2022年2月4日金曜日

在外選挙人証 3ヶ月以上かかってやっと受け取れました!

  凱旋門から歩いて5分ほどの場所にあるパリの日本大使館 私が在外選挙登録をパリの日本大使館に提出したのは、昨年の10月20日頃のことでした。これまで20年以上もパリに住みながら、忙しさと煩わしさにかまけて、海外にいても日本国民ならば選挙に投票する権利がありながら、その権利を放棄し続けてきてしまっていました。 これまでは、海外にいては、日本のこともよくわからないし、投票しようにも誰に投票したらよいかわからないし・・などと思っていましたが、それにしても、最近の日本政府の様子を見ている限り、どう考えてもおかしいと思うことが増え、わからないなりにも色々調べてでも、投票するべきだと思うようになったのです。 在外選挙登録というものは、その気になれば、すぐできるものとタカを括っていたこともありますが、在外選挙人証を受け取るまでには、思いのほか時間がかかりました。 昨年に在仏日本大使館に書類を提出して、在外選挙登録をした時に、その書類は日本の外務省経由で、日本の最終住居地の区役所に送られ、その区役所が在外選挙人証を発行し、また外務省経由でパリの日本大使館に戻ってくるということで、約2ヶ月かかると言われて、仰天しました。 しかし、2ヶ月経っても何の連絡もないので、「どうしちゃっったんだろう?」と思いながらも、近々に選挙もないし・・とひたすら待っていたのでした。 それが、昨日、突然、日本大使館から、「在外選挙人証」を書留でお送りしますので、ご住所の確認をさせてください」という電話連絡をいただきました。こちらの郵便事情を今ひとつ信用していない私は、「遠いわけではないので、取りに伺いますが、窓口で受け取ることはできますか?」と聞くと、「今は、感染のリスクもありますし、遠い方には、お送りするようにしているのですが、もちろん、窓口でお渡しすることもできます。開館時間内でしたら、いつでも、おいでください。」と言われ、さっそく日本大使館に在外選挙人証を取りに行ってきました。 とりあえず、開館時間をチェックすると、パリの日本大使館の開館時間は、9時半から13時、14時半から17時までで、普通の仕事をしている場合、仕事の前や後、昼休みに立ち寄ることは、大変難しい時間設定であることを思い出しました。 大使館は、現在ビザを申請する人もあまりいないし、とても空いていて、待ちに待った「在外選挙人証」をようやく受け取ることができました。結局、3ヶ月以上かかりました。 「在外選挙人証」は、8.5cm...

2022年2月3日木曜日

日本の雑誌のパリ特集と電気・ガス料金・高速料金値上げ(2022年から変わること)

   日本の「家庭画報」という雑誌の新刊の「パリ特集」の記事がパリ在住の人に、かなり衝撃的であったというツイートが舞っています。私は、その雑誌の記事を見てはいないので、多くを語ることはできませんが、「あれは、もはやSFに近い・・」「プチ贅沢どころではなく、あまりに特別な世界・・」「私の住むパリじゃない・・」などのツイートから、なんとなく、内容は想像がつきます。 それを100%否定するつもりはありませんが、きっとそれは、あまり現実的なものではありません。 しかし、日本でこういう記事が出続けることで、フランスに興味や憧れを持ってくれる人がいて、フランスに良いイメージを抱いてくださる方がいることは、フランスにとっては有難いことに違いありません。 たまに旅行で来るならば、その夢の世界に近い世界での時間を過ごすこともできるかもしれませんが、おそらく、恐ろしく高額な旅となることと思います。 フランスのインフレ率は、エネルギー価格の高騰を背景に2021年全体では1.6%に加速し、2018年以降で最も高い水準となりました。昨年の12月、1ヶ月だけで、消費者物価は前年比2.8%上昇したと言われ、多くの人が物価の高騰に喘いでいるのが現実です。 そして、2月からは、電気・ガス料金、高速道路料金、タバコなどが値上げになります。 電気料金は、1.6%(一般家庭用)、2.6%(商業用)の値上げ、ガス料金は平均3.5%値上げ、高速道路(有料道路)料金は、約2%値上げされます。これらの基本料金が値上げされることにより、そこから派生する商品やサービス全てが値上げされつつあります。 昨年末の段階で、フランス政府は、所得の少ない人に対して、(月収2,000ユーロ以下のフランス人3,800万人)「インフレ・ボーナス」の支給を発表し、すでに配布され始めていますが、これは、恒久的に継続されるわけではなく、一時凌ぎになるだけで、その先は、このインフレの煽りをもろに食い、生活が締め付けられていく人が増えていくのは、明白です。 一方、非課税貯蓄預金(Livret...

