2021年8月16日月曜日

ヘルスパス適用範囲の拡大 ギャラリーラファイエット・プランタンなどのデパートまで〜 

   


 8月16日から、イル・ド・フランスの9つのショッピングセンターが訪問者にヘルスパスを課すと、パリ警察本部がプレスリリースで発表しました。


 ヘルスパスが必要になる商業施設は以下のとおりです。

・ギャラリーラファイエット(パリ9区)

・プランタン・オスマン(パリ9区)

・サマリテーヌ(パリ1区)

・ボンマルシェ(パリ7区)

・BHVマレ(パリ4区)

・コマーシャルセンター・ボーグルネル(パリ15区)

・コマーシャルセンター・イタリー2(パリ13区)

・コマーシャルセンター・ヴィルアップ(パリ19区)

・コマーシャルセンター・アエロヴィル(ヴァル・ドワーズ)

 これらの商業施設に関しては、入場の際にヘルスパスの提示とマスクの着用が義務付けられることになりました。

 この措置は、「感染率が住民10万人あたり200件の新規陽性症例を超える地域の2万㎡以上の商業施設」という基準で設定されています。

 また、セーヌ・サン・ドニとヴァル・ド・マルヌの各地域の感染拡大への懸念も強調されており、これらの地域でも感染率は10万人あたり200人を超えています。

 結果、パリ地域の一貫性と調和のために、パリの3つの空港(ロワシー、オルリー、ルブルジェ)

 また、パリ近隣のセーヌサンドニとヴァル・ド・マルヌの各地域の感染状態に対する懸念も強まっており、その発生率も10万人あたり200人を超えています。

 その結果、「パリ地域の一貫性と調和のために」、近隣県はパリのヘルスパスの適用の基準を採用し、パリの3つの空港(ロワシー、オルリー、ル・ブルジェ)とその付属施設も該当しています。

 そして、近隣のヴァル​​・ド・マルヌでは、ベルエピネ(ティエイ)を含む8つのコマーシャルセンターと2つのIKEA(イケア)ストアも該当します。

 結果的にこの基準に基づいて、カウントすると、フランス大都市圏では、合計で2万㎡を超える126ヶ所のコマーシャルセンターとデパートが月曜日からヘルスパスの管理下に置かれることになります。

 ヘルスパスが本格始動(レストラン・カフェ・長距離交通機関など)し始めてから1週間、どうにか、ヘルスパスのチェックもそれほどのトラブルもなく(デモを除いて)進み出したことを確認し、にも関わらず、感染悪化が進み、2週間後には、バカンスから皆が戻り、新年度の始まりとともにさらに感染が悪化することを懸念してのヘルスパス適用範囲の拡大に踏み出したものと思われます。

 このヘルスパスの適用範囲の拡大で、ますますデモが勢いを増しそうな気配もしますが、5週連続のデモにはびくともせずに、政府は着々と衛生対策を進めていく姿勢が感じられます。

 しかし、ワクチン接種済みでヘルスパスも持っている者としては、外出の際に少しでも感染の危険が軽減されることは、まことに歓迎すべきことで、しかも、ヘルスパスのチェックは、数秒で終わる簡単なもので、何の苦痛もないことなのです。

 ヘルスパスの確立にあたって、憲法評議会によって検証された法律によれば、その場所へのアクセスおよび輸送手段へのアクセスに危険が及ぶ場合(生活必需品の店舗は除く)、ヘルスパスの適用は、地域の知事の手に委ねられています。


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