2021年8月30日月曜日

フランスに来てからの食生活の変化 


バゲットに分厚く切ったエシレバター とりあえず手っ取り早くて美味しいもの

 

 思い返してみれば、フランスに来てから、私の食生活はずいぶん変わったなぁ〜と思います。まぁ、変わったと言っても、フランスに来てからすでに随分、時が経っているので、子供ができたり、状況も違うので、一概に国が違うせいとも言い難いのですが・・。

 日本にいた頃は、外食も(と言っても、食べるというより、飲み歩いていただけだけですが・・)かなり頻繁で、しかも、数軒にわたって飲み歩いて、夜もかなり遅くなったりもしていたのですが、フランスに来てからは外食はめっきり減って、夜、遅くまで飲み歩くということもしなくなりました。

 まあ、子供がいたこともあるのですが、大体、フランスでは外食が高い上、治安も日本ほど良くないので、夜、遅くまで飲み歩くということも、なかなか躊躇われ、どちらかといえば、友達と飲んだりするなら、家で・・となることが多いのです。

 思えば、日本にいた頃は、自分で言うのも何なんですが、よく言えば? 私は、結構な酒豪で、(全然、よく言ってないかも・・)とにかく、よく、飲んでいました。あの頃は、飲み出せば、そんなに食べなくてもいい感じで、よく塩で飲めるなどと言いますが、まさに塩もいらないような感じでした。

 どんなに夜、遅くなっても、途中、記憶が曖昧なことがあっても、不思議なもので、しっかり家に帰っていて、朝、起きると自分のベッドで洋服を全て脱いで寝ていて、朝、起きると自分が脱いだ洋服がベッドの脇に脱いだままの形で置かれていて、しかも、ブラジャーまで丸い形のまま(ホックを外していないということ)捨て置かれていて、どうやって脱いだんだろう?と、一人で苦笑してしまうこともありました。

 まぁ、それだけ若かったということもあるのでしょうが、フランスでは外でそんなに飲むことはありません。実際に治安も良くないので、警戒心が働いて、そこまで飲む気にもなりません。

 食生活については、日本のように食べたいものが、いつでもどこでも簡単に買えるわけでもないので、何でも自分で作るようになりました。食べたいものが、どこでも手軽に気軽に買えないので、仕方ないのですが、こちらで手に入れることができる材料を工夫して作ることが楽しくなりました。

 何も作りたくなければ、最も手っ取り早くて確実に美味しいのは、バゲットとバター、チーズです。下手な外食をするよりも、確実に間違いなく美味しいので、バゲットやバター、チーズは、ものすごく食べることが多くなりました。

 それでもパリは、海外にしては、かなり日本やアジアの食品が手に入る場所ではあるのですが、それとて、それなりの場所に買い物に行かなければならないし、特に、このパンデミックの間などは、食料品の買い物とて、外出できる距離まで制限されていた時期もあったので、その何でも自分でどうにかして作るという作業がレベルアップしたような気がしています。

 手に入りづらい納豆やさんまなどがある時などは、もう納豆とご飯だけで、さんまを焼いただけで、もうこの上ない幸せを感じることができるのです。

 狭いベランダで日本のきゅうりやしそ、みつば、小ネギ、さやえんどう、ニラ、小蕪などを育てたり、自給自足とまでは行かないまでも、野菜を育てたりする楽しみも覚えました。

 あらためて考えると、日本にいた頃よりも、ずっと日本食を自分で作っていて、日本にいた頃よりも食べるようになっていることが、少々、妙な気がするというか、皮肉な気もします。

 お酒は、以前よりも量は減ったものの、ちゃんと飲んでいます。(ちゃんと飲んでますなんて、薬かよ?って感じだけど・・)

 私の育った家庭では、(もちろん、子供の頃は飲みませんでしたが・・)食事の時は、飲みながら・・という感じだったので、日本では、家では、まずはビール、そしてその後は食事に合ったお酒を飲んでいましたが、フランスでは、それこそ日本酒や焼酎などは、高価で、そうそう簡単には手に入りません。

 一時は、わりとどんな食事にも合う、ウォッカにハマり、買い物に行けば、小さかった娘がウォッカの置いてある場所に走っていって、大きな声で「ママ〜!!おっか!おっか!あったよ〜!」などと叫ぶのを止めるのに必死になったりしたこともありましたが、結局のところ、最近は、結局のところ、もっぱらワインに落ち着いています。

 フランスでは、やっぱり、ワインが一番、コスパが良いようです。それも、いかにも有名なワインではなく、安くて美味しいものを見つけるのがなかなかの楽しみになっています。最近は、フランスでは(特に若者の間では、)もっぱらビールやその他の水や炭酸で割って飲むアルコール類が代等してきているようですが、私は、もっぱらワインです。

 食生活に関しては、日本ほど満たされている国はないと思うのですが、たまに帰国すると限られた期間に狂ったように食べまくる私も、もしも、実際に日本で再び生活することがあったら、私は、どんな食生活を送るんだろうか? どこから手をつけたらいいかわからないほどの食品に戸惑いを感じるのではないか? とさえ思っています。

 いずれにせよ、食べること・お酒を飲むことが大好きな私、どこで暮らしていても、食生活が生活における大きな位置を占めていることに変わりはありません。


海外在住者の日常の食事


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