2022年2月2日水曜日

今年の夏、マルセイユにオープンする刑務所内のレストラン「ボーメ」Les Beaux Mets

   フランスでは、この夏、マルセイユに一風変わったレストランがオープンすることが話題になっています。 そのレストランは、なんとマルセイユにあるボメット刑務所内にあり、一般客向けにも公開される予定になっています。 マルセイユの「ラ・ターブル・デ・カナ」は、3年前から(2019年から)、保護観察中の囚人がさまざまなケータリング業務(コック、ウェイター、ウェイトレス、キッチンアシスタントなど)への従事、厨房での訓練と職業的統合を通じて再犯を防止し、社会復帰の準備をすることを目的として、このプロジェクトに取り組み始めています。 本来ならば、2020年末にオープンする予定であったこのレストランは、パンデミックの影響なども受け、予定が延期されてきましたが、とうとう今年の夏オープンする見込みがたったということです。 刑務所内でレストランをオープンして、一般客向けに公開されるのは、フランスでは始めての試みで、レストラン内の一般客のサービスには、主に刑期を終えた囚人が担当する予定になっています。 刑務所内の希望者は、このためのトレーニング(特に飲食業に特化した研修)を受け、シェフ指導のもと、レストランのメニューに取り組むことになります。 「ラ・ターブル・デ・カナ」では、すでに2019年にボメット刑務所の受刑者8名を対象に6カ月間の料理実習の実験コースを実施、マルセイユの下町にあるココ・ベルテンのレストランで接客のテストケースを実施しています。 2021年12月に、すで工事が開始され、普通のレストランと同じように厨房と40人収容のダイニングルームが設置される予定になっています。 ...

