリでは、日本食材店も結構ありますから、本物の日本米も買うことができます。しかし、高いです。 なので、最近は、イタリアやスペインで作っている欧州産の日本米を買うことが多いです。それでさえ、普通のスーパーマーケットで買えるお米よりはかなり高めです。  スーパーマーケットで売っているお寿司、これで3000円ほど ですから、一般的にフランス人が口にすることの多い、今やスーパーマーケットなどで売られるようになったお寿司などは、きっと日本の回転寿司にも遥かに及ばないクォリティなのに、その数倍の値段で、それをフランス人は喜んで買っていきます。 それに比べれば、日本のフランス料理は、フランスのそれと、そこまで遜色がないように思います。それとも、フランス人からしたら、日本のフランス料理って違う・・と思っているのでしょうか?  もっとも、私は、フランスに移住して以来、貴重な一時帰国時に日本でフランス料理を食べることは、まずないので、今なら違うと感じるでしょうか?  いずれにしても、日本の食事・レストランのレベルはかなり高く、どこに行っても世界中の料理が色々選べる世界一美味しい国だと私は思うのです。パリの日本食レストラン<関連記事>「フランス人のビックリする日本食の食べ方」「日本に帰ると猛然と食べまくる!帰国時の海外在住日本人の姿」「チーズとバゲットが好き過ぎるフランス人の夫」「フランスの弁当(BENTO)ブーム」「フランス人は辛いもの、熱いもの、かたいものが嫌い」「フランスで日本の餃子(GYOZA)が浸透し始めた!」「パンの国フランス・パリで大成功した日本のパン屋さん・ブーランジェリー...