2022年2月1日火曜日

歯医者さんの変貌 金の扉と治療室のスクリーン

   私が一部を支払ったと思われる歯医者さんの金の扉の一つ パンデミックが始まってから、今回の治療に通い始めた歯医者さん、ロックダウンのために予約が延長になったり、バカンスのために中断したり、そうでなくとも予約が変更になったりで、なんだかんだでもう1年以上が経過しています。 そもそも歯医者嫌いで、ぐずぐず放っておいた私が悪いのですが、結局、1本は、インプラントにすることになり、出費もかさみ、時間もかかり、もう今年こそは何とか終わってもらいたい・・と願いつつも、私の方も思わぬ予定が入ったりして、予約が伸び伸びになり、今年に入って初めての歯医者さんへの通院でした。 もういい加減ウンザリとはいえ、この歯医者さんは、家から歩いて1分のところにあるうえ、現在のところに引っ越してから、もう長い付き合いで、気心も知れていて、多少のわがままは聞いてくれたりもするし(実際に保険の都合で、昨年に全て書類上は、治療済みにしてもらったりしている)、腕は確かなので、結局のところ、ずっと同じ歯医者さんに通い続けているのです。 昨年の夏のバカンスの後半あたりから、この歯医者さんは、改装工事を始めていて、本当は1ヶ月で終了するはずだった工事が、なんだか、ずっとバタバタ続いていて、治療室だけの場所は先に工事が済まされているものの、落ち着かない感じのまま年末を迎えていました。 久しぶりに行って、びっくりしたのは、この歯医者さんの診療室のいくつかの扉が全てゴールドになっていたことで、その趣味は別としても、私は、内心「この金ピカのドアの一つぐらいは、私が払ってる・・」と思っていました。 予約の時間は15時で、時間に遅れるのが嫌いな私は時間ぴったりに間に合うようにきっちり到着。前の患者さんの治療が長引いているのはいつものこと、5分ほどして、ようやく帰ったと思ったら、何だか患者さんではない人が入ってきて、バタバタしている様子・・その間、通りかかる歯医者さんが「マダム・・あと2分待ってね・・」と言いながら通り過ぎていき、また、さらに待たされることに・・(なぜか、フランス人はちょっと待ってて・・という時に「あと2分!」とか「あと1分!」とか言います・・しかし、それは、ちっとも2分でも1分でもないのです) 時間が経つにつれて、私も携帯を覗きながら、「時間がずれるなら、近いんだから、知らせてくれれば、時間どおりになど来なかったのに・・」と少々イライラし始め、「こんなことでイライラしていては、フランスでは暮らせない・・」と自分に言い聞かせながら、待たされること約30分、ようやく診療室に入ってびっくり!治療のために置かれた、すこぶる座り心地(寝心地)のよい長椅子の斜め上には、大きめのテレビ画面が・・。 「以前は、待合室にテレビがあったのに、今度は診療室につけたのか・・こんなところにテレビがあっても、治療してもらいながらテレビなんか見れないのに、へんなの・・」と思いながら、長椅子に腰掛けると、眩いばかりのライトがカチッとつけられ、治療が開始。 ライトの眩しさに目をつぶりつつ、治療を始める歯医者さんとアシスタントの会話に耳を傾けていると・・「これ、ネジのサイズが合わない・・1ヶ月もかかっているのに、こんな不良品が来るわけはない」などと言っているのが聞こえてきます。何やら嫌な予感・・。 もうまな板の上の鯉状態の私は、とにかく今日の治療が早く無事終わりますようにと祈るのみ・・どうやら、レントゲンの取り直しで、長椅子に寝たまま口内のレントゲン撮影、口の中をいじくり回されている間は、口もきけずにひたすら耐えていると、近くにあるパソコンをパチパチと操作、私がテレビだと思っていた画面には、私の口内のレントゲン写真が映し出され、どうやら、これはテレビではなく、パソコンのスクリーンであったことが判明。  スクリーンに映し出される私の歯 治療中の歯医者さんやアシスタントの女性の手に遮られて見えていなかった画面に気づいて、私は、思わず画面を指差して、「なにこれ!すごいじゃない!」と叫んでいました。 どうやら、さっきバタバタして、待たされていた間にいた工事の人たちは、このスクリーンのコネクションに来ていた人たちだったらしく、まだ治療室の外にいた彼らに向かって「私の患者さんがとっても感激してくれてるわよ!」と歯医者さんもご満悦の様子。 私が子供の頃の歯医者さんは、ちょっと治療をするたびに、「はい、ブクブクしてください!」などと言われていたことを思い出し(今ではブクブクする必要もなくなり、口内に入れられたチューブから勝手にプシューっと水が出て、また別のチューブがその水を吸い込んでいく)、その上、今、撮ったばかりのレントゲンがすぐに目の前の大画面に映し出される様子に時代は変わったものだとしみじみ・・、画面といえば、すぐにテレビと勘違いする自分が恥ずかしい気持ちになり、延々待たされたことなど、治療のあとは忘れていたのでした。 歯医者さんって今は、どこもこんな感じになっているのでしょうか?フランスの歯医者<関連記事>「コロナ禍中のフランスの歯医者...

2022年1月31日月曜日

3日に1人の割合で起こっているフランスの警察官の自殺

 24日にマルセイユで、22歳の警察官が自殺したというニュースで、俄にフランスでの警察官の自殺問題が取り上げられています。 マルセイユ北支部に駐在する22歳の警察官の自殺は、警察長官が前週、組合や協会と面会した数日後に起きたもので、彼は勤務中に携帯していた銃を用いて自殺(警察官の場合は、この勤務中に携帯している武器(銃など)によるものが多い)しています。 そして、彼の自殺により、フランスでは、24日の段階で、警察官の自殺が今年に入ってから9人目であることが表沙汰になり、警察組合は、「これは、3日に1人の割合で自殺者が出ている計算になり、非常に憂慮すべき問題であり、優先的に取り組む問題である」と声明を発表しています。 これらの事件は、リール、ストラスブール、ブザンソン、シャロン・シュル・ソーヌ(ソーヌ・エ・ロワール)、ノワジール(セーヌ・エ・マルヌ)、マルセイユと次々に起こっており、この自殺の波は、危機感を持っている同僚に不安を与えており、周囲の警察官からのSNSによる発信なども相次ぎ、問題視されています。 これまで、自殺は、「個人的な問題」として説明され、特に警察内では、問題を追求するのは、どちらかといえばタブー視され、見過ごされてきた問題を単に個人的な問題だけでなく、多様な原因が関わっていることを公にして、解決すべき問題があることを浮き彫りにしています。 悪化する治安、度重なる暴力事件や犯罪が絶えることのないフランスで、警察官(少なくとも一般的な警察官に関する限り)は、依然として低賃金であり、たやすくはない勤務体系、頻繁な暴力への対応、時には有害な物の管理などを伴う緊張感が絶えないこの職業においては、自殺と関連すると思われる多くの困難な問題を抱えるものであることは、容易に想像がつきます。 特にマルセイユの警察官の年齢が22歳であったということにも、メンタルヘルスを含めた警察学校での訓練で十分な武装ができているかどうかが問われています。現場の警察官であれ、捜査官であれ、彼らの肩には大きなプレッシャーがかかっており、現代の社会は、非常に複雑でもあります。 それに加えて、警察内の上下関係の圧力は、悩める警察官をさらに苦しめています。 2021年には、35人の警察官が自らの命を絶ったと言われていますが、まだ1月で9人とは、今年は、すごい勢いであることは、言うまでもありません。しかも、警察官の場合は、常に武器を携帯しており、それを自分に向けて使うことも容易で、昨年の警察官の自殺の半分は、この武器が使用されたものでした。Encore...

2022年1月30日日曜日

クラック(CRACK)ドラッグ常用者溜まり場 パリ12区への移転計画

    ヨーロッパ最大の大麻消費国であるフランスにとって、最近、頻繁に問題視されているのは、クラック(CRACK)と呼ばれるコカインの一種のドラッグ(比較的安価なことから、貧乏人の薬などと呼ばれています)の急速な拡大で、当初はパリ北部(19区近辺)のスターリング広場がいつの間にか、クラックの聖地となり、クラックの売人や常習者の溜まり場になり、スターリンクラックなどと呼ばれるようになっていました。 これらのドラッグ常用者は、暴力行為・破壊行為を起こしたりして、近隣住民との摩擦が絶えず、フランス政府は、この状況を打開しようと、200人の警察官を動員し、この場所(エオール庭園やスターリングラード庭園)のクラック常用者を別の場所へ強制的に移動させました。 しかし、彼らを別の場所へ移動させただけでは、何の解決にもなっておらず、移動先でも再び問題となり、再度、移動を繰り返していましたが、今月25日、パリ警察は突如、プレスリリースで、ジェラルド・ダルマナン内務大臣の要請により、クラックの溜まり場をパリ12区にあるSNCF(フランス国鉄)所有の場所に移動させることを発表し、大騒動になりました。 この9ヶ月間で3回目の引越しとなるクラック常用者の移転は、「安全なフェンスを設置するための作業が行われた後」に行われるとされていたものの、この発表は、地元の政治家や住民を驚かせました。「事前に何の相談も通告もない決定に愕然とした!この一方的な決定は、断じて受け入れることはできない!」とパリ12区や12区に隣接するベルシー・シャロントン市も大反発。 この政府の決定は、国が地域の議員・議会を蔑ろにしていることも露呈した結果となりました。 同時にパリ市長であるアンヌ・イダルゴが「パリ北東部からベルシーにある鉄道用地へ麻薬使用者を移動させるという警察庁長官の計画に対し、欧州人権裁判所(ECHR)に提訴する意向である」と発表。 また、彼女は同時に、「これはクラック常用者の苦しみを解決するものではなく、パリにはいかなる居住地からも隔離された場所は存在しません。これは、近隣地域全体の平和と安全を乱すことになります。このプロジェクトには大きな問題がある。不安定な人々を鉄条網の後ろに移すことは、公衆衛生対策にはならず、何の効果もなく、何より非人道的です。」と述べています。 この大反発の結果、パリ警察は、28日のプレスリリースで、このクラック常用者の移動を断念したことを発表しました。 12区に近隣するベルシー・シャロントン市からは、ことさら反発が強く、パリ警察の発表から72時間、市議会総動員での激しい抗議活動の結果、断念という決断を得たことに安堵、満足していると発表しています。 しかし、計画がはっきり中断したとの確証が得られず、不安が残る中、市民の署名活動が続いています。昨日、出かけた際に、我が家からもそう遠くない場所で「クラック移転反対」のビラ配りをしながら、署名を求めている人々に遭遇しました。クラック常用者移転反対のビラ   結局、解決策は、移転ではなく、必要なのは、薬物のケア施設で、それをせずにただ、彼らを移転させ、たらい回しを続けるだけでは、なにも改善しないのです。 長引くパンデミックで新型コロナウィルスの感染蔓延がおさまらないだけでなく、蔓延するクラックというドラッグ問題、もはやドラッグの蔓延する場所では、ウィルスの感染などとは、別世界のようでもありますが、しかし、同じパリの住民でもあります。 パンデミックという抑鬱された状況がさらにクラックを蔓延させたという見方もできないではありませんが、これはウィルスのように目に見えない感染ではありませんが、同じ土地に蔓延する社会問題のひとつです。 この移転プロジェクトには、それ相応の資金が費やされているにもかかわらず、何の解決にもなっていないことや、これらの計画が当該地域の市に何の打診も相談もなく行われようとしたことに薬物だけではない不安を感じた出来事でもありました。 また、警察の弁明もお粗末で、この現在のところやり場のない移転計画の断念で、今後も現在の場所でのクラック常用者による占拠状態が長引くことに対して、遺憾の意を示し、パリ市長であるアンヌ・アンヌ・イダルゴを避難することで責任転嫁しようとしているのも情けないことです。 フランスは、ワクチンセンターだけでなく、薬物治療センターを作らなくてはならないのです。クラック CRACK...

2022年1月29日土曜日

日本の水際対策 海外からの入国・隔離期間7日間に短縮も外国人入国は停止のまま

   日本の「水際対策に係る新たな措置について」という文面をパンデミック以来、一体、どれだけ見たかわかりません。 今回のお知らせは、「1月29日午前0時より、水際対策強化に係る新たな措置に基づき、オミクロン株が支配的となっている国・地域(現時点では全ての国・地域)から帰国・入国する全ての方について、入国後の自宅等待機、健康フォローアップ、公共交通機関不使用の期間が10日間から7日間に変更されます。既に入国済みの方に対しても同時刻から適用されます」という内容のものでした。厚生労働省 水際対策に係る新たな措置について これだけなら、若干、隔離期間が短縮されるのですから、日本への一時帰国を希望する海外に在住する日本人にとっては、朗報といえば、朗報ですが、問題なのは、相も変わらず、「外国人の新規入国は停止」という部分です。 いい加減、いつまでも外国人であるというだけで入国を制限する日本のやり方は、全く理解ができません。私は日本人ですが、「日本人だけ・・」という日本人さえよければいいだろうというやり方は、実は日本人の首を絞めていることにも繋がっていると思うのです。 今や蔓延するウィルスの性質も変化し、世界中が対策を変更している中、なぜ?日本は、2月末までの鎖国延長を緩和しないのでしょうか? 日本に住む多くの日本人にとっては、鎖国状態の日本は、現在の自分たちの生活には、直接関係のないことかもしれませんが、外から見れば、異常な対応です。パンデミックが終息しない段階で、リスクを冒しながら、多くの国が規制を緩和し始めているには、理由があるからです。 多くの企業がいつまでも鎖国している日本に業を煮やして、他国に乗り換えることを考え始めています。それも当然でしょう。こんなにいつまでも鎖国をされていては、仕事がやりにくくて仕方ありません。他の国は、そんなことしていないのですから、他をあたるのは、当然です。 留学生とて、いつまでも入国させてくれない日本に見切りをつけ、日本留学は断念するか、他の国に留学先を変更し始めています。 このままでは、本当に日本は世界から、取り残された状態になります。 先日、「日本が鎖国状態を2月末まで延長する」と発表した際に、フランス紙に「グローバル化しながらも内向きな国、日本」「このパンデミックは、この列島がいまだに孤立主義を培い、外国人を統合しようとしないことを明らかにした。」などと書かれたとおりのことを日本は続けようとしているのです。 日本のように資源のない国は、世界と関われなければ、どうにも立ち行かなくなることは、明白です。 長引くパンデミックに、いつまでも、「今は、とにかく感染を抑えることが最重要課題」などとは、言ってはいられない状況です。広い視野で、同時にいくつもの対策を次々に対応させていかなければなりません。 いつまでも、「外国人は入国させない」と言い続ける国に、いつまでも、他の国々が辛抱強く待ってくれるわけはありません。他の国々は、ものすごい勢いで動き始めているのです。 そのうち、日本が開国した頃には、誰も見向きもしなくなっているかもしれません。 先日、マクロン大統領が、APCEでの講演で「私たちは...